北海道比布町への移住!まちの魅力・仕事・住まい情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「北海道比布町(ぴっぷちょう)」をご紹介します。

比布町は「北海道の屋根」とも呼ばれる壮大な山系「大雪山」を、端から端まで“世界一”きれいに眺めることのできる町。広々とした美しい自然の中で暮らしたい方、スキーなどのウィンタースポーツを楽しみたい方には、特におすすめの移住先です。

日常生活面では、北海道第2の都市・旭川市まで車で15分などアクセスが良好で、便利に暮らすことができます。また「運動」と「食」を通じて子どもの心身の健全な発達を促す「ピピカツ」という取り組みがあり、子育て世帯の方からも注目を集めています。

そんな比布町について、暮らしの特徴や仕事・住まい探しなど、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
比布町 総務企画課の工藤さん

比布町 総務企画課 総合政策室
政策係 主任

工藤 昌裕さん

比布町の暮らし、3つの特徴

比布町の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には比布町がおすすめです。

  • 自然が豊かなまちで、美しい風景を眺めながら暮らしたい
  • 雪景色やウィンタースポーツが好きで、雪国での暮らしに憧れる
  • 子どもには学力も運動習慣もつけさせたい
  • 「知識」だけでなく「体験」を大切にした子育てをしている
  • 働く場所やお店などの選択肢が多い、日常生活の便利なまちに暮らしたい

なぜこのような方に比布町が向いているのか、その理由を踏まえつつ、比布町の暮らしの特徴を紹介していきます。

特徴1:「世界一大雪山がきれいに見える町」の雄大な自然

比布町から眺めた大雪山

北海道の最高峰「旭岳」を中心に、国内有数の巨大な山々が並ぶ「大雪山」。

比布町は、大雪山が端から端まで“世界一”きれいに見えるまちです。まちの正面には、新緑や稲穂や紅葉など四季折々の自然と、壮大な大雪山のコラボレーションが広がります。

写真集の1ページのような、この眺めの中で暮らせる比布町は、山が好きな方や、大自然を感じながら日々を送りたい方には、たまらない環境ではないでしょうか。

そしてその雄大な自然の中で、さまざまなアクティビティも楽しめます。

「グリーンパークぴっぷ」では、自然の起伏を利用したコースでのパークゴルフや、ゆったりとしたサイドでのキャンプ。比布町と旭川市にまたがる「突哨山(とっしょうざん)」では、日本最大級のカタクリの群生など、植物の宝庫ともいえる雑木林を散策できます。

大雪山連峰をバックに、広大な上川盆地を一望する「ぴっぷスキー場」は、道北地方最大級の広いゲレンデとバラエティに富んだコース、極上のパウダースノーがご自慢のスキー場です。

国内外から多くのスキーヤー、スノーボーダーが訪れるこのスキー場にいつでも通えるなんて、贅沢ですよね。

比布町は、雄大な風景に癒され、大自然と思い切りふれあい遊ぶ生活がしたい方に、ピッタリといえる移住先なのです。

特徴2:「運動」「食」「体験」を重視する教育体制

田植え体験を行う児童たち
▲稲作体験では、田植えから収穫・調理まで長期にわたる取り組みを通じ、身をもって“食”と“農”を学ぶ

子育て世帯の方の中には「子どもの学力は気になるけれど、机にかじりついて勉強ばかりするのは違う気がする」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

比布町で行われている特徴的な取り組みに「運動と食による脳の活性化事業(ピピカツ)」があります。

これは老若男女すべての町民を対象とした施策ですが、特に子ども向けには、運動教室を開催したり、学校給食を従来のカロリー重視からミネラル重視に転換したりといった取り組みを実施。

体を動かして遊ぶことと栄養価の高い食生活の両輪で、神経系の発達や脳の活性化を促進します。また一方で、まちと学習塾が連携して中学生の学習支援をする「チャレンジゼミ」など、きめ細やかなサポート体制が敷かれています。

