長崎県時津町で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報
この記事では移住を考えている人に向けて、長崎県時津町(とぎつちょう)の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。
長崎県時津町は長崎市の北部に位置し、波静かな大村湾に面したまちです。長崎空港まで高速船で約25分で行けるほか、長崎市街地まで車で約20分と好アクセスです。
今回は、時津町企画財政課のとっきーに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。
時津町の特徴を3つご紹介
時津町は、江戸時代は大村藩領で交通の要であり、港町・宿場町として発展しました。現在もその名残として「茶屋(本陣)」と呼ばれる大名や幕府の役人が休息所として利用した屋敷が残っています。
また、町内を通る国道206号沿いは1日の交通量が4万台超と車の往来が多く活気があるところも特徴的です。
そんな時津町での暮らしは、次のような方に適しています。
- 緑の多い場所で暮らしたいが、利便性も捨てがたい
- 子育て中またはこれから子育てをする予定
- 美味しいものが大好き。食にこだわりがある
上記のような方に適している理由を、時津町に見られる3つの特徴から解説します。
特徴1:生活に必要なものは全て町内でそろう
▲国道206号沿いは長崎県内屈指の活気あるエリア。大型ショッピングセンターが出店し、週末には近隣市町からの買い物客も多く訪れて賑わいを見せている
時津町は自然が身近にある一方で、利便性も兼ね備えています。国道206号沿いに商業施設が充実しており、食品や衣服、家電など何でも町内でそろいます。
また、都市部へのアクセスもよく、時津町から東京(羽田)まで約2時間、大阪(関西、伊丹)まで約1時間20分であり、都市部との二拠点生活も可能です。例えば、平日は時津町で過ごし、週末は都市部で過ごすといったライフスタイルが実現できます。
時津町は、民間の「街の住みここちランキング」で4年連続県内1位(※)となっています。県内外からのアクセスがよい点や、利便性、住みやすさが評価されてランキングに結びついたのかもしれませんね。
(※)いい部屋ネット「街の住みここちランキング2023 自治体ランキング<長崎県版>」
特徴2:さまざまな事業で子育て世帯を応援
時津町では、子育て世帯にさまざまな支援を行っています。町内に4つある子育て支援センター(児童館)は、0歳〜就学前までの子どもとその保護者が安心して遊べる場所です。子どもを遊ばせながら親同士の交流やスタッフへ子育ての相談ができる、子育て世帯には心強い施設です。
また、2022年より「病児保育事業」もスタートし、病児や病後児を一時的に預かってもらうことができるようになりました。共働きなどの家庭にはたいへん助かるのではないでしょうか。
時津町では、子育て世帯に経済的な支援も行っています。ここではその一部をご紹介します。
出産・子育て応援給付金 | 出産応援給付金:妊娠1回当たり、5万円を支給 子育て応援給付金:児童1人当たり、5万円を支給 |
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乳幼児福祉医療費助成制度/こども福祉医療費助成制度 | 0歳〜満18歳までの医療費を助成 |
インフルエンザ接種費用無償化 | 6カ月〜7歳未満の未就学児を対象に2回接種 |
公式:時津町「子育て支援」
時津町では、教育についても力を入れており、児童・生徒にタブレットを配付し、教育現場のデジタル化を進めています。また、国際的な感覚を養う目的で、中学生をカナダとアメリカに派遣する「海外派遣事業」や長崎外国語大学との包括的連携など、英語教育の推進も行っています。
さらに、学校・家庭・地域が一体となって「五つのしおり運動」を実践しているほか、町民に「子どもたちの善い行い」を見かけたり、体験したことを「子ほめポスト」に投書してもらい、該当する小学校・中学校の学校行事や朝礼などで発表する「子ほめ事業」を行っています。
▲五つのしおり運動
特徴3:時津まんじゅう、巨峰など美味しいものが豊富
▲時津まんじゅうは江戸時代から続く名物
時津町には美味しいものがたくさんあります。江戸時代から続く名物である時津まんじゅうは、皮とあんこのバランスが絶妙で、ふるさと納税の返礼品としても人気です。
また、巨峰やみかんも美味しく、8月中旬から9月中旬にかけては、ぶどう狩りも楽しめます。
時津町のシンボルである「鯖くさらかし岩(※)」をモチーフとした「合格祈願」のさば缶も新しく開発されました。「鯖くさらかし岩」にちなんださばメニューは、時津町のいくつかの飲食店でいただけますので、全メニューをコンプリートしてみてはいかがでしょうか。
(※)「鯖くさらかし岩」は「継石坊主(つぎいしぼうず)」とも呼ばれ、突き出た岩の上に坊主の頭のような岩が重なり奇妙なバランスを保つ奇岩。鯖を売る魚屋が「岩が落ちるに違いないから落ちるまで待とう」と終日立ちつくしたために鯖が腐ってしまったという逸話がその名の由来となっており、転じて「落ちない」岩として合格祈願スポットととなっている。
