館林市の暮らしの魅力は?移住を成功させるための情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「群馬県館林市」をご紹介します。

群馬県の東南部に位置する館林市は、東京まで車や特急電車で約1時間という、アクセスの良さが大きな魅力。都心部での仕事や人付き合いはそのままに、住環境だけを移したい方には特におすすめの移住先です。

市内には多くの沼やつつじの名所があり、美しい自然の風景が広がります。一方で、近隣自治体をふくむ生活圏に商業施設や医療機関も充実しているため、日々の生活は十分に便利です。

このように、利便性とゆとりのバランスが抜群で、“ちょうどいい”暮らしが叶うまち、館林市。仕事・住まい探しや、先輩移住者の体験談など、移住に役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
館林市役所の谷村さん

館林市役所
政策企画部 企画課 政策推進係

谷村 健宏さん

館林市の暮らし、3つの特徴

館林市の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には館林市がおすすめです。

  • 現在、都心部で仕事をしている。移住をしても転職はしたくない
  • 移住をしたら、一戸建てなど、ゆとりのある住まいを手に入れたい
  • 豊かな自然の中での散策や写真撮影が好き
  • 買い物をするお店や飲食店の選択肢が多いまちで、日々をワクワクと楽しみたい

なぜこのような方に館林市が向いているのか、その理由を踏まえつつ、館林市の暮らしの特徴を紹介していきます。

特徴1:東京まで1時間!“転職しない移住”に最適

館林市の航空写真

群馬県の東南部、県内で最も東京に近いところに位置する館林市。

東京まで、電車なら特急(東武鉄道の館林~浅草間)で約1時間、車でも高速道路(東北自動車道)を利用して同じく1時間程度で到着します。

このため、館林市からは都心への通勤や通学が十分に可能です。現在都心部にお住まいで「転職はしたくないけれど、都会の人混みや慌ただしさの中で24時間を過ごす生活を変えたい」とお考えの方にはピッタリではないでしょうか。

なお、都内への通勤・通学をする場合には、支援金を利用することもできます。

移住定住促進通勤支援金 特急・グリーン車を利用して東京圏へ通勤する方に対し【実費の1/2の額】を支給(上限:1万円/月)
定住促進通学支援金 東京都等(東京都または東京都を経由する地域)に通学する大学・専門学校生等に対し、通学定期券の購入金額を補助(上限:2万円/1年度)

特徴2:豊かな自然に癒される「里沼」のまち

夕暮れ時の多々良沼
▲冬には白鳥が飛来する多々良沼。“映える”写真が撮れるスポットとしても人気

館林市は「里沼(さとぬま)」のまちです。

「多々良沼」「茂林寺沼」など5つの沼をもつ館林市では、人間が生活のため適度に立ち入った「里山」のように、沼のまわりで人々と自然が共生してきました。

さまざまな動植物の生息地となり、また多くの歴史や文化を育んできた「里沼」。日本の原風景としてその価値を高く評価され、2019年には日本遺産に認定されています。

沼のまわりは公園や散策道が整備され、ウォーキングや写真撮影、釣りなどが楽しめます。日本全国でも、人が暮らす地域にこれだけ沼が残っているのは、館林市のみ。水辺の開けた風景に心が癒される時間は、館林市だからこそ過ごせるひとときです。

茂林寺沼の湿原
▲茂林寺沼周辺は、関東地方でも数少ない低地湿原。希少な植物も多く自生している

特徴3:市内+近隣地域で便利な生活

館林市は、大型ショッピングモール「アゼリアモール」をはじめ、スーパーマーケットや飲食店などが多く、また総合病院などもある、生活の便利なまちです。

JAが運営する大型の農産物直売所「ぽんぽこ」には、地場産のとれたて野菜がズラリ。また生花やお土産などの品ぞろえも豊富で、市内だけでなく他地域からも多くの人が訪れます。

「農産物直売所 ぽんぽこ」
▲農産物直売所「ぽんぽこ」は「アゼリアモール」のすぐそば。お買い物のハシゴも楽しい

さらに、近隣自治体のお買い物施設へも、アクセスは良好です。

隣接する太田市のイオンモールまでは車で約30分、明和町のコストコまで約15分、栃木県佐野市のプレミアムアウトレットまで約20分。週末のまとめ買いやファミリーでのお出かけにも、選択肢が多いのが嬉しいところですね。

