福井県坂井市への移住の情報まとめ!暮らし・仕事・住居・支援内容を解説
この記事では、移住を考えている方に向けて福井県坂井市での暮らしの魅力・移住に役立つ情報についてご紹介します。
坂井市は福井県の北部に位置しており、東尋坊や丸岡城といった名勝・観光スポットがあることで有名です。
近年は30~40代の子育て世帯や働き盛り世代から人気を集めており、その背景には子育て世帯や新婚夫婦、新規就農者への支援が手厚い点があります。
今回は、そんな坂井市の魅力や暮らしの特徴、支援制度、生活情報など市の担当者から伺った内容も合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
福井県坂井市での暮らしとは?3つの特徴を紹介!
坂井市は、県庁所在地・福井市に隣接しているまちで、平成18年3月20日に坂井郡の三国町・丸岡町・春江町・坂井町が合併して誕生しました。
美しい山々や海岸線をのぞむロケーションはもちろん、まちを流れる九頭竜川・竹田川によって育まれた自然豊かな環境も魅力的です。
まちには公園も多く、子育て世帯に人気の「エンゼルランドふくい」では親子で楽しめるコンテンツが充実しています。子育て支援センターもあるので、同年代の親御さん同士での情報交換や子育ての相談も気軽にできますよ。
このように、子育てしやすい環境をととのえているところも坂井市の特徴と言えます。
そんな坂井市への移住は、以下に該当する方におすすめです。
・自然が豊かな場所に移住したい
・食にこだわりがある
・子育ての環境がととのっている場所を探している
・新規就農を希望している
・休日に遊べるスポットが近くに欲しい
・移住に関する相談を事前にしっかり行いたい
それでは、坂井市の暮らしの魅力について具体的に見て行きましょう。
特徴1:豊かな自然と「温泉」「食」が魅力
▲岩肌に日本海の荒波が打ち寄せる迫力の絶景「東尋坊」
坂井市は海と山、どちらも楽しめる場所です。海沿いには東尋坊や越前松島といった絶景が広がり、とても癒されますよ。浜地海水浴場や三国海水浴場(三国サンセットビーチ)といったビーチもあるため、シーズン中には海水浴やヨット、サーフィンなども満喫できます。
▲家族連れに人気の「三国サンセットビーチ」。毎年8月11日には「三国花火大会」の舞台になる
川釣りやキャンプが楽しめる場所もあり、アウトドア好きならきっと充実した時間を過ごせますよ。
▲キャンプが楽しめる「たけくらべ広場」。春にはしだれ桜が咲き乱れる
また、坂井市は温泉のまちとしても有名です。美人の湯として知られる「三国温泉ゆあぽ~と」をはじめ、日帰りで利用できる「丸岡温泉たけくらべ」やフィットネスと温泉が楽しめる「霞の郷温泉」、和畳の湯がある「三国観光ホテル」など、魅力的な温泉スポットがたくさんあります。
いつでも気軽に温泉に入りに行ける環境は贅沢ですよね。温泉好きの方はもちろん、週末のプチ旅行に魅力を感じる方なら坂井市への移住はメリットがあると言えそうです。
▲越前海岸に近い「東尋坊三国温泉」では東尋坊のビューも見所
そのほか、移住するなら「食」についても気になりますよね。坂井市は「コシヒカリ」のふるさとということもあり、お米が美味しいと評判です。また、港があるため新鮮な魚介類をスーパーで手軽に手に入れることができます。
さらに、市北部には丘陵地帯がひろがっており、多種多様な野菜やメロン、梨・イチゴといった果物が栽培されています。福井県のブランド牛・若狭牛の飼育数も多いなど、坂井市はあらゆる食材の宝庫です。
移住者から「食べ物が本当に美味しい!」という声が挙がるなど、「食」を重視したい方にとっても、坂井市は魅力的なまちだと言えるでしょう。
スクロールで坂井市の特産品の写真が見られます→
特徴2:公園も多く子育てしやすい!教育環境も充実
小さいお子さんがいるご家庭やこれから育児がスタートする方にとって、移住先が子育てしやすい環境かどうかは重要なポイントですよね。
坂井市は公園の数が多く、子どもたちがのびのびと育つ環境を整えています。
中でも、「エンゼルランドふくい」は駐車場が満車になるほど子育て世帯に大人気です。
▲「エンゼルランドふくい」ではサイエンスショーやクラフト教室などイベントも随時開催
エンゼルランドふくいは、宇宙飛行士の毛利衛(もうりまもる)さんを名誉館長として開館した大型児童館で、7つのテーマを通して科学の不思議を学ぶことができます。
「毛利宇宙飛行士の部屋」や「スペースシアター」、観察・実験・科学工作ができる「コミュニケーション・ラボ」など、子どもの知的好奇心を掻き立てる環境が整っている点が特徴的です。
