福岡県みやま市で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報

この記事では移住を考えている人に向けて、福岡県みやま市の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。

みやま市は福岡県南部に位置し、福岡市まで車で約50分のところにあります。古くは街道が通るなど交通の要衝として栄えてきました。

今回は、みやま市役所企画振興課の吉田さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。

本日お話を伺った方
男性スタッフのアイコン

みやま市役所
企画振興課 地方創生係

吉田 直樹さん

みやま市の特徴を3つご紹介

福岡県みやま市暮らしの特徴

みやま市は、年間を通じて輝く太陽が豊かな自然を形成し、米やセロリ、みかんなど美味しい農産物を育む農業のまちです。

そんなみやま市には次のような特徴があります。

これらの特徴について、詳しく紹介します。

特徴1:新鮮な農産物が手に入る

みやま市のセロリ
▲みやまのセロリはクセが少なく甘みが強いと評判

みやま市は温暖で日照時間が長いため農業が盛んで、多くの農産物が生産されています。特産品は山川みかん、セロリ、高菜漬けなどで、中でもセロリは西日本一の生産量を誇っています。

また、いちごやみかんはふるさと納税の返礼品としても人気です。

みやま市のミカン

九州自動車道「みやま柳川IC」の近くにある「道の駅みやま」は、県内でもトップクラスの売り上げを誇る道の駅。新鮮な野菜や肉、魚、惣菜などが買える「みやまの台所」として機能しています。

道の駅には直売所だけでなくフードコートもあります。移住したら気軽に利用したいですね。

みやま市の「道の駅みやま」フードコート
▲「道の駅みやま」のフードコート。ピザやラーメン、定食などメニューが豊富

また、農産物ではありませんが、特産品のひとつとして国産の線香花火があります。国産線香花火の製造所は国内でも数社しかなく、製造している「筒井時正玩具花火製造所」では線香花火づくりのワークショップも開催されています。

特徴2:九州各都市へのアクセスが良い

みやま市の交通網
引用元:みやま市移住ガイドブック

みやま市にはJR鹿児島本線と西鉄天神大牟田線が走っており、市内には計5つの駅を有しています。また、高速道路・九州自動車道のI.C.と自動車専用道路・有明海沿岸道路のI.C.があり、交通インフラが整っています。

福岡市中心部や福岡空港まで車で約50分、新幹線を利用すれば、博多駅までは約30分で到着します。そのため、博多方面へ通勤・通学する人も多く、みやま市に住めば進学先や通勤先の選択肢が広がります。

熊本市や佐賀市の中心部にも1時間圏内なので、九州各都市への交通アクセスの良いまちと言えます。

特徴3:「ゼロカーボンシティみやま」を宣言

みやま市のバイオマスセンター「ルフラン」
▲バイオマスセンター「ルフラン」

みやま市は、持続可能な循環型社会を目指し、「ゼロカーボンシティみやま」を宣言しています。

その取り組みの一つとして、バイオマスセンター「ルフラン」で生ごみなどをバイオマス資源として循環させています。

各家庭で分別された生ごみや、食品工場の残渣などを処理し、液肥(肥料)と電気を作り出しています。電気はこの施設の動力に使われ、液肥は市内の農地や各家庭で使用されており、そこで採れた農作物が家庭の食卓に並ぶという、資源循環を生み出しています。

みやま市のゼロカーボンシティへの取り組み

その他にも、メガソーラー施設と地域電力会社の設立で、「電気の地産地消」にも取り組んでいます。みやま市は、日常生活の中でSDGsに貢献できるまちです。

みやま市の暮らしに関する情報

ここからは、みやま市の暮らしに関する情報をご紹介します。

気候 8月:平均気温27.7℃
1月:平均気温5.6℃
※参考:気象庁
みやま市に観測地点がないため、大牟田市のデータを掲載
人口 人口:34,978人
世帯:14,666戸
(2023年11月末現在)
病院 医療施設:41(内、小児科5施設)
(2023年10月現在)
学校 保育施設:18所
小学校:7校
中学校:4校
高等学校:1校
(2023年12月現在)
交通 【電車】
JR鹿児島本線:瀬高駅、南瀬高駅、渡瀬駅
西鉄天神大牟田線:江の浦駅、開駅

【バス】
高速バス
堀川バス
みやま市コミュニティバス

【車】
九州自動車道:みやま柳川IC、瀬高BS、山川PA/BS
有明海沿岸道路:黒崎IC、高田IC
近隣都市  大牟田市、柳川市、八女市、筑後市

みやま市にはスーパーマーケットやホームセンターがあり、日頃の生活は市内で完結できます。洋服や家具・家電などを買いたいときは市外に行くことが多いです。車は必須で、1人1台所有している家庭が多いようです。

前述した「ルフラン」は廃校を活用した施設で、旧校庭にバイオマスセンターがあり、改築された旧校舎には、本格的に店舗を構えることが難しい人のためのチャレンジカフェがあります。

みやま市の「ルフラン」内の「チャレンジカフェ」
▲「ルフラン」内の「チャレンジカフェ」はアットホームな雰囲気で毎日新しい出会いがある

オーナーが日替わりで変わり、個性豊かなメニューを楽しめます。チャレンジカフェを卒業し自分のお店を構えた人もいるとのことですから、お店の開業に興味のある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

また、「ルフラン」にはコワーキングスペース・レンタルオフィスと食品加工室も併設されています。食品加工室で生まれた加工品の中には、道の駅などで販売されている商品もあります。テレワークをしたい人やスモールビジネスを始めたい人に最適な拠点ですね。

