【愛知県大府市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報
この記事では、地方への移住を検討している方のために、愛知県大府市の魅力を紹介していきます。
大府市は、愛知県の西部に位置する人口約93,000人の市です。「健康都市」と「子育て応援都市」を目標として掲げており、子育てと医療サポートが手厚く、名古屋市に隣接したアクセスが良い地域です。
そんな大府市での暮らしの特徴やその魅力について、詳しく解説します。
愛知県大府市の暮らし、4つの特徴
愛知県の西部に位置する大府市は、子育て世帯へのサポートに力を入れており、充実した支援策を整備しています。
また、名古屋市までは車でも電車でも30分以内で行くことができるアクセスの良さもあり、子育て世帯を中心として移住者に人気の高い地域です。
そんな大府市は具体的には以下のような特徴があります。
- 子育て世帯をサポートすべく、手厚い子育て支援を行っている
- 子どもから大人まで、健やかな暮らしができる「健康都市」を都市目標に掲げている
- 果物や野菜の生産が盛んであり、地産地消で美味しい物が手に入る
- 名古屋市をはじめとした近隣自治体へのアクセスが良好
それではここから、大府市の魅力や特色について更に掘り下げていきます。
特徴1:手厚い子育て支援を行っている
▲令和5年に開設した吉田保育園
市の目標として「子育て応援都市」をうたう大府市では、子育てに関する様々な支援を行っています。
- 0歳から18歳になる年の年度末まで、子どもの医療費を助成
- 「おおぶ家庭で子育て応援クーポン」で、一時保育が無料で利用可能
- 「大府市こども未来応援金」として、妊娠時に5万円、出産時に10万円を支給
- 生後1~3ヶ月の「こんにちは赤ちゃん訪問」に加え、子どもが8ヶ月を迎えるタイミングで再度保健師が家庭を訪問
- 幼稚園・保育所・認定こども園等を利用する3歳から5歳までの子どもの利用料が無料
公式:大府市(子育て・教育)
ここで挙げた支援策はほんの一部です。市の施設としては3歳未満の児童と保護者が利用できる「子どもステーション」があり、体操や読み聞かせのほか、季節の行事や交流会などを行っています。
▲「子どもステーション」では子どもを遊ばせながら、親同士の交流を図ることができる
小学校に上がってからは「放課後クラブ」として放課後や土曜日、夏休みなどの長期休業中に子どもを預けられる体制を取っています。実施場所は小学校敷地内のクラブ室であるため、下校後ほかの場所に移動する必要もありません。
19時まで開所しているので、共働きの子育て世帯にとっても活用しやすい制度です。通常は、19時までの開所ですが、希望者は20時までの延長預かりサービスを利用できます。
育児についてまとめた市の公式サイトもあるので、あわせて確認してみてください。
公式:大府市ママフレ
特徴2:「健康都市」を掲げ、市民の健康を重視している
▲子どもの頃から体力を向上すべく取り組みが行われている
「子育て応援都市」を掲げると同時に、大府市は「健康都市」も都市目標にあげています。
子どもから大人まで、大府市の住民が健やかな生活を送れるように特定健康診査を実施したり、年長児から中学生を対象に虫歯予防の活動をしたり、自然を感じながらウォーキングができる緑道を整備したりしています。
市内には「国立長寿医療研究センター」や「認知症介護研究・研修大府センター」、「あいち小児保健医療総合センター」など、各種専門病院があり市内医療機関と連携した医療体制も整っています。
地域に移住する際には、いざという時の医療体制も気になるところですが、大府市ではそのような心配とは無縁といえそうです。
特徴3:果物や野菜の生産が盛んに行われている
▲夏にかけてたわわに実った巨峰
愛知県といえば、主な産業は自動車産業ですが、大府市は農業も盛んな地域で、特にブドウが有名です。市内にはいくつかの観光農園があり、ブドウやイチゴ、ブルーベリーなどの果物狩りが楽しめます。
新鮮な野菜や果物は、市内にある産地直売所で手に入れられます。生活の資本ともいえる「食」、地産地消の美味しい食べ物が手に入るのは、大府市の大きな魅力の一つです。
特徴4:近隣自治体へのアクセスが良好
▲名古屋市の南に位置し、ICも近い(引用:大府市)
