【田辺市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報

この記事では、地方移住を検討している人に向けて和歌山県田辺市に住む魅力を紹介しています。

田辺市は、近畿地方の市町村で最大の面積を誇り、山も海も両方あるため、移住者の幅広いニーズに応えやすい環境です。熊野古道がある歴史深い街で、観光客も多く訪れます。そんな観光客に対してビジネスを行っている移住者も多いです。

この記事では、田辺市の移住定住推進係の係長である丹田さんと玉置さんにお話を伺いながら、和歌山県田辺市のエリア情報や移住者の声を解説していきます。

田辺市役所の移住定住推進係の係長の丹田さんと事務員の玉置さん

田辺市の特徴:移住に関する多様なニーズに応えられる

和歌山県田辺市の暮らしの特徴

田辺市は、移住に関する多様なニーズを満たしやすい街です。2005年に5つもの市町村が合併してできた田辺市は、近畿地方の自治体で面積が最も大きく、さなざまな特性を持つエリアがあるからなんです。

近隣の市町村に住んでいる人も買い物に来るような商業の街でありながら、自然の恵みも感じられます。飲み屋街、病院、スポーツ施設、美術館、学校などが集まっており、市街地に行けばほとんどの用事を済ませることが可能です。

また世界遺産である熊野古道もあり、古くからの文化や歴史を身近に感じながら生活できるのも魅力です。

そんな田辺市への移住は次のような人におすすめです。

  • 色んなエリアで自然を満喫したい人
  • 熊野古道の歴史や文化を日常的に感じていたい人
  • 熊野古道の魅力を伝えるために起業を考えている人

それでは、なぜこのような方におすすめなのか、その理由となる特徴を解説していきます。

特徴1:海に面していて、絶景が楽しめる

ウユニ塩湖のような天神崎

市内にある「田辺扇ヶ浜海水浴場」では、海水浴だけではなくシーカヤックなどの海のアクティビティも楽しめます。アクティビティに必要な道具を借りられる場所があるので、ふらっと手ぶらで田辺扇ヶ浜海水浴場に行っても海のアクティビティを満喫できるんです。

また、田辺湾の北側に突き出た岬である「天神崎」では、海面が美しく反射してまるでウユニ塩湖のような景色が見られます。陸と海の動植物が同居している珍しい生態系があり、豊かな自然に触れられますよ。絶好の撮影スポットなので、写真が趣味の人ならさまざまな時期に訪れてみたいですよね。

特徴2:身近に山があり、気軽にハイキングも可能

田辺市では、山の魅力も堪能することができます。

山頂近くに龍神宮という神社がある「龍神山」は、地元低山トラベラーの隠れた人気の登山スポット。神社にお参りして田辺市の文化に触れながら、登山や市街地を一望できる風景も楽しめます。

整備された山道を歩くこともあり、気軽に登りやすいのも魅力です。「休日は運動がてら山に登って自然を楽しむ」といったライフスタイルも可能ですね

無数のユニークな形の岩山が集まっている「ひき岩群」は、ハイキングを楽しむのにぴったりの場所です。岩の上には森が広がり、多様な動物や植物が見られます。季節ごとに動植物が変化するので、訪れるたびにひき岩群の異なった「顔」が見られ、新たな魅力を発見できるはず。

市街地から5kmほどの距離にあるため、気軽に遊びに行けるのもうれしいですね。四季の移り変わりを感じながらハイキングを楽しめます。

特徴3:熊野古道が身近にある!

熊野古道を歩く人

田辺市には世界遺産である熊野古道があるため、日常的に熊野古道の自然や文化に触れられます。

熊野古道とは、熊野三山の霊場を結ぶ参詣道です。熊野三山のひとつである「熊野本宮大社」も田辺市にあります

熊野本宮大社は、全国の熊野神社の総本宮にあたる神社で、一年を通してさまざまな神事が行われています。無形民俗文化財に指定された「湯登神事」なども見られ、日々の暮らしの中で熊野の歴史に触れることができますよ。

また、熊野古道には国内外から観光客が多く訪れるため、ゲストハウスやカフェなどの需要もあり、宿泊業や飲食業で起業するチャンスもあります。宿泊業や飲食業での起業を考えているようでしたら、まずは熊野古道沿いでの起業を検討してみてはいかがでしょう。

