神奈川県大井町で暮らす魅力とは？移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報

この記事では移住を考えている人に向けて、神奈川県大井町（おおいまち）の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。

大井町は神奈川県の西部に位置し、横浜市から約50kmのところにあります。東名高速道路のICがあるので、東京や横浜へもアクセスしやすいです。

今回は、大井町役場企画財政課の担当者さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。

大井町の特徴を3つご紹介

大井町は温暖で寒暖差が少なく、自然豊かで空気もきれいなため、暮らしやすい環境といえます。

そんな大井町には次のような特徴があります。

• 自然に恵まれ富士山を一望できる
• 生活環境の充実・都市部へのアクセスの良さ
• 公園が多く、祭やマルシェなどのイベントが豊富

これらの特徴について、詳しく紹介します。

特徴1：自然に恵まれ富士山を一望できる

▲「おおいゆめの里」では、季節の移ろいを体感できます

大井町は自然豊かで、季節ごとにさまざまな美しい景色を見せてくれます。

「おおいゆめの里」はまち自慢のスポットです。富士山の眺望が楽しめ、2月上旬には梅が、2月下旬から3月上旬にかけては早咲き桜が見頃となるため、多くの観光客が訪れます。中にはコスプレをした人が写真を撮りに来ることもあるのだとか。春以外には秋明菊やヤマユリなどが咲き誇るので、1年を通して散策に行きたいスポットですね。

また、「富士見塚」は源頼朝が富士山を眺めたといわれる丘で、ハイキングコースとしても親しまれています。

「四季の里」は地域住民と交流しながら農業やものづくりを体験できる施設。田植えや野菜収穫などの農業体験や蕎麦打ち、バーベキューなどが楽しめます。都会では味わえない、五感を刺激する体験ができそうですね。直売所では地元の新鮮野菜や特産品が購入できるので、お土産にいかがでしょうか。

他にはない施設として「ビオトビア」があります。ここは東京ドーム13個分の広大な「未病」改善施設です。「未病」とは健康と病気の間を連続的に変化する状態のこと。「未病」を改善すれば健康な状態が長く維持できることになります。

身体を動かしながら「未病」について考える体験型コンテンツや、「食・運動・癒し」をテーマにしたワークショップ、タブレットで自然について学びながら森を歩くプログラムなどがあり、大人から子どもまで楽しめるスポットです。ドッグランもあるので、犬を飼っている人はぜひ一度行ってみてください。

特徴2：生活環境の充実・都市部へのアクセスの良さ

大井町の特徴として生活環境の充実があげられます。スーパーマーケットや飲食店などが揃うショッピングモールがあるだけでなく、ホームセンターや個人店も豊富なので、日常に必要なものは町内で揃います。飲食店が多く、気軽に外食できる点もうれしいですね。

アクセスの良さも大井町の特徴のひとつ。町内の相模金子駅から横浜駅までは約1時間10分、新宿駅までは約1時間30分で、通勤・通学が充分可能です。ただ、JR御殿場線は本数が少ないので、注意しましょう。また、町内には東名高速道路のICがあるため、車での移動も便利です。

特徴3：公園が多く、祭やマルシェなどのイベントが豊富

▲おおい中央公園の「せせらぎ水路」

大井町は公園の多いまちです。大井町役場に隣接している「おおい中央公園」は2022年にオープンしたばかり。遊具やバスケットコート、せせらぎ水路などがある大規模な公園です。大人から子どもまで心地よく過ごすことができる場所です。イベントやマルシェが開催されることが多く、まちの中でも賑わいの拠点となるスポットです。

▲遊具の種類も多いので、子どもたちの外遊びにもピッタリの場所です

「おおい中央公園」で最も大きなイベントは、毎年8月に開催される「大井よさこいひょうたん祭」です。子どもたちが参加するダンスフェスティバルと、町外からも踊り手が集まる「よさこいひょうたん踊りコンテスト」が行われます。

▲大井よさこいひょうたん祭には、大井町のイメージキャラクター「すいっぴー」も登場

▲「よさこいひょうたん踊りコンテスト」では、迫力ある踊りに会場も大盛り上がり

また、「大井町農村公園」は桜やあじさいが植えられており、遊歩道も整備されているため、自然を存分に楽しむことができる公園です。丸太のアスレチック遊具があるので、子どもも喜ぶことでしょう。

大井町の暮らしに関する情報

ここからは、大井町の暮らしに関する情報をご紹介します。

気候	8月平均気温26.4℃ 1月平均気温5.3℃ ※参考：気象庁 （大井町に観測地点がないため、近隣の小田原のデータを掲載）
人口	人口：約17,300人 世帯：約7,500戸 （2024年2月末日現在）
病院	病院・クリニック：9件 歯科：5件 （2024年3月現在）
学校	保育所：3所 幼稚園：3園 小学校：3校 中学校：1校 高等学校：1校 （2024年3月現在）
交通	【電車】 JR御殿場線：上大井駅、相模金子駅 【バス】 富士急モビリティ 【車】 東名高速道路：大井松田IC
近隣都市	小田原市、秦野市

前述した通り、大井町にはショッピングモールや無人直売所などがあるので、町内で日頃の生活は完結できますが、映画を観るときや大きな買い物をするときは、隣の小田原市に出かけることが多いようです。

