大月市移住のすすめ:豊かな自然と都心アクセスを両立する暮らし

この記事では、地方移住を検討している方に向けて、山梨県大月市(おおつきし)で暮らす魅力を紹介します。

大月市の魅力は、なんといっても富士山が美しく見えるスポットが多数あること。自然も豊富で、登山や釣りなどが楽しめます。東京へのアクセスも良く、子育て支援も充実しているので若者世代が暮らしやすいでしょう。

この記事では、大月市の企画財政課で働く石丸さんにお話を伺いながら、山梨県大月市の特徴や暮らしの情報を解説していきます。

大月市役所で働く石丸さん

大月市の魅力:移住者を惹きつける3つの特徴

山梨県大月市:暮らしの特徴

大月市は、自然が豊かでさまざまなアウトドアが楽しめます。東京などの関東方面や静岡などあらゆる場所へのアクセスもいいのでお出かけにも便利。さらに、待機児童がゼロで子育て支援も充実しているので、子育てしやすいですよ。

そんな大月市への移住におすすめな人の特徴は、次の通りです。

  • 富士山が大好きで、富士山の景観を楽しみたい人
  • 登山やハイキング、釣り、キャンプなどアウトドアを楽しみたい人
  • 仕事などで時々は都心に行く必要があるけど、普段は自然に囲まれてゆったり暮らしたい人
  • いろんな場所へのお出かけを楽しみたい人
  • 共働きで子育ての負担をできるだけ減らしたい人

それでは、なぜこのような方におすすめなのか、その理由となる特徴を解説していきます。

特徴1:絶景の富士山と豊かな自然を満喫できる環境

岩殿山から見た富士山
▲岩殿山から見た富士山。絶景です!

大月市は富士山の眺めが美しいまちとして知られています。富士山が美しく見えるスポットを選定した「大月市・秀麗富嶽十二景」があり、市内のあらゆる場所から富士山の景観を楽しめます

>>秀麗富嶽十二景についてはこちら

中でも岩殿山は「秀麗富嶽十二景」に選定されたスポットの一つ。大月市のシンボルともいえる山で、山頂からは大月市と富士山の大パノラマが広がります。JR中央線大月駅からのアクセスも良く、低山で初心者も挑戦しやすいです。

大月市には岩殿山の他にもさまざまな山があり、初心者から登山愛好家まであらゆるレベルの人が思い思いに山の魅力に触れることが可能。「これから登山を始めたい!」と考えている人にとっては、ぴったりの移住先かもしれません。

また、市内を流れる桂川はアユ釣りの名所として知られており、シーズンには多くの釣り人たちでにぎわいます。渓谷美を味わいながらゆったりと釣りを楽しめますよ。近くにはキャンプ場もあり、釣った魚をすぐに味わえるのもうれしいポイント。

そして桂川にかけられた「甲斐の猿橋」は、日本三奇橋(ききょう)の一つです。両岸のはね木で支えられている珍しい構造の橋は、周囲の自然と見事に調和していて、その景色は圧巻です。

>>甲斐の猿橋についてはこちら

特に紅葉の季節は目にも鮮やかで、驚くほど美しい景色が見られます。ボートに乗って下から絶景を堪能するのがおすすめです。

紅葉が美しい猿橋
▲紅葉が美しい猿橋。周囲の散策も楽しめる

このように、大月市は富士山の眺めが美しく自然も豊富なので、心豊かにのびのびと暮らしやすいでしょう。

特徴2:東京へのアクセスが良好で、関東・静岡方面への移動も便利

大月市は東京へのアクセスが抜群。JR中央線大月駅から特急に乗れば、乗り換える必要もなく、約1時間で新宿に行くことが可能です。

リモートワークがしやすい環境なので、「普段は大月市の自然を感じながらゆったりと働き、出社が必要になったら都心の会社へ出社する」といった働き方もできます。

「仕事などで時々は都心に行く必要があるけど、自然に囲まれてゆったり暮らしたい」という人は、大月市への移住を検討してみましょう。

また大月市に住めば、休日のお出かけにも便利です。各地のお出かけスポットの中間にあるため、関東や静岡などあらゆる場所に出かけやすいです。ショッピングを楽しみたければ都心にも出かけられますし、富士山やキャンプ場、海などの自然を楽しみたければ静岡や長野などにも行けます。

さらに、高速道路で移動する場合、関東とは「上り」と「下り」が逆なので、渋滞にひっかかりにくい点も大きなメリット。都心で暮らす人たちと進行方向が逆になりやすいため、スムーズに移動でき、渋滞のストレスはほとんどありません。

このように大月市は、東京をはじめあらゆる場所へのアクセスが良いので、便利にくらしやすいまちです。

特徴3:結婚から子育てまで充実した支援制度が整備

大月市は、結婚から子育てまで支援体制が充実しているため、若者世帯にとってありがたいまちです。例えば以下のような支援を行っています。

▼結婚生活に役立つ支援制度

概要
大月市結婚新生活支援事業 新たに結婚生活をはじめる新婚世帯は、新生活費用を最大で60万円助成してもらえる。
大月市新婚世帯家賃助成金制度 市内の民間賃貸住宅を利用する新婚世帯は、最大で月1万円の助成金を、最長24か月間受け取れる。

