香川県坂出市への移住！子育て支援充実＆便利な立地の魅力

この記事では、地方への移住を検討している方のために、香川県坂出市（さかいでし）の魅力を紹介していきます。

坂出市は、香川県の中央部に位置する人口約48,000人の市です。本州と瀬戸大橋で繋がる四国の玄関口に位置し、「子育て世代に選ばれるまちづくり」をスローガンとして掲げている新婚・子育て世帯への支援が手厚い街です。

そんな坂出市での暮らしの特徴やその魅力について、政策課の方に伺ったお話とあわせて、詳しく解説していきます。

香川県坂出市の暮らしを彩る3つの魅力

岡山市から電車で約40分、瀬戸大橋を通って四国にアクセスする場合、一番に辿り着くのが坂出市です。山と海に囲まれた自然豊かな地域でありながら、利便性も確保した地域であり、子育て世帯への支援も手厚い市です。

そんな坂出市は以下のような特徴があります。

• 子育てに関する補助制度も支援体制も手厚い街
• 本州と瀬戸大橋で繋がっている、四国の玄関口
• 離島暮らしの夢が叶えられる可能性もある

それではここから、坂出市の魅力や特色について更に掘り下げていきたいと思います。

特徴1：充実の子育て支援制度と手厚いサポート体制

▲高校生による出前授業の様子。食育の推進の一環としての取組み

市の方針として「子育て世代に選ばれるまちづくり」を掲げている坂出市では、新婚・子育て世帯への支援に力を入れています。

内容	対象・概要・金額
坂出市結婚新生活支援事業補助金 （※令和6年4月から変更予定）	【対象】令和5年3月1日から令和6年3月31日までの間に婚姻届を提出し、受理された世帯（※令和5年度） ・住宅リフォーム費用、賃借費用、引っ越しの費用などを補助 ・夫婦が共に29歳以下の場合：上限60万円 ・夫婦が共に39歳以下場合：上限30万円
出産祝金	【対象】生まれた日から坂出市に住民票があり、引き続き坂出市で育てられる子どもがいる母親 ・出産祝金を支給 ・第1子と第2子：3万円 ・第3子：5万円
乳児紙おむつ助成券 （※令和6年4月から変更予定）	【対象】生まれた日から坂出市に住民票があり、引き続き坂出市で育てられる子どもがいる母親 ・指定取扱店にて乳児紙おむつを購入する際に利用可能な助成金の支給 ・対象となる子ども1人につき12枚（1枚1,000円）
子ども医療費助成制度	【対象】健康保険に加入している0歳から18歳（18歳に達した日以後最初の3月31日まで）の子ども ・高額療養費などを除く、保険診療の自己負担分を助成
多子世帯の保育料・副食費の免除	【対象】第3子以降の子ども（同一世帯で、18歳未満の子どもが3人以上いる場合） ・保育料・副食費を免除

充実した補助金制度に加え、坂出市では子育てを支援する地域の拠点として、「さかいで子育て支援センター」や「坂出子育てふれあいセンター」などを設置しているほか、子育てサークルも活発に活動しています。

公式：坂出市子育て応援サイト（地域子育て支援拠点・子育てサークル）

▲さかいで子育て支援センター「まろっ子ひろば」にはたくさんの親子が集まり、和気あいあいとした雰囲気

子育てをしていると、誰しも不安に思う瞬間がありますが、坂出市は市として子育て世帯をサポートする体制をいろいろと整えているのが、大きな魅力の一つです。

特徴2：瀬戸大橋で本州と直結、四国の玄関口としての利便性

▲瀬戸大橋を通じて本州との行き来が容易な坂出市

坂出市は、四国と本州を繋ぐ瀬戸大橋の玄関口に位置する街です。岡山市までは電車で約40分、車で約50分と、一時間足らずで行くことができます。

高松市までは車で約35分、電車だと15分ほどの距離であり、立地的にも恵まれた地域です。

市内には電車もバスも走っており、特に電車の本数はおおよそ15分に一本あるので、車がない場合も全く移動ができないということはありません。

利便性は確保しつつ、都会と田舎のちょうど良いバランスの暮らしがしたい方におすすめの地域です。

特徴3：瀬戸内海の離島暮らしも選択肢に

▲標高280ｍの白峯寺からの光景。瀬戸大橋の傍に離島が点在していることがわかる

坂出市と本州を繋ぐ瀬戸大橋の合間には、いくつかの島があります。その中でも瀬戸大橋を経由して行ける、与島（よしま）、岩黒島（いわくろじま）、櫃石島（ひついしじま）の3島への移住の問い合わせが増えているそうです。

離島と言えば、アクセスの不便さが第一に浮かびそうなものですが、坂出市にあるこの島々は、一般的な離島に比べるとアクセスに不自由することが少ない、稀有な離島と言えます。