雨の日は公園で子どもを遊ばせることができないという悩みを抱える親御さんもいらっしゃると思いますが、エンゼルランドふくいは屋内施設のため、天気が悪い日でも利用できます。実際移住者からも「雨の日に遊ばせられて嬉しい!」という声が届いていますよ。
もちろん、屋外には木製遊具を備えた芝生広場もあるため、天気が良い日はそちらで遊ぶのもよさそうです。
エンゼルランドふくいは子どもを成長させてくれるだけでなく、親子のコミュニケーションの場としてもおすすめのスポットです。家族の思い出作りの場所にぴったりですよ。
公式URL:エンゼルランドふくい(福井県児童科学館)
子育て支援制度が豊富
子育て支援制度が充実しているかどうかは、自治体によって差が出てくるポイントです。
坂井市では医療費助成制度をはじめ、子育て世帯に嬉しい支援制度をたくさん用意しています。
制度名 | 内容 |
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特定不妊治療費助成事業 | 1回10万円/年2回 ※令和4年4月より不妊検査・一般不妊治療、男性不妊治療も助成対象に |
妊婦健康診査助成 | 子宮頸がん、初期の血液検査、HTLV-1抗体検査、性器クラミジア検査、定期的な妊婦健康診査が対象 1人14回上限 6,440円/1回 |
産婦健康診査助成 | 1人1回(産後1か月) 上限5,000円/1回 |
子ども医療費助成制度 | 高校3年生まで無料 |
乳児健康診査助成 | 1人3回5,730円/1回(1か月児・4か月児・9~10か月児) |
新生児聴覚検査助成 | 1人1回(新生児期)上限5,600円/1回 |
在宅育児応援手当 | 在宅で育児をしている世帯年収360万円未満かつ育児休業給付金未受給世帯 生後2か月~満3歳未満で第2子以降の子ども1人当たり1万円/月 |
母子手帳アプリ「すくすく坂井っ子」 | 妊娠・出産・子育てに役立つ機能を搭載 |
多子世帯子育てすくすく支援商品券 | 小学校就学前の第2子に1人当たり3万円分、第3子以降は1人当たり5万円分交付 |
坂井市は、一般的な助成制度に加え、「母子手帳アプリ「すくすく坂井っ子」」や「多子世帯子育てすくすく支援商品券」といった独自の子育て支援を用意しています。
母子手帳アプリ「すくすく坂井っ子」では、育児情報をチェックできることに加え、お子さんの成長記録や健診・予防接種の管理が可能です。プッシュ通知機能もあるため、「忙しくて予防接種の日を忘れていた」なんてことも防げます。1つのアプリで子育て全般をカバーできるのは魅力的ですよね。
また、子育てには何かとお金がかかります。そんな時に役立つのが、「多子世帯子育てすくすく支援商品券」です。第2子以降であれば、毎年一定金額の商品券を交付してもらえます(0~5歳まで)。家計の負担も減りますし、坂井市に移住したらぜひ活用したい制度だと言えます。
新婚のご夫婦に向けた支援「坂井市新婚ハピネス応援券」
このほかにも坂井市では、新婚のご夫婦に向けて、10万円の支援が受けられる「坂井市新婚ハピネス応援券」を用意しています。
交付を受けるためには、婚姻日が令和4年4月1日以降のご夫婦に限られるなどいくつか条件があるため、注意が必要です。
申請受付に関する最新情報は坂井市公式ホームページをチェックしましょう。
>>令和4年度坂井市新婚ハピネス応援券の詳しい申請条件についてはこちら
プログラミング授業に力を入れるなど教育環境が整っている
福井県は全国学力テストでも毎年上位に入るなど、子どもの学力が高いことでよく知られています。
実際、福井県では教育環境の充実を図っており、坂井市でも県の教育方針に則って子どもたちへの教育に力を入れています。
快適な学習環境をととのえるために、教室だけでなく図書室・音楽室などの特別教室にもエアコンを設置していますよ。
また最近では、ソフトバンクと協定を結んで全小学校にロボットのペッパーくんを配置するなど、ユニークな取り組みも行なっているとか。ペッパーくんはプログラミングの授業で活躍しており、「ペッパーくんにクイズをさせる」など子どもたち自身にプログラムを組ませるきっかけにもなっているんですよ。
また、坂井市は港があるまちのため、特産品の越前がにを給食に出し、かにの食べ方を教えているのも特徴的です。地元のものをいただき、地産地消を学びながら郷土愛を育んでいく取り組みは、移住先の土地に馴染んでいくという意味でも嬉しいポイントだと言えます。
特徴3:就職・就農者に対して独自の制度を用意!
