秋田県三種町で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報|縁結び大学
この記事では移住を考えている人に向けて、秋田県三種町(みたねちょう)の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。
秋田県三種町(みたねちょう)は秋田県の北西部に位置し、琴丘町(ことおかまち)、山本町(やまもとまち)、八竜町(はちりゅうまち)の三町が合併して誕生しました。
今回は、三種町企画政策課企画係の齊藤さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。
三種町の特徴を3つご紹介
三種町は、四季の移り変わりが明瞭で、対馬暖流の影響により年間の平均気温は10℃前後と温暖ですが、冬は寒く、日本海側特有の北西に強い季節風が吹きます。積雪は平野部で10~50cm、山間部では1m以上になります。
そんな三種町での暮らしは、次のような方に適しています。
- 子育て中、またはこれから子育てをする予定
- 車に乗って色々なイベントやアクティビティを楽しみたい
- 高齢になっても安心して暮らせるまちに住みたい
上記のような方に適している理由を、三種町に見られる3つの特徴から解説します。
特徴1:子育て支援が充実。子育て世帯を強力にサポート!
三種町には子育て交流施設「みっしゅ」があります。保健師と保育士が常駐する「こども家庭センター」が併設されており、妊娠・出産から子育てまで継続的なサポートを受けられます。妊娠・出産、子育て、不妊治療の助成など制度のことなど、不安なことはなんでも相談できますので、活用しましょう。
三種町の学校給食は、地産地消でまちで育てた野菜を使ったものを提供しています。児童・生徒の食育につながる素敵な取り組みですね。
また、三種町では、子育て世帯に経済的な支援も手厚く実施しています。ここではその一部をご紹介します。
結婚祝金事業 | 結婚し、町内に在住する人へ祝金10万円贈呈 |
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赤ちゃん誕生祝金支給事業 | 第1子:10万円、第2子:20万円、第3子以降:30万円贈呈 |
子育てファミリー支援事業 | 第3子以降のお子さんが生まれた世帯の、一時預かり保育や病児保育の利用料を助成(上限1万5千円) |
保育料の助成事業 | 第1子の0〜2歳児は所得に応じた助成 第2子以降の全ての0〜2歳児は全額助成 全ての3〜5歳児は全額助成 |
保育園等の副食費の助成事業 | 全ての3〜5歳児へ月額4,800円まで助成 |
ランドセル贈呈 | 小学校入学時にランドセルを贈呈 |
自転車用のヘルメット贈呈 | 小学3年生と中学1年生に自転車用のヘルメットを贈呈 |
給食費助成事業 | 全額助成 |
通学費補助事業 | 通学距離が一定を超える児童・生徒の保護者への補助 |
福祉医療制度(マル福) | 生まれてから高校を卒業するまでの医療費が無料 |
公式:三種町「三種町で暮らすとこんないいいことがあります!」
特徴2:自然豊かで楽しいイベントが多い
▲サンドクラフトinみたねのライトアップ。砂像の制作過程も見学できる(イベントの約2週間前から)
三種町は自然が豊かで、海や山もあり、海水浴や登山が楽しめます。
毎年7月に開催される「サンドクラフトinみたね」は、釜谷浜海水浴場(かまやはまかいすいよくじょう)に砂で制作された砂像を展示するイベントで、その年のテーマに合せた作品が並びます。
イベント当日から8月末までは砂像のライトアップも行われており、毎年多くの観光客で賑わう人気の催しです。
また、三種町は日本有数の「じゅんさい」の産地で、収穫シーズンには、小舟に乗って手摘みする「じゅんさい」摘み採り体験ができます。
毎年6月には「世界じゅんさい摘み採り選手権大会」も開催されており、1時間でどれだけの「じゅんさい」を摘み採れるかを競います。1人で参加するソロの部の優勝者は、およそ2.5kgを収穫するとのことですから、驚きですね。
▲「世界じゅんさい摘み採り選手権大会」優勝者は、ソロの部では約2.5kg、ふたりひと組のペアの部では約5kgを摘み採るという
三種町では、キャンプ場やゴルフ場があるほか、りんごなどフルーツのもぎとり体験もできます。まちが広いため車が必要ですが、車さえあれば、いろいろなイベントやアクティビティを楽しむことができます。
特徴3:高齢者が安心して暮らせるまち
▲ふれあいバス・巡回バスが町内全域を運行している
三種町では、公共交通が充実しています。ふれあいバス・巡回バスが町内全域を運行しており、普段の買い物などに利用できます。町内の移動の場合、1回乗車が200円、一日フリー乗車が300円です。能代方面など町外に移動するバスもあるので、お出かけにも便利です。高齢になり、車を運転できなくなっても、生活しやすい環境といえます。
公式:三種町「三種町ふれあいバス・巡回バスについて(令和5年4月10日改正)」
さらに、「高齢者世帯等除排雪支援事業」があり、自力での除排雪が困難な高齢者等への支援を行っています。そのほか、1人暮らし高齢者等へ緊急通報装置を貸与し、緊急時に対応する「緊急通報サービス事業」もあるなど、三種町は高齢者が安心して暮らせるまちです。
三種町の暮らしに関する情報
ここからは、三種町の暮らしに関する情報をご紹介します。
気候 | 三種町に観測地点がないため、近隣の大潟のデータを掲載 8月平均気温24.0℃ 1月平均気温0.2℃ ※参考:気象庁 |
