山形県白鷹町へ移住しよう!仕事・住居・暮らしの支援など移住に役立つ情報

白鷹町は「日本の紅(あか)をつくる町」をキャッチコピーに掲げ、紅花の生産量日本一を誇る町です。夏の風物詩である紅花摘みをはじめ、鮎釣りやスキーなど四季折々のアクティビティが楽しめるとあり、ファミリー世帯の移住も少なくありません。また、子育て期全般をサポートする支援制度や移住者向けのサポートも豊富です。

そんな白鷹町の魅力を中心に、仕事・住まい探し情報など、移住に役立つ情報をお届けします。

本日お話を伺った方
山形県白鷹町のマスコットキャラクターべにたかちゃん

企画政策課 コミュニティ推進係

齋藤 久美子さん

白鷹町の3つの魅力

山形県白鷹町の暮らしの特徴

白鷹町は、山形県の南部に位置する置賜(おきたま)地域にある町です。町を東西に分けるように最上川が流れ、東部は白鷹丘陵、西部は朝日山系の山々が連なります。四季の移ろいをしっかりと感じられるでしょう。

そんな白鷹町への移住は、以下のような方が特におすすめです。

  • 子育ての負担を軽減したいファミリー世帯
  • 都市部までのアクセスの利便性も考慮したい
  • 地域の方々との触れ合いを楽しみたい

では、白鷹町の魅力とともにその理由を解説します。

魅力1:子育て支援が充実。家賃30,000円~の支援住宅もあり

山形県白鷹町の保育施設で給食時間を楽しむ児童と先生
▲白鷹町では給食から離乳食まですべて園内で調理。地元食材を使用したメニューもある

白鷹町では、若い世代や子育て世帯の移住が少なくありません。理由の一つとして挙げられるのが、子育て世帯に向けた支援制度と住宅サポートの充実です。

子育て支援制度の例として、白鷹町では全世代所得制限なしで保育料を無償化しています。2021年までは3歳児以上に限られていましたが、2022年から0歳児〜2歳児も対象範囲として設定しました。

医療費に関しても、高校3年生までが無料になるなど、対象となる年齢の幅が広いため子育て期にかかる経済的負担を軽減できます。

【子育て支援制度の一例】

保育料の無償化 全世代の保育料を無償化(所得制限なし)
子育て世代包括支援センター 母子保健コーディネーター(看護師・保健師)へ、妊娠・出産・産後・子育てなど育児に関する相談ができる
あかちゃん訪問 保健師が自宅を訪問し、発育・発達の確認、子育てのアドバイスを行う
・生後4カ月までの乳児がいる家庭
児童手当・特例給付 中学校修了前の児童を養育している方へ給付
【給付額】(月額/人)
・3歳未満:15,000円
・3歳以上小学校修了前:第1子・第2子10,000円、第3子以降15,000円
・中学生:10,000円
※所得制限により、減額または支給されない場合があります。
児童扶養手当 ひとり親もしくは親に代わり子どもを養育している方へ給付
・奇数月に2カ月分支給(年6回)
・給付額(全部支給の場合):1人目44,140円、2人目10,420円、3人目6,250円
特別児童扶養手当 20歳未満で精神または身体に障がいのある児童の養育者へ給付
給付額(月額):1級:53,700円、2級:35,760円
しらたか元気っ子事業・子育て支援医療制度 0歳児~高校3年生の医療費の自己負担分を助成(無償化)
ひとり親家庭等医療制度 ひとり親などの方の医療費の自己負担分を町と県が助成
ランドセルプレゼント 小学校入学時にランドセルをプレゼント
※町内製のオリジナルでカラーを選べる

子育て支援の他、「移住後に妊活したい」「移住先で出産するかもしれない」という方も活用できる、妊娠・出産に関する支援もそろいます。

公式:白鷹町「婚活・妊娠・出産・子育て・入園」

続いて、若い世代や子育て世代の移住者に向けた、白鷹町の住宅支援制度を2つ紹介します。

【子育て世帯向け住宅支援】

子育て・若者世帯住宅取得支援事業 新築や新築建売住宅の購入の際に、移住世帯へ助成金を支給
・対象:居住者の全員が50歳未満の夫婦および親と子の世帯
・支給額:100万円(購入先が町内業者の場合は、30万円加算)
公式:白鷹町「子育て・若者世帯住宅取得支援事業補助金」
子育て支援住宅みらい 【対象】
・小学校就学前の子ども(1人以上)がいる世帯
・世帯の月額所得の合計が313,000円未満