▲坂井市の新規就農支援を活用し、20代でいちご農家になった方も
移住を考える際、仕事に関して悩まれる方も多いでしょう。
坂井市では、融資やUターン就職支援に力を入れており、移住者の就労・就農についても手厚くサポートしています。
制度名 | 内容 |
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新規就農者定住促進等事業 | ・就農準備促進等事業支援金(最長2年/55歳未満):最大5万円/月 ・新規就農者定住促進事業支援金(60歳未満):3年で最大300万円 ・空き家等活用支援金(最長5年/上記対象者):5万円以内/月 |
開業・就職支援事業 | ・坂井市中小企業等振興資金制度(開業資金):最大1,500万円の融資 ・就職者等奨励金:最大20万円/世帯 ・新規創業:最大60万円 |
その中でも、特に力を入れているのが農業に関する支援です。国や県の事業にプラスして、独自の「新規就農者定住促進等事業」を設けています。
新規就農者向けの資金面支援事業には大きく3つの枠があります。
- 新規就農者育成総合対策事業(経営開始資金):独立・自営就農等が対象
- 新規就農サポート事業(新規就農者支援事業):就農後5年度以内の認定新規就農者が対象
- 新規就農者定住促進等事業:「ふくい園芸カレッジ」もしくは里親農家等で就農の研修に取り組む者、もしくは認定新規就農者が対象(※市内で就農することが必須)
認定新規就農者になるためには、「青年等就農計画認定申請書(※)」を作成して申請し、福井県知事または市長によって認定される必要があります。
新規就農者定住促進等事業は、これから農業を始めようと考えている方にぴったりの制度です。移住先で農業にチャレンジしてみたい方は、ぜひ上記の制度を活用してみてください。このほかにも、機械・施設等を整備することに対する補助事業もあります。
また、坂井市では新規就農者を支援員がサポートしてくれる、心強いサービスもあるんですよ。
「農業初心者だけどちゃんとやっていけるだろうか」「こういう時どうしたら良いだろう?」といった相談が気軽にできるのは助かりますよね。
坂井市のエリアによる暮らしの違い
▲春江町にある「ゆりの里公園」では15万輪のゆりが見られる
坂井市の中で特に住みやすいと評判なのは春江エリアです。JR春江駅があることに加え、福井市にも近く利便性の良さが人気を集めています。先ほどご紹介した「エンゼルランドふくい」も春江エリアにあるため、子育て世帯から選ばれている地域だと言えそうです。
坂井市は冬になると雪が降ります。内陸部にあたる丸岡エリアは雪が積もりますが、三国エリアなど海沿いのエリアは比較的雪が積もりにくいそうです。戸建ての場合は除雪が必要になることもあるため、雪のある生活に慣れていない場合は、事前に冬期の過ごし方をリサーチしておくことをおすすめします。
また、基本的に坂井市は車社会です。冬場はどのエリアでもスタッドレスタイヤが必須のため、この点も忘れないようにしましょう。
坂井市の暮らしに関する情報
▲「丸岡城」は日本のさくら名所100選にも選ばれている桜の名所
坂井市の暮らしに関する情報についても見てみましょう。
気候 | 8月:平均気温27.2℃ 2月:平均気温5.5℃ ※参考:気象庁ホームページ(直近の越廼地点を参照) 内陸にある坂井市の中心部・旧丸岡町は積雪量が多い傾向がある |
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人口 | 人口:89,443人(うち男性43,515人、女性45,928人) 世帯:32,875世帯 (令和4年12月1日現在) |
病院 | 病院・クリニック:41か所 歯科:27か所 |
学校 | 幼保園・保育園(所)・認定こども園:15園 特別支援学校:1校 小学校:19校 中学校:5校 高等学校:3校 |
文化・芸術 | 【主な城郭・館】 丸岡城(国の史跡・重要文化財) 【主な神社】 三國神社、國神神社 【主な寺院】 瀧谷寺(国宝の磬(けい)を所蔵、池泉築山式庭園が国の名勝、鎮守堂等が国の重要文化財) 【主な史跡】 丸岡藩砲台跡(国の史跡) 三国港突提(エッセル提)(国の史跡・重要文化財) 千古の家坪川家邸宅(国の重要文化財) 中野重治生家跡 高見順生家跡 旧森田銀行本店(国の登録有形文化財) 旧岸名邸 |
