愛知県瀬戸市で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報

この記事では移住を考えている人に向けて、愛知県瀬戸市(せとし)の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。

瀬戸市は名古屋市の北東約20kmに位置し、名古屋市の中心地まで電車で約30分・車で約45分のところにあります。日本のやきものの代名詞「せともの」のふるさととして有名です。市内には工業団地もあり、ものづくりのまちとして発展を続けています。

今回は、瀬戸市役所シティプロモーション課の田中さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。

本日お話を伺った方
瀬戸市役所シティプロモーション課の田中さん

瀬戸市役所 シティプロモーション課 課長補佐

田中 重行さん

瀬戸市の特徴を3つご紹介

愛知県瀬戸市の暮らしの特徴

なだらかな丘陵地である瀬戸市は、良質で豊富な陶土に恵まれ、「歴史」「伝統」「文化」が暮らしに息づいています。また、桜がきれいで夏には蛍も観察できる定光寺公園(じょうこうじこうえん)や、紅葉が見事な岩屋堂公園(いわやどうこうえん)など豊かな自然に恵まれています。

そんな瀬戸市には次のような特徴があります。

これらの特徴について、詳しく紹介します。

特徴1:やきものを中心とした歴史のあるまち

瀬戸市は1,000年以上の歴史を持つ陶磁器の産地です。多くの工房や窯元が集まっており、たくさんのツクリテさんが、伝統的なせとものはもちろん、ガラスや木工をはじめ、様々なジャンルの作品を日々生み出しています。

瀬戸市の瀬戸蔵セラミックプラザ
▲窯元直販ショップの瀬戸蔵セラミックプラザ

やきもの文化はまちのあちこちに見受けられ、市の中心部を流れる瀬戸川にかかる橋の欄干にはやきものが施されています。市内には他にもさまざまな形でやきもの文化が息づいています。まちの散策が楽しみになりそうですね。

瀬戸市の瀬戸川沿いの欄干
▲瀬戸川沿いの欄干にはやきもの装飾が施されている

また、工房や窯元を巡って、“ツクリテ”さんの話を聞きながらお気に入りの器を探すのも良いですし、作陶体験で自分だけのオリジナルの器を作るのも素敵です。

瀬戸市のガラス▲瀬戸市はガラスの原料である珪砂の産地でもあり、体験工房もある

やきものが好きな人は、ツクリテが身近な瀬戸のまちで暮らしてみるのはいかがでしょうか。

瀬戸市の「せともの祭」
▲「せともの祭」のせともの大廉売市は全国最大規模

特徴2:やきものづくりを支える豊かな自然と利便性

やきものには、薪となる木を育む森、良質な粘土を産出する土壌と豊かな水が欠かせません。瀬戸市はその全てを持ち合わせているため、多種多様なやきものを生み出しています。

特に森(里山)については市街地からすぐの場所にあり、豊かな自然が身近に感じられます。市内にある「海上の森(かいしょのもり)」は、「自然の叡智」をテーマとした2005年の「愛・地球博(愛知万博)」の原点ともいえる場所です。ものづくりをする人にとってはインスピレーションを与えてくれる場所として、子どもにとってはのびのび遊ぶ場所として親しみを覚えるのではないでしょうか。

瀬戸市の海上の森
▲海上の森にある砂防ダムによりできた「海上砂防池」

瀬戸市は自然が身近ながらも、名古屋市の市街地や豊田市まで電車で約30分と好アクセス。豊かな自然と利便性を兼ね備えたライフスタイルを目指したい方にぴったりです。

特徴3:昭和レトロを感じる商店街

瀬戸市の中心部にあるアーケード型商店街「せと銀座通り商店街」と「せと末広町商店街」は、どこか懐かしい昭和レトロなまち並みが特徴的です。乾物屋や衣料品店などが並ぶこの商店街は、「写真映えする」と若い世代に人気です。レトロなまち並みの中にも新しいカフェやギャラリーがオープンしており、懐かしさと新しさの同居した不思議な雰囲気が漂っています。

瀬戸市のせと末広町商店街▲カフェやおみやげ店など新しいお店も増えている「せと末広町商店街」

瀬戸市のせと銀座通り商店街▲将棋の話題で紹介されることも多い「せと銀座通り商店街」

また、「瀬戸蔵(せとぐら)ミュージアム」では、レトロな時代を疑似体験できる展示があります。古い駅舎の再現や陶房、石炭窯などがあり、昭和の瀬戸市を巡っているような感覚になれるかも。

公式:瀬戸市「瀬戸蔵ミュージアム」

瀬戸市の瀬戸蔵ミュージアム
▲昭和30年~40年代の瀬戸のまちを再現した「瀬戸蔵ミュージアム」

瀬戸市の暮らしに関する情報

瀬戸市役所前
▲瀬戸川沿い(瀬戸市役所前)

瀬戸市の市街地
▲瀬戸川沿い(尾張瀬戸駅前)

ここからは、瀬戸市の暮らしに関する情報をご紹介します。

気候 8月平均気温29.0℃
1月平均気温4.4℃
※参考:瀬戸市消防本部調べ(2023年)
人口 人口:約128,000人
世帯:約58,000戸
(2024年1月1日時点)
病院 病院・クリニック:59件
歯科:20件
※休日は瀬戸旭休日急病診療所を開設
※公立陶生病院が24時間救急対応可能
(2024年2月時点)
学校 保育園:26園
幼稚園:7園
小学校:17校
中学校:8校
高等学校:6校
大学・専門学校:3校
(2024年2月時点)
交通 【空港】
中部国際空港(セントレア)まで電車で約70分

