東京まで80分の福島県西郷村へ移住！魅力や仕事・住宅について解説

この記事では、地方への移住を考えている人に向けて「福島県西郷村（にしごうむら）」をご紹介します。

西郷村は新幹線が停車する新白河駅を有しており、東京駅まで約80分というアクセスの良さが特徴です。

高原特有の過ごしやすい気候や四季の自然、生活の利便性に加えて、子育て支援や子どもの遊び場も充実していることから、子育て世帯からも注目されているまちです。

今回は、西郷村役場で移住支援を担う企画政策課へインタビューを行い、移住者から人気のポイントや生活の魅力について伺いました。

西郷村の特徴3選

特に移住者からの人気を集める、西郷村の特徴としては以下の点が挙げられます。

• 過ごしやすい高原の気候。新鮮な野菜も手に入る
• 国内唯一の「新幹線が停まる村」から東京駅まで80分
• 製造業を中心に求人多数。新幹線通勤の補助も

まずは各特徴について、順に見ていきましょう。

特徴1：過ごしやすい高原の気候。新鮮な野菜も手に入る

西郷村の大きな特徴の一つが、過ごしやすい気候です。

西郷村は標高400～600メートルに位置しており、東京から盛岡までの間では最も高いエリアだと言います。

そのため、年間の平均気温は13℃程度で、夏は湿度が低くて涼しい一方で、冬の寒さはそこまで厳しくありません。

さらに、雪は降っても10センチメートル程度であり、雪かきも年に数回程度で済むのだと言います。

また、こうした冷涼な気候を生かして、特産の高原ジャガイモやレタス、キャベツ、ブロッコリーなど多様な野菜が栽培されており、手軽に手に入れることができます。

特徴2：国内唯一の「新幹線が停まる村」から東京駅まで80分

西郷村は日本で唯一の「新幹線が停まる村」として知られています。

新白河駅からは、東京駅まで約80分、仙台駅まで約50分でアクセス可能で、実際に東京へ通勤している人もいるのだと言います。

また、車でも白河ICから東京都内・仙台までともに約2時間、福島市内まで約1時間でアクセスできます。

このほか、西郷バスストップから高速バスを利用すれば、関西方面へも直行することが可能です。

このように交通事情が良いことから、働き方や余暇の楽しみ方の幅が広がることも、西郷村の魅力だと言えるでしょう。

特徴3：製造業を中心に求人多数。新幹線通勤の補助も

西郷村では製造業が盛んであり、特に近年は人手を求めている企業が多いのだと言います。

周辺のエリアを含めると多彩な職種があるため、西郷村を生活拠点として通勤する人も少なくないようです。

また特に新幹線を利用して通勤する場合には「新幹線通勤費補助金」を活用できる可能性があります。最大で月2万円の補助を3年間受けられるので、興味のある人は公式サイトをご覧ください。

公式：西郷村（西郷村新幹線通勤費補助金）

西郷村の暮らしに関する情報

それでは次に、西郷村の暮らしに関する各種データを見てみましょう。

気候	1月：平均気温0.6℃ 8月：平均気温23.7℃ ※参考：気象庁（白河）
人口	21,059人（2023年12月1日現在）
病院	診療所：7、歯科：5、薬局：3
学校	小学校：5、中学校：3
交通	【鉄道】 JR東北本線・東北新幹線：新白河駅 【バス】 ・福島交通（生活路線バス） ・JRバス 【高速道路】 東北自動車道：白河IC ※西郷バスストップに高速路線バス停車
近隣都市	白河市、天栄村、下郷町、栃木県那須塩原市、那須町

西郷村にはスーパーはもちろん、ドラッグストアや飲食店もあります。医療機関についても、近年は小児科の診療所がオープンして、さらに便利になったと言います。

隣接する白河市とは市街地がつながっているため、車なら10分程度で大きな総合病院にも行くことができるなど、県内でもトップクラスの暮らしやすい環境が魅力です。

また村内を流れる阿武隈川の上流には、甲子温泉（かしおんせん）や新甲子温泉があります。市街地から約20分と手軽にアクセスできることから、ふらっと日帰り入浴を楽しむ人もいるそうです。

▲山のほうへ入ると温泉や滝など、豊かな自然環境が広がっている

子育て：経済支援＆屋内外の遊び場が充実

西郷村では、産前産後のケア事業など、子育てに関するさまざまなサポートを受けることができます。

経済面では、1人あたり3万円の出産祝い金が用意されており、18歳までの「こども医療費助成制度」も実施されています。また、小中学校へ入学するこども1人あたりには、3万円の入学祝い金も支給しています。

