鯖江市で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報 | 福井県|縁結び大学

この記事では、地方への移住を検討している人に向けて、福井県鯖江市の特徴や生活情報をご紹介します。

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鯖江市は福井県の中央に位置するまちで、北は福井市、南は越前市に隣接しています。県の真ん中に位置することから周りの市町村にアクセスしやすいというメリットがありますよ。さらに子育てや教育の環境が整っており、「住むなら鯖江がいい」という声も多く聞かれるほど魅力的です。

その証拠に、鯖江市は福井県内で唯一人口が増えており、若い世代が多く住んでいます。

また鯖江市といえば「めがねのまち」として有名で、めがねに関係する様々なイベントが催されていることでも知られています。めがねを筆頭にものづくりを応援する風土があるので、何かに挑戦したいと思っている人にもおすすめですよ。

それでは、鯖江市の移住する際に役立つ情報を中心に、市役所の太田さんに伺ったお話を合わせてお伝えしていきます。

鯖江市役所政策経営部総合政策課の太田さん

鯖江市で暮らす4つの魅力を紹介

鯖江市の暮らしの特徴

めがねのまちとして有名な鯖江市はものづくりが盛んで、様々な工房があることが特徴的です。若い移住者がものづくりを通して積極的にまちを盛り上げているので、自分のアイディアを形にしたいと思っている人にはぴったりですね。

また、教育にも力を入れており、鯖江高校では自分たちで地域の問題解決する取り組みを行うなど、「考える力」を持った人材を育てることに力を注いでいます。

近隣市町とのアクセスも良く、ベッドタウンとして住むことも可能な鯖江市でぜひ理想の移住生活を送ってみてはいかがでしょうか?それではさっそく、鯖江市ならではの特徴について見ていきます。

魅力1:医療機関や買い物スポットが充実。交通や生活の利便性が高い

鯖江市のハリウッド風看板
▲鯖江市の目印はハリウッド風看板!

鯖江市は福井県の真ん中に位置しており、近隣の市町に行きやすいです。県内最大の都市である福井市には車で約10分、越前市や越前町にも約10分で行くことができるので、ベッドタウンとしても注目されています。

近隣都市には子どもの遊ぶ場所も多く、子育てをする親にとっても最適な環境です。通勤や通学、買い物などにも気軽に行ける距離なのが嬉しいですね。

また、市内には医療機関が充実している他、スーパーマーケット等の日用品を取扱う店舗が多く、生活に不便なく暮らすことができます

市内で一通り必要な物をそろえることができるので、まちの中でコンパクトに暮らしたい人にとってもおすすめですよ。

魅力2:子育て支援・教育環境が整い、子育てしやすい

鯖江市は子育てや教育環境が整っていることも魅力の一つです。妊娠から子育て期にわたって切れ目のない支援を行い、孤独になりがちな育児をサポートする体制が整っています。

例えば、就学前の子どもを1時間250円で預かってくれる子育て支援センター「にじいろ」があったり、小学校入学時には市からプレゼントがもらえたりします。

他にも、子育てに役立つ制度がたくさんあるので、一覧にまとめました。

概要 リンク
子ども医療費助成 ・高校3年生まで医療費が助成される
・就学前までは通院・入院費が無料になる
・小学生以上は通院ひと月当たり500円、入院一日当たり500円(ただし月4千円を上限)
公式
子育て支援センターにじいろの一時預かり ・生後6か月~就園前の子どもの一時預かりをしてくれる
・利用日:月曜日~金曜日 
・利用金額:1時間あたり250円 
公式
祝小学1年生入学おめでとう事業 ・新小学校1年生入学時に5千円相当の商品券を交付される
鯖江市家庭育児応援手当支給事業 ・保育所等を利用せず、自宅で第2子以降の0歳から2歳児を育てている世帯に給付金が支給される
・月額1万円
公式
子育て支援アプリ「つつじっこリトル+」 ・子育てに関する情報がアプリを通じて配信される 公式
子育て支援ネット!さばえ ・ホームぺージを通して子育ての情報が配信される 公式

金銭面での支援は子育て世帯にとってありがたいものが多いです。この他にも鯖江市では多くの支援を受けることができますので、ぜひ一度内容をご覧になってください。

(公式)令和4年度版子育て支援ハンドブック

また市内にある鯖江高校では探究活動を重視した学科があり、科目を横断した深い知識を学んでいきます。市や鯖江商工会議所と連携したフィールドワークも盛んに行われ、地域の問題改善に一緒に取り組むという珍しい取り組みに注目が集まっています。