▲瀬戸大橋で繋がっているので、島から島へのアクセスも簡単

とはいえ、やはり離島ならではの不便さがあったり、住居を見つけるのが難しかったりと、簡単に移住ができる場所ではありませんが、「離島で暮らしてみたい」と考えている場合は一考できる価値があると言えそうです。

公式：坂出市（島と海）

坂出市の暮らし：仕事・住まい・遊び場・イベント情報

▲瀬戸内海で育てられた天草から作られる「ところてん」は坂出市の特産品の一つ

ここからは坂出市での生活に関する基本情報を、データとともに紹介します。

気候	・夏（8月）：平均気温28.3℃ ・冬（1月）：平均気温6.2℃ ※参考：気象庁ホームページ（多度津地点）
人口	約48,000人（約21,000世帯） ※2024年2月1日時点
病院	市内にはクリニックも含め72件の医療機関がある　※2024年2月時点
学校	【保育所・幼稚園など】 ・私立保育所5件、市立認定こども園3園、市立保育所4園、市立幼稚園4園（休園1園）、国立幼稚園1園、私立認定こども園3園、企業主導型保育所2園、認可外保育施設1園　ほか 【小学校・中学校・高校】 ・市立小学校10校（休校1校）、市立中学校5校（休校1校） 　※2024年4月から変更予定 ・国立学校（小学校1校、中学校1校、特別支援学校1校）、高校4校　 　※2024年2月時点
交通	【鉄道】 ・四国旅客鉄道：瀬戸大橋線、予讃線（讃岐府中駅-鴨川駅-八十場駅-坂出駅） 【バス】 ・琴参バス 【高速道路】 ・瀬戸中央自動車道：坂出IC、坂出北IC ・高松自動車道：府中湖PA、坂出JCT
隣接自治体	高松市、丸亀市、綾歌郡宇多津町、綾歌郡綾川町
大都市からのアクセス	【高松空港から】 ・車：約35分 ・バス：リムジンバスで約50分 【高松市から】 ・車：約35分 ・電車：高松駅から予讃線の快速で坂出駅まで約15分 【岡山市から】 ・車：瀬戸中央自動車道を経由し、約50分 ・電車：岡山駅から瀬戸大橋線の快速で坂出駅まで約40分

坂出市内には、スーパー、ドラッグストア、100円ショップ、ホームセンター、コンビニなど生活に必要な施設は一通り揃っているため、日常生活の買い物に困ることはなさそうです。

本州とは瀬戸大橋で繋がっており、市内から瀬戸大橋を渡って最初に行きつく大きな市である倉敷市までは、車で40分足らずで行くこともできます。

▲本州と坂出市の間にある沙弥島のナカンダ浜から見た瀬戸大橋

市内には電車とバスの両方が走っており、電車は15分に1本、バスは2時間に1本ほどの割合で運行しています。また、中心市街地の主要な施設を経由する循環バスは、1時間に1本の割合で運行しています。

▲同一エリア内なら運賃200円（大人）で乗ることができる坂出市の循環バス

車があった方が生活には便利ですが、住むエリアによっては車がなくても生活はできそうです。

参考：四国旅客鉄道株式会社（四国の駅時刻表）
参考：琴参バス株式会社（路線バス）

仕事事情：豊富な求人と起業支援で働き方の選択肢が多彩

大手求人サイトで「坂出市×正社員」で検索したところ、約1,900件の求人情報が見つかりました。車で30分以内の通勤圏内（市内から25km以内）で検索したところ、求人情報は約26,000件まで広がりました。※2024年2月時点
※参考：求人情報の一例（坂出市のみ）
※参考：求人情報の一例（坂出市から25km以内）

坂出市の北西部、本州と繋がる瀬戸大橋の途中に「番の州臨海工業団地」があり、製造や物流、エネルギー会社などが立ち並んでいます。そのため、求人の範囲を市内のみに限定した場合も、2,000件近い求人があるようです。

高松市までは車で約35分、岡山市までは約1時間で行くことのできる立地であることから、市外に働き出る人もいます。市内だけに限定せず、近隣市町村も含めると仕事の選択肢は多いと言えるでしょう。

起業支援：サポートセンターと補助金制度で夢の実現をバックアップ

坂出市には四国で唯一、起業や経営をサポートする「坂出ビジネスサポートセンターSaka-Biz」があります。無料で相談に乗ってもらえるので、起業を考えている方は相談に行くのも一つの手段です。

公式：坂出ビジネスサポートセンターSaka-Biz

また、坂出市では空き家を活用して事業所を新たに整備する場合の補助金制度も用意しています。

補助対象事業費は家屋改修費と通信環境整備費です。法人事業者の場合は最大400万円、個人事業主の場合は最大200万円の補助金が出る可能性があります（※令和5年度分の申請は締め切っています）

