【福岡県岡垣町への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報
この記事では、地方への移住を検討している方のために、福岡県岡垣町(おかがきまち)の魅力を紹介していきます。
岡垣町は、福岡県の北西部に位置する人口約32,000人の町です。「ゆったり いいとこ おかがき」のキャッチフレーズのとおり、穏やかな暮らしができる自然豊かな地域でありながら、JR鹿児島本線や2本の国道が通っているため、福岡市や北九州市まで約1時間でアクセスできる利便性を兼ね備えています。
そんな岡垣町での暮らしの特徴やその魅力について、都市建設課の中村さんに伺ったお話とあわせて、詳しく解説していきます。
福岡県岡垣町の暮らし、4つの特徴
北側は海に面し、南西には300~400m級の山々が連なる自然の豊かさと、立地の良さを両立しているのが岡垣町の大きな特徴です。
もちろん自然が豊かなだけでなく、おいしい水やフルーツも町の自慢であり、サーフィンや登山、サイクリングなどのアウトドアスポーツを楽しめるのも魅力です。
北九州市や福岡市で働く人たちのベッドタウンとしても人気が高く、移住希望者からの注目も集まっています。
そんな岡垣町は以下のような特徴があります。
- 岡垣町の自慢はなんと言ってもおいしい水!
- 福岡市、北九州市まで約1時間でアクセスできる
- 自然を生かしたアウトドアスポーツが楽しめる
- 1年を通してさまざまなフルーツが食べられる
それではここから、岡垣町の魅力や特色について更に掘り下げていきたいと思います。
特徴1:岡垣町の自慢はなんと言ってもおいしい水!
日本は水道の蛇口をひねれば気軽に水が手に入る恵まれた国ですが、実は水質や味は地域によって大きく異なります。
岡垣町では、各家庭に供給されている水道水の約85%が地下水でまかなわれています。毎年水質検査も行われており、厚生労働省が定めている「おいしい水」の基準値をほぼ満たしているため、蛇口をひねればすぐにおいしい水を飲むことができます。
北に響灘(ひびきなだ)、南に孔大寺山系(こだいじさんけい)の山々が連なる、自然に囲まれた岡垣町の地形が、雨水を蓄え、ろ過し、ミネラルをたっぷりと含んだおいしい水を生み出してくれているようです。
岡垣町浄水場のそばには自動給水機が設置されているため、自慢の地下水をそのまま味わうこともできますよ。
公式:岡垣町(町自慢の天然地下水~いつでも飲める、おいしい水~)
公式:岡垣町(水道水の水質検査結果をお知らせします)
特徴2:福岡市、北九州市まで約1時間の立地
岡垣町は福岡県の2大都市である福岡市と北九州市を一本の線で結んだ、ちょうど中間あたりに立地している町です。JR鹿児島本線が通っており、町の中心部の南側に海老津駅があります。
▲都市部へのアクセスが良く、通勤・通学に便利です
電車を使った場合、最短で福岡市の博多駅まで約40分、北九州市の小倉駅まで約30分と、乗り換えなしでアクセスが可能です。
時間帯にもよりますが、電車は上り下りともに1時間につき3~4本ほど走っているので、便利ですよ。
車の場合は、国道3号を走ると、福岡市・北九州市のどちらにも1時間足らずでアクセスできる利便性の高い町です。
都市部には住みたくないけれど、都市部までのアクセスが良く自然豊かな地域に住みたい、という方にはぴったりの町と言えます。
特徴3:自然を生かしたアウトドアスポーツが楽しめる環境
海も山もある岡垣町では、サーフィンやサイクリング、登山などの多彩なアウトドアスポーツが楽しめます。特に響灘に面する波津海岸(はつかいがん)は冬場は波が高く、サーフィンのメッカとして知られています。「サーフィンができるところを探して岡垣町に移住した」という人もいるほど、人気のスポットです。
波津海岸の近くにはサーフショップもあり、小学生向けのサーフィン教室を開いたり、SUPの体験レッスンやビーチサッカー大会なども行われたりしています。
▲丁寧に実技指導してもらえるので、初心者でも楽しく波に乗れます
夏場の波津海岸は波が穏やかなため、海水浴場は子どもから大人までたくさんの人で賑わいます。また、海沿いにはサイクリングロードが整備されており、天気のいい日に潮風を感じながらのサイクリングをするのもおすすめです。
▲アップダウンが少ないコースになっているので、子どもから大人まで楽しめます
海沿いは人気のエリアで、新しいお店もたくさんできてきています。もともと旅館が多いエリアなのですが、グランピングも同時に楽しめるような取り組み「リョカンピング®」も行っています。
登山をするなら、宗像市との境にある4つの山々、四塚連山(よつつかれんざん)があります。その他にも近場に登山スポットがいろいろとあるため、気軽に登山ができるのも魅力です。
▲美しい景色を眺めれば、日々の疲れもリフレッシュできそう
豊かな自然の中で生活ができると共に、アクティビティも楽しめるのは大きな魅力と言えそうです。