行事 | 4月1日~20日:丸岡城桜まつり 4月:竹田の里しだれ桜まつり 5月19日~21日:三国祭 6月:ゆりフェスタ 6月上旬:古城マラソン 8月11日:三国花火大会 9月:三國湊帯のまち流し 10月第2土曜日:丸岡古城まつり 11月中旬:三国湊カニ祭り |
食べ物 | 越前がに、甘えび、若狭牛、コシヒカリ、越前そば、越のルビー、メロン、梨、もみわかめ、花らっきょ、油揚げ、焼き鯖寿司など |
交通 | 【空路】 福井空港(定期便の発着なし) 定期便のある最寄りの空港は小松空港(石川県) 【鉄道】 ・西日本旅客鉄道(JR西日本) 北陸本線:春江駅、丸岡駅 ・えちぜん鉄道 三国芦原線:太郎丸エンゼルランド駅、西春江ハートピア駅、西長田ゆりの里駅、下兵庫こうふく駅、大関駅、水居駅、三国神社駅、三国駅、三国港駅 【バス】 ・路線バス 京福グループ 京福バス ・ケイカン交通:京福バスの廃止代替乗合タクシー(三国運動公園線、竹田線、旧川東三国線の一部→春江新田塚線)を運行 ・坂井市コミュニティバス「ぐるっと坂井」 ・えちぜん鉄道「テクノポート号」 ・デマンド交通型の乗合タクシー(ケイカン交通が運行受託) ・空港連絡バス 京福バス「小松空港連絡バス」 福井駅東口~小松空港間のバスが丸岡インター停留所に停車。丸岡インターから小松空港まで所要約32分 【高速道路】 ・中日本高速道路 ・北陸自動車道:丸岡IC |
大都市からのアクセス | 【JR】 <東京から> ・東海道新幹線で米原乗り換え、特急で福井駅経由、普通電車JR丸岡駅下車(約3時間50分) ・北陸新幹線利用、金沢乗り換え、特急で芦原温泉経由、普通電車JR丸岡駅下車(約3時間20分) <名古屋・大阪から> ・特急で福井駅経由、普通電車JR丸岡駅下車(約2時間30分) 【飛行機】 坂井市へは小松空港で連絡バスに乗り換え、JR小松駅から普通電車でJR丸岡駅下車する必要がある 各空港からの所要時間は以下のとおり ・新千歳空港(約3時間) ・仙台空港(約2時間) ・羽田空港(約2時間) ・福岡空港(約2時間20分) 【車】 <東京から> ・東名、名神高速、米原JCTで北陸自動車道、丸岡IC下車(約7時間) <名古屋から> ・名神高速、米原JCTで北陸自動車道、丸岡IC下車(約2時間30分) <大阪から> ・名神高速、米原JCTで北陸自動車道、丸岡IC下車(約2時間45分) |
娯楽 | 【景勝地】 東尋坊(国の名勝・天然記念物)、越前加賀海岸国定公園、雄島 【観光スポット】 東尋坊、三国湊レトロ、旧森田銀行本店、雄島、みくに龍翔館、丸岡城、日本一短い手紙の館、ちくちくぼんぼん、たけくらべ広場、竹田水車メロディーパーク、越前竹人形の里、千古の家、福井県児童科学館・エンゼルランド、ゆりの里公園・ユリーム春江、福井県総合グリーンセンターなど 【レジャー施設等】 芝政ワールド、越前松島水族館、坂井市海浜自然公園 【温泉】 東尋坊三国温泉、丸岡温泉たけくらべ、霞の郷温泉 【海水浴場】 三国海水浴場(三国サンセットビーチ)、浜地海水浴場 |
近隣都市 | 福井市、あわら市、勝山市、吉田郡永平寺町 石川県:加賀市 |
坂井市から石川県にある小松空港へは1時間ほどで行くことができ、特に愛知や大阪との行き来がしやすいというメリットがあります。
また、2024年春には北陸新幹線が福井県へ延伸する予定です。坂井市は「福井駅」と「芦原温泉駅」の間に位置しており、今後北陸新幹線を利用して各地からも足を運びやすくなると思われます。
坂井市内は、地区によって公共交通機関の利用が難しいことがあるため、マイカーを所持している方が大半です。マイカーがあれば、病院やスーパー、ドラッグストアなど、生活に欠かせない施設へ楽にアクセスできますよ。
共働き世代にとって、子育て支援施設が充実しているかどうかは重要なポイントですよね。坂井市は市内に子育て支援拠点を設けていることに加え、放課後児童クラブ(34か所)なども各地に配置しています。
2022年12月現在待機児童は0など、数字からも子育て支援に力を入れていることがわかりますね。
【仕事情報】求人多数!福井県独自の就職情報サイトも活用できる
大手求人サイトで坂井市の正社員求人を検索したところ、約4,300件(2022年12月現在)がヒットしました
※参考:求人情報の一例
募集している職種も豊富なほか、工業団地があることもあり、仕事探しに関してはそれほどハードルは高くなさそうです。
