新篠津村への移住を考える!札幌近郊の自然豊かな村での暮らしとは

この記事では移住を考えている人に向けて、北海道新篠津村(しんしのつむら)の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。

新篠津村は石狩地方の北東部に位置しています。都会の札幌に近いながら、北海道らしい雄大で美しい田園風景が広がるまちです。

今回は、新篠津村地域おこし協力隊のシューマッハ・トーマス・パトリックさん(呼称:トムさん)に、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。

本日お話を伺った方
新篠津村地域おこし協力隊のトムさん

新篠津村地域おこし協力隊

シューマッハ・トーマス・パトリックさん

新篠津村の3つの魅力:札幌近郊の田園風景と都市の利便性

北海道新篠津村の暮らしの特徴のイメージ画像

新篠津村は農業が盛んです。村では「クリーン農業」を推進しており、安心・安全な農作物の栽培に取り組んでいます。春から秋にかけては、産直市場で新鮮な野菜が手に入るのが嬉しいですね。

また、2023年には「しんしのつ天文台」がオープン。地平線が眺望できる開放的な天文台は、新たな観光スポットになっています。

そんな新篠津村には次のような特徴があります。

これらの特徴について、詳しく紹介します。

特徴1:札幌まで約50分!北海道らしい雄大な田園風景が広がるまち

新篠津村の空撮

新篠津村は自然豊かでのどかな田園風景が広がる村ですが、北海道の行政・経済・文化の中心地である札幌市まで30km圏内に位置し、「札幌市にいちばん近い村」として知られています。札幌の中心地までは車で約50分。休日のお出かけに便利なだけでなく、通勤・通学の選択肢も広がります。

また新篠津村では、豊かな自然を活かして、グライダーやゴルフ、キャンプやわかさぎ釣りなどを楽しむことができるので、趣味の時間が増えそうですね。

新篠津村のグライダー
▲グライダー体験。鳥のように空を飛び、村の田園風景を楽しめる

新篠津村のわかさぎ釣り
▲わかさぎ釣りはしのつ湖で体験できる。オープンは1月初旬から3月上旬まで。釣った魚はレストランで調理してもらうこともできる

新篠津村は、利便性を確保しつつ、休日を充実したい人や大自然の中で子育てしたいご家族にぴったりのまちといえます。

特徴2:札幌の約3分の1!手頃な分譲住宅価格で若い世代の移住に人気

新篠津村の分譲住宅「みのり団地」
▲分譲住宅「みのり団地」

新篠津村では、定住促進団地「みのり団地」を分譲中です。分譲価格は1坪27,000円からで札幌市の約3分の1と手頃なため、20歳代・30歳代の若い世代にもマイホームの夢が叶います。

また、「みのり団地」の分譲地を購入すると優遇措置を受けられることも大きなメリットです。「みのり支援」として、次の3つの支援の中から1つを選択することができます。

  • 子育支援金:入居時に中学生以下の子どもがいる世帯に年間10万円(3年間で最大30万円)
  • 温泉入浴支援:「たっぷの湯」の年間入浴券2名分、年間6万円(3年間で最大18万円相当)
  • 定住支援金:定住支援金として年間6万円(3年間で最大18万円)

公式:新篠津村「住宅団地『みのり団地』分譲のごあんない」

特徴3:農業が盛ん!産直市場で新鮮・珍しい野菜が手に入る魅力

新篠津村の「しんしのつ産直市場」外観

新篠津村の「しんしのつ産直市場」内観
▲「しんしのつ産直市場」には新鮮な野菜、フルーツ、パン、切り花などが並ぶ。スーパーには売っていない珍しい野菜も発見できて楽しい

新篠津村は農業が盛んです。村では「クリーン農業」が取り入れられており、こだわりの土と農法で育てられた米「ななつぼし」「ゆめぴりか」や野菜などが栽培されています。

新篠津村の田植え風景
▲新篠津村の田植え風景

新篠津村の稲刈り風景
▲新篠津村の稲刈り風景

また、村の特産品としては、トマトジュースピューレや生姜のドレッシング、こめサイダーのほか、純米酒「大法螺(おおぼら)」やどぶろくといったお酒などがあります。

「道の駅しんしのつ」に併設する「しんしのつ産直市場」では、そんな新鮮食材や特産品を手頃な価格で購入することができます。新篠津村に移住したら、たびたび訪れることになりそうですね。