館林市の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、館林市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温4.0°C
8月:平均気温27.3°C
※参考:気象庁ホームページ
冬から春にかけての北風「からっ風(赤城おろし)」が特徴
人口 人口:74,205人
世帯数:34,429世帯
(2023年10月1日現在)
近隣都市 邑楽郡邑楽町、千代田町、明和町、板倉町
栃木県:足利市、佐野市
公共交通 鉄道:東武鉄道
路線バス:コミュニティバス「広域公共路線バス」を、近隣の町と共同運営
大都市へのアクセス 東京へ:電車(特急利用)で約1時間、車(高速道路利用)で約1時間
病院 診療所47、病院5、歯科42
学校 小学校11、中学校5、高校3、特別支援学校2
行事・イベント つつじまつり、城町アンブレラスカイプロジェクト、館林まつり、館林手筒花火大会、麺-1グランプリ

高い利便性と豊かな自然環境を兼ね備えた“ちょうどよさ”が魅力の館林市。

電車やバスの公共交通も充実していますが、市内の大部分が平地なので、徒歩や自転車での移動も快適です。

【行事】圧巻の「つつじまつり」など“ここならでは”のイベント多数

館林市では、季節ごとに多彩な行事やイベントが開催されています。

日本の歴史公園100選にも選定された「つつじが岡公園」で春に行われる「つつじまつり」は、館林市最大のイベント。広大な園内一面がつつじの花の色に染まる光景を求め、全国から多くの観光客が訪れます。

満開のつつじに彩られた、つつじが岡公園
▲約100余品種、1万株のつつじが咲き誇る「つつじが岡公園」は、世界一のつつじの名園とも言われる

「館林手筒花火大会」は、館林市の夏の風物詩です。「手筒花火」とは、もともと三河地方(愛知県豊田市)の伝統である、勇壮な花火。初代館林藩主の榊原氏が三河地方で生まれたことから、伝統行事として行われています。

「館林手筒花火大会」で手筒花火を持つ人々
▲手筒花火から上がる火柱はおよそ10mと、迫力満点

館林市は小麦を使った食品の生産が盛んで、「麺のまち・うどんの里」としても知られています。「麺-1グランプリ」では、国内各地の麺料理が集結し日本一を競います。

「麺-1グランプリ」会場の航空写真

夏場、館林市役所の敷地内にて、市民が設置した色とりどりの傘が頭上を飾る「城町アンブレラスカイプロジェクト」も、小粋なイベントです。

お祭りやイベントが好きな方にとっても、いろいろな行事が次々にやってくる館林市は、楽しみの尽きないまちと言えるでしょう。

「城町アンブレラスカイプロジェクト」の、たくさんの傘で彩られた市役所敷地
▲毎年夏になると市役所の前に登場するアンブレラスカイ

【仕事】都心への通勤がメジャー。創業サポートも充実

暮らしの特徴の章でご紹介した通り、館林市は都心部へのアクセスが良いまちです。現在東京でお仕事をしている方なら、転職をせずに住まいだけを移すというのも有力な選択肢となるでしょう。

一方で、市内での求人も豊富です。2023年10月現在、大手求人情報サイトで館林市の正社員求人を検索すると、約1,500件がヒットしました。

参考:正社員求人情報の一例

館林市では、空き店舗などを利用して創業する方に向けた支援制度が用意されています。

創業塾・店舗設備費補助・店舗診断など、創業サポートから開業後のフォローまでパッケージ化してしっかりと伴走。それ以外にも、地域の金融機関や商工会議所などが連携しての手厚い支援があります。

「移住を機にお店を始めたいけれど、ノウハウがない」という方は、ぜひお問い合わせをしてみてください。

詳細:創業支援メニュー

【住まい】移住者向けの新築購入支援あり

2023年10月現在、大手住宅情報サイトで館林市内の賃貸物件を検索すると、約340件がヒットしました。家賃相場は大まかに次のとおりです。

~1LDK ~6.5万円
2K~3LDK 6万円~8万円

参考:賃貸物件情報の一例

このように賃貸住宅の物件数も豊富ですが、館林市への移住者は一戸建てを新築する方も多いそうです。移住者に向けた住宅関連支援もあるので「一戸建てが夢だった」という方は、これを機に、ゆとりのある住まいを検討してみてはいかがでしょうか。