比布町ではまた、子ども達が数多くの“体験”をすることも大切にしています。学校授業内だけでなく土日や夏休みなども活用し、稲作体験、まちの豊かな自然の中の散策、企業と連携しての実験教室など、実施内容は多彩です。

我が子に対し、運動と学習どちらかに偏ることのない、健康的で現代的な「文武両道」を目指してほしいとお考えの方には、比布町の教育環境はピッタリかもしれません。

特徴3:交通アクセス良好!仕事にもレジャーにも便利

比布町は、高速道路(道央自動道、旭川紋別自動車道)のジャンクションとICを有し、国道も2線。電車やバスも充実した、交通の便利なまちです。

この交通網によって、隣接する旭川市までは車で約15分と生活圏内です。北海道第2の都市である旭川市には働く場所やお店、大きな病院なども多いので、多くの方にとって、日常生活に必要な機能は十分に整っていると言えるでしょう。

道庁所在地・札幌市へも約1時間50分。日帰りで出かけても遊ぶ時間がたっぷりとれるので、週末のレジャーの幅も広がりそうです。

さらに、道北の空の玄関口・旭川空港までも40分程度です。旭川空港からは東京まで約1時間40分なので、比布町から東京までトータルでも2時間と少し。東京周辺にいる家族や友達とも行き来がしやすいのではないでしょうか。

旭川空港は除雪体制が徹底していることから、降雪時にも欠航が少ないことで知られています。東京への出張などで利用する方にとっても頼もしいところですね。

比布町の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、比布町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温−8.3°C
8月:平均気温20.6°C
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:3,419人
世帯数:1,762世帯
(2024年10月末時点)
近隣都市 旭川市、士別市
上川郡:当麻町、愛別町、和寒町
公共交通 鉄道:JR北海道
バス:道北バス
大都市へのアクセス 札幌まで:車で約1時間50分(高速道路利用)
東京まで:車で約40分(旭川空港まで)+飛行機で約1時間40分
病院 診療所1、歯科1
学校 比布町立比布中央学校
※比布町立中央小学校と比布中学校を統合し、2022年に義務教育学校(小中一貫)として開校
特産・名産 いちご、米(ゆめぴりか)、千本ネギ、オクラ
行事・イベント 比布神社例大祭、ぴっぷ夏まつり、納涼祭〜仮装盆踊り大会〜、ぴっぷ駅マルシェ、比布町ヒルクライムレース大会、ぴっぷスキー場ナイターイベント

北海道のほぼ真ん中に位置する比布町。盆地にあるため、寒暖差の大きい気候が特徴的です。

冬には雪が多く、美しい雪景色やウィンタースポーツが楽しめる一方で、毎日の雪かきや寒さ対策など、雪国ならではの生活の工夫が必要になります。雪のある暮らしに慣れていない方は、事前の十分な情報収集をおすすめします。

比布町の特産品には、栽培の歴史の長いいちごや、米の食味ランキングで特A級に認定されたブランド米「ゆめぴりか」があります。

特にいちごについては、比布町は「スキーといちごのまち」と言われるほど。5種類もの品種が栽培され、年間を通していちごが収穫されます。

初夏の比布町では、大雪山をバックにいちご狩りが楽しめますよ。

いちご畑でいちごを手にする子ども

【仕事】近隣都市を含めると求人豊富。創業支援もあり

北海道第2の都市である旭川市まで車で15分圏内と、アクセス良好な比布町。仕事に関しても、旭川市へ通勤する方が多いそうです。

実際に、大手求人情報サイトで比布町の正社員求人を検索した結果は約30件でしたが、この検索範囲を通勤約30分(25km圏内)まで広げると、約9,500件と大幅に増加しました。(2023年10月時点)

参考:正社員求人情報の一例(比布町内)
参考:正社員求人情報の一例(比布町から25km圏内)

