匝瑳市への移住を検討中の方必見!自然豊かな暮らしと充実の支援制度

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「千葉県匝瑳市(そうさし)」をご紹介します。

匝瑳市は、夏涼しく冬は暖かい、過ごしやすい気候が魅力的なまち。その気候と豊かな自然がもたらす、おいしい農産物やアクティビティを楽しむこともでき、のびのびと健康的な暮らしを送りたい方にはとてもおすすめの移住先です。

さらに、市を挙げて「生涯活躍のまち」づくりに取り組んでいるので、移住後すぐだけでなく将来にわたって、地域の中でイキイキと生活するビジョンが描けそうです。

そんな匝瑳市について、詳しい特徴や仕事・住まい情報など、移住に欠かせない情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
女性スタッフのアイコン

匝瑳市 企画課

仲田 忍さん

匝瑳市の暮らしを彩る3つの魅力:移住前に知っておきたいポイント

匝瑳市の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には匝瑳市がおすすめです。

  • 夏暑すぎたり、冬寒すぎたりするのは苦手。気候の穏やかなまちに暮らしたい
  • 都心へのアクセスは便利な方がいい
  • 地元産の新鮮な野菜など、安心でおいしい食にこだわっている
  • 体を動かすことが好き。移住先でもスポーツやアクティビティを積極的に行いたい
  • 住み始めた時だけでなく、将来的にも生き生きと暮らせることを見据えた移住がしたい

なぜこのような方に匝瑳市が向いているのか、その理由を踏まえつつ、匝瑳市の暮らしの特徴を紹介していきます。

特徴1:穏やかな気候と便利なアクセスで実現する快適な暮らし

里山の風景

匝瑳市は「海洋性気候」と呼ばれる、夏涼しく冬暖かい気候が特徴です。ちなみに冬でも降雪はほとんどありません。

現在、都心部にお住まいで、夏の猛暑の中の通勤や外出に大変な思いをしていらっしゃる方も多いでしょう。また「雪には慣れていないから、あまり積雪が多い地域に暮らすのは不安」という方もいらっしゃるかもしれません。気候に恵まれた匝瑳市では、そのどちらの心配もほぼ不要。夏場でも屋外でアクティビティを楽しむことができ、冬場に積雪対策で悩むことがないまちなんです。

そしてその気候と、山と海の両方を有する立地から、食べ物がおいしいことも魅力的です。直売所などには、地元産の新鮮な野菜やお米がズラリ。名産品の赤ピーマンはとても甘く、ピーマン嫌いの子どもでも食べられると好評です。

「ふれあいパーク八日市場」では、生鮮品のほか、特産のお菓子や加工品も購入することができます。地方発送も可能なので、遠くに住む家族や友達に、匝瑳市のおいしいものを届けてあげたくなるかもしれませんよ。

野菜が並ぶ市場内

そんなのどかな匝瑳市ですが、一方で、都心部へのアクセスの良さも特徴的です

具体的には、特急を利用して東京まで約90分。出社が少な目のテレワーカーなら、東京の会社に籍を置いたままの移住も十分可能でしょう。

そのほか、成田空港までも車で約30分です。成田空港からは、国内なら北海道から沖縄まで、海外の各都市へもひとっ飛び。旅行が趣味の方にはピッタリといえる環境です。

特徴2:豊かな自然を活かした多彩なアクティビティ

サーフィンをしている様子

匝瑳市は、北部には里山の緑が広がり、南部は九十九里海岸に面したまち。その豊かな自然を活かしたさまざまなアクティビティが楽しめます。

観光スポットの多い九十九里浜の中でも、匝瑳市にある吉崎海岸はちょっとした穴場です。海釣りやバーベキュー、サーフィンを楽しむことができ、日の出を眺めるのにも適しています。海が好きな方、マリンレジャーを満喫したい方にはたまらない環境と言えるでしょう。その九十九里浜の近くに、令和2年にオープンしたのが市営のパークゴルフ場「パークゴルフそうさ」です。プレーに必要となるクラブやボールなどは無料貸し出し。パークゴルフは子どもからお年寄りまで無理なく行えるスポーツです。日ごろの運動習慣作りや、週末の3世代でのお出かけなどに楽しんでみてはいかがでしょうか。

