岐阜県御嵩町で暮らす魅力とは？移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報

この記事では移住を考えている人に向けて、岐阜県御嵩町（みたけちょう）の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。

御嵩町は岐阜県の中南部に位置し、町内を流れる可児川（かにがわ）や木曽川と、町域の60％を占める山林が、四季折々の里山の風景を作っています。名古屋圏や岐阜市街地にアクセスしやすいのも特徴です。

今回は、御嵩町役場の太田さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。

御嵩町の特徴を3つご紹介

御嵩町は民間の「街の幸福度自治体ランキング」で、2022年に県内2位に選ばれています（※）。
（※）いい部屋ネット「街の幸福度 自治体ランキング2022<岐阜県版>」

そんな御嵩町での暮らしは、次のような方に適しています。

• 古いまち並みが好き
• のどかな里山で暮らしたい
• 交通の便の良い場所に住みたい
• 子育て中・これから子育てをする予定

上記のような方に適している理由を、御嵩町に見られる3つの特徴から解説します。

特徴1：古いまち並みとのどかな里山が共存している

▲中山道御嶽宿（みたけじゅく）。御嵩町には、江戸から数えて49番目の「御嶽宿」と50番目の「伏見宿（ふしみじゅく）」が置かれていた

御嵩町は江戸時代に中山道の宿場町として栄えていたため、まちの中心部では現在も古いまち並みが残っています。中山道御嶽宿内にある「商家竹屋」は、江戸時代の建築様式を色濃く残す建物です。

▲中山道御嶽宿内にある「商家竹屋」は、明治10年（1877年）頃の建築と推定されている（御嵩町指定有形文化財）

一方、まちの中心部から少し足をのばすと、のどかな里山風景が広がります。特に「みたけの森」は、春はツツジやヤマザクラが赤やピンクに染まり、夏はササユリが大輪の花を咲かせ、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の表情を楽しめます。展望台からは金峰山（きんぷさん）や恵那山（えなさん）、伊吹山（いぶきやま）が一望でき、見晴らしの良さも自慢です。

▲「みたけの森」ではピクニックやバードウォッチングなどが楽しめる

▲「みたけの森」のささゆりは6月が見頃。ささゆりを見に県外から訪れる人も多い

特徴2：近隣都市へのアクセスが良好

▲御嵩町の風景と名鉄広見線の電車

御嵩町には東海環状自動車道「可児御嵩I.C.」があり、マイカーを利用すれば、名古屋圏や岐阜県の近隣都市にスムーズにアクセスできます。

また、名古屋鉄道（名鉄）広見線（ひろみせん）が走っており、御嵩町内では、「顔戸駅（ごうどえき）」「御嵩口駅（みたけぐちえき）」「御嵩駅」の3駅が利用できます。「御嵩駅」から「名鉄名古屋駅」までは約1時間20分ですからお出かけにも便利です。

車や電車を利用すれば、近隣都市に通勤・通学しながら、御嵩町で理想の田舎暮らしをすることも可能です。

特徴3：子育て環境が充実している

▲子育て支援センター「ぽっぽかん」

御嵩町では、子育て支援センター「ぽっぽかん」をはじめ、図書館、公園、児童館などの子育て施設が揃っており、安心して子育てができる環境が整っています。

子育て支援センター「ぽっぽかん」では、同年齢の親子が一緒に遊びながら学べる親子教室や、どろんこあそび、絵本の読み聞かせなどをおこなっており、併せて子育てに関する相談も受け付けています。

町役場北庁舎にある「こども家庭センター（子ども家庭総合支援拠点）」では、すべての妊産婦、子育て世帯、子どもへ一体的に相談支援を行っています。不安なことがあれば、ひとりで悩まず相談してみましょう。保健師、保育士、社会福祉士などがしっかり話を聞いてくれます。

また、御嵩町では、0歳〜中学校3年生までの子どもの医療費を助成しています。

教育については、ICT教育（※）はもちろん、地元交流、ふるさと教育、環境学習に力を入れており、環境学習の成果を発表する場を設けています。また、2023年度から環境都市交流体験プロジェクトを実施する予定です。
（※）教育現場へのタブレットの導入など教育のデジタル化のこと

御嵩町の暮らしに関する情報

▲ふれあいバス。バスに描かれている可児才蔵（かにさいぞう）は、御嵩町で生まれた戦国武将

ここからは、御嵩町の暮らしに関する情報をご紹介します。

気候	御嵩町に観測地点がないため、近隣の美濃加茂のデータを掲載 8月平均気温：27.5℃ 1月平均気温：3.1℃ ※参考：気象庁
人口	人口：約17,700人 世帯：約7,500戸 （令和5年6月1日現在）
病院	病院・クリニック：9 歯科：5
学校	保育施設：5所 小学校：3校 中学校：3校 高等学校：2校
交通	【電車】 名古屋鉄道（名鉄）広見線：顔戸駅、御嵩口駅、御嵩駅 【バス】 ふれあいバス ふれあい予約バス 【車】 可児市まで約15分
近隣都市	可児市（かにし）、美濃加茂市（みのかもし）、土岐市（ときし）

