福井県高浜町への移住!海と禅文化が織りなす魅力的な暮らしを徹底解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「福井県高浜町」をご紹介します。
高浜町は、福井県西端に位置するまちです。町内には、アジア初のブルーフラッグ認証を取得した「若狭和田ビーチ」をはじめとする8つのビーチがあります。美しい海のそばで暮らしたい方には格好の移住先といえるでしょう。
また「もっと幸せに子育てできるまち」を目指し、地域ぐるみでさまざまな取り組みを実施しています。子育て世帯の方に嬉しい充実した支援制度が整っています。
この記事では、高浜町の魅力や住まい・仕事探しについてなど、移住を考える上で役立つ情報を詳しくお届けします。
高浜町の暮らしの魅力:移住前に知っておきたい3つの特徴
地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には高浜町がおすすめです。
- 豊かな自然、特に美しい海のある風景が好き
- 子育て支援の手厚いまちで暮らしたい
- 禅の文化に興味がある
- 心身ともに穏やかで、健康的な暮らしがしたい
これらの特徴が高浜町の魅力と深く結びついています。以下では、なぜこのような方に高浜町が向いているのか、その理由を踏まえつつ、高浜町の暮らしの特徴を具体的に紹介していきます。
特徴1:アジア初「ブルーフラッグ」認証の美しい海に囲まれたまち
高浜町は、8つの海水浴場を有する「海のまち」です。京都方面からのアクセスが良好なため、関西在住の方の中には訪れたことがある方も多いでしょう。
アジアで初めてブルーフラッグ認証("きれいで安全で誰もが楽しめる優しいビーチ"であることを示す国際認証)を取得した「若狭和田ビーチ」をはじめ、どの海水浴場も白い砂浜と抜群の透明度を誇る遠浅の美しい海が特徴です。
各ビーチには特色があり、「美しい景色を眺めたい」「子連れでのんびりと泳ぎたい」「サーフィンやSUPを楽しみたい」など、目的や好みに応じて選ぶことができます。
▲高浜の海は、圧倒的な透明度を誇ります。「日本海とは思えない」と驚かれる方も多いそうです
▲SUPでゆったりと海上散歩を楽しめます。奇岩めぐりなども人気があります
▲「若狭富士」とも呼ばれる青葉山に沈む夕日の風景は、日本夕日百選にも選ばれています
▲若狭和田ビーチから城山海水浴場までの浜辺で開催される「若狭高浜花火大会」は、高浜町の夏の風物詩です
季節や時刻によって様々な表情を見せる高浜町の美しい海。マリンスポーツや海辺の風景を愛する方にとって、この環境は魅力的に映るでしょう。
特徴2:地域全体で支える充実の子育て支援体制
高浜町の子育てに対する取り組みは、各方面で高く評価されています。
2019年度、高浜町の子育て支援活動「kurumu(くるむ)」は、グッドデザイン賞(地域・コミュニティ部門)を受賞しました。これは、子育て世代包括支援センター「kurumu」を中心に、地域全体で子育て支援を行う取り組みが評価されたものです。
▲「対話・成長・心」をコンセプトに作られた、子育て世代包括支援センター「kurumu」のプレイルーム
この取り組みは、子ども達が地域の「ぬくもり」に包まれて育ち、そのぬくもりを次の世代に伝えられることを目指しています。そのため、地域の資源・素材やイベントなど、様々な要素を連携させ、切れ目のない支援サイクルが作られました。
中でも特徴的なのが「産後ケアデイサービス」です。これは、産後のお母さんが心身の疲労をリフレッシュするため、町内の旅館でゆっくり昼食をとったり、お母さん同士の交流を行ったりできる制度です。
利用料の一部は町が負担しており、町内で子どもを産んだ方の大半が利用するほど好評です。この制度は単独でも、厚生労働省のアワードを受賞しています。
詳細:「第8回 健康寿命をのばそう!アワード」母子保健分野(PDF)|厚生労働省
そのほか、経済的な支援や、子どもの遊び場も充実しています。あらゆる面から子育てをバックアップする高浜町の体制は、「知り合いのいない移住先での子育てが不安」という移住者にとっても、心強い味方となるでしょう。
子育て支援(一例) | 〇小・中学生の給食費無償化 〇小・中学校の教材費無償化 〇小学校・中学校の入学時や中学校の卒業時などに応援金を給付 〇中・高生通学費助成 など |
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特徴3:「禅」文化と豊かな自然が育む、心身ともに健康的な暮らし