市有地活用移住定住支援金 館林市に転入後、市有地を購入し、住宅を建築した方に対し、土地金額の【100分の10の額】を支給(限度額50万円)※市内業者による建築の場合は、10万円を加算

詳細:市有地活用移住定住支援金

【教育・子どもの遊び場】楽しみながら学べる、制度・施設が多数

館林市には、子ども達ののびやかな“遊び”と“学び”をサポートする教育制度や施設がたくさんあります。

教育

館林市の教育制度で、特徴的なものとして「英語村」プロジェクトがあります。

これは、ALTとのふれあいや校内外でのイベントを通して、子ども達の英語コミュニケーション能力を育てることを目指す取り組み。以下の4つを柱として、さまざまな体験活動を行います。

  • 市内の各小中学校に、英語ルーム「English Village」を設置し、日常の学校生活の中で英語に親しむ
  • 複数のALTが学校を訪問する「All English Day」
  • 夏休み中のALTとの交流イベント「英語村の夏休み」
  • オンライン英会話「英語村の英検対策」で、ネイティブスピーカーとのやり取りを通して会話力アップ

「英語村」プロジェクトは、他の自治体からの問い合わせも多いという、注目度の高い施策です。

子どもに対し「将来、国際社会で活躍する人に育ってほしい」とお考えの方には、小さいころから自然に英語に触れられる館林市の教育環境は、ピッタリかもしれません。

遊び場

向井千秋記念子ども科学館の外観
▲「向井千秋記念子ども科学館」は、館林市出身の宇宙飛行士、向井千秋さんにちなんで名づけられた

館林市内は、公園の多いまちです。多目的広場やスポーツのできる設備を備えた公園もあり、大人も子どもも、体をたっぷりと動かして遊べそうです。

また、つつじが岡公園の「つつじ映像学習館」では、4Dシアターでつつじの映像を見ることができたり、「向井千秋記念子ども科学館」では科学や宇宙について学べたりと、子ども達がワクワクと、遊びながら学ぶことのできる場所も多数あります。

館林市へ移住した人の体験談・感想

館林市へ移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して館林市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 東京へのアクセスが便利。始発電車もあり、座って通勤できるところが特に良い
  • 都心よりも住まいに余裕があるので、子どもが走り回ったり、家族がいる中で在宅ワークをしていてもあまり気にならない
  • 地域にたくさんある公園や、里沼など、いたるところで自然を感じられるまち
  • 歴史や文化に触れられる施設が多く、大人も子どもも楽しみながら学ぶことができる

都心部へのアクセスは良好でありつつ、のんびりした住環境で自然が豊か。“ちょうどいい”暮らしを満喫している方が多いようです。

また、特に子育て世帯の方からは、公園や、遊びながら学べる施設が多い点が好評でした。

館林市への移住に向けた行動

館林市役所企画課の様子

館林市への移住について相談したい場合は、まずは市役所企画課へのお問い合わせがおすすめです。

その後、ご希望に応じて、移住希望者と地域や行政をつなぐ移住コーディネーターとの個別面談などを設定してもらえます。理想のライフスタイルや、移住についての疑問、仕事・住まい探しなど、どんなことでも相談してみてください。

館林市お試し移住体験ツアー

館林市では、年に数回「館林市お試し移住体験ツアー」を実施しています。

このツアーをふくめ、移住相談などのために市内で宿泊をした場合には、宿泊費用の一部が補助される「お試し移住宿泊支援金」も利用できるので、あわせて活用してはいかがでしょうか。

詳細:館林市お試し移住体験ツアー
詳細:お試し移住宿泊支援金

館林市役所の谷村さん
谷村さん

下見にいらっしゃる時期としては、つつじが見ごろを迎える4~5月頃が特におすすめです。“世界一のつつじ”をぜひ堪能してくださいね。

企画課に設置された移住資料
▲企画課には、移住関連資料も多数ご用意あり。ぜひお手に取ってみてください

館林市への移住に関するお問い合わせ

担当課 企画課 政策推進係
住所 群馬県館林市城町1番1号
電話番号 0276-47-5102
対応時間 8:30~17:15(土・日・祝日、年末年始を除く)
公式サイト https://www.city.tatebayashi.gunma.jp/sp008/index.html