岐阜県瑞浪市での暮らしはどう？移住に役立つまちの魅力・仕事・住まい情報｜縁結び大学
この記事では、地方への移住を検討している人に向けて、岐阜県瑞浪市（みずなみし）の特徴や生活情報をご紹介します。
岐阜県の南東部に位置する瑞浪市は、市の70%を山林が占め、木曽川や土岐川が流れているという自然豊かなまちです。鉄道や高速道路も通っており、名古屋までは約48分というアクセス環境のよさも、移住希望者からの注目を集めています。
化石博物館や美濃焼、中山道の宿場など、数々の魅力を有した瑞浪市に移住すれば、充実した暮らしが送れるのではないでしょうか。
また、保育園から大学まで揃う学びの多いまちであるため、子育て世帯の移住が増加傾向にあります。
今回は、岐阜県瑞浪市役所のまちづくり推進部にお勤めの大島さんにお話を伺いながら、瑞浪市の魅力や特徴、支援情報についてお伝えしていきます！
瑞浪市での暮らし：5つの特徴
瑞浪市は岐阜県の南東部に位置しています。山と川に囲まれた自然豊かなまちでありながら、交通網も充実しているため、都市圏へのアクセスも良好！
また、瑞浪市を語るには、特産品である「瑞浪ボーノポーク」を忘れてはいけません！
▲甘くて美味しいと評判の「瑞浪ボーノポーク」。通常より霜降りが2倍だが、脂身がさっぱりしている
大島さんの話によると、瑞浪市は、バーベキュー好きが多い地域でもあるとか。2023年5月には、農産物等直売所「きなぁた瑞浪」隣に、新たにバーベキュー場もオープンの予定です。
そんな瑞浪市に向いているのは下記のような方です。
- 好奇心旺盛な人
- 歴史や伝統文化のあるまちに住みたい人
- 自然環境の中でアクティブに動きたい人
- ある程度の利便性は確保しておきたい人
- 充実した子育て環境の中で子どもを育てたい人
- 都市圏へ気軽に行きたい人
では、瑞浪市の特徴について詳しくご紹介していきます！
特徴1：化石採取体験ができる！
瑞浪市には全国的にも珍しい化石専門の博物館があります。「瑞浪化石博物館」には、中央自動車道工事の際に採集された化石のほか、市内各所から集められた化石約25万点を収蔵・保管しているそう。
化石採取体験も実施しているんですよ。
▲小中学校の校外学習などでも化石採取体験を利用している
また、2022年6月に、土岐川の河原で謎の奇獣「パレオパラドキシア」の化石が発見されたことから、2022年12月31日までレプリカ制作を行うためのクラウドファンディングが行われました。
瑞浪市にある化石博物館では、大人も子どももワクワクするような体験ができます！
特徴2：陶磁器や宿場町のまちなみなど伝統文化も残っている
瑞浪市は「陶磁器のまち」としても知られています。良質な粘土から作られる美濃焼やみずなみ焼は全国にもファンの多い陶器です。
これまでの伝統と技術を活かしながら、新しいデザインを生み出すみずなみ焼は、耐久性・摩耗性・耐熱性にも優れているとか。
また、瑞浪市は江戸時代に宿場町として栄えたエリアであるため、建物や、由緒ある寺院など、当時のまちなみが色濃く残っています。
▲平成18年に有形文化財に登録された「中山道大湫宿丸森」
瑞浪市は、歴史と文化がのこる魅力的なまちだといえますね。
特徴3：生活のすぐそばに自然あり「ゴルフのまち」としても有名
瑞浪市には、自然環境も豊富にあります。市内の各所で、緑あふれる公園が整備されているほか、天然記念物の「鬼岩」や、大小7つの滝「竜吟七滝」という観光スポットも有しています。
▲「瑞浪市民公園」体育館や野球場、テニスコートなどもあり、多くの家族連れが集まる人気の公園
公園でのピクニック、山では本格的なウォーキングなど、気軽に自然と触れ合える環境があるのは、移住希望者にとっても大きなメリットとなるでしょう。
また、瑞浪市は「ゴルフのまち」としても知られており、市内には13ものゴルフ場があります。