公式:新しのつ村観光情報サイト「しんしのつ産直市場」

新篠津村の特産品
▲新篠津村の特産品。新篠津村産の米「ゆめぴりか」はふるさと納税の返礼品としても人気。JA新しのつのネットショップでも購入できる

新篠津村の「こめサイダー」▲「こめサイダー」は新篠津村産の「ゆめぴりか」を使用している

新篠津村での暮らし:子育て環境、仕事、住まいの最新情報

ここからは、新篠津村の暮らしに関する情報をご紹介します。

気候 8月平均気温20.8℃
1月平均気温-6.1℃
※参考:気象庁
人口 人口:約2,800人
世帯:約1,350戸
(2024年2月1日現在)
病院 病院・クリニック:1件
歯科:1件
(2024年2月現在)
学校 保育所:3所
小学校:1校
中学校:1校
(2024年2月現在)
交通 【電車】
なし。最寄駅は函館本線の上幌向駅(かみほろむいえき)。上幌向駅から新篠津市街までは、バスで約15分

【バス】
村営バス:当別線、江別・月形線(ニューしのつバス)
新篠津村←→岩見沢市間運行路線バス「北新線」(新篠津交通)

【車】
新千歳空港まで約1時間40分
札幌市まで約50分
旭川市まで約2時間30分
近隣市町村 江別市まで30分、岩見沢市まで20分、当別町まで20分

新篠津村には「ホクレンショップ」というスーパーマーケットとコンビニがあります。また、前述した通り、産直市場もあります。そのため、日頃の買い物は村内で済ませ、週末に近隣の大きなスーパーマーケットなどで買い出しをすることが多いようです。

新篠津村では冬季の降雪量が多く、1mくらい積もることもあります。ただ、除雪が行き届いており、通学路もきれいにしてくれるので、子どもたちの通学も安心です。住まい探しの際は、どこまで除雪されるのかの確認もしておくと良いでしょう。

また、新篠津村の新たな観光名所として、2023年に「しんしのつ天文台」が完成しました。全国でも珍しいスライド式で望遠鏡を格納するこの天文台は、基本無料(占有利用等は有料)で一般公開されています。

新篠津村は海や山もなく平地が広がる村。そのため、地平線まで広がる星空を楽しむことができます。星空をより身近に感じるイベントも企画されていますので、ぜひチェックしてみましょう。

公式:しんしのつ天文台

新篠津村の星空
▲「しんしのつ天文台」の周辺は人工の光が少なく視界が開けているため、満点の星空を満喫できる

しのつ湖のほとり、しのつ公園に位置する道の駅「道の駅しんしのつ」には、天然温泉「たっぷの湯」が併設され、露天風呂からはしのつ湖と星空を眺めることができます。しのつ公園でのキャンプやしのつ湖でのわかさぎ釣りを楽しんだあとに浸かる温泉は格別です。サウナや貸切風呂もあります。

公式:天然温泉「たっぷの湯」

新篠津村の「たっぷの湯」
▲道の駅「道の駅しんしのつ」併設の「たっぷの湯」。宿泊やキャンプもできる

8月末に開催される「新しのつ青空まつり」は、新篠津村でいちばんのイベントです。日中は、ジンギスカンとビールを堪能したり、ステージでのパフォーマンスを楽しむことができます。夕陽が沈む頃には、山車が多くの人を引き連れ、メインストリートを練り歩き、最後は花火で締めくくる毎年恒例のお祭りです。移住したら、ぜひ参加してみてください。

新篠津村の「新しのつ青空まつり」
▲「新しのつ青空まつり」。メインストリートを練り歩く山車パレードは圧巻

新篠津村の「新しのつ青空まつり」で打ち上げられる花火
▲大小の色鮮やかな花火で祭りの最後を締めくくります

【子育て】新設遊具で充実の運動公園!子育て支援制度も紹介

新篠津村では子育て支援が充実しています。経済的な支援の一部をご紹介します。

出産祝金 第1子・第2子は50,000円、第3子以降は100,000円を贈呈
オムツ用ごみ袋の配布 2歳未満のお子さんがいるご家庭にオムツの廃棄用ごみ袋を配布
 乳幼児医療費助成 0〜18歳の医療費(入院・通院)の全額を助成
児童養育助成 3人以上の児童を養育している家庭を対象に、18歳未満の児童1人につき、月額5,000円を支給(最年少児童が3歳に達するまで)
はばたけ高校生応援支援金 通学費等、高校生活にかかる費用の一部を助成(高校生1人につき月額5,000円)