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人口 | 人口:14,426人 世帯:6,695世帯 (2024年04月30日時点) |
病院 | 病院・クリニック:7件 歯科:4件 |
学校 | 保育園:3園 小学校:5校 中学校:3校 |
交通 | 【空港】 秋田空港(車で約1時間) 大館能代空港(車で約50分) 【電車】 JR奥羽本線:鯉川駅、鹿渡駅、森岳駅、北金岡駅 【バス】 秋北バス 秋田中央交通 【車】 能代市街地まで約20分 JR秋田駅まで約1時間 |
近隣都市 | 能代市(のしろし) |
三種町の冬は、県内では降雪量が少ない方ですが、雪かきは毎日のルーティンのひとつです。どれくらい降るか、移住前に確認しておいた方がよいでしょう。
三種町はまちが広いため、車があった方が便利です。誰でも利用可能なふれあいバス・巡回バスもありますので、免許がない人や冬の雪道を走り慣れていない人は活用してください。
三種町には3つの地域があり、それぞれにスーパーマーケットがあるので、日常の買い物は町内で済ませられます。大きな商業施設で買い物をしたい場合は、能代市や五城目町(ごじょうめまち)に行くことが多いようです。
【子育て】天気を気にせず遊べる「みっしゅ」がおすすめ
▲子育て交流施設「みっしゅ」は森岳駅から徒歩で約6分。保健師や保育士がいるので、子育てに関する相談もできる
子育て交流施設「みっしゅ」では、屋内大型遊具を備えた「こどもホール」や、授乳スペースを備えた「休憩室」、飲食やお昼寝もできる和室「子育て交流室」を開放しています。こどもホール等の開放スペースは、年末年始以外、年中無休です。
「こどもホール」では、子どもの成長に合ったアイテムを選択して遊ぶことができます。天候を気にせず遊べる施設として便利に利用できますね。
【仕事】近隣地域を含めると求人は多い
大手求人情報サイトで三種町の求人を調べたところ、約150件ヒットしました。(2024年6月時点)
※求人情報の一例
町内での仕事は農業が多いです。近隣の市町村へのアクセスがよいため、能代市など町外で働く人も多いようです。車で30分圏内の25km以内に範囲を広げると、約1,800件の求人がありました。これだけ求人数が多ければ、希望の仕事が見つかりそうですね。
※求人情報の一例(25km以内)
【住まい】賃貸物件は少ない。補助事業を利用して戸建て購入の検討を
▲50歳未満なら住宅取得補助事業を活用できる
大手住まい情報サイトで三種町の賃貸物件を調べましたが、とても少ないようです。
三種町では空き家バンクが利用できますが、現在のところ登録数が少ない状況です。「住宅リフォーム助成事業」がありますので、よい物件が見つかったら活用しましょう。
また、50歳未満の人には「住宅取得補助事業」がよく利用されています。該当する人は確認してください。
住宅リフォーム助成事業 | リフォームにかかった費用の10%(上限額15万円)を補助 |
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住宅取得補助事業 | 50歳未満の方または18歳以下の子を養育している方が町内で住宅を取得する場合に下記を助成 新築:上限100万円+町内施工業者加算20万円 中古:補助率1/2(上限額50万円) |
公式:三種町「三種町で暮らすとこんないいいことがあります!」
三種町に移住した人の声・感想
次に、三種町に移住した方の感想をご紹介します。
- 近隣市町村にアクセスしやすく、ベッドタウンとして便利
- 美味しい野菜やフルーツが手に入りやすい点が嬉しい
- 子育て支援が充実しているので、子どものいる世帯におすすめできるまち
- 「サンドクラフトinみたね」のようなイベントや祭りが多く楽しい
利便性や子育て支援の充実が高評価のようです。イベントや祭りは地域の人々と仲良くなれるチャンスなので、積極的に参加したいですね。
三種町へ移住するために利用したい窓口・支援
▲YouTubeの三種町の公式チャンネル「みたねのむすびch」では三種町での暮らしを紹介している
三種町への移住を検討したら、まずは情報収集から始めましょう。YouTubeの三種町の公式チャンネル「みたねのむすびch」では、三種町のさまざまな魅力を発見することができますので、ぜひ参考にしてください。
情報収集が済んだら、次は下見です。観光を兼ねて下見をする場合は、まちの特産品「じゅんさい」の摘み採り体験ができる6〜7月がおすすめです。7月には「サンドクラフトinみたね」も開催されるので、こちらも楽しむとよいでしょう。また、移住後のギャップを防ぐため、一度は冬の様子も確認しておきましょう。
三種町主催の移住体験ツアーはありませんが、必要に応じて任意団体が移住希望者を案内してくれます。詳しくは下記URLからご相談ください。
また、東京圏から秋田県に移住し、就業等をされた人には、移住支援金が支給されます。2人以上の世帯の場合100万円、単身世帯の場合60万円で、18歳未満の世帯員1人につき、100万円が加算されます。対象となる人は活用してください。
三種町への移住に関するお問い合わせ
移住相談窓口 | 三種町企画政策課企画係 |
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住所 | 〒018-2401 秋田県山本郡三種町鵜川字岩谷子8 |
電話 | 0185-85-4817(直通) |
公式サイト | 三種町 定住・移住 |