大洗町移住のすすめ!海の魅力と子育て支援が充実した茨城の町
この記事では、地方への移住を考えている人に向けて「茨城県大洗町(おおあらいまち)」の情報をご紹介します。
大洗町には比較的透明度の高い海と遠浅のビーチが広がっており、磯遊びやサーフィン、釣りを日常的に楽しむことができます。さらに、全国でも屈指の大型水族館もあり、子どもの頃から海を身近に感じられます。
また、車・電車ともに水戸市まで約15分、東京の都心部まで約90分でアクセス可能。仕事やレジャーの選択肢が広いことも、移住先の魅力として感じる人が多いようです。
今回は、大洗町まちづくり推進課の石丸さんへのインタビュー内容を中心に、大洗町の暮らしの魅力や支援制度などについて解説します。
大洗町の暮らしを彩る3つの魅力:海・食・教育
大洗町は水戸市の東側、海岸線に位置する港町です。ビーチや水族館などレジャースポットが豊富なことから、年間数百万人もの観光客が訪れています。
大洗町へ移住する魅力としては、以下の特徴が挙げられます。
- 美しい海で楽しむサーフィンや釣りなどのマリンアクティビティ
- 生しらすやアンコウ鍋など、絶品の海の幸を味わえる
- 英語・科学・海洋などの特色ある教育カリキュラムを導入
それでは各特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。
海のアクティビティが日常:サーフィンや釣りを楽しむ暮らし
大洗町は、県内でも最大級のビーチリゾート地として知られており、さまざまなマリンアクティビティを体験できます。
特に、美しい砂浜が続く「大洗サンビーチ海水浴場」では、サーフィンをする人の姿が多く見られます。中には、朝にサーフィンをしてから出勤する人もいるそうです。
また、海釣りのスポットもあり、黒潮と千島海流が交差するため数多くの魚種を釣り上げることができます。川や河口など、淡水魚が釣れるポイントもあります。
さらに「大洗アクアワールド水族館」は日本でも有数の規模を誇り、世界各地の水生生物や約60種ものサメ、イルカ・アシカオーシャンライブなどを観ることができます。
海でリフレッシュしながら暮らしたい人には、まさにぴったりの土地だと言えるでしょう。
大洗町のその他の観光スポットについては、大洗観光協会の公式サイト「よかっぺ大洗」をご覧ください。
公式:よかっぺ大洗
実際に、サーフィンなどアウトドア系のアクティビティに魅力を感じて移住される方は多いです。
新鮮な海の幸を堪能:生しらすとあんこう鍋が名物
大洗町では漁業が盛んです。黒潮と千島海流が交差する常磐沖付近はプランクトンが多く、絶好の漁場となっています。
一年を通して新鮮な海の幸を味わうことができるなか、名物の「生シラス」や「あんこう鍋」を求めて、県外からやってくる人も多いそうです。
大洗のあんこう鍋は、しょう油ベースの上品な味、みそ仕立ての濃厚な味など、各店ごとに特色があるのも魅力の一つ。「海のフォアグラ」とも称される肝が大きくなる11月から2月ごろが、特に美味しいとされています。
また、春先のさっぱりとした初ガツオ、夏の岩ガキ、秋の脂が乗った戻りガツオなど、四季折々の海産物を満喫できます。
参考:よかっぺ大洗(食べる)
特色ある教育環境:英語・科学・海洋学習で子どもの可能性を広げる
大洗町では、特色ある教育環境にも注目が集まっています。
英語教育では、ALTを増員して各校に2名ずつ配置しているほか、GIGAスクール構想において整備した1人1台端末を利用し、生徒がフィリピンにいる英語教師とオンラインで英会話レッスンを行っています。また実用英語技能検定(英検)の受験料補助も行っています。
フェリーターミナルを通して北海道と結ばれていることから、小学校6年生を対象とする「北海道洋上体験学習」も実施しています。
▲希望者が参加を申し込む「洋上体験学習」のワンシーン
さらに、コミュニティ・スクールを核として、大学や高専と連携した「海洋リテラシー教育」や「STEAM教育」など、大洗町ならではの教育も展開しています。
ほかにも、放課後に理科の実験ができる「サイエンスカレッジ」や科学館、水族館など、子どもたちが楽しみながら学べる施設やプログラムが充実しています。
大洗町での暮らし:子育て・仕事・住まいの具体的情報
それでは次に、大洗町の暮らしに関する情報について、各種データを見ていきましょう。
気候 | 1月:平均気温3.3℃ 8月:平均気温25.6℃ ※参考:気象庁(水戸) |
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人口 | 15,042人 (2023年4月1日時点) |
病院 |
病院:1 |
学校 | 認可保育施設:5 幼稚園:1 小学校:2 中学校:2 高校(県立):1 |
交通 | 【鉄道】 鹿島臨海鉄道「大洗駅」 【高速道路】 水戸大洗IC(水戸市) 【バス】 ・循環バス「海遊号」「なっちゃん号」 ・茨城交通 【船舶】 商船三井フェリー |
アクセス | 【鉄道】大洗駅から鹿島臨海鉄道で水戸駅まで約15分、水戸駅からJR常磐線特急で東京駅まで約75分 【車】水戸大洗ICから東京都心部まで約90分 |
近隣都市 | 水戸市、ひたちなか市、鉾田市、茨城町 |
大洗町は海洋性気候のため、周辺のエリアに比べると、夏は涼しく、冬は暖かくて過ごしやすいという特徴があります。
ドラッグストアやスーパーがそろっており、町内でひと通りの買い物を済ますことができます。さらに、水戸市までは電車で15分で出られるので、休日などにショッピングを楽しむ人も多いようです。
▲「大洗海上花火大会」や「大洗あんこう祭」など、イベントも盛りだくさん!