高校の環境も整っている鯖江市では、長い目で見ても子育てをするのに理想の場所といえます。家族で移住を考えている人にもおすすめです。

子ども連れで遊べるスポットが充実している

市内には、子どもを連れて遊びに行ける場所が多いことも嬉しいポイントです。特に西山公園内には日本庭園、芝生広場、大噴水、展望広場、アスレチックなどが広がり、老若男女問わず市民の憩いの場となっています。

西山公園のつつじの花の様子
▲約5万株のつつじが咲き乱れる西山公園

園内にはレッサーパンダの繁殖数が多いことで有名な「西山動物園」もあり、鯖江で生まれたレッサーパンダを見ることができます。

西山公園のレッサーパンダ
▲かわいらしい表情を見せるレッサーパンダ

レッサーパンダのいえでは展示方法が工夫され、頭の上を歩く様子が見られたり休憩をするスペースもあったりするので、家族連れでゆっくりと楽しむことができますよ。

西山公園のレッサーパンダのいえ
▲園内は無料で入ることができます

市内でたっぷり遊べる鯖江市では、子ども一緒にお休みの日も楽しく過ごすことができそうですね。

魅力3:市民が主役のまち。若者が活躍できる土壌がある

さばえ市民主役EXPO2022の様子
▲鯖江市では自治体と市民がアイディアを出し合って、よりよいまちづくりを目指しています

鯖江市では市民がアイディアを出し合って様々なイベントを催し、まちを盛り上げています。鯖江市民の力が集結した「さばえ市民主役EXPO2022」ではワークショップ、展示会など市民が中心となって活動してきたことを形にして好評を得ました。

また、鯖江市には全国でも珍しい「鯖江市役所JK課プロジェクト」という女子高校生によるまちづくりプロジェクトがあります。女子高校生(JK)が自ら考え、やってみたいまちづくり活動を提案し、市役所や市民団体等と連携して鯖江市を盛り上げています。

このJK課の卒業生の多くが地元に残り、まちづくりに携わっているそうです。活動を通して鯖江市の魅力を感じていることが伺えますね。

他にも芸術を学ぶ大学生が集まり、夏休みを河和田の古民家で過ごす「河和田アートキャンプ」、地元の高校生と全国の大学生がチームを組み、自分達が作りたい未来の鯖江を提案するコンテストなど、若い力を存分に発揮できる場所があります。

市民の声に耳を傾け、その声を積極的に取り入れている鯖江市では自分の理想とする暮らしを手に入れやすいはずです。まちづくりに関わってみたい、自分のアイディアを形にしたいと考えている人は鯖江市の風土が肌に合っているでしょう。ぜひ移住して、まちを一緒に盛り上げてみてはいかがでしょうか。

魅力4:日本伝統の技術が凝縮。ものづくりをしたい人が集まるまち

鯖江市駅前のめがねのモニュメント
▲駅前の眼鏡のモニュメントは鯖江市のトレードマーク

鯖江市は「めがねのまち」として知られていて、国内の約97パーセントの眼鏡枠を生産し、高いブランド力と洗練されたデザインで世界的な人気を得ています。

また眼鏡産業以外にも、繊維王国福井の中核を担う繊維産業や1500年の伝統を受け継ぐ越前漆器の三大地場産業に特化した「ものづくり産業のまち」としても有名です。

そんな鯖江市には、工房を見学したり、実際にものづくり体験ができるイベント「RENEW(リニュー)」を10月に開催しています。鯖江ならではのものづくり文化に触れることができるイベントなので、鯖江に訪れるきっかけとしてもおすすめですよ。

RENEWが開かれたうるしの里会館の様子
▲2022年は工房見学・トークイベント等に延べ3万人が来場して大盛況

このイベントでは、ものづくり体験のほか、普段は入ることのできない工房見学を通じて作り手の思いや作品の背景を感じながら、商品を購入することができます。

うるしの里会館に並ぶ漆器
▲作り手の思いを知ると作品に愛着がわきますね

鯖江市のものづくりの力を見たいという人はぜひ一度このイベントに参加することをおすすめします。まちのあちこちに日本伝統の技術が感じられる鯖江市は、ものづくりに興味のある人にとってもワクワクする場所です。
参考:RENEW2022(ABOUT)