そのほか比布町には、町内企業等の振興に向けた助成として、店舗や事業所の新築・備品購入などに対する補助金を交付する制度があります。

新規創業も対象となるので、移住を機にお店を始めたい方や独立を検討している方は、参考にしてみてください。

詳細:町内企業などの振興への助成

【住まい】住宅は不足傾向。スケジュールに余裕をもった住まい探しを

住宅地

比布町の住まいに関しての支援は、以下の通り。宅建協会旭川支部と連携した、空き家・空き地物件に関する支援金などがあります。

空き家・空き地の購入支援

○子育て支援金制度
宅建協会旭川支部加盟の不動産事業者が取扱う物件を購入された方を対象に、中学生以下のお子様1名につき50万円(最大3人150万円)を支給

○不動産業者への媒介報酬補助制度
宅建協会旭川支部加盟の不動産事業者が取扱う物件を購入された方に対し、不動産業者への媒介報酬(仲介手数料)を最大5万円まで補助

参考:空き家・空き地物件情報|旭川不動産情報

住宅リフォーム支援事業

移住のため町内の空き家を購入し、費用100万円以上のリフォームを行う方に対し、【住宅1棟につき30万円(町内事業者施工の場合は50万円)】の補助金を支給
※築30年以上の物件が対象

詳細:住宅リフォーム支援事業

そのほか、民間の集合住宅なども住まいの選択肢になりますが、比布町は令和4年・5年の2年連続で、転入者数が転出者数を上回る「転入超過」であり、住宅についても需要が供給を上回っている状態です。

集合住宅への入居をご希望の方は、空室が出るのを待つ状況となる可能性が高いため、スケジュールに余裕を持った住まい探しがおすすめです。

詳細:住まい情報

【子どもの遊び場】季節を問わず、十分に体を動かして遊べる環境

「百年記念公園」の多目的広場
▲野球場やテニスコートも備える「百年記念公園」。子どもが自然にスポーツを知り、興味をもつきっかけにもなりそう

「運動と食による脳の活性化事業(ピピカツ)」を推進する比布町らしく、町内には子どもがたっぷりと体を動かして遊べる場所があります。

子どもからお年寄りまで楽しめる場所として整備された「百年記念公園」は、多目的広場や野球場、テニスコート、親水広場などを備える、広々とした公園です。

11月~4月には、室内運動施設「多目的室内運動場(いちごアリーナ)」も利用できます。5月~10月は施設内に運動遊具やおもちゃ、ストライダー常設コースなども備えた室内遊具場「あそぴっぷ」もオープン。

雪の積もる冬場でも、運動不足にならずに過ごせる環境が整っています。

比布町へ移住した人の体験談・感想

比布町に移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して比布町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 雄大な大雪山など自然の風景が美しく、穏やかな気持ちで暮らせるまち
  • 働く場所や買い物施設の充実した旭川市は、車で15分県内。生活は十分便利だと思う
  • 町内会対抗のスポーツ大会など、地域の親睦を深める場が多いところがありがたい。移住後、行事への参加を通して地域に溶け込むことができた
  • 近所のおじいちゃんおばあちゃんが子どもの相手をしてくれたり、まち全体が大きな家族のような雰囲気

豊かな自然と交通アクセスの良さに加え、「まちのアットホームな雰囲気」が気に入っているという声が多く見つかりました。

育児関連の施策も充実しているため、特に子育て世帯の方から「暮らしやすさが抜群」という感想も多数。

比布町内には「もともとは子どもが大きくなる前に引っ越しをするつもりだったけれど、居心地が良いので離れられなくなった」という方もいらっしゃるそうです。

比布町への移住に向けた行動

比布町への移住について、気になることやもっと知りたいことがある方は、町役場へのお問い合わせがおすすめです。

「住んで良かったと思える町」を目指し、制度や環境の充実に力を入れる、人のあたたかいまち比布町。ぜひその魅力に触れ、比布町での暮らしを検討してみてください。

比布町への移住に関するお問い合わせ

担当課 総務企画課 総合政策室 政策係
住所 北海道上川郡比布町北町1丁目2番1号
電話番号 0166-85-4802
対応時間 平日 8:30~17:15
公式サイト https://www.town.pippu.hokkaido.jp/cms/index.html