コンパクトな町なので、自転車や徒歩での買い物もできますが、車があると何かと便利です。
子育て支援が充実:経済的サポートと豊富な遊び場
大洗町では、子育て世帯に対する経済的な支援を行っています。
例えば「浜っ子すこやか報奨金」として、第3子以降の子が小学校に入学する際に、最大で10万円を支給しています。また学校給食費についても、第2子以降は減免を受けることができます。
その他の子育て・教育に関する助成については、大洗町の公式サイトをご確認ください。
公式:大洗町(助成・補助金)
また、大洗町では子どもの遊び場が充実しています。海やビーチはもちろん、芝生が広がる総合運動公園や、水族館・科学館など、一年中さまざまなスポットを満喫できます。
身近に海や大型の水族館がある環境で、大洗町ならではの子育ての楽しみを味わってみてください。
仕事事情:地元産業と隣接市の豊富な求人
大手の求人情報サイトで大洗町の正社員求人を検索したところ、約400件の求人情報が見つかりました。水産加工業や観光業の求人が多いようです。(2023年10月時点)
※参考:求人情報の一例(大洗町のみ)
一方、車で約30分程度の通勤エリア(25キロ圏内)まで広げると、約18,000件の求人がありました。水戸市やひたちなか市が含まれることもあり、幅広い業種・職種の求人から選べます。(2023年10月時点)
※参考:求人情報の一例(大洗町から25キロ以内)
実際に、隣接する大きな市へ車で通勤している人が一定数おり、なかには電車を利用する人もいるようです。
また、大洗町では起業に関する直接的な補助金はないものの、「創業支援事業計画」を策定しています。そのため、大洗町商工会が定期的に開催するセミナーや個別の相談・指導を受けて、起業する移住者もいるようです。
参考:大洗町(大洗町創業支援)
住まい探し:地元不動産会社の活用と充実した公的支援
大手の住宅情報サイトで大洗駅から徒歩15分圏内の賃貸物件を探したところ、約30件が見つかりました。中には家族で暮らせる広さの物件もありましたが、選択肢は限られています。(2023年10月時点)
※参考:物件情報の一例
なお、移住者の中には、空き家バンクの情報を活用して、希望の土地や建物を見つける人もいるようです。
公式:大洗町(空き家バンク)
移住者の方が住宅を探す場合、まずは町内の不動産会社に問い合わせていただくことをお勧めしています。
また、大洗町では、移住・定住支援事業を進めており、移住者から好評を得ているそうです。
子育て世帯を対象に住宅を購入・新築した場合、25万円を交付する独自の「定住促進奨励金」や、東京23区からの移住世帯に100万円を交付する「大洗町移住支援金」などがあるので、該当する場合はぜひ活用しましょう。
各種支援の詳細や、その他の移住・定住に関する支援については、大洗町の公式サイトをご覧ください。
公式:大洗町(移住・定住支援事業)
大洗町移住者の声:海の魅力と子育て環境への高評価
それではここで、実際に大洗町へ移住した人の口コミを見てみましょう。
- 観光がきっかけで、移住に興味を持った。
- 開放的でゆったりとした空気感があり、地域の人も温かい。
- きれいな海岸を散歩すると、リフレッシュできる。朝日も美しい。
- 移住を機にサーフィンを始めた。
- 水族館や科学館など、子どもと一緒に学べる施設が充実している。
- 東京へのアクセスの良さが、移住の決め手になった。
やはり大洗町へ移住する人は、海を中心とするゆったりとした生活を求めているケースが多いようです。観光地として有名であることから、観光した際に魅力を感じたという声も目立ちます。
移住後はサーフィンや釣りなど、趣味をさらに充実させており、子育て・教育環境も含めて満足度は高いようです。
大洗町への移住ステップ:イベント参加から問い合わせまで
それでは最後に、大洗町への移住を検討する際に活用できる、制度やプロジェクトをご紹介します。
移住イベント情報:「#いばらきどまんなかライフ」をチェック
大洗町は、茨城県の9市町村が一体となって移住を促進する「いばらき県央地域移住・定住促進協議会」に参加しています。
こちらでは合同の移住体験ツアーなど、移住に役立つ最新の情報が発信されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
「大洗クエスト」:関係人口によるまちづくりに参加
「大洗クエスト」は、大洗町を「“冒険の拠点”にする」ことをミッションに掲げ、関係人口(※)によるまちづくりを進めているチームです。
(※)観光などで訪れる「交流人口」と、現地で暮らす「定住人口」の間に位置しており、地域外に住みながらまちづくりに関わる人のこと
移住の前に大洗町についてもっと知りたい方は、大洗クエストが運営する活動やイベントに参加することで、楽しみながら町との関係を深めることができるでしょう。
公式:大洗クエスト
移住相談窓口:大洗町まちづくり推進課へのアクセス方法
大洗町への移住については、まちづくり推進課へお問い合わせください。
担当課 | まちづくり推進課 |
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住所 | 〒311-1392 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6881-275 |
電話番号 | 029-267-5109(直通) |
公式サイト | https://www.town.oarai.lg.jp/ |