鯖江市の暮らしに関する情報

ここからは、実際に鯖江市へ移住し生活する時に必要なデータを紹介していきます。

気候

1月の平均気温:3.2°C
8月の平均気温:27.4°C
参考:気象庁ホームページ 福井地点を参照

人口 約6万9千人(令和5年2月現在)
令和2年度の国勢調査では、福井県内で鯖江市だけが唯一人口が増加
参考:鯖江市HP(国勢調査)
病院 ・医院・クリニック44
・歯科26
学校 ・公立保育所・こども園:9
・私立保育園・こども園:13
・小学校:12
・中学校:3
・高等学校:1
・高等専門学校:1
文化・芸術 【文化施設】
・うるしの里会館
・めがね会館
・繊維会館
・旧鯖江地方織物検査所(さばえ現代美術センター)
【祭事・催事】
・すりばちやいと(中道院:2月20日、3月2日)
・つつじまつり(5月上旬)
・もみじまつり(11月)
交通

市内のほぼ中央を南北に2本の鉄道路線、高速道路の基幹路が縦断
【鉄道】
中心となる駅:鯖江駅

【バス】
コミュニティバス、福井鉄道

【道路】
北陸自動車道

娯楽 ・ラポーゼかわだ(温泉)
・うるしの里会館
・めがねミュージアム
・西山公園(西山動物園)
近隣都市 ・福井市
・今立郡池田町
・越前市
・丹生郡越前町

めがね、繊維、漆器に特化した産業が有名で、特に眼鏡のフレームの生産は世界的に有名です。市内にはめがねを主役とした様々な楽しいモニュメントがありますよ。

鯖江市のケータリング広場
▲鯖江市にはめがねのモチーフにしたものがたくさんあります

市内にいくつもあるめがねの形をした物を探すのも楽しそうですね。移住後は家族と一緒に散歩しながら、新しいめがね探しをするなんていうこともできるかもしれません。

メガネストリートの階段
▲こんなところにもめがねが!

鯖江市のめがね型のベンチ▲ベンチもメガネです。

冬には雪が積もるので、暖かい地域から移住してきた人は戸惑うことがあるかもしれません。しかし、服装、車の設備、雪かき道具などの冬対策をしっかり行えば、それほど怖がることはありません。

雪が降る地域でしかできない冬ならではの遊びを楽しんだり、市内にある温泉でゆっくりとくつろいだりと、寒さを楽しみに変えていけると良いですね。

また、まちに活気があり市民が様々なイベントを企画していることも特徴的です。

めがねフェスの様子
▲2日間めがねづくしのイベントが行われるめがねフェス

鯖江市で開かれたSDGsフェス
▲SDGsに取り組む企業や団体、個人が集まりイベントを開催

この後の【仕事】の項目でも紹介しますが、何か新しいことを始めたいと思う人には鯖江市がバックアップしてくれる体制が整っています。まずはこれらのイベントに参加し、鯖江市の活気あるまちの雰囲気を感じ取ってみてくださいね。

【仕事】職種も数も豊富。就職を応援する様々な制度がある

大手求人サイトで検索したところ、鯖江市では約3,000件の求人がありました。数や職種は豊富にあるので希望する仕事を見つけやすそうです。※大手求人サイトの例

子どもと一緒に移住した人を対象に、指定された企業に就職した人、介護や保育、農業の仕事に従事する人には奨励金がもらえたりする制度もあります。

必見の制度となっていますので、条件に当てはまる方はぜひご覧ください。

概要 リンク
子育て世代応援企業移住就業奨励金 ・子育て世代応援企業に就職すると最大20万円の奨励金が支給される 公式
介護人材確保・充実奨励金 ・介護サービス事業所に就職すると最大10万円の奨励金が支給される 公式
保育士さんウェルカム事業 ・私立保育所等に就職するとお祝い品が贈呈される
新規就農者経営支援事業 ・認定を受けた新規就農者に対して給付金制度がある 公式
新規就農者促進支援システム ・機械購入費に対して最大50万円を支援する制度がある

起業したい人も注目。開業への支援が手厚い

鯖江市は新しいことに挑戦する人を応援するまちでもあります。起業・創業する方には手厚い支援が用意されていますよ。

概要 リンク
ものづくり・IT企業、創業促進支援事業奨励金 ・製造・ソフトウエア業の法人を設立すると10万円の奨励金がもらえる 公式
創業スタートアップ支援事業補助金 ・初期の設備投資に対して最大30万円の補助金がもらえる 公式
開業支援資金融資制度 ・個人・法人の開業に対して最大1千万円の融資がある 公式

