丹波篠山市で始める田舎暮らし:アクセス良好で子育てにも最適
この記事では、地方への移住を検討している方に向けて、「兵庫県丹波篠山市(たんばささやまし)」への移住に関する情報と魅力を詳しくご紹介します。
兵庫県の中東部に位置する都市で、京都府や大阪府とも隣接している丹波篠山市は、山々に囲まれた自然豊かな街で農業も盛んに行われています。グルメの街でもある丹波篠山は、黒豆や猪肉などの特産品も有名です。
自然を活かした遊び場も多く、「子どもには外でめいっぱい遊んでほしい!」と考える子育て世帯にもおすすめの街ですよ。
そんな丹波篠山市での暮らしや街の魅力・住まいや仕事の情報などを、丹波篠山市役所企画総務部創造都市課の定住促進係を務める隅田さんに伺ったお話をもとに、詳しくご紹介します。
丹波篠山市での暮らし:3つの魅力的な特徴
丹波篠山市へ移住すると、どのような暮らしが待っているのでしょうか。丹波篠山市での暮らしの特徴を3つにまとめてみました。
これらの特徴について、それぞれ詳しくご紹介していきます。丹波篠山市の魅力がより具体的に伝わるよう、各特徴の内容を掘り下げて説明します。
特徴1:便利なアクセス - 都市部へ約1時間で快適通勤
丹波篠山市の魅力のひとつにアクセスの良さがあります。京都市内までは京都縦貫自動車道を利用して約60分、大阪市内までは舞鶴若狭自動車道を利用して約60分で行ける便利さが特徴です。
近年、新型コロナウイルスの影響をきっかけに、リモートワークなど在宅で仕事をする人が増えています。そのため、都市部に勤める方でも「住まいは自然豊かなところがいい」と考え、田舎暮らしを選択する人が増えています。
ただし、リモートワーカーでも出勤が必要になるケースもあるため、丹波篠山市のように都市部への交通手段が確保できていると安心です。
天橋立や神戸にも行きやすいので、旅行などお出かけがお好きな方にもおすすめな街です!
特徴2:絶品グルメの宝庫 - 丹波篠山市の特産品を堪能
豊かな自然環境に恵まれた丹波篠山市では、多くの絶品グルメが堪能できます。
「丹波黒」という名前で有名な丹波篠山黒大豆は、旨味としっかりとした食感が特徴です。粒が大きく、風味豊かでコクや甘みが楽しめる丹波篠山黒枝豆は、旬がわずか2週間で毎年売り切れ必須の人気商品です。
丹波篠山産の特産品は、各地からファンが集まるほどの人気を集めています。
▲丹波篠山産の丹波黒豆(黒大豆)
▲丹波篠山の黒枝豆は実が大きくほくほく。地元の食卓に頻繁に並ぶ人気の食材です
脂の乗りが良い丹波篠山産の猪肉を使った「ぼたん鍋」は、農林水産省の郷土料理百選(※)にも選ばれるなど名実ともに評判が高く、冬の定番グルメとして親しまれています。
(※)参考:農林水産省ページ
▲丹波篠山のぼたん鍋は県内外問わず評価が高く、丹波篠山に来たらぜひ食べたい逸品です
丹波篠山市では、こうした丹波篠山産の絶品グルメをもっと知ってほしいという思いから、例年10月初旬頃から「丹波篠山味まつり」を開催しています。新型コロナウイルス感染症の影響により近年は開催されていませんが、過去には丹波篠山牛の丸焼きを目当てに長蛇の列ができたほどの人気イベントでした。
地産地消で美味しいグルメが楽しめると評判です。お目当ての食材の旬の時季に合わせて訪れていただくのもおすすめですよ!