また、福井県では独自の就職情報サイト「291JOBS」を運営しています。こちらからも坂井市の求人情報がチェックできるので、どのような求人があるのかぜひ確認してみてください。
自分だけで調べるのは難しい場合は、ハローワーク三国(三国町、丸岡町、坂井町管轄)やハローワーク福井(春江町管轄)を活用するのも手ですよ。
移住支援金の活用も視野に入れよう
坂井市では移住者向けの支援金が充実しています。基本的には全国型の支援金に上乗せしていくケースが多いです。
移住支援金(東京圏型)
対象者:東京圏に5年以上在住または通勤・通学していた者かつ就職情報サイト「291JOBS」を通して就職をした方
単身での移住の場合 | 60万円 |
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世帯での移住の場合 | 100万円 |
18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合 | 18歳未満の者1人につき30万円加算 |
令和4年度からは、18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合、18歳未満の者1人につき30万円が加算されることになりました。子育て中の方には嬉しい内容ですね。
移住支援金(全国型)
対象者:県外に3年以上在住していた18歳以上50歳未満の者が、正規雇用により就職し、市内に移住した方
市内の就業場所に就業、もしくは市内で起業した場合
単身での移住の場合 | 10万円〜15万円 |
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世帯での移住の場合 | 20万円〜50万円 |
市外の就業場所に就業または市外で起業、テレワークをしている場合
単身での移住の場合 | 5万円〜10万円 |
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世帯での移住の場合 | 10万円〜40万円 |
移住の際には、引っ越し費用の負担も気になるところですよね。坂井市では上記に加えて、引っ越し費用(引っ越し業者に支払った費用)の助成も用意しています。
- 単身世帯の場合:最大10万円の支援金を加算
- 2人以上の世帯の場合:最大15万円の支援金を加算
移住に関するコストを抑えたい場合はぜひ活用しましょう。
奨学金返済に悩んでいる方におすすめ!「定住促進奨学金返還支援制度」
坂井市にはふるさと納税を活用した奨学金の返還支援制度があります。
対象者 | 30歳未満かつ1、2どちらかを満たす者 1.大学生等 2.既卒者 ※募集人数は20名程度 ※令和4年度からは、坂井市内在住の大学生等および翌々年度卒業予定の学生も対象に |
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対象となる奨学金 | ・(独)日本学生支援機構の奨学金(海外留学のための奨学金を除く) ・福井県大学奨学金 |
助成額 | 限度:上限20万円/年 県内の事務所に就職する保育士の場合は、9年分上限(160万円) ※1年目と最終年度は10万円を上限 |
奨学金の支払いが負担になっている方にとっては、非常におすすめの制度ですよ。
申請受付の枠が20名程度とそれほど多くないので、利用したい場合は早めに申請するのがおすすめです。
【住まい情報】空き家への入居希望者が多い!土日の内見も可能(要事前予約)
坂井市の場合、アパートやマンションがあるものの空き家への入居希望者が多い傾向があります。
空き家バンクで坂井市の状況を調べてみたところ、以下のようなデータが得られました。
戸建(空き家バンク)
売買居住用 | 27件 |
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平均価格 | 約1,198万円 |
賃貸居住用 | 5件 |
平均賃料 | 約4.92万円 |
※2022年12月現在
※参考:賃貸物件情報の一例
坂井市の移住サイト(SAKAI-TURNs)でも空き家の情報を紹介しているので、こちらをチェックしてみてもいいでしょう。空き家の内見などは土日でも対応できるようにしているそうなので、気軽に足を運んでみてください。(※事前予約が必要です)