高浜町は、日本人の僧侶としてはじめて欧米に仏教を紹介し、「禅(ぜん)」を「ZEN」として伝えた釈宗演の生誕の地です。そのため、禅の文化にゆかりの深いまちとして知られています。
若狭地方でも数少ない臨済宗建仁寺派の寺院「大成寺」では、住職が説法と座禅を指導する座禅体験を行っています。自然豊かで静かな環境での座禅体験は、心を落ち着かせ、日々の疲れを癒してくれる貴重な機会となるでしょう。
さらに、「薬草の宝庫」として知られる青葉山のふもとには、「青葉山ハーバルビレッジ」があります。この施設では、薬草を使った料理や薬膳茶づくり体験などを楽しむことができます。新鮮な空気と豊富な薬草に囲まれた環境で、楽しみながら健康づくりを目指すことができるため、自然志向の方に特におすすめです。
▲ハーバルビレッジでの薬膳茶作り。青葉山には、数多くの薬草やハーブが自生している
都会での忙しい日々や情報過多な生活に疲れを感じ、ゆったりと穏やかで、心身ともに健康で豊かな暮らしに憧れている方も多いのではないでしょうか。高浜町は、そんな理想的な生活を実現するためのヒントがたくさん詰まったまちです。
高浜町での生活:移住に役立つ具体的な暮らしの情報
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、高浜町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
気候 |
1月:平均気温3.8°C |
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人口 | 人口:9,780人 世帯数:4,282世帯 (令和5年4月末時点) |
近隣都市 | 大飯郡おおい町 京都府:綾部市、舞鶴市 |
公共交通 | 鉄道:JR西日本小浜線 路線バス:京都交通 |
大都市へのアクセス | 大阪へ:電車(特急利用)で約2時間 名古屋へ:電車(特急利用)で約3時間半 東京へ:新幹線+電車(特急利用)で約4時間半 |
病院 | 一般診療所4、病院1、歯科2 |
学校 | 中学校2、小学校4、保育施設5 |
名所 | 城山公園・明鏡洞、日引の棚田、青葉山、安土山公園、音海大断崖 |
名産・特産 | ふぐ、若狭ぐじ(甘鯛)、桜干し、杜仲茶 |
高浜町は季節によって、気候の変化が大きいまちです。春から秋は気候が良く、特に夏は海を目当てに訪れる観光客も多く活気があります。
一方で冬場は曇りの日が多く、晴れの日は少なめです。ただし、雪が積もるのは年に1~2回程度なので、雪対策については大きな心配はありません。
生活に関しては、町内にスーパーが数軒あり日常の買い物は事足りますが、大型ショッピングセンターへの外出や、通勤・レジャーなどの移動を考えると、車は必須となります。
福井県の西端にある高浜町は京都府と接しており、高速道路を使わなくても2時間程度で行き来できる距離です。昔から関西方面の避暑地として民宿などが多かったまちでもあり、他地域からの人や様々な文化を柔軟に受け入れる風土があります。
高浜町には、美しい自然の風景に出会えるスポットが多数あります。
戦国時代に築城された高浜城の跡地である城山公園には、長い年月をかけて日本海の荒波が作り上げた8つの洞穴があります。その1つ「明鏡洞」は、穴の向こうに見える水平線が、鏡に映った美しい景色のように見えることからその名がついた名勝です。ここでは釣りなど、さまざまな遊びを楽しむこともできます。
▲城山公園内には遊歩道が整備され、展望台からは、若狭湾や、さまざまな奇岩などの風景が眺められる
山容の美しさから、別名「若狭富士」とも呼ばれる青葉山は、登山愛好家から人気があります。その中腹にある中山寺の山門から見渡す、海を抱くようなまちの眺めは絶景です。
▲中山寺は、北陸三十三ヶ所観音霊場第1番。本堂や金剛力士像は国指定重要文化財に指定されている
町内の漁港では、さまざまな種類の魚介類が水揚げされます。特に3月~11月頃は、ブリ、鯛、白身魚がよく獲れて人気があります。高浜町に暮らせば、日々、旬のおいしい魚介類を味わうことも楽しみの1つになりそうです。
仕事情報:起業・兼業からワーケーションまで、多様な働き方を支援
2023年5月現在、大手求人情報サイトで高浜町の正社員求人を検索すると、約800件がヒットしました。町内には、関西電力の「高浜発電所」があり、原子力発電所関連のお仕事が多く見つかります。