愛知県の西部、知多半島の北部に位置する大府市は、名古屋市をはじめとする5つの市町と接しています。名古屋市までは電車で15分、車でも30分足らず、中部国際空港も車で30分ほど、電車で約1時間で行けます。
市外に出る際のアクセスも良好な点が、大府市の人気に拍車をかけているようです。
愛知県大府市の暮らしに関する情報
▲大府市の長草天神社で、室町時代から500年以上も続けられている伝統行事「どぶろくまつり」の様子
ここからは大府市での生活に関する基本情報を、データとともに紹介します。
気候 | ・夏(8月):平均気温28.7℃ ・冬(1月):平均気温5.3℃ ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 約93,000人(約40,000世帯) ※2023年7月末時点 |
病院 | 市内にはクリニックも含め88件の医療機関がある ※2023年8月時点 |
学校 | 保育園27園、幼稚園2園、認可外保育施設5所、小学校9校、中学校4校、高校3校、大学2校、特別支援学校2校 ※2024年5月時点 |
交通 | 【電車】 ・JR東海道本線:大府駅、共和駅 【バス】 ・知多乗合(知多バス)、大府市循環バス(ふれあいバス)、東浦町運行バス(う・ら・ら)、名古屋市営バス(緑巡回系統) 【道路】 ・高速道路:伊勢湾岸自動車道(大府IC)、知多半島道路(大府西IC、大高TB、大府PA、大府東海IC)、名古屋高速3号大高線 ・国道:23号、155号、366号(半田大府バイパス) ・県道:愛知県道23号東浦名古屋線、愛知県道50号名古屋碧南線、愛知県道57号瀬戸大府東海線 など |
近隣自治体 | 名古屋市、東海市、豊明市、刈谷市、知多郡東浦町 |
大都市からのアクセス |
【電車】 |
市内にはバスや電車が走っているため、駅やバス停の近くに住めば必ずしも車が必須というわけではありません。ただし、エリアによっては車があった方が利便性はぐっと向上します。
大府市内には、大府駅と共和駅の2つの駅があります。大府駅は南側、共和駅は北側に位置し、いずれもスーパーやドラッグストアなどが点在しています。特にドラッグストアは大手企業の本社があることから品揃えが充実しており、日用品の購入等にも事欠きません。
昔ながらの商店街なども残っており、場所によっては道幅が狭く、通勤時間には渋滞が起こることもあるので注意しましょう。
【仕事】求人数は多い。愛知県全体として自動車産業が盛ん
大手求人サイトで「大府市×正社員」で検索したところ、約3,000件の求人情報が見つかりました。車で30分以内の通勤圏内(市内から25km以内)で検索すると、求人情報は約221,000件まで広がりました。(2023年8月時点)
※参考:求人情報の一例(大府市のみ)
※参考:求人情報の一例(大府市から25km以内)
大府市に限らず愛知県全体として、自動車産業が盛んです。また、医療体制が充実していることから、医療関係の求人も多い傾向にあります。
大府市内だけでも求人数は多いため、名古屋市等は近いものの、市内で働いている人もたくさんいます。
近郊農業(都市の周辺で、都市で生活する人達に向けた野菜を作ること)が行われていることもあり、高付加価値化を目指した有機農業など、環境に優しい農業に従事する人もいます。
公式:大府市(大府の農業)
【住まい】賃貸物件はやや高め。住宅取得の補助制度あり
大手住宅情報サイトで大府市の物件を探したところ、賃貸が可能なアパート・マンションは約370件見つかりました。(2023年8月時点)
参考:物件情報の一例
平均家賃と広さは以下の通りです。近隣自治体に比べ、賃貸家賃はやや高い傾向にありますが、それだけ需要が高い地域であるといえ、大府市の人気の高さがうかがえます。
広さ | 平均家賃 |
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ワンルーム・1K・1DK | 5.25万円 |
1LDK・2K・2DK | 6.69万円 |
2LDK・3K・3DK | データなし |
3LDK・4K・4DK | 11.85万円 |
※縁結び大学調べ(2023年8月時点)
なお、戸建て住宅を取得する際には、以下のような補助金を活用すると良いでしょう。
制度名 | 概要 |
