宮城県利府町で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報
この記事では移住を考えている人に向けて、宮城県利府町(りふちょう)の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。
宮城県利府町は宮城県のほぼ中央に位置し、仙台市まで電車で約17分のところにあります。
今回は、利府町シティセールス係の阿部さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。
利府町の特徴を3つご紹介
利府町では「もっと先へチャレンジ利府!」をスローガンに市政移行を目指しており、さまざまなチャレンジに取り組んでいます。
そんな利府町での暮らしは、次のような方に適しています。
- 利便性の良いところに住みたい
- 自然に囲まれて過ごしたい
- 子育て中、またはこれから子育ての予定がある
その理由について、利府町に見られる3つの特徴から解説します。
特徴1:近隣都市へのアクセスが良く、町内施設も充実
▲利府駅。仙台駅まで乗り換えなしで約17分
利府町は仙台市をはじめ、7つの市町(※)と隣接しており、仙台市だと電車で約17分、車で約30分で到着します。また、JRの駅が3つ、高速道路のインターチェンジが4つあり、県内外に移動しやすいまちです。
(※)仙台市、多賀城市(たがじょうし)、塩竈市(しおがまし)、富谷市(とみやし)、大郷町(おおさとちょう)、大和町(たいわちょう)、松島町(まつしままち)
また、町内にある「グランディ・21宮城県総合運動公園」には、東北地方最大級の屋外運動施設「キューアンドエースタジアムみやぎ(宮城スタジアム)」と宮城県最大級の屋内アリーナ「セキスイハイムスーパーアリーナ(総合体育館)」があり、スポーツイベントやコンサートへのアクセスも良好な上、東北最大級のイオンモールも町内にあります。
▲「キューアンドエースタジアムみやぎ(宮城スタジアム)
このように、利府町では近隣都市へのアクセスの良さと町内の施設の充実が特徴となっています。
特徴2:海も山もあり、豊かな自然に恵まれている
前述した通り、利府町は利便性の良いまちですが、豊かな自然にも恵まれています。海も山もあるため、マリンスポーツやトレッキングが楽しめます。また、春の桜や、夏の青々とした田園風景、秋の紅葉など、四季折々の美しさを目にすることができます。
日本三景の一角をなす表松島には、「馬の背」と呼ばれる、いわば天然の桟橋があります。長い年月の波の浸食によって馬の背のような形となりました。
▲表松島の「馬の背」は先端まで渡ることができる
利府町の特産品は梨とわかめやカキなどの海産物で、梨の旬の時期には、道路沿いに梨小屋と呼ばれる直売所が並びます。
▲特産品であるわかめやカキをはじめとした海産物
利府町の梨は生産量が少なく、一般の流通にはあまり出回っていないとのこと。観光農園では梨狩り体験ができるので、一度行ってみたいですね。
▲特産品である梨。梨狩り体験は9月〜10月初めまで
特徴3:子育て支援や教育が充実している
▲「ベビーファースト活動宣言」宣言式の様子
利府町では子育て支援と教育が充実しており、子育て世代に人気のまちとして、移住者からも満足の声が聞かれます。
利府町では2022年に「ベビーファースト活動宣言」の宣言式が行われ、子育て世帯への切れ目のない支援に取り組んでいます。家族みんなで楽しめるイベントも行なっており、2022年には「赤ちゃんハイハイレース町長杯」を開催し、大好評でした。
ここでは、利府町の子育て世帯への経済的な支援について一部をご紹介します。
子ども医療費助成事業 | 0歳〜18歳までの医療費を全額助成 |
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ベビー用品のレンタル | ベビーベッド、ベビーバス、ベビーシートの無償貸出 |
産後支援サービス体験事業 | 1歳未満のお子さんを子育て中の家庭に、ファミリー・サポート・センター事業を利用できるクーポンを2枚配布 |
特定教育・保育施設等第3子給食費助成事業 | 小学校就学前の3年間について第3子以降の保育所・幼稚園等に係る給食費を助成 |
小・中学校入学支援事業 | 小学校と中学校の新1年生全員に、学校で使う運動着を無料支給 |
小学6年生・中学3年生学校給食費無料化事業 | 町立学校小学6年生、中学3年生の学校給食費を無料化 |
また、利府町では「町はひとつの学校」を理念に、町内の幼児や児童生徒について、「利府町の子どもたちを地域の総力で育ててゆく」という目標を掲げ、特色あるスリーシップから成る「志教育」に取り組んでいます。
ブラザーシップ | 「健全育成」を目指す取り組み。「あいさつ運動」「エコキャップ回収運動」など |
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スクールシップ | 「学力(指導力)向上」を目指す取り組み。小中学校における「授業交流」「一日校長先生」など |
キャリアシップ | 「人間形成」を目指す取り組み。「町内事業所の協力による5日間の職場体験学習の実施」「マナーアップ講習会」など(2012年に文部科学大臣表彰を受賞) |
▲小学校のICT教育の様子
利府町の暮らしに関する情報
ここからは、利府町の暮らしに関する情報をご紹介します。
気候 | 利府町に観測地点がないため、近隣の塩釜のデータを掲載 8月平均気温:23.5℃ 1月平均気温:0.9℃ ※参考:気象庁 |
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人口 | 人口:約35,800人 世帯:約14,120戸 (令和5年5月末現在) |
病院 | 病院・クリニック:16 歯科:15 |
学校 | 保育園:10園 認定こども園:1園 小学校:6校 中学校:3校 高等学校:1校 |