▲中央アルプスがのぞめるゴルフ場が点在している
大人はもちろん、子どもも気軽にゴルフを楽しめる環境なんですよ。
▲子どもたちも受講できる教室も開催している
毎年、「みずなみオープンゴルフ大会」というゴルフイベントも開催されているそう。瑞浪市は、ゴルフ好きの方にぴったりな移住地ではないでしょうか。
特徴4：保育園から大学まで！学びの場が多く子育てに適している
瑞浪市は、幼稚園と保育園の一体化を進めており、待機児童はなんと0人！（※2022年12月時点）市内には高校が3校、大学が1校と学びの場が多いのも特徴のひとつです。
自然体験や化石採取、陶芸体験など、瑞浪市ならではの学びを取り入れたり、ICTを活用した授業も積極的に行ったり、教育環境が充実しています。
▲小中学校の全児童生徒にタブレット端末を支給している
また、瑞浪市は文部科学省の事業のひとつである「スーパーエコスクール」を開校しています。
▲全国に7校しかないスーパーエコスクール「瑞浪北中学校」
▲年間のエネルギー消費量の実質ゼロを目指す学校。瑞浪市の気候などを調査し設計されている
そのほか、瑞浪市の学生たちが主体となり、瑞浪市の魅力向上や課題解決をするプロジェクトも発足しています。
▲「ミライ創（つく）ろまい課」プロジェクト
子どもたちの明るい未来につながりそうな取り組みは、移住希望者にとっても魅力的ですよね。
特徴5：名古屋まで約48分！交通網が充実している
瑞浪市は鉄道に加え、高速道路や幹線道路も充実しているため、都市圏へのアクセスがとっても便利です。
とくに名古屋までのアクセスは車でもJRでも約48分という距離！車なら中央自動車道を通って名古屋ICまで約45分、JRなら中央線快速で名古屋駅まで約48分で到着します。
実際に瑞浪市に住む方の中には、名古屋まで通勤している方も多いそうですよ。
月に1度は、名古屋でショッピング♪なんて予定を立てるのも、苦にならない距離感ではないでしょうか。
瑞浪市の8つのエリア：暮らしのちがい
▲陶町：ギネス認定された「世界一の美濃焼こま犬」（引用：https://www.city.mizunami.lg.jp/kankou_bunka/spot/1001289/index.html）
瑞浪市には、それぞれ異なる魅力を持つ8つのエリアが存在します。
| 大湫町（おおくて） | 宿場町のまちなみがのこる観光地。 のどかな田園風景が広がっている。 |
|---|---|
| 日吉町（ひよし） | 史跡や名所が点在している。 国の名勝および天然記念物である「鬼岩」がある。 |
| 釜戸町（かまど） | 竜吟の滝があるまち。 誰でも立ち寄れるログハウスがあるなど自然との触れ合いが多く持てるエリア。 |
| 土岐地区（とき） | 高校や大学があるため、若者たちでにぎわうエリア。 |
| 明世地区（あきよ） | 瑞浪市ICがあり、瑞浪市の玄関口となっている。 化石博物館もあり、人々が集まるエリア。 |
| 稲津町（いなつ） | 東西南北に道路があるので、近隣市へのアクセスが良好。 懐かしい自然の風景も有している。 |
| 瑞浪地区（みずなみ） | 瑞浪市の中心的存在。 JR瑞浪駅がある市街地で、便利に暮らせるエリア。 |
| 陶町（すえ） | 焼き物のまち。 作陶体験もできるエリア。 |
瑞浪市は、移住の先輩たちも多いまちです。
中でも大湫町の地元の人が移住者の呼び込みに力を入れているのだとか。大湫町・日吉町は、町内の人々と交流の多いエリアです。自然環境も豊富なため、田舎暮らしに憧れている方におすすめです。若い世代の移住者も増えているそうですよ。
買い物に便利なのは、瑞浪地区や明世地区です。このエリアは移住者が多く住んでいます。
理想の暮らしに近いエリアを見極めてから、移住に踏み切りましょう。