田辺市のエリアごとの暮らし

基本的には市街地と山間部で構成されている田辺市ですが、いろいろなエリアがあるため、移住に関する多くのニーズに応えられます。

ここからはエリアごとの暮らしにおける特徴をさらに詳しく解説していきますので、「興味がある」と感じるエリアがありましたら、移住を検討してみてくださいね。

田辺エリア:暮らしやすさも自然も両方楽しめる

扇ヶ浜海水浴場

田辺エリアは、田辺市の人口の8割程度の人が住んでおり、市役所などの公共施設や医療施設もそろっているため生活がしやすいです。保育園や幼稚園、学校なども多いため、子育てに便利なエリアでもありますよ。

JRの駅が3駅あり、南紀田辺インターチェンジもあることから、お出かけがしやすいのも魅力です。観光客の交通における拠点にもなりやすいので、観光客を相手にするようなビジネスを始めることもできるかもしれません。

海水浴場もあり、ひき岩群にもすぐに行けることから、便利さがありながらも自然が身近です。自然と暮らしやすさの両方を求める人におすすめのエリアです。

龍神エリア:芸術家が多く山の恩恵をふんだんに受けられる

龍神地域の観灯祭

龍神エリアは傾斜が急な山地のエリアで、山中の木を活かした林業が盛んです。龍神エリアの木材は「龍神スギ」や「熊野スギ」としてブランド化されているため「林業に従事したい」と考えている人は移住を検討してみてはいかがでしょうか。

また、芸術家を呼んで村おこしをしていた過去もあり、龍神エリアには伝統工芸などの芸術家が多く集まっています。良質な木材を使ってアートを作りたい芸術家の方にとっては、周囲には多くの仲間もおり材料もそろっているので、創作にうってつけの環境ですよ。

龍神は、ドライブウェイである高野龍神スカイラインが通っているエリアです。標高1,372mの護摩壇山を中心に広がるブナなどの原生林を通る山岳道路は、秋には山全体が紅葉で色づき、多くのドライバーで賑わいます。

さらに、「日本三大美人の湯」として名高い「龍神温泉」は、ラジウムの放出量が日本一ともいわれています。入浴すると肌がつるつるになるという声も高く、毎日でも入りたい温泉ですよね。

龍神エリアは、山の恩恵をふんだんに感じながら健康的な暮らしができるエリアだと言えそうです。

中辺路エリア:移住者が多く熊野古道関連の起業がしやすい

中辺路地域(高原棚田風景)

中辺路は、熊野古道の中辺路ルートが横断し、古より交通が活発なエリアです。富田川が地域のほぼ真ん中に流れており、集落が複数にわかれています。田辺市役所の丹田さんと玉置さんによると、その中でも高原地域と近露地域が移住者にとって人気が高いそうです。

両地域は熊野古道歩きの中間地点にあたるため、観光客が多く訪れます。飲食店や宿泊業を開業する移住者も多く、起業のチャンスをつかみやすい場所であるのに加え、似た境遇の仲間も多く見つけられますよ

熊野古道に関連した起業を考えているようでしたら、中辺路エリアは必ずチェックしておきましょう。

大塔エリア:アウトドアが好きな人には最適な場所

大塔エリアでカヌーを楽しむ人々

大塔エリアは、自然が豊富な山間地域です。

エリア内における日置川や合川ダムでは、釣りを楽しめます。レンタルボートに乗ってヘブラナやブラックバスを釣ることも可能。合川ダムでは毎年釣り大会も開催されているので、自分の釣りの腕を試すこともできますよ

「百間山渓谷」は、原生林に覆われた自然の宝庫でトレッキングを楽しめます。全長3kmほどのコースは、大きな高低差がないので歩きやすいのが特徴です。

コースには多くの滝があり、癒されながら緑に触れられます。トレッキングの後にはキャンプもでき、朝から晩まで自然を満喫できますよ

大塔エリアは、アウトドア好きな人や山暮らしを楽しみたい人におすすめの移住先です。

本宮エリア:熊野本宮大社があり温泉が豊富

本宮エリアの湯の峰温泉

本宮エリアは熊野本宮大社があり、年間で多くの観光客が訪れる場所です。エリアのほとんどが山地であり、川沿いには小さな集落が点在しています。

そんな本宮エリアの特徴は、温泉が豊富にある点です。

日本一古い温泉とされている「湯の峰温泉」は、温泉情緒を色濃く感じさせる温泉。中でも日によっては7回もお湯の色が変わるとされている「つぼ湯」は、世界遺産にも登録されているほど有名なんです。