公式：西郷村（子育て）

西郷村では、小学校が5校、中学校が3校と適度に分散しているので、通学範囲が狭いことも特徴です。

子どもの遊び場としては、山間部の豊かな自然はもちろん、村内外含め1時間以内で行ける公園が多くあります。

特に屋内施設では「キッズランドにしごう」が人気です。0歳児から小学生までが対象となっており、開放的な室内空間の中で体を思いっきり動かすことができます。

公式：西郷村（キッズランドにしごう）

また、周辺へのアクセスが良いことから、村外へ遊びに行く機会も多いと言います。

仕事：製造業を中心に求人あり。新幹線なら東京も通勤圏

大手の求人情報サイトで西郷村の正社員求人を検索したところ、約500件が見つかりました。また、車で約30分の通勤圏（25キロ圏内）まで広げると、約6,000件の求人がありました（2024年1月時点）。
※参考：求人情報の一例（西郷村のみ）
※参考：求人情報の一例（西郷村から25キロ圏内）

西郷村では、特徴としてもふれたように製造業が盛んであり、大手企業の求人も目立ちました。

また、起業を目指す場合には「西郷村創業支援等事業計画」、新規就農なら「新規就農者
支援事業」などを活用できる可能性があります。

詳しくは下記の公式サイトを参照のうえ、産業振興課までお問い合わせください。

公式：西郷村（西郷村創業支援等事業計画）

このほか、実際の移住者の中には、リモートワークを中心としながら、月に数回は新幹線で東京へ通勤する人もいるようです。

住宅：駅周辺が人気！移住者向けの住宅補助金も

大手住宅情報サイトで西郷村の賃貸物件を探したところ、約50件が見つかりました（2024年1月時点）。
※参考：物件情報の一例

特に新白河駅の近くにはアパートが多く、近年は分譲地で新築を建てるケースも増えていると言います。

また、西郷村が運営する空き家バンクには、1件が登録されていました（2024年1月時点）。気になる方はチェックしてみましょう。

公式：西郷村（空き家バンク登録物件）

さらに、西郷村で住宅を取得し、一定の条件を満たした場合には「西郷村移住定住住宅補助金」を受けることができます。詳しくは下記の公式サイトをご確認ください。

公式：西郷村（西郷村移住定住住宅補助金）

西郷村へ移住した人の声・感想

それではここで、実際に西郷村へ移住した人の声や感想を見てみましょう。

• 車での移動がメインになって、買い物やおでかけが楽になりました。駐車場はほとんど無料です。
• 運動できる施設や公園が多く、自然の中で遊ぶ機会も増えて、特に子どもたちが喜んでいます。
• 週末には四季折々のスポットを訪れたりしながら、充実した余暇を過ごせています。
• 東京から移住して、半分の家賃で広い物件に住めています。次はマイホームの新築が楽しみです。
• リモートワークをしながら、たまに東京へ出社します。新幹線内でも作業ができるので、快適です。

ある東京から移住した人のケースでは、自然に囲まれた環境での車中心の生活スタイルに変わったことで、ストレスなく暮らせているようでした。

また、主に家賃が下がったことから、総合的な支出を大きく抑えられているという意見もありました。

西郷村への移住支援

最後に、西郷村へ移住する際に活用できる、支援制度や相談窓口についてご紹介します。

最大100万円の移住支援金

東京圏から西郷村へ移住する場合、「西郷村移住・定住支援事業における移住支援交付金」の対象となる可能性があります。

単身世帯なら最大60万円、2人以上の世帯なら最大100万円の交付金が用意されているので、該当しそうな方は詳細をチェックしてみてください。

公式：西郷村（西郷村移住・定住支援事業における移住支援金）

新婚夫婦の住宅費用を補助する「結婚新生活支援事業」

新婚の夫婦が西郷村で新生活を始める場合は、「結婚新生活支援事業補助金」を受けられる可能性があります。

新築費用や賃貸料といった住宅にかかる費用や、引越し・リフォーム費用などについて、夫婦ともに29歳以下なら60万円、39歳以下なら30万円までの補助を受けられるので、該当する場合はぜひ活用を検討しましょう。

条件などの詳細については、公式サイトをご確認ください。

公式：西郷村（西郷村結婚新生活支援事業）

西郷村への移住に関するお問い合わせ

西郷村への移住については、企画政策課までお問い合わせください。

なお、東京都千代田区の東京交通会館にある「福が満開、福しま暮らし情報センター」でも、西郷村への移住相談を受け付けています。詳細は下記リンクから。

公式：西郷村（西郷村に移住・定住をお考えの方へ）

担当課	企画政策課
住所	〒961-8501 福島県西白河郡西郷村大字熊倉字折口原40番地
電話番号	0248-25-2943
対応時間	8時30分から17時15分まで ※12月29日から翌年1月3日までは除く
公式サイト	https://www.vill.nishigo.fukushima.jp/index.html