公式:新篠津村「子育てを応援します『子育てガイドブック』」

新篠津村の運動公園
▲さまざまな遊具で遊べる運動公園

新篠津村では、2023年度、運動公園に新たな遊具を設置しました。アスレチックやスライダーなどが揃い、3〜12歳までさまざまな年代の子どもが遊べる楽しい公園です。お子さんのいるご家庭は一度遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

新篠津村の湧別町とのオンライン交流会
▲湧別町とのオンライン交流会の様子

教育面では、小中一貫教育に力を入れており、小学校・中学校の教員の交換や小学生・中学生の交流に取り組んでいます。また、ICTの活用も活発で、友好都市である湧別町との合同学習をオンラインで開催し、互いの学校の紹介やまちの特産品などを発表し交流を図っています。

【仕事】通勤圏内に約15,000件の求人!新篠津村の就業事情

大手求人情報サイトで新篠津村の求人を調べたところ、約80件ヒットしました(2024年2月現在)。
※求人情報の一例

村内では、役場やJA、福祉施設に勤める人が多いようです。Web関連の仕事でリモートワークをする人もいます。

車での通勤時間30分圏内である25km以内で検索すると、約15,000件ヒットしました(2024年2月現在)。近隣地域も含めて探すと、希望の仕事がより見つかりやすそうですね。
※求人情報の一例

【住まい】定住促進「みのり団地」がおすすめ!手頃な価格で新居を

大手住まい情報サイトで新篠津村の賃貸物件を調べたところ、約6件ヒットしました(2024年2月現在)
※賃貸物件の一例

移住する人は、前述した定住促進団地「みのり団地」で新築住宅を建てる人が多いようです。敷地が広く、車庫やバーベキューをする場所も確保できるため、のびのび暮らせると好評です。

公式:新篠津村「住宅団地『みのり団地』分譲のごあんない」

新篠津村移住者の生の声:暮らしやすさと魅力を語る

北海道新篠津村の移住者の声イメージ画像

次に、新篠津村に移住した方の感想をご紹介します。

  • 札幌市から車で50分の距離で田園風景が広がるのどかなまち。四季の変化が感じられ、家族みんなでゆったり、のびのびとした暮らしができます。
  • 周りの市町村も通勤圏内で無理なく仕事ができます。住宅団地の「みのり団地」は土地が安く、若いころから憧れのマイホームが建てられます。
  • 学校の教育は少人数学級で子ども達一人ひとりに目が行き届いている。ICT教育も充実しています。
  • 降雪が多い地域だが道幅が広く、除雪も丁寧。冬の間も安全に暮らせます。
  • 道の駅隣接の「しんしのつ産直市場」では、とれたて新鮮野菜の品揃えが豊富。珍しい野菜も多く、毎日の食事が飽きずに楽しめます。

新篠津村への移住サポート:おためし暮らしと相談窓口の案内

新篠津村のおためし暮らし住宅の内観
▲おためし暮らし住宅の内観

新篠津村への移住を検討して情報収集をしたら、実際に下見に訪れてみましょう。その際、気候の良い春や夏だけでなく、冬の暮らしをイメージしながら通勤・通学や買い物などの利便性をチェックすることが大切です。移住相談窓口を活用しながら新篠津村での生活を具体的に思い描いてみてください。

新篠津村ではおためし暮らし住宅が利用できます。利用期間は1週間から最大1ヶ月まで。基本的な家具や生活用品が揃っているので、手軽に村の暮らしを体験できます。村の中心部にあるため利便性が良く、住まいや仕事探しの拠点としてもおすすめです。

公式:新篠津村「2023年 新篠津村おためし暮らし住宅について」

新篠津村移住相談窓口:役場の連絡先と公式サイト情報

篠津村役場の窓口

移住相談窓口 新篠津村役場
住所 〒068-1192
北海道石狩郡新篠津村第47線北13番地
電話 0126-57-2111(代表)
公式サイト 移住・定住
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