【家賃】
・2子までを扶養する方:35,000円(3子以上は30,000円)

公式:白鷹町「子育て支援住宅」
山形県白鷹町のマスコットキャラクターべにたかちゃん
齋藤さん

保育料無償化については、国の支援に加え町独自の支援により全世代を対象としているところが、大変ご好評いただいています。

魅力2:アクセス良好!県庁所在地の山形市まで車で約40分

山形県の南陽市から白鷹町を結ぶフラワー長井線
▲置賜地域の方に愛されるローカル列車「フラワー長井線」。有名な映画にも度々登場している

白鷹町は、朝日山系などの山々に囲まれ、「山形の母なる川」と呼ばれる最上川が流れる風光明媚な町ですが、都市部や近隣地域へのアクセスの良さも魅力です。

南東北の大都市である宮城県仙台市と福島県福島市までは、どちらも車で約1時間30分の距離にあり、休日はショッピングを楽しめます。特に、福島市までは高速道路の無料区間(米沢北IC~福島大笹生IC間)があるため、置賜地域の方は福島市で買い物をする方もいらっしゃるようです。

県庁所在地の山形市へは車で40分程度で着きます。また、奥州三高湯の一つである白布温泉や上杉謙信を祀る上杉神社などがある米沢市へも、車で約50分で行けるため観光に困りません。

そして、置賜地域と言えば、山形鉄道「フラワー長井線」の存在は欠かせません。南陽市赤湯から白鷹町を結ぶ列車で、日常では高校生の通学を中心に利用されていますが、花見シーズンになると観光客で賑わいます。なお、車であれば南陽市・長井市まで20~30分です。

魅力3:温かな人柄。程よい距離感の心地よさ

白鷹町には助け合いの文化があり、地域の方々の優しさに触れることができます。人間関係が深すぎるわけではなく、本当に必要な時に助け合う適度な距離感が心地良さを感じる理由でしょう。

「移住して間もない頃に、暮らしの困りごとに対してアドバイスをもらった」「地域の情報を気さくに教えてもらった」など、さりげないサポートに感謝している移住者の方もいらっしゃるようです。

自家菜園をする家庭が多く、手作りの野菜や漬物などをもらったり、作っていない種類の野菜を交換したりといった、おすそ分け文化もコミュニケーションの1つになっています。

白鷹町の暮らしに関する情報

山形県白鷹町の風景
▲白鷹町の風景。山や川、田園風景など都会にはない自然が魅力

「白鷹町にはお店がどのくらいあるの?」「車がなくても生活できるの?」といった疑問を解消するために、ここでは暮らしに関する情報を紹介します。
(※縁結び大学調べ 2023年6月現在)

気候 白鷹町に観測地点がないため、近隣の長井市を参照
1月平均気温:-0.9℃
8月平均気温:23.8℃
※参考:気象庁
人口 人口:12,634人
世帯数:4,705世帯
(※2023年4月30日時点)
病院 病院:1件
クリニック:7件(医科・歯科)
学校 保育施設:4件
小学校:4校
中学校:1校
高校:1校
文化・芸術 ・白鷹紬
・深山和紙
・獅子舞
遊び場 ・白鷹スカイパーク
・道の駅白鷹ヤナ公園(ヤナ場)
・白鷹町営スキー場
食べ物 ・しらたか新そば・旬そば
・白鷹産馬刺し
交通 【空港】
山形空港(東根市)まで車で1時間

【電車】
山形鉄道「フラワー長井線」:荒砥駅

【路線バス】
・山交バス
・町営コミュニティバス(中山線、大瀬線)

【車】
・長井市・南陽市まで20~30分程度
・山形市・米沢市まで約40~50分程度
・宮城県仙台市まで山形自動車道利用で約1時間30分
近隣都市 長井市、朝日町、山辺町、山形市、上山市、南陽市

白鷹町の特徴で押さえるべきは雪です。冬は除雪作業が欠かせないため、秋頃から除雪用具や除雪作業用の防水防寒着を準備しておきましょう。

移動には車が必要不可欠です。冬は買いだめがマストになることに加え、町営コミュニティバスは1時間1本程度で平日のみの運行である状況からも、移住前に車を購入しておくことをおすすめします。

