多賀城市の魅力!移住に役立つ暮らし・仕事・住まい情報を徹底解説|縁結び大学

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「宮城県多賀城市(たがじょうし)」をご紹介します。

多賀城市は、日本三大史跡の一つである「多賀城跡」などを有する、歴史のあるまちです。市内には多くの歴史遺産や文化財があり、趣のある落ち着いた雰囲気が魅力的。歴史・文化的なものが好きな方にはピッタリの移住先です。

一方で、現在では交通や各種施設といった都市機能がキュッとまとまった、コンパクトシティという面も持ち合わせている多賀城市。生活利便性が高く、2016年にリニューアルオープンした市立図書館を中心とする「東北随一の文化交流拠点」づくりも進めています。さらに、交通アクセスが良好で、通勤やレジャーに出かけやすいところも特徴的です。

そんな多賀城市への移住に役立つ、暮らしの魅力や、住まい・仕事探しなどの情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
男性スタッフのアイコン

多賀城市 企画経営部 企画課長補佐

石田 誠さん

多賀城市の暮らしの特徴3つ

多賀城市の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には多賀城市がおすすめです。

  • 歴史や文化に興味がある。それらに恵まれたまちで心豊かに暮らしたい
  • 交通や買い物など、生活は便利な方がいい
  • 東京との二拠点生活や、テレワークを検討している
  • 旅行が好き。国内各地やアジア圏などに、気軽に出かけられると嬉しい

なぜこのような方に多賀城市が向いているのか、その理由を踏まえつつ、多賀城市の暮らしの特徴を紹介していきます。

特徴1:歴史の香る「北の都・多賀城」

多賀城碑(壺の碑)
▲江戸時代に発見された「多賀城碑」。これによって、遺跡が多賀城であることが判明した

「多賀城市」という名前は、奈良・平安時代に置かれていた城柵の「多賀城」に由来します。城柵とは、朝廷が築いた軍事・政治拠点のこと。このまちが古代東北地方の中心地であったことを意味しています。

多賀城は仙台平野を一望する丘の上に建ち、一辺が約1kmほどもある塀に囲まれた広大な施設でした。市内には、多賀城を構成するさまざまな史跡や、多賀城に関する博物館などがあり、その歴史を伝えています。

多賀城南門
▲当時の建築方法を用いて復元された、多賀城南門。正面入り口にあたる重要な施設だったとされている

多賀城南門
▲南門からは、政庁正面にかけて約350mの直線道路が延びていた

多賀城政庁跡
▲多賀城のほぼ中心に位置する政庁跡。現在はお花見スポットとしても親しまれている

多賀城跡は、平城宮跡、太宰府跡と並ぶ、日本三大史跡の1つです。歴史が好きな方にとっては、暮らしのすぐそばに歴史の風を感じたり、休日に史跡めぐりを楽しんだりできる、たまらない環境ではないでしょうか。

特徴2:生活便利なコンパクトシティ

多賀城駅の外観

歴史と文化のまち多賀城市は、一方で、市内の交通や各種施設も充実。生活に便利なコンパクトシティでもあります。

鉄道は市内にJR仙石線とJR東北本線の2路線が通り、バスは7路線が運行。市の中心部から三陸自動車道の多賀城ICまでは車で10分弱と、車でのお出かけも便利です。

市内にはショッピングセンターやホームセンター、ドラッグストアなどがそろい、お買い物に不自由することはないでしょう。市内の転入者・転出者へ”多賀城の魅力”を尋ねたアンケートでも「買物をする場所・内容が充実している」が1位という結果となったそうです。また車を15分ほど走らせれば、隣接する利府町にある、東北最大級の商業施設「イオンモール新利府」を利用することもできます。

そして、2016年にリニューアルオープンし「東北随一の文化交流拠点づくり」の核となっているのが、市立図書館です。

市立図書館の外観

ガラス張りの外観もおしゃれなこの図書館は、多賀城駅前に立地。「家」をコンセプトに、誰もが行きたくなる居心地の良い空間を目指してつくられています。

約28万冊(令和3年度末時点※令和4年度多賀城市立図書館要覧より)という豊富な蔵書数に加え、施設にはカフェやレストラン、子どもの遊び場などが併設されています。また、各種イベントやワークショップの開催も多数。365日開館で座席数も299席(複合施設全体で400席)と充実しているので、テレワークにもおすすめです。