「川湯温泉」の「仙人風呂」は、川底を掘って大塔川をせきとめた、全国的に見てもかなり珍しい露天風呂です。水着で入浴でき、川や緑を楽しみながら開放的な気分で温泉につかれます。

さまざまな温泉の楽しみ方ができるので、温泉が好きな人には本宮エリアへの移住がおすすめです。

田辺市全体を通して

田辺市のエリアにはそれぞれの特性があり、さまざまな移住者のニーズに対応できることがわかりましたね。

田辺市は山間部が多いものの、市内全域にくまなく光ファイバーが引かれていますので、インターネットは市内のどこでも使用できます。テレワークはもちろん、ネットショッピングで欲しいものを手に入れることも可能です。

どのエリアでも生活環境には大きな不便がないと思いますので、あなたの理想のライフスタイルに応じた移住先を探すことができますよ。

田辺市の暮らし情報

次に、田辺市で暮らす上で役立つ情報を紹介していきます。まずは以下の概要をご覧ください。

気候 比較的温暖。大寒波のときもそれほど雪は積もらない。
人口 69,995人(令和4年9月末現在)
病院 総合病院4か所、診療所13か所
学校 小学校25校、中学校15校、高校5校
イベント 熊野本宮大社例大祭、田辺祭、弁慶まつり・花火大会、熊野古道絵巻行列、田辺・弁慶映画祭
食べ物 ぼうり、紀州の梅、みかん、紀州いさぎ、ひろめ、めはりずし、あがら丼
交通 ・電車:紀伊田辺駅、JR芳養駅、JR紀伊新庄駅
・バス:龍神自動車、明光バス、コミュニティバス、田辺市住民バス
・高速道路:阪和自動車道、紀勢自動車道
・最寄り空港:南紀白浜空港
近隣都市 新宮市、日高郡みなべ町、印南町、日高川町、西牟婁郡白浜町、上富田町、有田郡有田川町、東牟婁郡古座川町、奈良県吉野郡十津川村、野迫川村
アクセス ・東京:100分(飛行機約70分+車約30分)
・大阪:車や電車で2時間

田辺市は面積に対して人口が少ないので、広々とした環境で落ち着いて子育てができそうです。自然に恵まれた市内で、お子さんが元気に走り回っている姿が想像できるようです。

また、市内の面積が広いため、医療体制に不安を感じている人もいるかもしれません。しかし、ドクターヘリが運用されているため、救急車では時間がかかる場合など、現場から病院まで搬送してくれるケースがあります

仕事:特性を活かした「起業」という選択肢も。起業すれば補助金も受け取れる

大手求人サイトで田辺市の正社員情報を探したところ、約2,000件の求人が見つかりました。同条件でハローワークから求人を探したところ、約400件の求人が見つかりました。

(※2022年10月 縁結び大学調べ)

求人としては、介護職や営業職、梅の収穫・加工業などの情報が見つかります。

梅に関連する求人があるのは、田辺市では傾斜が多い山地を利用して梅の栽培を行っており、生産量も日本でトップクラスだからです。生産だけでなく加工にも力を入れており、梅干しや健康食品などの加工商品が多く作られています。

また、田辺市の特性を活かした起業を考えてみるのもひとつの選択肢です。田辺市であれば、梅の加工食品の開発や熊野古道に関連した起業が考えられますよね。

ちなみに、県外から田辺市に移住して起業する場合、田辺市と和歌山県の両方から補助金を受け取れます。最大で350万円の補助金を受け取れるので、事業を進める際に大いに役立つはずです。

新しく暮らしを始めて起業するのは金銭的にも大きな負担になりますから、このような制度はありがたいですね。

※詳細は必ずご確認ください

参考:田辺市公式サイト「田辺市移住者起業補助金について」より

住まい:空き家に住むのがおすすめ

物件情報サイトで賃貸情報を探したところ、以下のような物件情報が見つかりました。

賃貸 約40件
売買 約5件

(※2022年10月 縁結び大学調べ)

選択肢が多いわけではありませんが、いくつかの物件を見つけることができたので「住む場所が見つからない」と困る心配はなさそうです

田辺市で住まいを選ぶのであれば、空き家を探すことも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。空き家情報が載っている物件サイトで調べたところ、以下のような情報が見つかりました。

件数 価格帯
賃貸 3件 2万円~3.5万円
売買 約10件 120万円~1,400万円

(※2022年10月 縁結び大学調べ)