瑞浪市での暮らしに関する情報
瑞浪市に移住するなら、知っておきたい暮らしに役立つ情報をご紹介します。
| 人口 | 人口：36191人 世帯：15563世帯 （令和4年12月1日現在） |
|---|---|
| 病院 | 病院・クリニック：25件 歯科：20件 |
| 学校 | ・幼児園：8園 ・保育園：4園 ・こども園：1園 ・小学校：7校 ・中学校：市立・3校、私立・1校（中高併設） ・高等学校：県立・1校、私立・2校（うち1校中高併設） ・短期大学：私立・1校 |
| 祭り | 鬼岩福おに祭り 瑞浪美濃源氏七夕まつり みずなみ陶土フェスタ 美濃歌舞伎納涼公演（美濃歌舞伎博物館「相生座」） |
| 遊ぶところ | 【公園】 瑞浪市民公園、瑞浪市化石博物館、瑞浪市陶磁資料館、瑞浪市市之瀬廣太記念美術館、鬼岩公園 【文化施設】 岐阜県先端科学技術体験センター（サイエンスワールド）、美濃歌舞伎博物館「相生座」 【その他】 鬼岩温泉、稲荷温泉、白狐温泉、松野湖、竜吟の滝（竜吟峡）、小里川ダム、世界一の美濃焼こま犬、世界一の茶壺（陶町大川）、世界一の大皿（稲津町小里）ゴルフ場、中島醸造 |
| 交通 | 【鉄道】 市の中心となる駅：JR瑞浪駅 中央本線：瑞浪駅-釜戸駅 【バス】 東濃鉄道バス 瑞浪市コミュニティバス（平和コーポレーション委託） 【高速道路】 中央自動車道：瑞浪IC-屏風山PA |
| 近隣都市 | ■岐阜県 恵那市、土岐市、可児郡御嵩町、加茂郡八百津町 ■愛知県 豊田市 |
| アクセス | 【東京から】 ・公共交通機関の場合 東海道新幹線：東京駅より名古屋駅（約1時間40分） 中央本線：名古屋駅より瑞浪駅（約45分） ・車の場合 中央自動車道：高井戸ICより瑞浪市（約4時間） 【大阪から】 ・公共交通機関の場合 東海道新幹線：新大阪駅より名古屋駅（約50分） 中央本線：名古屋駅より瑞浪駅（約45分） ・車の場合 名神高速道路：吹田ICより小牧JC、中央自動車道経由：瑞浪市（約2時間30分） 【名古屋から】 ・公共交通機関の場合 中央本線：名古屋駅より瑞浪駅（約45分） ・車の場合 東名高速道路：名古屋ICより小牧JC、中央自動車道経由：瑞浪市（約45分） |
瑞浪市には、病院やスーパーのほか、公共施設がそろっているため、生活する上で困ることはほとんどないといえるでしょう。
地元の農家さんが育てた農産物を手に入れたいなら、「農家の庭先モール」として瑞浪市の人々に親しまれている「きなぁた瑞浪」に行くのがおすすめです。
ただし、便利に暮らすためにはマイカーが必要となります。都心部に長く暮らし、公共交通機関を主に利用していた方にとっては、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。しかし、車があることで好きな時間に好きな場所へ出かけられるといった点は、大きなメリットとなることでしょう。
また、瑞浪市には、地元の方はもちろん観光客も訪れる人気のお祭りもあるんですよ。
▲「瑞浪美濃源氏七夕まつり」打ち上げ花火や、バサラ踊りなどが披露される
「瑞浪美濃源氏七夕まつり」が開催され、毎年8月は瑞浪市はお祭りムードになりますよ。
【仕事】求人数は多め。東京圏からの移住者には支援金を交付
大手求人情報サイトで瑞浪市の求人を検索すると約3200件がヒットしました。
また、名古屋や豊田方面へ通勤している方も多いとの情報から、30分圏内で通える市外まで範囲を広げて検索すると7500件ほど求人数が増えました。
よほどのこだわりがない限り、瑞浪市へ移住しても働き口に困ることはなさそうですね。瑞浪市は陶器が盛んなまちのため、陶磁器産業に従事している方や、ゴルフ場で働く方も多いそうです。