※詳細条件は必ずご確認ください。

>>上記支援制度の詳細はこちら

▼子育てに役立つ支援制度

概要
大月市転入子育て世帯家賃助成金制度 子育て世帯の移住者は、最大で月1万円の家賃助成金を、最長24か月間受け取れる。
子育て支援医療費助成金支給事業 0歳から高校生まで医療費が無料
大月市病児・病後児保育 仕事の都合などで病気中・病気回復期にある子どもの保育ができない場合、医療機関に併設された病児・病後児保育室「さくら」で、子どもを一時的に預かってもらえる。対象年齢は、生後6ヶ月~小学6年生まで
保育所(園)・認定こども園による一時預かり事業 保護者の事情で緊急・一時的に保育が必要になった子どもを、保育所(園)やこども園で預かってもらえる。対象年齢は、満1歳から就学前まで

>>上記支援制度の詳細はこちら

このように結婚当初から将来のための貯金をしやすく、子育てを開始してもさまざまな支援制度があるのがわかります。特に高校生までの子どもの医療費が無料であるため、子どもがケガや病気をしたら、金銭的な負担を感じずに病院に行けるのはありがたいですよね。

また、待機児童がゼロなので、子どもの預け先に困る心配はほとんどありません。病児・病後児保育や一時預かり事業も実施しているので、共働き世帯の保護者も仕事と家庭の両立がしやすいです。近くに頼れる家族が住んでいない移住者の方でも、精神的な負担が少なく、子どもを預けやすいでしょう。

大月市では、結婚から子育てまで支援体制が整っているため、これから子育てを開始する若い世代にも心強い環境です。

大月市での生活:仕事と住まいに関する具体的情報

大月市のかがり火祭りの様子
▲毎年8月に行われる「かがり火祭り」の様子

大月市の魅力を知っていただいたところで、次は移住後の生活に役立つ情報を紹介していきます。まずは以下の表をご覧ください。

気候 ・1月:平均気温1.8℃
・8月:平均気温25.0℃
※参考:気象庁ホームページ
人口 21,530人(2024年5月1日時点)
病院 地方独立行政法人大月市立中央病院
そのほか
・一般診療所:16院
・歯科医院:14院
学校 ・小学校:5校
・中学校:2校
・高等学校:2校
・短期大学:1校
保育園
幼稚園
・公立保育所:1所
・私立保育園:2園
・私立認定こども園:2園
・私立幼稚園:1園
食べ物 桂川の鮎、地酒、厚焼煎餅、笹子餅、ウコニ、おっけだんご、富士納豆、弥生の舞(ミネラルウォーター)、猿橋まんじゅう、蔵酒まん、真木の里まんじゅう
交通 【鉄道】
中心となる駅:大月駅
■東日本旅客鉄道(JR東日本)
・中央本線:(上野原市)-梁川駅-鳥沢駅-猿橋駅-大月駅-初狩駅-笹子駅-(甲州市)
■富士山麓電気鉄道
・富士急行線(大月線):大月駅-上大月駅-(都留市)
【バス】
■富士急バス
【高速道路】
■中央自動車道
・本線:(上野原市)-大月IC-大月JCT-初狩PA-(甲州市)
・富士吉田線:大月IC-大月JCT-(都留市)
近隣都市 上野原市、都留市、甲州市、笛吹市、南都留郡富士河口湖町、北都留郡小菅村

このように見ると、市内にJRの駅が6つもあり、移動がしやすい点が改めてわかりますね。

大月市役所の石丸さんによると、大月市内で欲しいものがそろわない場合は、近隣都市に買い物に出かけることが多いそうです。出かける都市は地区によって異なり、西側だと甲府方面、東の地区だと上野原市、大月地区だと都留市や富士吉田市へ出かけるそうですよ。

市内の移動においては、駅周辺では車がなくても生活できますが、車での移動がおすすめです。

仕事情報:リモートワーカーやフリーランスに適した環境

大手求人サイトで大月市の正社員情報を探したところ、約1,300件がヒットしました。

※参考:求人情報の一例

ハローワークインターネットサービスで大月市の求人を探したところ、約330件が見つかりました。
(※2023年6月時点、縁結び大学調べ)

仕事を選ばなければ、いくらでも求人は見つけられそうです。

大月市役所の石丸さんによると、リモートワークをする人やフリーランスの方の移住が増えてきているそう。旧教員宿舎を改築したサテライトオフィスが開設されたり、コワーキングスペースがあったりと、リモートワークをする人やフリーランスの方にとっては働きやすい環境です。

自然に囲まれたサテライトオフィス「Asari Multi Base」の魅力

大月市にはサテライトオフィスの「Asari Multi Base(アサリマルチベース)」があります。こちらはなんと設備利用料や光熱費、インターネット通信料が全て無料!