交通 | 【電車】 JR東北本線(利府線):新利府駅、利府駅 JR仙石線:陸前浜田駅 【バス】 宮城交通 ミヤコーバス 町民バス「りふっと」(コミュニティバス) みちのりバス東北 【車】 仙台市まで車で約30分 |
近隣都市 | 仙台市、多賀城市、塩竈市、富谷市、松島町、大和町、大郷町 |
▲町民バス「りふっと」は運賃は大人100円(子ども50円)。運行状況はスマートフォン等で確認できる
利府町では電車が走っていますが、1時間に2〜3本の運行ということもあり、車があると便利です。町内には、東北最大級のイオンモールがあるため、日頃の買い物には困りません。ただ、渋滞が発生することもあるので、余裕を持って出かけるようにしましょう。
降雪についてはまちの中心部ではあまり多くなく、山沿いでは積もります。住まい探しの際は、その点も注意すると良いでしょう。
「利府町まち・ひと・しごと創造ステーション『tsumiki』」は、ワークスペースやカフェとして、また、起業や創業の相談や交流の場として、誰でも利用できるスペースです。フリーWi-Fi、コピー複合機(有料)が設置されているので、リモートワークの場としても利用できそうです。
また、「tsumiki」で開催される起業・創業やNPOなどに関する相談会では、専門のスタッフが対応しますので、利府町での起業を検討している人はぜひ活用してください。委託販売スペースでは、手作りした小物などを販売することもできますので、「お店を始めてみたいけれど…」という人がはじめの一歩を踏み出すこともできます。
利府町では、「スポーツのまち利府町」の発信と新たな文化創造の一環として、日本古来の伝統武芸にスポーツ要素を取り入れた「スポーツ流鏑馬(やぶさめ)」の大会を開催しています。
また、2021年には、県内では35年ぶりの公道ラリーイベント「利府ラリー」を、2022年には「TGRラリーチャレンジ(※)」を開催しました。利府町はスポーツ好きにおすすめのまちと言えます。
(※)TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ。入門者向けラリーシリーズで、全日本ラリー選手権に次ぐ規模を誇る。
▲「利府町まち・ひと・しごと創造ステーション『tsumiki』」では、定期的にマルシェが開催されている
【子どもの遊び場】「モリリン加瀬沼公園」や「県民の森」などがおすすめ
子どもの遊び場については3つおすすめがあります。「モリリン加瀬沼公園」は、大型遊具や幼児用遊具、かまど完備のピクニック広場があり、一日遊べる公園です。
「県民の森」は野外学習にも利用されている施設で、フィールドアスレチックが子どもたちに人気です。また、「グランディ・21宮城県総合運動公園」は「県民の森」に隣接した施設で、温水プールや展望台、遊具広場があり、3歳頃から大きなお子さんまで楽しめます。
【仕事】近隣を含めると求人は豊富
大手求人情報サイトで利府町の求人を調べたところ、約1,400件ヒットしました。
※求人情報の一例
さらに、通勤時間30分圏内の25km以内の求人を調べたところ、約73,300件ヒットしました。これだけ求人数があれば、希望の仕事が見つかりそうですね。
※求人情報の一例
【住まい】民間賃貸物件が豊富
大手住まい情報サイトで利府町の賃貸物件を調べたところ、約110件ヒットしました。家賃相場は、2LDKで約7.1万円から、3LDKで約7.6万円からが目安です。
※賃貸物件の一例
利府町には定住促進のための町営の住居がありますが、件数が少ないためすぐに埋まってしまいます。タイミングが良ければ空き部屋があるかもしれませんので、移住相談窓口に相談してみましょう。
利府町に移住した人の声・感想
次に、利府町に移住した方の感想をご紹介します。
- 自然豊かで公園など子どもの遊び場が多い。子育て支援もしっかりしている
- 地域の人が子どもに声をかけてくれるなど、子育てを見守ってもらっていると感じる
- 都会の利便性と豊かな自然が融合した「トカイナカ」で居心地が良い
- 「利府町まち・ひと・しごと創造ステーション『tsumiki』」など「ワクワク感のある」まち
子育て支援の充実や利便性が好評のようです。また、まちの面白い取り組みのひとつである「利府町まち・ひと・しごと創造ステーション『tsumiki』」も、イベントでの出店や起業の相談などで活用されているようです。
利府町へ移住するために利用したい窓口・支援
利府町への移住を検討し、情報収集が済んだら、下見に行ってみましょう。移住体験ツアーが企画中とのことですので、ぜひ参加したいですね。
春は桜、夏はマリンスポーツ、秋はバーベキューと梨が楽しめます。お好きな時期に下見にお越しください。
利府町では地域おこし協力隊を20名ほど採用予定です。利府町から利府市へ市政移行を目指している中で、得がたい経験ができるかもしれません。詳細は移住相談窓口にお問い合わせください。
また、利府町では「女性活躍のまち」として、挑戦する女性を応援しています。利府町でチャレンジしたいことのある女性は移住相談窓口にお問い合わせください。
利府町では、宮城県と共同し、移住支援金を支給しています。該当する人は活用してください。
移住支援金 | 東京圏から利府町に移住し、対象求人へ就業する等の一定の要件を満たす場合に、単身での移住に60万円、世帯での移住に100万円を支給 ※18歳未満1人につき、100万円を加算。 |
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利府町への移住に関するお問い合わせ
移住相談窓口 | 利府町 商工観光課 シティセールス係 |
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住所 | 〒981-0112 宮城県宮城郡利府町利府字新並松4番地 |
電話 | 022-767-2120 |
citysales@rifu-cho.com |
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公式サイト | 移住支援/利府町 |