特徴3:充実の自然遊び場 - のびのび子育てに最適な環境
丹波篠山市には豊かな自然を活かした遊び場が充実しています。中でも、丹波並木道中央公園は巨大ローラーすべり台のほかに広々とした芝生や茅葺き民家の施設があり、さまざまな楽しみ方で1日中遊べるスポットになっています。
入場料や駐車場料金が無料なので、急な思いつきでの週末や買い物帰りに立ち寄って遊ぶなど、気軽に利用できるのも魅力的なポイントです。
▲"ちるみゅー"とよばれる施設では、大人も子どもに戻ったかのように時間を忘れて楽しめる
2022年3月には、ティラノサウルスやトリケラトプスなどの恐竜遊具も新たに設置されました。週末になるとこれらの恐竜遊具は動いたり鳴いたりするそうで、子どもたちは驚きと興奮で大いに盛り上がるとのことです。
また、「フォレストアドベンチャー・丹波ささやま」は、日本最大級のアスレチックコースが楽しめる森のテーマパークです。安全面を考慮しルールを守ることが重要なため、子どもの利用は小学校高学年以上が望ましいでしょう。
「フォレストアドベンチャー・丹波ささやま」は、ガスや電気の使用を最小限に抑えるなど、自然環境に配慮したSDGsの取り組みに力を入れています。さらに、利用料の一部は日本の未来の環境を守る森林保全にも寄付されているそうです。
丹波篠山市には、これら以外にも川遊びができる場所や、家族連れや友人とバーベキューを楽しめるキャンプ場なども豊富にあり、遊び場に困ることはなさそうです。
丹波篠山市の生活情報:子育て・仕事・住まいの充実サポート
気候 | 【平均気温】 1月:3.2℃ 8月:27.0℃ ※参考:気象庁(丹波篠山市に観測地点がないため近隣都市である福知山市のデータを参照) |
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人口 | 人口:39,564人 世帯数:17,851世帯 (※2024年2月時点) |
病院・クリニック | 約50件 |
学校 | 小学校:14校 中学校:5校 (※2020年3月時点) 幼稚園:13園(こども園を含む) 保育園:4園 (※2023年10月時点) |
観光 | 篠山チルドレンズミュージアム、大正ロマン館 など |
交通 | 【JR福知山線】 篠山口駅、丹波大山駅 など 【バス】 ・丹波篠山市コミュニティバス ・ウイング神姫 ・京阪京都交通 【高速道路】 丹波篠山口IC |
近隣都市 | 兵庫県:丹波市、西脇市、加東市、三田市、猪名川町 京都府:福知山市、南丹市 大阪府:能勢町 |
駅周辺にはコンビニやスーパーがあり、日常生活に必要なものはほとんど揃います。ただし、週末に家族でお出かけする際には車があると便利です。
丹波篠山市で暮らす人の多くは、車を所有しています
丹波篠山市の冬は寒さが厳しい傾向にあります。路面凍結によるスリップ事故を防ぐため、スタッドレスタイヤへの履き替えをおすすめします。
移住を検討されている方は、冬場に一度訪れて寒さを体感し、暮らせるかどうかを確認されるのも良いでしょう
▲夏に行われるデカンショ祭では豪華賞品が貰えるカルタ大会や出店・花火など大勢の人が集まり盛り上がる
子育て支援:My助産師制度で妊娠から産後まで手厚いケア
丹波篠山市ならではの子育て支援制度のひとつに「My助産師」という制度があります。妊婦健診やお産はかかりつけ医のいる医療機関で行いますが、妊娠期から産後までMy助産師(担当助産師)が継続してサポートしてくれる制度です。
妊娠期のサポートでは、お産への心の準備や身体の準備、産後の生活をイメージした準備など具体的にアドバイスをもらえます。例えば、出産に向けた体操や呼吸法、産後の育児用品の準備などについて指導を受けられます。初めての妊娠は分からないことも多く不安が多いので、いつでも相談できるMy助産師がいるのはとても心強いことです。
産後も赤ちゃんの成長や授乳指導など引き続きサポートしてもらえます。産後は寝不足が続くことも多く、ママのメンタルも不安定になりやすい時期です。
涙もろくなった、やる気が出ないなどといった少しの心の変化もMy助産師に相談できます。丹波篠山市にお住いの妊婦さんや子どもを望まれている方は、この制度をぜひ活用してみてください。
仕事事情:豊富な求人と新規就農支援で安心の就業環境
ハローワークにて「正社員×丹波篠山市」で検索したところ約200件の求人情報が見つかりました。製造業や接客業など幅広い業種からの募集があります。
※参考:求人情報の一例
また、丹波篠山市が運営する「丹波篠山暮らし案内所」でも市内の求人情報が写真付きで確認できます。ハローワークとも連携しているため、気になる求人の応募状況や募集要項など詳細を簡単に確認できます。
※参考:丹波篠山暮らし案内所の仕事に関する情報
企業情報ページには、企業の詳細情報に加えて、実際に働いている方のインタビューも掲載されています。就職を検討する際の参考にしてください。
さらに、丹波篠山市の広大な土地を活用して新たに農業を始める方向けの「新規就農者支援制度」も充実しています。対象者と受けられる支援内容は以下の通りです。