パークゴルフをする子ども達▲子ども用のクラブも用意されているので、手ぶらで訪れて楽しめる(引用元:匝瑳市観光協会

野栄ふれあい公園は、面積約50,000㎡という広大な公園です。みはらしの丘、子ども広場、水辺の広場など家族で一日中遊べる園内を全長700mのウォーキングロードが結び、さらに敷地内にはバーベキューもできるキャンプ広場もあります。

野栄ふれあい公園▲広々として気持ちの良い「みはらしの丘」にはローラー滑り台があり、子ども達にも大人気

身近にさまざまなアクティビティがある匝瑳市では、自然と身体を動かす、健康的な暮らしができそうですね。

特徴3:生涯活躍のまちづくりで実現する長期的な暮らしのビジョン

匝瑳市では、生涯活躍のまちづくりに取り組んでいます。

これは、子どもから高齢者まで、年齢や健康状態、障害の有無に関わらず、あらゆる人々が関わり合うまちづくりを目指すということ。その核となるJR飯倉駅前の地域には、次の4つのゾーンが整備されています。

  • 認定こども園などの「子育てゾーン」
  • サービス付き高齢者向け住宅を核とする「まちなか居住ゾーン」
  • 特別養護老人ホームなどの「高齢者福祉ゾーン」
  • 生涯学習施設などを備えた「交流ゾーン」

市ではこういった取り組みを通し、雇用、健康増進、趣味・ボランティア等の生きがいづくり、地域との交流などを促進しています。

移住をするにあたって、夢みたライフスタイルを叶えたり、やりがいのある仕事についたりというプランを描いている方は多いでしょう。そんな「今」の理想と同じくらい、子育てをして、年を重ねてといった、数十年単位でのビジョンも大切にしたいものです

まち全体が「生涯活躍」に前向きな匝瑳市でなら、いくつになっても人との関わりを絶やさず、イキイキとした生活ができそうですね。

匝瑳市での暮らし:仕事・住まい・子育て環境の詳細情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、匝瑳市の暮らしに関してのさまざまな情報をお届けします。

気候 ・1月:平均気温4.7°C
・8月:平均気温26.1°C
※参考:気象庁ホームページ
(匝瑳市内に観測地点が無いため、直近の横芝光地点を参照)
人口 ・人口:34,034人
・世帯:14,782世帯
(令和5年5月31日現在)
近隣都市 旭市、香取市、香取郡多古町、山武郡横芝光町
市内公共交通 【鉄道】JR東日本総武本線(飯倉駅、八日市場駅)
【バス】ジェイアールバス関東、千葉交通、匝瑳市内循環バス
大都市へのアクセス 東京へ:電車(特急)で約90分、高速バスで約100分
病院 病院・クリニック:30件
歯科:17件
学校 高校2、中学校3、小学校10、保育施設14
名所
観光
八重垣神社、飯高寺(飯高檀林跡)、須賀ハリストス正教会、松山庭園美術館、ふれあいパーク八日市場、天神山公園、野栄ふれあい公園
特産品 大浦ごぼう、赤ピーマン、千葉若潮牛

匝瑳市は、日本有数の植木・苗木の産地として知られるまちです。植木の生産量や栽培樹種数は全国でもトップクラスを誇り、卓越した樹芸技術は高い評価を受けています。中でも人気を集める「イヌマキ」は、匝瑳市の看板品目的な存在です。

八日市場駅前の植木▲匝瑳の植木は海外からの注目度も高く、多くの国への輸出が行われている

匝瑳市は、歴史と伝統のまちともいわれ、由緒ある建築物や行事が多く伝わっています

毎年8月に行われる「八重垣神社祇園祭」は、300年近い歴史をもつお祭りです。八重垣神社を中心に、10のまちから20基ほどの神輿(みこし)が繰り出され、市内をにぎやかに練り歩きます。神輿の行列に冷水を浴びせかけることから「水かけ祭り」とも呼ばれ、見ごたえは抜群です。