【電車】
名鉄瀬戸線:水野駅、新瀬戸駅、瀬戸市役所前駅、尾張瀬戸駅(瀬戸市役所前駅から名古屋市街地まで約30分)
愛知環状鉄道線:中水野駅、瀬戸市駅、瀬戸口駅、山口駅

【バス】
名鉄バス
東濃鉄道
瀬戸市コミュニティバス

【車】
名古屋市街地まで約45分
東海環状自動車道:せと赤津IC、せと品野IC
名古屋瀬戸道路(東名高速道路接続):長久手IC
近隣都市 名古屋市、春日井市、尾張旭市、豊田市、長久手市

瀬戸市にはスーパーマーケットやドラッグストア、病院・クリニックなどが揃い、日常生活は市内で完結できます。近隣にはイオンモールやIKEA、コストコ、アウトレットなどもあり、充実した環境といえます。また、電車や高速道路もあり、周辺地域にアクセスしやすいまちです。

瀬戸市は地盤が強固ですが、南海トラフ地震では震度5強〜6弱の揺れが想定されています。一方で、内陸部のため津波の心配はありません。瀬戸市では災害時のメール配信や、年に一度の総合防災訓練の実施等、市民の防災意識の向上に取り組んでいます。

【子育て】小中一貫教育を推進。運動好きの子を増やす取り組みも

瀬戸市では小中一貫教育を推進しており、2020年には7つの小中学校を統合した「にじの丘学園」が開校しました。小学校から中学校への学習が連続して切れ目なく行えるよう配慮されており、子どもたちの個性に応じた指導や見守りに取り組んでいます。

また、地域に根ざした特色ある教育を目指しており、大学と連携した運動促進プログラムなど、さまざまな事業をおこなっています。

このほか、「せとっ子ファミリー交流館」では、保育士が対応する子育てサロンがあり、発達に応じた遊びを親子で楽しむことができます。

瀬戸市の子育て支援施設(せとっ子ファミリー交流館)
▲イベントや教室が充実している「せとっ子ファミリー交流館」

【仕事】企業団地があり、求人数は多い。創業塾を卒業して起業する人も

大手求人情報サイトで瀬戸市の求人を調べたところ、約4,100件ヒットしました(2024年2月時点)
※求人情報の一例

市内には企業団地が3カ所あり、製造業を中心に求人数は多いようです。職住近接なら、趣味の時間や家族と過ごす時間が増え、ワーク・ライフ・バランスの向上に繋がりますね。

また、瀬戸市では、「地域ビジネス」での創業を目指す人を対象に「せと・しごと塾」という創業塾を開催しています。起業や経営に必要となる知識と実務を学ぶ塾で、これまでに250人以上が卒塾し、その半数以上が起業を開始しています。

入塾する人はご夫婦や子育てがひと段落した方などさまざま。塾生同士のネットワークが広がる点も大きな特徴です。瀬戸市で飲食店やものづくりなどを始めたいと考えている人は、入塾を検討してみてはいかがでしょうか。

公式:瀬戸市「せと・しごと塾」
公式:せと・しごと塾YouTubeチャンネル

また、車での通勤時間が30分圏内である25km以内で求人を検索すると、約253,000件ヒットしました(2024年2月時点)。近隣には豊田市や名古屋市などがあるため、求人数はとても多く、条件に合った仕事が見つかりそうです。
※求人情報の一例

【住まい】賃料が周辺地域より手頃

大手住まい情報サイトで瀬戸市の賃貸物件を調べたところ、約490件ヒットしました(2024年2月時点)。平均家賃は、2LDK・3K・3DKで約6.18万円、3LDK・4K・4DKで6.92万円。近隣の名古屋市、春日井市、尾張旭市、豊田市、長久手市と比較すると手頃です。
※賃貸物件の一例

宅地の価格についても周辺地域より手頃で、若い世代にもマイホームを購入しやすいまちといえます。

瀬戸市では空き家バンクが活用できます。空き店舗、空き工房などの情報も掲載されているので、興味のある人は是非チェックしてみてください。

公式:せとで住もまい「空き家情報バンクとは」
公式:せとで住もまい「物件情報一覧」
公式:いいもん せともん「瀬戸で暮らす」

瀬戸市に移住した人の声・感想

愛知県瀬戸市移住した人の声

次に、瀬戸市に移住した方の感想をご紹介します。

  • 予算に合う物件を探していたところ、瀬戸市で条件に合う物件が見つかり移住した
  • 道路の安全性など、子どもたちが過ごしやすそうな雰囲気のまち
  • 利便性が高いが、自然があってのどかな雰囲気なので、気を張らずに過ごすことができる
  • 皆で子どもを見守る雰囲気があり、瀬戸の人の温かみを感じている
  • 一時保育など子育てサポート制度を活用できるので、両親が遠方にいて頼れない状況でも子育てが可能

瀬戸市へ移住するために利用したい窓口・支援

瀬戸市への移住を検討したら、まずは情報収集をしてみましょう。その次はいよいよ下見です。まちのいろいろな場所を巡って、移住後の暮らしをイメージしてみましょう。住まい探しや仕事探しは、移住相談窓口のサポートを得るとスムーズです。

瀬戸市では、東京圏から瀬戸市に移住して就業または起業等した人に、移住支援金を支給しています。該当する人は活用してください。

UIJターン就業・創業支援事業における移住支援金 東京圏から瀬戸市に移住して就業または起業等した人に、世帯100万円(18歳未満の家族1人につき100万円を加算)、単身60万円を支給

公式:瀬戸市「UIJターン就業・創業支援事業における移住支援金」

瀬戸市への移住に関するお問い合わせ

移住相談窓口 瀬戸市役所 シティプロモーション課
住所 〒489-8701
愛知県瀬戸市追分町64-1
電話 0561-88-2530
公式サイト

瀬戸で暮らす
せとで住もまい