みやま市の「ルフラン」内の食品加工室▲「ルフラン」内の食品加工室

子どもの遊び場としては、みやま市と筑後市にまたがる筑後広域公園(ちくごこういきこうえん)や高田濃施山公園(たかたのせやまこうえん)がおすすめです。園内が広く大型遊具もあるので、1日遊べる施設です。

高田濃施山公園の遊具▲高田濃施山公園の大型遊具は子どもたちに大人気

また、週末のアウトドアに「九州オルレみやま・清水山コース」をハイキングしてみるのはいかがでしょうか。「オルレ」とは韓国発のトレッキングのことです。

ゴールの「道の駅みやま」で新鮮な野菜を買い物し、最後は長田鉱泉場の足湯で1日を締めくくるのがおすすめです。長田鉱泉場は天然の冷炭酸水が湧き出ていて、炭酸含有量日本一と言われています。鉱泉を利用して作る「コガコーラ」は人気のご当地コーラなのでぜひ試してみてください。

公式:九州オルレ「みやま・清水山コース」

みやま市の長田鉱泉場足湯▲長田鉱泉場の足湯。約16℃の鉱泉を太陽熱エネルギーを使って適温にしている

【子育て】子育て支援が充実。「ワンヘルス教育」で健康について考える機会も

みやま市では妊娠・出産から子どもが成人するまでをワンストップでサポートする「みやま子育てサポートセンター」があります。子育てについて不安なことや心配なことを相談できる窓口があるのは安心ですね。

また、みやま市では子育て世帯への経済的な支援が充実しています。支援の一部は次のとおりです。

保育料の引き下げ 0〜2歳児の保育料を国の定める額から65%引き下げ
子ども医療費助成 0〜18歳にかかる医療費を助成
学校給食費補助 小中学校の子どもの給食費を1人につき1,000円/月を上限に補助

みやま市では、自治体として全国初の「ワンヘルス推進宣言」を行っており、2023年度からは全小中学校で「ワンヘルス教育」を行っています。「ワンヘルス」とは、人間の健康、動物の健康、そして環境の健全性を一つの統一された視点でとらえ、これらを一体的に守るという考え方です。

具体的には、食育を通して食と健康への理解を深めたり、防災教室のなかで災害救助犬と触れ合う機会を持ったりしています。

【仕事】交通アクセスの良さを活かした通勤

大手求人情報サイトでみやま市の求人を調べたところ、約800件ヒットしました(2023年12月現在)
※求人情報の一例

交通アクセスが良いこともあり、大牟田市、久留米市、福岡市など市外へも通勤可能です。

車での通勤時間30分圏内である25km以内で検索すると、約28,000件ヒットしました(2023年12月現在)。近隣地域も含めて探すと、希望の仕事が見つかりやすそうですね。
※求人情報の一例

【住まい】民間賃貸物件が豊富。空き家バンクも

大手住まい情報サイトでみやま市の賃貸物件を調べたところ、約110件ヒットしました(2023年12月現在)。家賃の相場は、2LDK・3K・3DKで約5.4万円です。
※賃貸物件の一例

移住してすぐは民間賃貸物件に住む人が多いようです。みやま市では空き家バンクが利用できますが、掲載されるとすぐに契約が決まってしまうことも多いので、こまめにチェックすると良いでしょう。

公式:みやま市空き家バンク

また、新婚世帯や高校生以下の子どもを含む世帯が市内の賃貸住宅に転入する場合、 最大240,000円の家賃を補助する制度「新婚世帯・子育て世帯家賃補助制度」もあります。対象となる人は活用しましょう。

公式:みやま市「新婚世帯・子育て世帯家賃補助制度」

みやま市に移住した人の声・感想

福岡県みやま市移住者の声

次に、みやま市に移住した方の感想をご紹介します。

  • 「あいさつ日本一宣言都市」だけあって、まちなかで挨拶してくれる人が多く気分が良い
  • 自然豊かで過ごしやすいまち
  • 九州のいろいろなところに行きやすくて便利
  • 近隣の自治体と比較して補助制度が充実していたことが移住の決め手となった
  • 農家さんや自家菜園をしている人から野菜をいただくことがあって助かる

みやま市へ移住するために利用したい窓口・支援

みやま市への移住を検討したら、まずは情報収集をしましょう。オンラインでの移住相談もできますので、活用しましょう。

公式:みやま市「オンラインでの移住相談を受け付けています」

情報収集が済んだら、次は下見です。

みやま市ではオーダーメイド型の移住案内を受けることができます。例えば買い物するお店や子どもと遊べる場所を案内してもらうなど、要望に合わせてアテンドしてくれますので、移住後の生活をイメージしやすくなります。積極的に利用しましょう。

下見の際には、旅費の一部を負担してくれる「みやま市お試し訪問補助金」があります。詳しくは下記リンクをご確認ください。

公式:みやま市「みやま市へ移住をお考えの方への支援(みやま市お試し訪問補助金)」

また、いよいよ移住となったら、一定の条件を満たした場合に「移住支援金」が支給されます。要件が複雑なため、必ず事前に移住相談窓口にお問い合せください。

福岡県みやま市移住支援金 福岡県外からみやま市へ移住し、条件に該当する仕事に就く人が対象。
単身:60万円、世帯:100万円
※18歳未満の子1人につき、100万円を加算

公式:みやま市「福岡県外から移住される方への支援【移住支援金】」

みやま市への移住に関するお問い合わせ

移住相談窓口 みやま市役所 企画振興課 地方創生係
住所 〒835-8601
福岡県みやま市瀬高町小川5番地
電話 0944-64-1550
公式サイト みやま市 移住・定住支援