八重垣神社祇園祭の様子

飯高寺(飯高檀林跡)は、市の中心部から少し北に造られた、日蓮宗の学問所跡です。

天正年間に開設され、明治7年に294年間の歴史を閉じましたが、建物は廃檀当時のままの状態で、よく保存されています。講堂・鐘楼・鼓楼・総門は、昭和55年に国の重要文化財に指定され、境内全体も、檀林跡として県指定史跡となっています(昭和50年指定)。

涼しい風の抜ける、静かな史跡。心を落ち着けたい時などに散策に出かけてはいかがでしょうか。

飯高檀林講堂

飯高檀林内の廊下

その飯高寺にゆかりがあるのが「黄門桜」です。この桜の木は、元禄11年(1698年)に水戸黄門こと水戸光圀公が、飯高寺へ訪れたことを記念して植えられた並木桜のうち唯一現存している桜。ソメイヨシノより1週間ほど遅く開花し、風情のある美しい姿を見せてくれます。

黄門桜▲堂々としたたたずまいの「黄門桜」は樹齢300年以上。市の天然記念物にも指定されている

【仕事】多様な働き方を支援:就業・創業・就農のサポート制度

2023年1月現在、大手求人情報サイトで匝瑳市の正社員求人を検索すると、約1400件がヒットしました。

※参考:求人情報の一例

お仕事探しには他にも、ハローワークや、千葉県が設置する若者(15歳から39歳まで)向けの就職支援施設「ジョブカフェちば」が利用できるので、こちらも参考にしてみてください。

>>詳細:就職支援機関

また、創業したい方や新規就農をしたい方向けにも、下記のような支援があります。各種働き方へのサポートが整った匝瑳市では、自分らしい仕事が見つけられそうですね

創業資金利子補給金 創業のため、株式会社日本政策金融公庫または千葉県の融資を受けた人に対し、利子の一部(年1%)を補給
※詳細はこちら
※創業に関しては、必要な経営・販路拡大などに関する知識を習得するためのセミナー「創業塾」の開催もあり
空き店舗活用支援事業補助金 匝瑳市内の空き店舗を活用して事業を行う人に、下記の補助金を支給
○店舗改装費
対象経費の2分の1以内(上限80万円)
○店舗賃借料
対象経費の2分の1以内(月額上限5万円/通算24月限度)
※詳細はこちら
農業後継者新規就農支援助成金 40歳以下の新規就農者で、下記いずれかの条件を満たす方に【年間20万円】の助成金を支給
・千葉県海匝農業事務所が開催する農業経営体育成セミナーを受講した人
・千葉県指導農業士から6か月以上の技術研修を受けた人

【住まい】ファミリー向け物件と充実の住宅支援制度

2023年1月現在、大手住宅情報サイトで匝瑳市の賃貸物件を検索すると、約20件がヒットしました。

※参考:賃貸物件の一例

~2LDKといった、比較的コンパクトな物件が多いことが特徴で、家賃相場は大まかに次のとおりです。

~1LDK 3~6万円
2K~2LDK 4~7万円

中古の一戸建て物件も見つかるので、ファミリー世帯の方はこちらを検討するのも良いかもしれません。

※参考:中古一戸建て物件の一例

住宅の取得やリフォームを行う場合には、下記の支援も利用できますよ。

転入者マイホーム取得奨励金 匝瑳市に転入し、新築または中古住宅を取得した方に奨励金を交付
・新築:最大100万円
・中古:最大60万円
詳細はこちら
住宅リフォーム補助事業 市内の施工業者を利用して住宅のリフォーム工事を行う方に対して、費用の一部を補助
・補助額:工事金額の10分の1(上限20万円)
詳細はこちら