また、探す範囲を高浜町から25km圏内(通勤30分程度)まで広げると、約3,700件まで増加。京都府舞鶴市なども選択肢に入ってきます。
参考:正社員求人情報の一例(高浜町内)
参考:正社員求人情報の一例(高浜町から25km圏内)
高浜町の商工会のサイトでは、町内の求人情報とともに、就職フェアや支援制度の案内も掲載されているので、就職活動の参考にしてみてください。
公式:たかはま求人
現在、高浜町では主に若い方が、新しい働き方にチャレンジをするケースが増えてきているそうです。起業や兼業、地元で会社勤めをしながら漁師もするなど、形態は多様化しています。また、ワーケーションも人気があり、高浜町の美しい自然や、海や禅などのアクティビティを楽しみながら仕事をする人も多数見られます。町内にはワーケーションの拠点となるカフェや宿泊施設なども充実しているので、ぜひ自分らしい働き方を探してみてください。
住まい情報:空き家活用やリフォームなど、充実の住宅支援制度
2023年5月現在、大手住宅情報サイトで高浜町の賃貸物件を検索すると、約15件がヒットしました。これらの物件は、アパートや一戸建てなど、様々なタイプの住居を含んでいます。
参考:賃貸物件の一例
さらに、高浜町の空き家バンクでも賃貸・売買両方の物件情報が掲載されています。空き家バンクは、地域の空き家活用を促進するためのシステムです。
参考:空き家バンク|高浜町
空き家の状態は、すぐに住める良好な状態の物件から大幅な補修が必要な物件までさまざまです。空き家のリフォームに関しては、高浜町が提供する以下の支援制度を利用できるので、物件選びの際にあわせて検討してみてください。
空き家リフォーム支援事業 | 空き家を購入または賃貸し、町内業者によってリフォームや空き家の荷物撤去処分をする方に補助金を支給 補助額:補助対象経費の2分の1の額(上限100万円) |
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住宅・店舗リフォーム支援事業 | 町内業者によって、住宅または店舗の一部をリフォームする方に、工事費用を補助 補助額:対象費用の20%(住宅で上限30万円、店舗で上限40万円) |
高浜町へ移住した人の体験談・感想
ここでは、実際に高浜町に移住して暮らしている方々の体験談や感想をご紹介します。移住を考えている方にとって、現地の生活がイメージしやすくなるでしょう。
- 海も空気もきれいで自然が豊か。大人も子どもものびのびと過ごせている
- 京都や大阪へのアクセスが良く、お出かけの選択肢が多いところが気に入っている。地元での買い物場所は少ないが、ネット通販なども活用できるので大きな不便は感じない
- 釣りが趣味で、以前から高浜町に通っていた。趣味を楽しみながらの移住ができて、生活が非常に充実している
- 経済面でも環境面でも育児支援が充実しており、子育てに適した環境だと感じる
- 地域全体に「お互い様」という自然な助け合いの精神がある。子ども達のことも地域で見守ってもらえて、とても安心感がある
海をはじめとする豊かな自然環境の中で、のびのび暮らせるという声が多く聞かれました。子育て支援が充実していることもあり、特に子育て世帯の方の満足度が高いようです。また、都市部へのアクセスの良さや地域コミュニティの温かさも、移住者の方々に評価されているポイントです。
高浜町への移住に関するお問い合わせ先
高浜町への移住のご相談は、高浜町役場の総合政策課で受け付けています。移住を検討している方や高浜町についてもっと詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。専門のスタッフが丁寧に対応いたします。
さらに、高浜町在住のフォトライターが情報を発信する移住定住ポータルサイト「ピン!ト」では、高浜町の魅力や移住に役立つ情報が豊富に紹介されています。自然環境、地域コミュニティ、子育て支援など、様々な観点から高浜町の生活を知ることができます。
担当課 | 高浜町 総合政策課 |
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住所 | 福井県大飯郡高浜町宮崎86-23-2 |
電話番号 | 0770-72-7711(土・日・祝日、年末年始除く) |
対応時間 | 8:30~17:15 |
公式サイト | https://www.town.takahama.fukui.jp/page/sougouseisaku/index.html |