公式：坂出市（坂出市移住促進・空き家活用型事業所整備補助金）

住まい探し：豊富な賃貸物件と活用しやすい空き家バンク制度

大手住宅情報サイトで坂出市の物件を探したところ、賃貸が可能なアパート・マンションは約540件見つかりました。※2024年2月時点
参考：物件情報の一例

物件が豊富にあるので、賃貸を考えている人はまず大手住宅情報サイトから探すのが良いでしょう。市街地に限らず、郊外部も含めて賃貸物件があるので、場所も確認するようにして下さい。広さ別の家賃相場は以下です。※2024年2月縁結び大学調べ

ワンルーム	1K～1DK	1LDK～2DK	2LDK～3DK	3LDK～4DK
約3.8万円	約4.4万円	約5.0万円	約5.4万円	約6.0万円

空き家バンク活用術：戸建て物件を探す際のポイント

坂出市では空き家バンク制度を取り入れています。香川移住ポータルサイトの「かがわ住まいネット」で検索したところ、賃貸物件数は数件、売り物件は約25件見つかりました。※2024年2月時点

参考：香川移住ポータルサイト（かがわ住まいネット）
公式：坂出市（空き家バンク）

すぐに住める物件ばかりではありませんが、坂出市では空き家の改修にかかわる補助金制度があり、最大100万円まで補助金を活用できる可能性もあります。

公式：坂出市（坂出市移住促進・空き家改修補助金）

遊び場情報：50以上の公園で自然と触れ合う豊かな暮らし

▲瀬戸大橋記念公園の子ども広場の様子。週末にはたくさんの子どもたちで賑わう

坂出市内には50を超える公園があります。その中でも、「瀬戸大橋記念公園」には遊具のある子ども広場や、ピクニックができる芝生広場、瀬戸大橋の形をした噴水のほか、瀬戸大橋について学べる記念館に球技場など、子どもから大人まで楽しめるさまざまな施設があります。

一部の施設を除いて、入場料・入館料が無料なので、休日には市内外から多くの子ども連れの家族で賑わう人気のスポットです。

公式：瀬戸大橋記念公園
公式：坂出市（地図でさがす　公園）

イベント情報：年間を通じて楽しめる坂出市の多彩な催し

▲「カヌーのまち」としても知られている坂出市。夏場は府中湖でのカヌーもおすすめ

坂出市では、年間を通じてさまざまなイベントが開催されています。ここでは、そのいくつかを写真と共に紹介します。

▲毎年5～6月頃に開催される「さかいで塩まつり」の様子。塩への感謝と、塩田の開発者である久米通賢（くめみちかた）をたたえるユニークなお祭り

▲府中湖で毎年10月頃に行われる「坂出府中湖ドラゴンカヌー大会」小学生の部と大人の部があり、盛り上がりを見せる

▲毎年2月頃に行われる「坂出天狗マラソン大会」。5kmと15kmのコース設定で子どもから大人まで気軽に参加できる

その他にも、瀬戸大橋を背景に花火が打ちあがる「さかいで大橋まつり」など坂出市の夏の風物詩イベントも行われています。年間を通じてイベントが盛んに開催されていることからも、坂出市が元気な市であることがよくわかりますね。

先輩移住者の声：坂出市での暮らしの実態と感想

実際に坂出市で暮らし始めた移住者の皆さんは、その暮らしをどのように感じているのでしょうか。ここではそんな先輩移住者たちのリアルな声を紹介します。

• 電車やバスの本数がそこそこあるので、車が使えない時に助かる
• 地域に溶け込めるか不安だったが、お祭りなどのイベントに参加して付き合いが広がった
• 街の三方が山に囲まれ、北側が海に面しているので、ちょっと非日常な感じのする環境が気に入っている
• 家庭菜園をしたいと思って、市内の中では郊外のエリアに住んだが、市街地までは車で15分ほどで行けるので、意外と不便ではない

利便性の良さと自然環境の豊かさが両立しており、いわゆる「ちょうど良い田舎暮らし」の言葉がぴったりと当てはまる暮らしを楽しんでいるようです。

坂出市への移住相談：お問い合わせ先と役立つ情報源

▲まるで絵画のような坂出市のとある日の夕刻の風景

坂出市に興味を持った方は、まずは政策課に問い合わせてみてくださいね。移住について親身に相談に乗ってくれますよ。

担当	坂出市役所　政策部政策課
住所	〒762-8601 香川県坂出市室町二丁目3番5号　本庁舎3階
電話	0877-44-5001
公式サイト	https://www.city.sakaide.lg.jp/
移住サイト	https://www.city.sakaide.lg.jp/soshiki/seisaku/sumitaimati.html