東京圏から移住し、起業された方、もしくは岐阜県のマッチングサイトにて就業した方には支援金の交付も行っています。詳細は下記URLよりご確認ください。
公式URL：瑞浪市東京圏からの移住支援事業における移住支援金
起業する移住者も多数！手厚いサポートあり
瑞浪市では、起業する方の後押しをする事業も行っています。実際にビールの醸造工場を起業した方もいるんですよ。
「起業したいけど、なにから始めたらいいか分からない」といった方のためにワンストップ窓口も設置しています。起業にかかる費用を補助する制度など、新しいことにチャレンジする方の背中を押してくれるサポートが満載です。
詳細は下記URLよりご確認ください。
【住まい】空き家バンク・民間アパートも多数
▲空き家バンクの一例。駐車場や庭付きの広々とした戸建て住宅
瑞浪市は、賃貸情報も豊富にあります。民間のアパートが多く空きもあるため、移住に関する条件が一致すればスムーズに生活を始められるでしょう。
空き家バンク制度も実施しており、調べた時点では売買・賃貸ともに掲載がありました。（※2022年12月時点）
瑞浪市のエリアごとに検索できるので、住みたいエリアの情報は随時チェックしておくとよいでしょう。
▲どこか懐かしい空き家バンクの住宅。自分好みにリフォームする方も多い
市営住宅もありますが、抽選となるので移住までに時間の余裕がある方は申し込んでおくのもアリですね。
住宅取得の際の支援が豊富
瑞浪市には、新築・中古に関わらず住まいに関する支援が充実しています。
| 清流の国ぎふ移住支援金 | 2人以上の世帯で移住し、住宅を取得した方に50万円を支給 |
|---|---|
| 空き家等改修補助金 | 空き家の改修にかかった費用を助成：上限100万円 |
戸建て物件を希望する方は、ぜひ瑞浪市の支援を上手に活用してくださいね。
瑞浪市へ移住した方の声
実際に瑞浪市に移住した方の声をご紹介します。
- 土地が安く、補助金もあったのでマイホームの夢が叶った
- 新鮮な野菜がすぐに手に入るのが嬉しい
- 歴史あるまちなみに癒される
- 自然に囲まれているので季節の変わり目に敏感に気づけるようになった
- みずなみ焼きなど、ワクワクするものが多い
- 病院や買い物にすぐに行けて利便性も高い
移住した方からは、瑞浪市のさまざまな特徴に触れた声が上がっていました。このことから、あらゆるニーズに対応する移住地だという印象を受けました。
自然の多さや、利便性の高さ、ほどよい田舎暮らしが実現する瑞浪市は、移住希望者にとって魅力的なまちといえるでしょう。
瑞浪市への移住に関する情報
瑞浪市では、移住定住ポータルサイト「いっしょに育つみずなみ」を運営しています。移住に関する情報がぎゅっとつまっているので、ぜひチェックしてくださいね。
また、任天堂Switch用ゲームソフト「あつまれどうぶつの森」を活用した新しいPRも行っています。瑞浪市の学生たちが協力し、瑞浪市の観光名所やまちなみをゲーム内で体験できます。
▲「みずなみ島」を制作した学生たち
ゲームという新しい角度から瑞浪市について知るのもとても楽しそうですね。
問い合わせ先
瑞浪市では、現在おためし移住施策として、ふるさとワーキングホリデーの実施も検討中だそうですよ。
瑞浪市への移住に興味を持った方は、まず下記へ問い合わせることからはじめてみましょう。
| 担当課 | 市民協働課 |
|---|---|
| 住所 | 〒509-6195 岐阜県瑞浪市上平町1-1 |
| 電話番号（直通） | 0572-68-9756 |
| 公式サイト | https://iju.city.mizunami.lg.jp/ |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/itsusoda.mizunami/ |