ちなみに、アパート・マンションの家賃相場は9.6万円ほどです。2022年12月現在、賃貸として出ている物件は約230件あるため、戸建てを希望しない場合はアパート・マンションについてチェックしておきましょう。
また、坂井市は住居に関する支援制度も充実しています。
制度名 | 内容 |
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空家活用定住支援事業 | 家賃の1/2以内で最大2万円/月(1年分のみ) |
空家取得支援事業 | 補助対象経費の1/3 ・居住誘導区域内:最大60万円(安心R住宅の場合、最大150万円) ・居住誘導区域外:最大30万円(安心R住宅の場合、最大60万円) |
空家改修支援事業 | 補助対象経費の1/3 ・居住誘導区域内:最大90万円 ・居住誘導区域外:最大30万円 |
多世帯同居のリフォーム支援事業 | 補助対象経費の1/3 最大60万円 |
多世帯近居の中古住宅取得支援事業 | 補助対象経費の1/3 最大30万円 |
「空家活用定住支援事業」「空家取得支援事業」「空家改修支援事業」は、坂井市空き家情報バンクに登録されている物件に限り、一部家賃の補助を受けることができます。
いずれの制度も募集件数に達し次第終了となるため、早めに申請してくださいね。
坂井市に移住した人の感想
ここでは、実際に坂井市へ移住した方の感想を見てみましょう。
- 農業に関するサポートが充実していた。農業研修時の生活資金の援助などがあり大変助かった
- 子育てしやすい環境が整っているのがいいです
- 都会と違ってゆっくり過ごせています
坂井市は都会では味わえない豊かな自然を満喫できるまちです。
移住者からも、「のどかな雰囲気が良い」「車があれば暮らしには困らない」「アウトドアを楽しめるのが嬉しい」という声があるほか、子育て世帯や新規就農者への支援が充実しているところも高く評価されています。
坂井市は、農業を始めてみたい方やゆったり子育てをしていきたい方に向いている移住先だと言えるでしょう。
坂井市に移住する際の2ステップ
▲北前船交易で栄えた三国湊(みくにみなと)。古い商家や町家が残りレトロな雰囲気が漂う
坂井市での暮らしに興味が出てきたら、これからご紹介する方法でさらに移住に関する情報を集めていきましょう。
STEP1:移住について相談してみる
坂井市では一般社団法人DMOさかい観光局と連携し、移住に関するサポートを行なっています。
「坂井市に移住したらどんな感じだろう?」「支援制度について詳しく聞きたい」など、移住に関する不安や疑問点がある場合は気軽に問い合わせてみてくださいね。
>>坂井市移住ガイド「SAKAI-TURNs」のお問い合わせ窓口はこちら
STEP2:お試し移住をしてみる
完全に移住する前に、実際の暮らしを体験してみたいと思う方も多いでしょう。
坂井市では「お試し移住制度」を用意しています。お試し移住制度は、移住前に住居や仕事を探したり地域の課題解決に取り組んだりする活動を行う場合に、滞在費の一部または全額を補助してくれる制度です。
市内で住居または仕事を探す活動 | <宿泊費> 1泊当たり2,500円/人(入湯税、飲食料金、サービス料金等を除く) ※滞在期間内の3泊分まで ※同行者は1人分まで |
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地域課題の解決に取り組む活動 | <宿泊費> 1泊当たり5,000円/人 ※坂井市滞在期間内の90泊分まで <交通費> 1月あたり1回、かつ1名分とし、19,000円を限度とする ※坂井市から居住地までの往復交通費(自家用車の場合高速道路料金のみ対象) ※補助対象活動開始前と完了後の費用は除く ※レンタカー及びタクシーに要する費用を除く |
以下のサイトに詳しい制度内容が掲載されているので、興味がある場合はぜひチェックしてみてくださいね。
坂井市への移住に関するお問い合わせ
窓口 | 一般社団法人DMOさかい観光局 |
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住所 | 〒913-0063 福井県坂井市三国町安島64-1 東尋坊観光交流センター内 |
電話番号 | 0776-82-1555 |
対応時間 | 8時30分~17時15分まで |
公式サイト | https://sakai-iju.jp/ |