【育児・教育】充実の子育て支援と食育に力を入れた学校給食

匝瑳市では「子ども一人ひとりの輝きを、慈しみ育てる喜びと楽しみを実感できるまちづくり」を目指し、さまざまな支援や取り組みを行っています。

まず、育児支援面では以下のようなものがあります。

チャイルドシート購入費用の助成 6歳未満の乳幼児の保護者がチャイルドシートを購入する際、購入金額または1万円の、いずれか低い額を支給
子ども医療費の無料化 0歳児から高校生世代までの子どもの医療費を、保険診療の範囲内で助成(所得制限なし)
子育て支援アプリ 市の子育て支援情報などの提供と、予防接種や成長記録などの管理機能がまとまった、スマートフォン向けアプリを配信

子ども医療費の助成について「高校生世代まで無料」というのは、全国の自治体の中でも最も手厚い部類です。何かとお金のかかる子育て世帯にとってはありがたいですよね。

教育面では、学校給食における「食育」に力を入れている点が特徴的。下記のような取り組みを行っています。

  • 地産地消を心がけた食材選び。お米はすべて匝瑳市内で生産された「ふさこがね」を使用
  • 日本型の食事(和食)を大切にした献立
  • 栄養教諭や管理栄養士による食育授業
  • 学校給食センターが発行の「給食だより そうさランチタイムス」にて、食に関するさまざまな情報を分かりやすく紹介

また、市からの一方通行ではなく各家庭との連携として、給食アンケートを実施し、取り組みに活かしています。

子どもを育てる方にとって、子どもの「食」は大きな関心事の1つですよね。その点、安心・安全でおいしい給食と、子どもの食への関心を大切にする匝瑳市の姿勢は、とても心強いと感じませんか?

匝瑳市移住者の声:実際の暮らしぶりと感想を紹介

匝瑳市へ移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して匝瑳市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 夏涼しく過ごしやすいまち。夜はエアコンがいらないこともあるほど
  • 自然が豊か。千葉といえば”海”というイメージだったけど、里山の美しい風景も目にして感動
  • 新鮮な野菜や魚、おいしい肉があって食の楽しみが多い
  • 待機児童ゼロがありがたい。保育園もほぼ希望する園に入れる

豊かな自然と過ごしやすい気候の恩恵を受けた暮らしを満喫している方が多いようです。

都心部での保活などで苦労した経験のある方にとっては、待機児童ゼロというのも大きな魅力ですね。

匝瑳市への移住ステップ:相談窓口から支援制度の活用まで

ここでは、匝瑳市への移住に向けて、実際に起こせる行動をご案内します。

オンライン相談窓口:気軽に始める匝瑳市移住の第一歩

匝瑳市では、移住・定住・二地域居住を検討している人を対象にした、オンライン相談窓口を設けています。

担当者の方からは「オンライン相談のほか、メールや電話などでもOKなので、とにかくなんでも聞いてくださいね」と温かいメッセージをいただきました。

気候や交通、仕事、住まいなど、匝瑳市での暮らしに関して知りたいことを、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

>>詳細:移住に関するオンライン相談窓口

また、匝瑳市への移住では以下のような補助金制度もあります。制度の概要をよく確認し、該当する方はぜひご活用ください。

結婚新生活応援事業補助金

住居費、引っ越し費用、リフォーム費用など補助対象費用の実費負担分とし、夫婦共に29歳以下の場合は上限60万円、それ以外の場合は上限30万円の補助金を受けられる。

結婚新生活応援事業補助金の詳細はこちら

移住支援事業補助金(移住支援金)

東京23区在住者(または東京都23区以外、埼玉県、神奈川県在住で東京23区に通勤していた人)で、匝瑳市に移住後に就職・起業した人が対象。単身世帯は60万円、2人以上の世帯は100万円の補助金を受けられる。

移住支援事業補助金(移住支援金)の詳細はこちら

匝瑳市移住サポート:詳細な問い合わせ先情報

担当課 企画課 まちづくり戦略室
住所 千葉県匝瑳市八日市場ハ793番地2
電話番号 0479-73-0081
対応時間 平日8:30~17:15(年末年始を除く)
公式サイト https://www.city.sosa.lg.jp/page/dir000035.html