【住まい】賃貸が豊富。支援金を使って家を建てるのもおすすめ

大手不動産会社で検索すると賃貸住宅は約480件みつかりました。数は十分ありますので、まずは賃貸物件に住んでから家や土地を探すのも良いですね。
※賃貸物件情報の一例

空き家バンクには約20件の家が登録されていました(令和5年2月現在)。鯖江市では新築や空き家を取得した場合に補助金が出ますので、それらを活用するのもおすすめです。

(公式)空き家情報バンク

概要 リンク
住み続けるまちさばえ支援事業(多世帯近居) ・指定地域に住宅を建てた場合最大30万円の補助がある 公式
住み続けるまちさばえ支援事業(多世帯同居) ・多世帯同居するための住宅改修費用の補助がある
・最大60万円
公式
住み続けるまちさばえ支援事業(子育て世帯等すまい支援) ・空き家を購入・リフォームするための補助がある
・最大60万円
公式

鯖江市へ移住した人の体験談や感想

鯖江市の移住者の声

ここでは、鯖江市に移住したみなさんの感想や体験談を集めました。
参考:鯖江市・移住のすすめ「めがねのまちさばえに住んでみたら(パンフレット)

鯖江市へ移住してよかったこと

まずは、鯖江市へ移住してよかったことを紹介します。

  • スーパーやドラッグストアがたくさんあって買い物に便利
  • 大都市にもアクセスしやすい
  • 移住者が多いので「よそ者」という感じがない
  • 人のつながりが深い
  • 住民がまちづくりに積極的

市内には多くの買い物施設があり、大都市にもアクセスしやすいことから生活の利便性をあげる声が多くありました。移住後も都市生活のような便利さを望む場合、鯖江市はぴったりのまちですね。

また移住者が多く、住んでいる人が積極的にまちづくりに関わっていることも特徴的です。新しいことにチャレンジする人を応援してくれるまちなので、起業しようと思っている人、人と関わることが好きな人などは自分らしく輝けるでしょう。

鯖江市へ移住するにあたって心配なこと

次は鯖江市に移住する際に心配だったことをとりあげます。

  • 車が必要なのか気になった
  • 雪が心配
  • 近所づきあいに不安がある

鯖江市内にはバスがありますが、便数が少ない場所もあるため、車はあった方が便利なようです。都会のように駐車場代も高くなく、渋滞も少ないので思ったより快適に車のある生活を送ることができますよ。

雪かきが必要なこともありますが、冬場の良い運動と捉えると楽しく冬を乗り切れるかもしれません。雪が積もらないとできない遊びを楽しむのも良いですね。

場所によっては受け継がれてきた習慣や風習が残っている地域もありますが、相手を尊重する態度を示すことで温かく受け入れてくれるはずです。

鯖江市への移住に関する情報・お問い合わせ

ここでは、鯖江市へ移住を検討する際に役に立つ情報やお問い合わせ先を紹介します。

移住をサポートする支援金がそろっています

東京圏から鯖江市に移住してきた世帯には最大で160万円、その他の場所から移住には最大で35万円の支援金が出る制度があります。それぞれ子育て加算金もあるので、家族で移住する人にとっては必見の制度ですね。

鯖江市移住対策支援チラシ

概要 リンク
移住支援金(東京圏型) ・1世帯あたり100万円+子育て加算 公式
移住支援金(全国型) ・1世帯あたり15万円+子育て加算+市内就業加算+新婚加算
・全国どこでも対象
公式
交通費支援金 ・最大1万4千円(年1回まで) ※福井県制度 公式

【仕事】や【住まい】の項目で紹介した支援金を合わせると最大300万円もの支援が受けられます。また、移住先の下見にも交通費が支給される制度もありますよ。自分の目で見て住む場所をじっくり検討したいという方も多いと思うので制度を上手く活用しながら理想の移住先を決めていきましょう。

お問い合わせ先

移住に関する総合的な問い合わせ先を紹介します。少しでも鯖江市への移住に興味を持っている方は、お話を聞いてみてくださいね。担当の方が丁寧に対応してくれますよ。鯖江市の動物シンボルである、メガメガとウルウルも待ってます。

鯖江市の動物シンボルデザイン:メガメガとウルウル
▲レッサーパンダのメガメガ(青)とウルウル(ピンク)

担当課 総合政策課
住所 福井県鯖江市西山町13番1号
TEL 0778-53-2263
公式サイト さばえ定住・交流情報サイト