市立図書館の内部

市内だけでなく他地域からも多くの方が訪れるこの図書館は、移住する方にとっても、お気に入りの場所になるかもしれません。

市立図書館の内部
▲1階はリビングのように寛げる場所、2階は書斎をイメージ、3階は静かに集中できる環境と、フロアごとのテーマが設けられている

特徴3:各交通手段でのアクセス良好

多賀城市の航空写真

他地域へのアクセスの良さも、多賀城市の魅力の1つ。

多賀城市は東北最大の都市・仙台市に隣接し、車で30分、電車で20分というアクセスの良さです。通勤にも負担の少ない距離なので仙台で仕事をしたり、休日のショッピングや観光に出かけたりと行動の幅が広がりそうですね。

仙台駅から東京駅までは新幹線で約1時間半です。多賀城市~東京間がトータル2時間ほどで移動できるので、2拠点生活を検討している方にも向いていると言えるでしょう。

また、仙台国際空港までも車で30分。仙台国際空港からは、北海道から沖縄まで全国各地への便が就航しています。

  • 新千歳空港(北海道)まで約1時間10分
  • 中部国際空港(愛知)まで約1時間15分
  • 関西国際空港(大阪)まで約1時間30分
  • 那覇空港(沖縄)まで約3時間15分

そのほか、ソウルや台北など、アジア圏の6都市にも直行便があります。旅行が趣味の方にとっては、フットワーク軽く各地へ出かけられる嬉しい環境です。

多賀城市の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、多賀城市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温0.9°C
8月:平均気温23.5°C
(多賀城市に観測地点がないため、直近の塩釜地点を参照)
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:62,066人
世帯数:28,090世帯
※2023年3月31日現在
近隣都市 仙台市、塩釜市、宮城郡利府町、七ヶ浜町
公共交通 鉄道:2路線(JR仙石線、JR東北本線)
バス:7路線(多賀城東部線、多賀城西部線、汐見台団地線、NEWしおナビ100円バス、七ヶ浜町民バスぐるりんこ、仙台市交通局2路線)
大都市へのアクセス 仙台へ:車で30分、電車で20分
東京へ:電車と新幹線で約2時間
病院 病院:1ケ所
診療所:38ケ所
学校 中学校4、小学校6、保育施設27
特産品 古代米、多賀城味噌、洋蘭、古代米酒の特別栽培米純米酒、多賀城グルメブランド「しろのむらさき」認定商品

多賀城市の年間平均気温は11~13度。極端に寒いことはなく、東北の中では比較的積雪も少ない地域です。

多賀城跡の一角には、広大な土地に約300万本のあやめやカキツバタなどが植えられた「あやめ園」があります。最盛期の6月には「あやめまつり」が開催。柔らかな光で演出するアートプロジェクトや出店などにより、多くの来場者で賑わいます。

華やかでいてしっとりとした情緒もある、多賀城市らしさたっぷりのイベント。移住を検討している方はぜひ1度この季節に訪れて、まちの雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。

あやめが満開の「あやめ園」
▲高貴な群青や紫色に魅せられる、あやめ園

また、多賀城市は昔から米を作付けしていたという歴史があり、現在では、稲の原種に近い「古代米」というお米を特産品として栽培しています。その古代米を使ったスイーツや日本酒など、他ではなかなか出会えないグルメも多数。ぜひ味わってみてください。

古代米の稲
▲黒紫色が特徴的な古代米。栄養価の高さでも注目されている(画像引用元:多賀城市

【仕事】求人豊富な大都市・仙台が通勤圏内

2023年4月現在、大手求人情報サイトで多賀城市の正社員求人を検索すると、約1,800件がヒットしました。さらに、探す範囲を車で30分(約25km)圏内まで広げると、仙台市などが入ってくることもあり約65,000件ヒットと大幅に増加します。

参考:求人情報の一例(多賀城市内のみ)
参考:求人情報の一例(25km圏内)

アクセスの良さを活かして、多賀城市で暮らしながら求人の豊富な仙台市で働くという選択肢を検討してみるのも良いでしょう。

また多賀城市では、創業・起業に関する以下の支援を行っています。

  • 多賀城市内へ新規出店をする場合に、創業支援補助金を交付(初期投資上限100万円、一定要件を満たした場合上限150万円)
  • 復興産業集積区域への新規進出法人に対する法人税などの減免
  • 創業支援に関する各種相談受付
  • 創業支援事業者との連携および創業セミナー等の実施
  • 地域特性を生かしたビジネスプランを募集するコンテストを実施 など