特徴4:1年を通してさまざまなフルーツが栽培されているフルーツの町
温暖な気候の岡垣町では、フルーツの生産が盛んに行われています。特にビワは福岡県下では生産量1位を誇る岡垣町の特産品です。
その他にも、いちご、ブルーベリー、いちじく、巨峰、みかんとさまざまな種類のフルーツが生産されており、果樹園によっては果物狩りを体験することもできます。
スクロールで写真がご覧いただけます→
1年を通して旬のフルーツを味わうことができるので、フルーツに目がない方には嬉しい町ですね。
福岡県岡垣町の暮らしに関する情報
ここからは岡垣町での生活に関する基本情報を、データとともに紹介します。
気候 | ・夏(8月):平均気温27.0℃ ・冬(1月):平均気温5.8℃ ※参考:気象庁ホームページ(宗像地点) |
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人口 | 約32,000人(約14,000世帯) ※令和6年2月末現在 |
病院 | 町内にはクリニックも含め32件の医療機関がある ※2024年3月時点 |
学校 | 認可保育所7園、認定こども園2園、幼稚園1園、小学校5校、中学校2校 ※2024年3月時点 |
交通 | 【鉄道】 ・九州旅客鉄道:鹿児島本線(海老津駅) 【バス】 ・西鉄バス宗像 ・岡垣町コミュニティバス 【その他】 ・乗合タクシー |
隣接自治体 | 宗像市、遠賀郡遠賀町、芦屋町 |
大都市からのアクセス | 【福岡空港から】 ・鉄道:福岡市営地下鉄で博多駅まで約10分、そこからJR鹿児島本線上り海老津駅まで約40分 ・車:約1時間 【北九州空港から】 ・バスと鉄道:エアポートバスでJR折尾駅まで約60分、そこからJR鹿児島本線下りで海老津駅まで約10分 ・車:約1時間 【福岡市(博多)から】 ・鉄道:博多駅からJR鹿児島本線上りで海老津駅まで、約40分 ・車:九州道古賀ICから約30分 【北九州市(小倉)から】 ・鉄道:小倉駅からJR鹿児島本線下りで海老津駅まで、約30分 ・車:九州道鞍手ICから約30分 |
岡垣町の中心部は海老津駅の北側に広がっており、スーパーマーケット、コンビニ、ドラッグストア、ホームセンター、100円ショップなどが一通り揃っているため、日常生活の買い物に困ることはないでしょう。
車で30分ほど走った町外には映画館や、大型のショッピングモールもあり、娯楽にも事欠きません。
2024年2月には、北九州市や福岡市に繋がる国道3号が2車線からバイパス4車線に拡張されたので、ますます便利になりました。
買い物にも遊びにも便利な立地ですが、自然環境の維持にも力を入れています。例えば年に数回海岸の美化活動を行っていることもあって、ウミガメが産卵に来ていることもありました。
【仕事】中間市や北九州市など、エリアを広げると選択肢が多い
大手求人サイトで「岡垣町×正社員」と検索したところ、約200件の求人情報が見つかりました。さらに車で30分以内で通える中間市などのエリア(町内から25km以内)まで範囲を広げて検索すると、求人情報は約31,000件と大幅に増えました。※2024年3月時点
※参考:求人情報の一例(岡垣町のみ)
※参考:求人情報の一例(岡垣町から25km以内)
岡垣町は、福岡市や北九州市まで1時間足らずで行くことができるため、仕事の選択肢は非常に多く、実際に町外で働く人も多数いるようです。
【住まい】賃貸物件数は多い。新婚世帯や一軒家居住に対する支援もあり
大手住宅情報サイトで岡垣町の物件を探したところ、賃貸が可能なアパート・マンションは約970件見つかりました。※2024年3月時点
参考:物件情報の一例
ワンルームの家賃相場を比較してみると、福岡県内で一番高いのが福岡市の博多区と中央区で約5.1万円ですが、岡垣町は約3.3万円と安価なのも特徴です。※縁結び大学調べ
参考:SUUMO(福岡県の市区郡から家賃相場・賃料相場情報)
また、岡垣町では子育て世帯などの若い方たちが住みやすい環境をつくるため、下記の定住支援を実施しています。
岡垣町定住奨励金交付制度(第4期) | 新築や中古物件の購入・中古物件を購入後、解体して新築を建てる際に補助金がでる制度 |
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結婚新生活支援補助金 | アパート・借家の家賃や引っ越しにかかる費用などを補助する制度※39歳以下の新婚世帯対象 |
詳細は下記URLをご確認ください。
公式:岡垣町(定住支援制度)
中古住宅の購入を考えている場合は、空き家バンク制度を活用するのも手です。
公式:岡垣町(岡垣町空き家バンク)
【教育】自然を活かした特色ある教育や英語教育に力を入れている
岡垣町には町内に5つの小学校があります。いずれも特色のある教育を実践しており、児童一人ひとりに合わせた教育に取り組んでいます。