このように、空き家であればかなりお得に暮らせることがわかります。さらに、移住者が空き家を改修すれば、田辺市と和歌山県の補助金をあわせて最大で160万円を受け取ることも可能です

※詳細は必ずご確認ください

参考:田辺市公式サイト「田辺市移住推進空き家活用事業補助金について」より

リーズナブルな価格で暮らせて、住環境を整えるための補助金まで受け取れるので、空き家で暮らすこともぜひ検討してみてくださいね。

田辺市に移住した人の声:地域の人たちの温かさを実感する

和歌山県田辺市の移住者の声

次に、田辺市へ実際に移住した人の声を紹介していきます。

  • 買い物は週に1回だけ行って、買い溜めするスタイルにした。
  • 子どもが地域の人と関わる機会が増えた。地域の人たちが子どもを育ててくれている感じ。
  • インターネットで買い物をしても、次の日の朝には届くので便利。
  • 土地が安いので住宅の取得を考えられるようになった。
  • 地域の人が玄関先に新鮮な野菜を置いていってくれて、温かさを感じる。

移住者の先輩のお話を聞くと、地域の人たちの優しさを実感することが多いそうです。例えば、玄関に野菜が置かれているのは日常茶飯事であったり、地域の人が子どもを見てくれることがあったりするんだとか。新しく移住者してきた人も、昔からの住人であるように受け入れてくれるのはうれしいですね

田辺市役所の丹田さんと玉置さんによると、さまざまな年代の移住者がいるそうですが、一番多いのは子育て世帯だそうです。自然や温かな地域の人たちに囲まれて、子どもは社会を学びながらのびのびと暮らせるのではないでしょうか

田辺市へ移住するためのステップ

次に、田辺市へ移住するための具体的な方法をステップ形式で紹介していきます。

ステップ1:WEB移住相談をしてみる

まずは、移住に関する疑問点や不安点などを、WEB上から担当者に相談してみましょう。スマホやタブレットがあれば全国のどこからでも移住相談ができるので、まずは気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、移住相談員は「ワンストップパーソン」と呼ばれています。総合的な移住の相談窓口を担っており、あなたの希望を実現させるために、さまざまな部署につないでくれますよ。

>>WEB移住相談の詳細はこちら

ステップ2:田辺市を実際に訪れて滞在してみる

移住相談で疑問や不安を解消したら、今度は田辺市へ実際に訪れて風土や文化、住民の人たちの人柄に触れてみましょう。

その際は短期滞在施設に滞在するのがおすすめです。最初に敷金3か月分は必要ですが、とてもお得な値段で田辺市に滞在できますよ。それぞれの施設における月額の家賃は以下の通りです。

龍神短期滞在施設 1万2,000円
中辺路短期滞在施設 1万5,500円
本宮第1短期滞在施設 5,400円
本宮第2短期滞在施設 3,600円

中辺路の滞在施設は、移住者に人気が高いエリアにあるので、移住者の先輩と交流するにはうってつけの場所かもしれません。先輩移住者から移住に関する情報を聞いておきましょう。

また、田辺市役所の丹田さんと玉置さんによると、2022年10月現在、龍神と中辺路の施設に1部屋ずつ空きがあるそうです。

滞在施設に滞在しながら、田辺市とあなたの相性を最終確認し、移住を決断しましょう。

参考:田辺市公式サイト「短期滞在施設」より

ステップ3:移住を決断したら補助金を最大限活用しよう

移住を決断したら、補助金を最大限に活用してお得に移住しましょう。前述した「田辺市移住者起業補助金」や「田辺市まちなか移住推進空き家活用事業補助金」の他にも、「田辺市移住支援金」という支援制度があります。

田辺市移住支援金の概要は以下の通りです。

※詳細は必ずご確認ください

対象 東京圏からの移住者
交付金額 単身の場合:60万円
世帯の場合:100万円
備考 18歳未満の子供1人につき30万円が加算

東京圏からの移住者は補助金を受け取ってお得に移住できる可能性があるので、必ず要件を確認してくださいね

参考:田辺市公式サイト「田辺市移住支援金について」より

田辺市への移住に関するお問い合わせ

紀州石神田辺梅林の景色

担当 田辺市定住支援協議会
住所 〒646-8545
田辺市新屋敷町1 田辺市役所たなべ営業室内
電話番号 0739-33-7714
FAX 0739-22-5310
公式サイト https://tanabegurashi.jp/

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