町内には地元密着型スーパーや個人商店、道の駅などがあり食料品・日用品の買い物には困りません。

【アクティビティ】ファミリーで楽しめる四季折々の自然体験

山形県白鷹町の紅花のようす
▲あたり一面に咲き誇る「最上紅花」と呼ばれる紅花。。半夏生に花開く紅花が白鷹町へ夏の訪れを知らせる

白鷹町は盆地という地形上、季節ごとの風景や自然体験を楽しめます。4月中旬~4月下旬はフラワー長井線とのコラボレーションがノスタルジックな桜風景、7月は一面を黄色に染める紅花畑、9月下旬には最盛期を迎える落ち鮎漁を見ることができます。

冬はウインタースポーツだけでなく、置賜地域の食文化「隠れ蕎麦」もチェックしておきましょう。蕎麦粉を粗めに挽いた、こしのある風味豊かな味わいが特徴です。その他、キャンプや釣り、パラグライダーなど、ファミリーで楽しめるアクティビティがそろいます。

山形県白鷹町中山地区の紅花畑
▲白鷹町最大の広さを誇る中山地区の「大紅花畑」。1.3haの花畑を黄色に染める

山形県白鷹町の白鷹ヤナ公園で揚がる鮎
▲道の駅「白鷹ヤナ公園」で見られる落ち鮎漁。最上川を遡上してきた鮎がヤナ場に揚がる

山形県白鷹町の白鷹ヤナ公園にあるヤナ場で遊ぶ子どもたち
▲「白鷹ヤナ公園」内のヤナ場で遊ぶ子どもたち。漁獲時期以外もイベントが開催されている

山形県白鷹町営スキー場
▲「白鷹町営スキー場」には初心者向けの緩斜面もある。ふわふわのパウダースノーは雪国ならでは

山形県白鷹町名産のしらたかそば
▲白鷹町には古くから「そば屋」をうたう民家が多々あったため、「隠れ蕎麦屋の里」と呼ばれるようになった

山形県白鷹町のマスコットキャラクターべにたかちゃん
齋藤さん

移住者の傾向としては、東京・神奈川圏、仙台市辺りの方が多い印象です。

【仕事】製造業・サービス業が多い。山形市も通勤圏内

大手求人サイトに掲載されていた、白鷹町の正社員求人数は以下の通りです。

白鷹町 約200件 求人一例
通勤30分圏内 朝日町:約100件 求人一覧
南陽市:約630件 求人一例
長井市:約670件 求人一例

※縁結び大学調べ 2023年6月現在

白鷹町は、大手食品メーカーをはじめとする工場が多数あり、大半は製造業の求人です。米やりんご栽培などの農業へ就く方もいます。接客業や事務職を希望する場合は、近隣の南陽市・長井市、車で約40分の山形市まで範囲を広げて探しましょう。

移住者向けの就業支援があるので、移住を機に農業へ挑戦したい方はご確認ください。

【新規就農者育成支援事業】

新規就農者育成支援事業 新規就農または農家へ雇用・研修する場合、住宅費用を支援
・年間賃借料:2分の1または、36万円のいずれか低い額を助成
・戸建て住宅購入:2分の1または80万円のいずれか低い額を助成
・機械・施設整備費:2分の1または50万のいずれか低い額を助成

公式:白鷹町「新規就農者育成支援事業」

山形県白鷹町のマスコットキャラクターべにたかちゃん
齋藤さん

町内の求人の大半は製造業です。若い方を中心に山形市へ通勤する方もいらっしゃいます。

【住まい】複数世代向けの住宅が豊富

白鷹町は二世代・三世代が多く、単身向けの物件は探しにくいかもしれません。以下は、大手住宅情報サイトで検索した賃貸物件の空き状況です。

【賃貸物件の空き状況】

アパート 6件 物件一例
戸建て 3件 物件一例

※縁結び大学調べ 2023年6月現在

1DKや2Kの物件は少ないですが、ファミリー層向けの住宅は充実しています。民間の賃貸物件以外に、町内には町営住宅が4カ所・県営住宅が3カ所あり、2023年6月時点では空きがあります。子育て支援住宅は応募が多いため、希望する場合は早めのお問い合わせをおすすめします。