移住を機にお店を始めたり、仕事での独立を考えている方は、ぜひお問い合わせをしてみてください。

お問い合わせ先 産業振興課(022-368-1141)

【住まい】賃貸・分譲ともに選択肢は豊富

2023年4月現在、大手住宅情報サイトで多賀城市の賃貸物件を検索すると、約320件がヒットしました。家賃相場は大まかに次の通りです。

~1LDK ~6.5万円
2K~3LDK 6万円~8万円

参考:賃貸物件情報の一例

分譲に関しては、中古マンション・一戸建てともに物件があり、現状のまますぐ暮らせるような築浅の住まいも見つかります。

参考:分譲中古マンション物件の一例
参考:分譲中古一戸建て物件の一例

そのほか、もちろん土地を購入し新築するという選択肢もあります。ただ一点注意したいのが、多賀城市は地域面積に対し人口の多いまちであるということ。いわゆる“田舎暮らし”としてイメージされる「広いお庭付きの一戸建て」を建てるような広大な土地は、やや求めづらいかもしれません。

【育児】妊娠・出産から子育て期まで切れ目のない支援

子育て支援センター「すくっぴー広場」の外観
▲子育てサポートセンター「すくっぴー広場」には遊具のほかキッチンなどもあり、イベントにも使用できる

多賀城市は、婚姻率・出生率ともに、宮城県内で上位となっているまち。一方で、公務員宿舎、自衛隊の人事異動があることから、転入・転出による人の出入りが多いという側面もあります。

こういったことを背景に、まちに不慣れな方も安心して子育てができるよう、さまざまな支援が用意されています。

多賀城版ネウボラ 「子育て世代包括支援センター」を中心機能とした、妊娠期から出産・子育て期までの切れ目のない子育て支援
基幹保育所の設置 「子育て支援の充実」および「保育の質の向上」を目指し、保育所での交流や子育て相談などの取り組みを実施
お口から始める健康づくり ・以前は集団で行われていた妊婦さんの歯科検診を、個別受診可に変更。お母さんが担当医を持つことで、お子さんの歯にも意識が向きやすくなるという狙い
・子育て向けに、歯の健康に関する出前講座を実施

ネウボラとは、フィンランド語で「アドバイスの場」を意味しています。「多賀城版ネウボラ」では、子ども家庭課スタッフと子育てサポートセンターのスタッフなどが連携し、親子の気持ちに寄り添いながら、安心して子育てできる環境を一緒に考えています。

多賀城市へ移住した人の体験談・感想

多賀城市へ移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して多賀城市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 都市機能のそろった生活のしやすいまちでありつつ、文化的で落ち着いた雰囲気もあるところが魅力的
  • 図書館が気に入っている。スターバックスやレストランもあるおしゃれな空間で、快適に過ごせる
  • アクセスが良く、通勤やショッピングなど何かと便利。日本三景の松島へも車で30分くらいと気軽に出かけられる
  • 人の転入・転出が多いまちなので人の受け入れに慣れている。移住者にも親切で居心地がいい

「豊かな歴史・文化」と「生活便利なコンパクトシティ」の2つの面をあわせ持っているところが、多賀城市の最大の魅力のようです。

また人の出入りが多いことから、移住者を気にかけてくれる温かい雰囲気があるという声が多数見つかりました。

多賀城市への移住に向けた行動

多賀城市への移住に向けた行動を起こすには、「みやぎ移住サポートセンター」の利用がおすすめ。多賀城市をふくむ宮城県内35市町村と連携をはかり、仕事や住まいなど、移住に関するあらゆる相談に対応しています。

同サポートセンターが入っている「ふるさと回帰支援センター」は東京・有楽町駅から徒歩1分のところにあり、東京近辺にお住まいの方には足を運びやすい立地です。土曜日・日曜日も営業しているので、移住を検討している方は、週末のお出かけとあわせて気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

公式:みやぎ移住サポートセンター(ふるさと回帰支援センター内)

多賀城市への移住に関するお問い合わせ

担当課 企画経営部企画課
住所 宮城県多賀城市中央二丁目1番1号
電話番号 022-368-1141
対応時間 8:30~17:15(土・日・祝日、12月29日~1月3日は休み)
公式サイト https://miyagi-ijuguide.jp/city/619