子どもの遊び場としては、就学前のお子さんには、おおい中央公園の近くにある「子どもおもちゃ館」がおすすめです。すべり台や絵本、ブロックなどが揃っており、子どもが自由に遊べる施設です。

小学生の学童保育としては、放課後教室や児童コミュニティクラブがあり、子どもが集まりやすい環境が整っています。共働き家庭にはありがたいですね。

大井町からは箱根や熱海が近いので、週末にドライブしながら温泉巡りに出かけるのもおすすめです。

【子育て】小規模特認校では田植え体験も

大井町では神奈川県内でも早くから、0〜18歳の子ども医療費の助成を行っています。また、「新生児ゆめおおいギフト事業」として、新生児を対象にカタログギフトを贈呈しています。さらに、「出産・子育て応援ギフト事業」として、妊娠届出後に妊婦1人あたり5万円、新生児訪問後、新生児1人あたり5万円を支給しています。

公式：大井町「新生児ゆめおおいギフト事業」
公式：大井町「出産・子育て応援ギフト事業について」

こども家庭センター「こころん」では、妊娠・出産から子育て期をサポートし、さまざまな相談を受け付けるワンストップ・サービスを行っています。困ったことや不安なことがあれば、ひとりで抱え込まず、ぜひ相談してください。保健師・助産師・管理栄養士など専門のスタッフが対応してくれます。

教育面ではICT教育に力を入れているほか、小規模特認校制度が利用できます。小規模特認校制度とは、少人数ならではのきめ細やかな指導などが展開されている小規模校に、特例として、通学区域外からの通学を認めることです。

大井町では、地域の自然や伝統などの豊かな環境を活かし、特色ある教育プログラムを実施している相和小学校（そうわしょうがっこう）が小規模特認校となっています。自然豊かな環境にあるため、田植えから収穫までを体験できる授業なども行っています。

▲泥んこになりながら行う田植え体験の授業。収穫まで体験できるのは自然豊かな大井町だからこその魅力です

【仕事】近隣地域に通勤している人が多い

大手求人情報サイトで大井町の求人を調べたところ、約800件ヒットしました（2024年3月現在）。
※求人情報の一例

車での通勤時間30分圏内である25km以内で検索すると、約63,000件ヒットしました（2024年3月現在）。
※求人情報の一例

大井町では小田原市など近隣地域に通勤している人が多いようです。通勤時間30分圏内では十分な求人数がありますから、希望の仕事が見つかりやすそうですね。また、横浜や都内まで通う人もいるとのこと。

【住まい】三世代同居や住宅取得をする人に補助金あり

大手住まい情報サイトで大井町の賃貸物件を調べたところ、約80件ヒットしました（2024年3月現在）。家賃相場は、2LDKが5万円台から、3LDKが9万円台からです。近隣と比較するとやや割安のようです。
※賃貸物件の一例

大井町では空き家バンクが利用できます。詳しくは下記リンクからご確認ください。

公式：大井町移住・定住サイト笑顔のおおいまち「大井町空家バンク」

大井町では住宅を取得する人を対象に10万円の住宅取得補助金を交付しています。住まいを購入する予定の人は活用しましょう。

公式：大井町移住・定住サイト笑顔のおおいまち「住宅取得補助金」

また、三世代同居をする人を対象に、最大30万円の移住定住促進補助金を交付しています。さらに、住宅を改修する場合には20万円の住宅改修補助金を交付しています。対象要件など詳しくは下記リンクからご確認ください。

公式：大井町移住・定住サイト笑顔のおおいまち「大井町三世代同居等移住定住促進補助金」
公式：大井町移住・定住サイト笑顔のおおいまち「三世代同居住宅改修補助金」

大井町に移住した人の声・感想

次に、大井町に移住した方の感想をご紹介します。

• 海と山が身近で、都内へも通勤圏
• 徒歩10分以内にスーパー、飲食店、公園、クリニックがあり、子育て環境にも適している
• 近くには温泉地が多く点在していて、温泉に入るのが楽しみ
• 自然環境の豊かだが田舎すぎず快適に暮らせる
• 御殿場線は東海道線や小田急線との接続も良く、時間が合えばとても便利
• まちの人と挨拶したり気軽に会話ができ、まちに馴染みやすかった

大井町へ移住するために利用したい窓口・支援

大井町への移住を検討し、情報収集が済んだら、下見に行ってみましょう。

大井町ではお試し住宅が利用できます。利用期間は2週間～8週間、料金は20,000円／2週間です。大井町暮らしを試してみるためだけでなく、住まい探しや仕事探しの拠点として利用するのも良いですね。2軒あるお試し住宅のうち1軒は住宅地から少し離れているので、山あい地域での暮らしも体験できます。

公式：大井町移住・定住サイト笑顔のおおいまち「お試し住宅」

スクロールで写真が見られます→

大井町への移住に関するお問い合わせ

移住相談窓口	大井町　企画財政課
住所	〒258-8501 神奈川県足柄上郡大井町金子1995番地
電話	0465-85-5003
公式サイト	大井町移住・定住サイト笑顔のおおいまち