静かに暮らせる千葉県睦沢町へ移住しよう！仕事・住宅・支援の情報を解説
この記事では、関東圏での移住を考えている人に向けて「千葉県睦沢町（むつざわまち）」をご紹介します。
睦沢町は田園風景が広がるのどかなまちで、新規就農を志す移住者が多いエリアです。近年は兼業農学校と連携して「兼業就農」という形も提案しています。
静かな住環境や若者向けの住宅支援があり、リモートワークにも適した立地であることから、田舎暮らしに憧れる人におすすめです。
今回は、睦沢町企画財政課の三橋さんにインタビューを行い、まちの魅力や移住に役立つ支援情報、また仕事・住宅事情などを伺いました。
睦沢町の特徴3つ
睦沢町の特徴としては、次のような点が挙げられます。
まずはこうした特徴について、詳しく見てみましょう。
肥沃な土地＆農学校との連携で新規就農が人気
睦沢町では、町の中央エリアをいくつもの川が流れています。農業に適した肥沃な土地では「むつざわ米」などが生産され、地酒づくりも行われています。
のどかな田園風景の中で田舎暮らしをしたいという人にぴったりのまちで、実際に新規就農を希望する移住者が多いのだと言います。
また、睦沢町は「チバニアン兼業農学校」と連携して、農地研修の受け入れや営農計画作成指導なども行っています。
いまの仕事を続けながら農業体験ができることが人気で、卒業生が睦沢町で新規就農するケースも多いそうです。
公式：チバニアン兼業農学校
農家さんが多いので、近所の家の方から育てた野菜をおすそ分けしてもらえることもあります。
静かで「なにもない」住環境と周辺アクセスの良さ
睦沢町では「なにもない、けど、ちょうどいい」を掲げています。
静かでのどかな風景が広がるなか、商業施設が近い住宅街はもちろん、山の中や古民家などを希望して移住する人も少なくないと言います。
一方で睦沢町は、周辺エリアのハブ的な位置を占めています。自家用車を利用すれば、サーフィンの名所として知られる一宮町にも簡単にアクセスできます。
また、睦沢町は県内でも人口が少なく、その分つながりが強いエリアでもあります。
例えば、空き家バンクを探している方では「隣に家がない」「静かな場所がいい」といった希望がよくあります。
防災・エネルギーの先進地
睦沢町では、防災・エネルギーなどの面で先進的な取り組みを進めています。
睦沢町では天然ガスを産出していることから、お風呂など日常生活にも天然ガスを使っており、ガス料金が安いのだそうです。
こうしたなか、「道の駅むつざわ つどいの郷」は防災拠点の役割を担っており、天然ガスや太陽光による自家発電システムを備えています。
実際に2019年の台風15号で、大規模な停電が発生した際には、併設する「むつざわ温泉」のシャワーを無料開放したり、スマートフォンの充電場所を提供したりと、大いに活躍したようです。
睦沢町の暮らしに関する情報
次に、睦沢町の暮らしに関する情報を見ていきましょう。
| 気候 | 1月：平均気温5.2℃ 8月：平均気温26.8℃ ※参考：気象庁（睦沢町に観測点がないため近隣の茂原のデータ） |
|---|---|
| 人口 | 6,634人（2023年11月末現在） |
| 病院 | 診療所：1、歯科：2 |
| 学校 | 小学校：1、中学校：1 |
| 交通 | 【鉄道】 最寄り駅はJR「上総一ノ宮駅」（一宮町）または「茂原駅」（茂原市） 【バス】 ・小湊鉄道バス ・睦沢町巡回バス |
| 近隣都市 | 茂原市、いすみ市、一宮町、長南町、長生村、大多喜町 |
睦沢町では、住宅街やスーパー、コンビニ、道の駅などが一カ所に集中しており、生活に便利です。ホームセンターやドラッグストアもあるため、日常生活で困ることはほとんどないと言います。
一方で、大きな病院を利用したい場合には、隣接する茂原市、いすみ市などへ、車で20～30分ほどかけて行く必要があります。
基本的には車が必須の生活環境であり、「一人一台」の感覚で所有している家庭が多いようです。
子育て：複数の支援あり。豊かな自然と広い公園で遊べる
睦沢町では下記のような子育て支援を行っています。
例えば「出産・子育て応援給付金事業」では、妊娠届出時に5万円、出生後に子ども1人当たり5万円の給付金を支給しているほか、高校生までの医療費を無償化しています。
詳細やその他の子育て支援については、公式サイトをご確認ください。
公式：睦沢町（手当・助成）
また教育面では、日常的に自然にふれることができる環境の中で、教師の目が行き届きやすい教育が行われており、満足度も高いのだと言います。
さらに町内には、総合運動公園「パークむつざわ」が整備されており、芝生の多目的広場やプール、野球場、トレーニングルーム、体育館、柔道場などを備えています。
子どもたちの遊び場として人気があり、特に休日は賑わっているようです。
仕事：近隣エリアで求人多数。リモートワークも視野に
大手求人サイトで睦沢町の正社員求人を検索したところ、400件以上の求人がヒットしました。また、車で約30分の通勤圏（25キロ圏内）まで広げると、約21,000件の求人が見つかりました（2024年11月時点）。
※参考：求人情報の一例（睦沢町のみ）
※参考：求人情報の一例（睦沢町から25キロ圏内
睦沢町では通勤圏での求人が多く、実際に茂原市などへ通勤している人が多いです。
また、東京まで車で1時間20分ほどでアクセスできるため、リモートワークをしている人もいます。
このほか、特徴としても紹介した「チバニアン兼業農学校」を活用して、新規就農する移住者も多いようです。
公式：チバニアン兼業農学校
住まい：空き家バンクが人気。40歳以下なら補助金も
大手の住宅情報サイトで睦沢町の賃貸物件を検索したところ、2件が見つかりました（2024年1月時点）。
※参考：物件情報の一例
睦沢町には賃貸物件がほとんどないため、競争率が高いです。
また、睦沢町が運営する空き家バンクには、5件が登録されていました。（2024年1月時点）。
実際に移住者からは空き家バンクの賃貸物件が人気で、なかには購入する人もいるのだと言います。
移住を検討する際には、良い物件が出ていないか、定期的にチェックすると良いでしょう。
公式：睦沢町「空き家物件情報」
空き家バンクは、例えば2023年度はこれまでに7件が新規登録され、大半がすぐ決まっていきました（2023年12月時点）。
このほか睦沢町では、夫婦のどちらかが満40歳以下の世帯を対象とする「睦沢町若者定住促進事業」を行っています。
例えば、新築住宅を購入する場合、50万円の補助金に加えて、条件があえば加算される場合もあります。（町内建設業者利用で50万円、町外からの転入で30万円、義務教育終了前の子ども1人につき10万円が加算）
また、中古住宅の購入や土地の購入についても、補助金を受けられる可能性があります。興味のある方は公式サイトをご確認ください。
公式：睦沢町（若者定住促進事業）
睦沢町への移住に関するお問い合わせ
睦沢町への移住に関しては、下記の担当課までお問い合わせください。
| 担当課 | 企画財政課 企画班 |
|---|---|
| 住所 | 〒299-4492 千葉県長生郡睦沢町下之郷1650-1 |
| 電話番号 | 0475-44-2501 |
| 公式サイト | https://www.town.mutsuzawa.chiba.jp/ |