児童が農園で育てた野菜を給食に使ったり、サーフィン教室を開催したり、ホタルの飼育や水中の生物の調査をしたりと、各小学校で岡垣町の豊かな自然を活かした特色のある授業に取り組んでいます。
また、平成28年度から「岡垣町英語教育改革イニシアティブ」を策定して町独自の英語教育に力を入れています。小学校低学年時からALT(外国語指導助手)と触れ合う機会を設けているほか、中学校でも隔週でALTを1名配置し、ネイティブから英語を学べるようにしています。
東進ハイスクールでも活躍されている安河内哲也(やすこうちてつや)氏を英語教育のアドバイザーとして迎え、授業見学や模擬授業を行ったり、カリキュラムを策定したりと、「話せる英語・使える英語」を意識し、子どもたちの英語力向上に努めています。
公式:岡垣町(岡垣町英語教育改革イニシアティブ)
参考:安河内哲也オフィシャルサイト
【遊び場】住民の憩いの場・子どもたちや保護者にも嬉しい施設あり
住民の憩いの場として真っ先に上げられるのが岡垣町役場の隣にある「岡垣サンリーアイ」です。スポーツアリーナ、図書館、フィットネスジム、ホールなどが一体となった複合施設で、建物の前には芝生の広場や遊具もあります。
▲遊具には、岡垣町のイメージキャラクター「びわりん&びわすけ」の姿も
町内のどこからでもアクセスがしやすく、目の前にはバス停もあるので、気軽に遊びに行けるのも魅力です。天気が良ければ芝生の広場で遊ぶのも良し、雨の日は図書館で読み聞かせをしたり、定期的に行われているイベントに参加したりするのも良いでしょう。
公式:岡垣サンリ―アイ
子どもたちの遊び場としてはもちろん、保護者の方にもおすすめなのが「岡垣町こども未来館」です。児童福祉施設として、児童センターや地域子育て相談機関の機能を持ち合わせているほか、一時保育事業も行っています。
公式:岡垣町(こども未来館)
絵本やおもちゃが用意されているので、子どもたちを遊ばせながら保護者同士でお喋りを楽しむこともできます。町の職員や保育士などの有資格者も常駐しているので、子育てで悩んでいる時に行ってみるのも良いでしょう。
▲職員さん手作りのおもちゃをはじめ、さまざまな遊びが体験できます
大型の天体望遠鏡や卓球台などもあるので、小学生以上のお子さんも楽しめます。
自然が豊かな町なので、町全体が子どもたちの遊び場になると言っても過言ではないですが、雨天時でも遊べる施設があるので、気軽に出かけて欲しいですね。
福岡県岡垣町に暮らす先輩移住者の声
実際に岡垣町で暮らし始めた移住者の皆さんは、その暮らしをどのように感じているのでしょうか。ここではそんな先輩移住者たちのリアルな声を紹介します。
- 病院や公共施設などがコンパクトな範囲にかたまっているので行動しやすい
- 自宅近くの農家さんが畑を貸してくれたため、初めて家庭菜園に挑戦している
- 海老津駅には快速も止まり、福岡市内への通勤がスムーズなので助かっている
- 朝カーテンを開けると、田んぼや山などの風景が見えるので心身ともにリラックスできるようになった
- 海へ、川へ、山へと、家族そろって毎週末のように出かけている。都会に住んでいた頃よりも、家族と出かける機会がぐんと増えた
- 庭付きの広い家に住むようになって、子どもたちものびのびと過ごせているのがわかる。喧嘩をすることも少なくなった
とにかく岡垣町での暮らしを楽しんでいることがひしひしと伝わってくる声がたくさんありました。岡垣町は「こんな暮らしがしたい」という理想を叶えることができる場所のようです。
福岡県岡垣町への移住
岡垣町の移住を考え始めたら、まずは実際に現地に行ってみるのが一番です。ただ、どういったところが気になるのかは、人それぞれなので、訪問前には町役場に相談してみるのが良いでしょう。
リモートワークが盛んになる以前と比べても、移住に関する問い合わせは増えているそうで、職員の方が実際に町を案内することもあるそうです。
「移住体験ツアー」のような大げさなものではなく、移住希望の方の意向に合わせてご案内しています。住んでいるからこそわかる良いところも悪いところも包み隠さずお話ししているので、喜んで頂ける方が多いですね。
岡垣町への移住に関するお問い合わせ
岡垣町に興味を持った方は、まずは都市建設課に問い合わせてみてくださいね。移住について親身に相談に乗ってくれますよ。
担当 | 都市建設課 |
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住所 | 〒811-4233 福岡県遠賀郡岡垣町野間1丁目1番1号 |
電話 | 093-282-1211(代表) |
公式サイト | https://www.town.okagaki.lg.jp/index.html |
移住サイト | https://www.town.okagaki.lg.jp/010/050/030/ |