御嵩町には電車やバスなどの公共交通機関も充実していますが、車があれば、岐阜県・愛知県の市街地へのアクセスが広がり、より便利です。道幅が狭い場所もあるため注意して運転するようにしましょう。

町内にはスーパーマーケットや薬局、商業施設などがあり、日頃の生活は町内で完結できます。大きな買い物をしたい場合などは、可児市へ出かけることが多いようです。

気候については、県内では比較的過ごしやすく、平均気温は15℃程度。冬は降雪がありますが、積雪量はさほど多くありません。気になる人は、下見の際に降雪の状況をチェックしておくと良いでしょう。

【子どもの遊び場】「南山公園」「B＆G海洋センター」がおすすめ

▲南山公園には野球場やテニスコートも併設されている

子どもの遊び場については、「南山公園」「B＆G海洋センター」がおすすめです。

「南山公園」はまち並みを一望できる高台に位置する緑豊かな公園。全長85.6m。高低差16mのローラー滑り台は子どもたちに大人気です。小さな子ども向けの遊具もあるので、年齢を問わず楽しく遊べそうです。

「B＆G海洋センター」は「南山公園」がある丘陵地の一角に位置しており、プールや体育館があります。5月中旬から9月末まで開館しています。幼児プールもあるので、雨の日でも遊べる場所として覚えておきましょう。

また、子育て支援センター「ぽっぽかん」では、子どもが自由に遊べるスペースがありますし、読み聞かせなどのイベントもあります。こちらも利用したいですね。

【仕事】近隣都市も含めて検討を

大手求人情報サイトで御嵩町の求人を調べたところ、約590件ヒットしました。工業団地が多いので製造業が多いです。
※求人情報の一例

通勤時間30分圏内の25km以内で検索すると、約40,300件ヒットしました。可児市など近隣都市も含めて探すと、希望の仕事が見つかりそうですね。
※求人情報の一例

【住まい】民間賃貸住宅は豊富。空き家バンクの活用も

▲空き家バンク登録物件の一例

大手住まい情報サイトで御嵩町の賃貸物件を調べたところ、約80件ヒットしました。
※賃貸物件の一例

御嵩町では賃貸・購入ともに空き家バンクが利用できます。登録物件が増えてきていますので、一度チェックしてみてください。

公式：御嵩町「空き家バンク制度」

また、地球温暖化対策および、災害に強いまちづくり推進のため、太陽光発電設備等の再生可能エネルギーシステムを設置する方々に対して、設置費用の一部を補助しています。

木造住宅の耐震改修工事については補助があります。空き家を購入し、耐震改修工事を行う場合は活用してください。

木造住宅耐震改修工事補助金	事前に木造住宅の耐震診断を行っている住宅を対象に、対象工事費の約8割（限度額110万円）を補助

公式：御嵩町「木造住宅耐震改修工事のご案内」（PDFファイルが開きます）

御嵩町に移住した人の声・感想

次に、御嵩町に移住した方の感想をご紹介します。

• 市街地や近隣都市へのアクセスが良い
• 住んでいる集落はたった10世帯ちょっとの里山だが、車で10分ほどでスーパーや病院、図書館があるので、不便を感じない
• 地域の人々は物腰が柔らかくて親切な方が多いと感じる
• 子どもと散歩に出かけると、ご近所さんが声をかけてくれて安心する
• ご近所づきあいがあり、都会では希薄になりがちな人とのつながりや交流を楽しめる

地域の人々とのつながりを楽しんでいる移住者が多いようですね。利便性が良い点も好評です。

御嵩町へ移住するために利用したい窓口・支援

御嵩町への移住を検討し、情報収集が十分済んだら、下見に行ってみましょう。空き家バンクの登録は3・4月が多いので、この時期に訪れるのがおすすめです。また、遠方で頻繁に下見に来られない人には、電話による相談も可能です。まずは移住相談窓口に問い合わせてみてください。

御嵩町への移住に関するお問い合わせ

移住相談窓口	御嵩町役場　企画課　企画調整係
住所	〒505-0192 岐阜県可児郡御嵩町御嵩1239番地1
電話	0574-67-2111（代表）
公式サイト	岐阜県御嵩町移住交流・子育て応援ポータルサイト　みたけ暮らし