公式:白鷹町「公営住宅団地一覧」
公式:白鷹町「白鷹の住まい 空き家情報」

空き家バンクに登録されている物件を契約すると、支援金がもらえる「白鷹町空き家利活用支援交付金事業」もあるので、活用してみてはいかがでしょうか。

【白鷹町空き家利活用支援交付金事業】

売買 ・交付金:50万円
【子育て世帯加算額】
1~2人:10万円。以降1人増すごとに5万円ずつ加算
賃貸 ・交付金:5万円
【子育て世帯加算額】
1~2人:10万円。以降1人増すごとに5万円ずつ加算

公式:白鷹町「移住・定住レポート」

なお、子育て世帯の移住者に人気のあるエリアは鮎貝です。鮎貝地区には、子育て支援住宅や保育園がある他、絵本や遊具を完備した育児支援センター「にこぽーと」も設置されています。未就学児の子どもがいる方は、ぜひチェックしておきましょう。

山形県白鷹町のマスコットキャラクターべにたかちゃん
齋藤さん

賃貸物件の全体的な相場は4~6万円程度です。費用を抑えるなら、公営住宅や空き家バンクの利用をおすすめします。

白鷹町に移住した人の体験談・感想

白鷹町に移住した人たちの声

ここでは、白鷹町に移住した方の体験談と感想を紹介します。

  • 人が温かく、四季を存分に感じられるところも気に入っている
  • 都会のように慌ただしくないため、時間がゆったりと感じられる
  • 自然に囲まれた環境ではあるが、交通の便や買い物に不便を感じない

白鷹町の魅力について、「春夏秋冬の遊び・風景・味覚を堪能できる」点が気に入っていると話す方が多い印象です。移住当初は、雪の多さや雪道運転に戸惑ったという方もいましたが、「地域の方のアドバイスのおかげで慣れた」とおっしゃっていました。

移住者の声にもあるように、四季折々の美しい風景と、人の温かさに大きな魅力を感じるようです。

白鷹町への移住3ステップ

白鷹町への移住に向けたステップを解説します。

ステップ1:【相談】移住相談窓口に相談する

白鷹町では、移住に関する相談や地域情報の提供を行う「移住相談窓口」を設置しています。「移住体験ツアー」も行っているため、実際に来て、見て、体験することができます。

ミスマッチを防ぐためにも、まずは相談してみてください。

【移住相談窓口】

TEL 0238-87-0830(白鷹町役場 企画政策課内)
E-mail kikaku@so.town.shirataka.yamagata.jp

ステップ2:【下見】地元の方に話を聞く

白鷹町内には、先輩移住者が経営するゲストハウス・カフェがあります。

一カ所目が、ゲストハウス&カフェ「353 KUROGAMO(クロガモ)」です。地域の方々のコミュニティの場となっているので、地域の方や先輩移住者の話を聞けるかもしれません。

Facebook:353 KUROGAMO(クロガモ)

二カ所目が、「くらしnoie 蔟(マブシ)」。築150年の古民家ならではのレトロな雰囲気で、地元食材を使用したご飯が好評です。カフェには地域の方も多く訪れます。

生活する上で必要な知識などを教えてもらいましょう。

公式:民宿CAFE「蔟(マブシ)」

山形県白鷹町のマスコットキャラクターべにたかちゃん
齋藤さん

下見の際は足を運んで、地元の方やオーナーとお話をしてみてください。

ステップ3:【移住支援】地元食材のプレゼント

山形県では食の支援事業として、移住者へ県内産の食材をプレゼントしています。

【山形県移住世帯向け食の支援事業】

食材
単身世帯:40kg、二人以上の世帯:60kg
味噌・醤油 単身世帯:2kg/L、二人以上世帯:3kg/L

なお、転入前に指定の公的相談窓口に相談していることなどが条件に含まれます。支援事業の対象や期間などの詳細は下記よりご確認ください。

公式:山形県「令和5年度山形県移住世帯向け食の支援事業 実施要綱」

白鷹町への移住に関するお問い合わせ

担当課 企画政策課 コミュニティ推進係
住所 〒992-0892
山形県西置賜郡白鷹町大字荒砥甲833
電話番号 0238-87-0830(直通)
対応時間 8:30~17:15
土曜・日曜日、祝日、年末年始を除く
公式サイト 白鷹町役場:https://www.town.shirataka.lg.jp/
白鷹町移住サイト:http://shirataka-iju.jp/