▲継石坊主。別名「鯖くさらかし岩」とも呼ばれる奇岩。まんが日本昔ばなしの題材としても取り上げられている
時津町の暮らしに関する情報
ここからは、時津町の暮らしに関する情報をご紹介します。
気候 | 時津町に観測地点がないため近隣の長崎市のデータを掲載 8月平均気温:28.1℃ 1月平均気温:7.2 ℃ ※参考:気象庁 |
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人口 |
人口:約29,300人 |
病院 | 病院・クリニック:27件 歯科:12件 |
学校 | 保育施設:11所 私立幼稚園:3所 小学校:4校 中学校:3校(公立2校、私立1校) 高等学校:1校 |
交通 | 【空港】 長崎空港(高速船で約25分) 【電車】 なし。最寄駅はJR長崎本線の道ノ尾駅、長与駅 【バス】 長崎自動車(長崎駅前まで約30分) 【車】 時津町から九州自動車道福岡I.C.まで約2時間 長崎市街地まで約20分 |
近隣都市 | 長崎市 |
▲鳴鼓岳(なづみだけ)自然公園は、比較的登りやすい山として、登山客が多く訪れる。山頂には、大村湾を見下ろす展望所や、長崎市方面が見渡せる芝生広場もある
時津町には電車が走っていないため、車があった方が便利です。国道206号沿いに大型商業施設があるため、日常の買い物は町内で済ませることができます。ただし、休日は交通渋滞ができるほど賑わいがあるので、時間に余裕を持って行動するとよいでしょう。
【子育て】子どもの遊び場が豊富
▲崎野自然公園(さきのしぜんこうえん)は、コテージやキャンプ場、遊戯広場などを有する自然公園。コテージからは大村湾や満天の星空を臨むことができる
時津町では、子どもの遊び場が豊富です。大村湾に面し、水との親しみを持つことができる「時津ウォーターフロント公園」は、路面が固くなく、子どもが転んでも怪我をしにくい環境が整備されているので、小さなお子さん連れでも安心です。複合遊具やローラースケート等で遊べるカラー舗装広場、ピクニックを楽しめる芝生広場があります。
「崎野自然公園(さきのしぜんこうえん)」は、キャンプ場や草スキー場、アスレチックなどを備えた自然体験型の施設です。テラスでバーベキューを楽しめるコテージもあり、宿泊する人も多いようです。休日のアウトドア体験にぴったりです。
「文化の森公園」は、町の中心部にある継石坊主(鯖くさらかし岩)を取り入れた自然豊かな公園です。大きなつり橋や急な滑り台などの遊具も揃っており、週末は子ども連れで賑わっています。
【仕事】求人が多く、町内で就業可能
大手求人情報サイトで時津町の求人を調べたところ、約700件ヒットしました。(2023年5月時点)
※求人情報の一例
国道206号沿いに大型商業施設や工業団地があり、求人が多いので町内で就業が可能です。中でも三菱電機株式会社長崎製作所は規模が大きく、町内外から通勤する人がいます。
新規就農を検討する人は、時津町役場の産業振興課に相談しましょう。時津町は長崎市を中心とした消費地に近いため、立地的には恵まれています。時津町では、ぶどう、かんきつ・びわなどの果樹栽培を中心とした農家が多いです。
【住まい】中古住宅の取得やリフォームに「子育て応援住宅支援事業」あり
大手住まい情報サイトで時津町の賃貸物件を調べたところ、70件ヒットしました。(2023年5月時点)
※賃貸物件の一例
時津町では、「子育て応援住宅支援事業」として、「多子世帯」や「職住近接」「育住近接」「3世代」といった条件を満たす人の中古住宅の取得やリフォームに対して、補助金を交付しています。該当する人は活用しましょう。
時津町に移住した人の声・感想
次に、時津町に移住した方の感想をご紹介します。
- 住みやすく、のびのび便利に暮らせる
- 無料の駐車場があるスーパーが多く、買い物がしやすい
- 町内に商業施設が揃っているので、普段は町から出なくてよい
- 近隣の人とのコミュニケーションが取りやすいと感じる
- 子育て環境が充実している
- 夏まつりなどイベントが多く、まちが活気に満ちている
住みやすさ、子育て環境の充実が高評価のようです。また、イベントが多いことから、活気があり協力的な町民が多いそうです。
時津町へ移住するために利用したい窓口・支援
▲ながさき移住サポートセンター、長崎市、長与町と合同で「移住&就職相談会」を開催している
時津町では、ながさき移住サポートセンター、長崎市、長与町と合同で「移住&就職相談会」を実施していますので、時津町への移住を検討している人は参加しましょう。
移住検討者向けのパンフレットもありますので、こちらもぜひ参考にしてください。
下見はイベントの多い夏がおすすめです。7月の「時津町ペーロン大会(※)」や8月下旬の「夏まつり」を体験してみましょう。より時津町に住みたくなるはずです。
(※)ペーロンとは、太鼓とドラに合わせて和船を漕いで速さを競う、長崎伝統の祭り
時津町への移住に関するお問い合わせ
移住相談窓口 | 時津町役場 企画財政課 |
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住所 | 〒851-2198 長崎県西彼杵郡時津町浦郷274-1 |
電話 | 095-882-2211(代表) |
公式サイト | 時津町 ながさき移住ナビ「時津町の魅力」 |