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結婚新生活支援補助金 | ・結婚により新生活を始める39歳以下の方を対象に、引っ越し費用や家賃・住宅取得費用・住宅リフォーム費用の一部を補助 ・夫婦とも30~39歳又は夫婦のいずれかが30歳以上の場合:上限30万円/世帯、夫婦とも29歳以下の場合:上限60万円/世帯 |
三世代住宅支援事業 | ・世代同居住宅や近居住宅を行うための工事費を補助 ・木造住宅耐震改修工事と同時に行う場合:20万円 ・新築・増築・リフォーム工事を行う場合:10万円 |
【子育て】公園が多い。公立保育園・学校給食は出来立てが食べられる
▲夏場は噴水で遊ぶ子どもたちの姿がよく見られる
大府市内には、大小さまざまな公園がたくさんあります。
もっとも大きいのは県営の「あいち健康の森公園」で、大芝生広場の子ども遊具では小さな子から小学校高学年まで、多くの子どもたちが遊んでいます。イベントも行われているので、市内外から多くの人が訪れる人気の公園です。
春にはミモザが咲き乱れることでも有名な「大府みどり公園」も、親子連れに人気の公園です。夏場には噴水で遊ぶ子どもたちの姿が多くみられます。
市内には学区ごとに「ちびっ子広場」として幼児が遊びやすい公園も整備されているので、散歩がてら気軽に立ち寄ることもできます。
公式:大府市(大府市の公園)
教育の面でも、大府市ではユニークな取り組みが行われています。「健康都市」「子育て応援都市」に加えて、「バイオリンの里・おおぶ」を目指しており、市内小学4年生の授業でバイオリンの演奏体験などを始めています。
音楽の授業はどこの学校にもありますが、バイオリンの演奏体験ができるのは大府市ならではの特徴といえます。
参考:大府市(「バイオリンの里・おおぶ」を目指して、弦楽器を中心とした野外音楽イベントを初開催!)
また、子どもたちの健やかな成長を支える公立保育園・学校給食にも特徴があります。
都市部では給食センターから給食が運ばれてくるのが一般的ですが、大府市では公立保育園や小・中学校に独自の調理室があるので、手作りで出来立ての給食を直接子どもたちに届けられる体制が整っています。
▲公立保育園から中学校まで、各教育施設には自前の調理場がある
その他にも、ICT教育に力を入れていたり、民間企業と連携して、全小学校の子どもたちを対象にして民間プールを活用した水泳の授業なども行ったりしています。
「子育て応援都市」として教育にも力を入れていることがわかりますね。
愛知県大府市に暮らす先輩移住者の声
実際に大府市で暮らし始めた移住者の皆さんは、その暮らしをどのように感じているのでしょうか。ここではそんな先輩移住者たちのリアルな声を紹介します。
- 「あいち健康の森公園」でウォーキングを楽しんだ後、「げんきの郷めぐみの湯」の温泉に入って帰るのが週末の楽しみ
- 「道の駅 げんきの郷」で、新鮮な野菜や地元の特産品が安く手に入る。お土産を買う時にも重宝している
- 公園や図書館などの、公共施設が充実しているので、子どもたちを遊ばせるのにも困らない
- 高速道路のICが近いので、車での移動はもちろんのこと、電車でも名古屋市まで近いので便利
- 適度に栄えているので、夜でも「暗いな」と思うことはない。しかし、都市部のように繁華街があってうるさいということもなく、落ち着いているのがいいなと思う
日々の暮らしと余暇を楽しむ上では、市内だけでも十分ですが、名古屋市という大都市が近く利便性の高さも魅力のようです。都市部過ぎない程良さがあるのも住みやすさの一つといえます。
愛知県大府市への移住
▲桜の季節に行われる「半月七社神社おまんと祭り」
大府市への移住を考えるならば、まずは実際に行ってみることをおすすめします。いつ訪れても良いですが、まずは大府市を知るために無料の「観光ガイド」を利用するのも良いでしょう。史跡や神社、仏閣を巡り、大府市の魅力を知る第一歩となります。
参考:ふるさとガイドおおぶ
大府市への移住に関するお問い合わせ
大府市に興味を持った方は、まずは企画広報戦略課に問い合わせてみてくださいね。企画広報戦略課が内容を伺い、必要な部署に繋いでくださいますよ。
担当 | 企画政策部 企画広報戦略課 |
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住所 | 〒474-8701 愛知県大府市中央町五丁目70番地 |
電話 | 0562-47-2111 |
公式サイト | https://www.city.obu.aichi.jp/ |