就農準備資金 | 対象者:50歳未満で県が認める農業経営者育成教育機関で研修を受ける者 補助金:12.5万円 / 月(最大150万円)× 最長2年間 |
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経営開始資金 | 対象者:50歳未満で独立・自営する新規就農者 補助金:12.5万円 / 月(最大150万円1年)× 最長3年間 |
青年等就農資金 | 対象者:認定新規就農者(青年等就農計画を作成し、市町村から認定を受けた農業者) 助成内容:就農に必要な施設や機械の準備資金として、無利子で3,700万円まで借入可能 |
新規就農者等育成研修 (実践研修) |
対象者:50歳以下で就農希望の方 研修内容:栽培計画の立案から実際の栽培、販売までを実践 |
農業施設貸与事業 | 対象者:新規就農者や農業拡大に取り組む方 助成内容:ハウスや設備・機械にかかるリース・使用料の補助 |
新規就農者支援事業補助金 | 対象者:青年等就農計画を市長が認定した「認定新規就農者」 家賃助成:家賃月額の1/2以内で上限3万円/月(最長3年間) (1年目:3万円・2年目:2.5万円・3年目:2万円) |
※参考:丹波篠山市公式・就農支援情報
このほか、新規就農者が農業の基礎知識や農機具の使用方法を学べるスクールも用意されています。農業で安定した収入を得られるようになるためのサポート体制が整っているため、新規就農を検討している方にも丹波篠山市は魅力的な選択肢となるでしょう。
▲10月には豊作を祈り、田園を10基の山車と7基の神輿が練り歩く祭礼も見もの
住まい探し:空家バンクと補助金制度で理想の住まいを実現
現在、丹波篠山市の空家バンクには約130件の物件が登録されています。(2024年2月時点)
公式:空家バンク(丹波篠山市)
空家を購入してリフォームする場合、丹波篠山暮らし定住住宅補助金「空き家バンク住宅改修型」として最大50万円の補助金を受け取ることができます。
さらに、丹波篠山市に定住する意思があり、交付申請時(事業完了時)に40歳以下で配偶者がいる方、または中学生以下の扶養親族がいる方は、別タイプの丹波篠山暮らし定住住宅補助金も利用可能です。詳細は丹波篠山市のホームページでご確認ください。
また、建築した住宅が「丹波篠山の家」として認定される場合、建築費の一部として最大130万円の補助金を受け取れます。
「丹波篠山の家」は、丹波篠山の美しい景観に調和する佇まいで、木造住宅ならではのあたたかみが感じられるなど、市が定める基準を満たす必要があります。
この補助金は住宅の計画(設計)段階で申請する必要があるため、見逃さないよう注意しましょう。
公式:丹波篠山の家
丹波篠山市移住者の声:実際の暮らしぶりと感想
実際に丹波篠山市へ移住された方の声を聞いてみました。
- 近所の人がとにかく優しい!野菜や果物などおすそ分けをよくいただきます
- ちょうど良い田舎。車があるので不便を感じていません
- 固定費が安く抑えられるので、趣味や貯蓄にお金を回せるようになった
丹波篠山市へ来て、近所の人とのつながりが増えたという声が多くありました。例えば、家を購入後すぐに引っ越せなくなった方がいましたが、近所の方が草刈りなど家の管理を行ってくれたそうです。
知らない街への移住は誰しも不安を抱えるものですが、丹波篠山市への移住者の声を聞くと、丹波篠山市は人とのつながりを感じやすい街という印象を受けました。
丹波篠山市への移住ステップ:おためし暮らしから定住まで
移住を具体的に考え始めた際には、実際の暮らしを体験できる「おためし暮らし」がおすすめです。丹波篠山市では1ヵ月以上滞在可能な「おためし暮らし住宅」が用意されており、より実際の移住生活に近い体験ができます。
▲お試し住宅に滞在し、買い物など日常生活を体験することで移住後の生活をより具体的にイメージできる
滞在中は、住居や仕事を探すのはもちろん、市内の観光地やイベントを楽しむのもよいでしょう。1ヵ月の滞在が難しい方には、ゲストハウスなどの短期滞在施設もおすすめです。
さらに、丹波篠山市への移住を目的に「おためし暮らし」をされる方は、「お試し滞在支援事業補助金」を受けられます。1泊につき最大3,000円、1ヵ月滞在の場合は最大30,000円の助成が受けられるので、おためし住宅利用時には忘れずに確認しましょう。
公式:おためし暮らし
丹波篠山市移住相談:問い合わせ先と利用可能な支援制度
担当課 | 丹波篠山市企画総務部 創造都市課 |
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住所 | 〒669-2397 兵庫県丹波篠山市北新町41 |
電話番号 | 079-552-1111(代表) |
対応時間 | 平日8:30~17:15(土日祝日、年末年始を除く) |
公式サイト | https://www.city.tambasasayama.lg.jp/ |