周囲には山々が広がり、川のせせらぎに耳を澄ませながらリラックスして仕事に打ち込めます。庭ではバーベキューもできるため、オフィスに出かけるのが楽しくなりそうですね。

▼動画でAsari Multi Baseをご覧いただけます

住まい探し:不動産会社と空き家バンクの活用法と充実の支援制度

大月市の賃貸物件を探す場合は、民間の物件情報サイトで探した方が多くの物件が見つかりやすいです。やや少なめなので、いろいろな情報サイトを比較しながら探してみるのがおすすめです。

売買物件を探す場合は、空き家バンクを確認しましょう。非常にリーズナブルな価格の物件や、大月市のシンボルである岩殿山付近の物件を見つけられました。

空家バンクの物件情報は以下の通りです。

件数 価格帯
売買 19件
(賃貸1件、交渉中の物件含む)
80万円~1,890万円
(賃貸:月額5万円)

※2024年5月時点、縁結び大学調べ。詳細条件は必ずご確認ください。

※参考:物件情報の一例

物件を探す際は、民間の不動産会社と空き家バンクを活用しましょう。さらに、大月市では住まいに関する以下のような支援制度を活用できます。

▼大月市の住まいに関する支援制度

概要
大月市定住促進住宅取得助成金制度 移住者が住宅を取得した場合、最高で150万円の助成金を受け取れる
大月市定住促進中古住宅取得助成金制度 中古住宅を取得して大月市内に住民票を移した場合、最高で20万円の助成金を受け取れる
大月市空き家バンク成約物件リフォーム助成金制度 大月市空き家バンクに登録し、売買の成約に至った場合、リフォーム工事費用の一部を助成してもらえる(上限10万円)

>>大月市の住まいに関する支援制度の詳細はこちら

大月市で住宅を取得すると、多くの助成金を受け取れる可能性があることがわかります。特に移住者が住宅を取得した場合、最大で150万円もの助成金が受け取れるのは驚きですよね。

大月市移住者の声:自然との共生と都市へのアクセスの良さ

山梨県大月市:移住者の声

ここで大月市へ実際に移住した人の声を紹介していきます。

  • 山が多く、ハイキングから本格的な登山まで幅広く楽しめる。
  • 都会に比べて土地や家賃が低い。
  • 夜は静かで治安がいい!
  • 自然が多く、癒される。川が多いので、釣りを気軽に楽しめる。
  • 必要な買い物をするために、市外へ行く必要がある。
  • 大月駅から東京方面へ出られるのは便利。

豊かな自然を満喫できる点をメリットとして挙げる移住者が多くいました。山では登山、川では釣りが楽しめるため、アウトドアが好きな人にとってはうってつけの環境といえるかもしれません。登山スポットや釣りスポットが多彩なので、自分のレベルに応じて場所を選べるのもうれしいところですよね。

大月市を流れる渓流
▲大月市を流れる渓流。川遊びも楽しめるのが魅力

「夜は静かで治安がいい」という声もあり、喧騒から離れて自然の中でゆったりとした時を過ごせる魅力的な環境といえます。

大月市への移住プラン:具体的な2つのステップ

最後に、大月市へ移住するための具体的な方法をステップ形式でご紹介いたします。

ステップ1:移住相談窓口を活用して情報収集

大月市への移住に興味があれば、まずは移住相談窓口で相談してみましょう。相談窓口にはさまざまな資料が用意されているため、移住に役立つ情報を手に入れられますよ。実際に大月市へ訪れることで、まちの雰囲気や暮らし環境への理解も深まるはずです。

相談窓口へ直接訪れるのが難しい場合は、オンラインでも相談可能です。移住に関する疑問点や不安点、支援制度などについて相談員の方に質問してみましょう。

>>移住相談の詳細はこちら

ステップ2:「おおつき体感萬ツアー」で大月市の魅力を体験

移住相談で大月市への移住にますます興味が出てきたら、「おおつき体感萬(よろず)ツアー」に参加してみましょう。おおつき体感萬ツアーとは、移住希望者のニーズに応じてツアー内容を考え、市内を巡るツアーです。

基本メニューで空き家や市営住宅などの住まい見学ができ、オプションメニューでは公共施設や買い物場所、自然を満喫できる場所など、希望のスポットを見て回れます。

1日1組限定なので、ツアー中に気になった点があれば担当者に気兼ねなく質問しやすいのが大きなメリット。暮らしに密着した場所を見学することで、大月市での移住生活を具体的にイメージできます

さらに大月市へ移住した先輩から直接お話を聞くことも可能。移住者だからこそわかる情報に触れられるのはもちろん、人脈を築くことにもつながります。

大月市への移住を考えている方は、おおつき体感萬ツアーに参加してから、移住するかどうか決断することをおすすめします。

>>おおつき体感萬ツアーの詳細はこちら

大月市移住に関する問い合わせ先:詳細な連絡先情報

担当 総務部企画財政課地域活性化担当
住所 〒401-8601
山梨県大月市大月1-11-15
電話番号 0554-56-9033
休館日 水曜日・木曜日
開館時間 午前8時30分~午後5時15分
公式サイト https://www.city.otsuki.yamanashi.jp/gyoumu/03kikakuzaisei/otsuki_ijyuu.html