北海道南富良野町の魅力!移住に役立つ暮らし・仕事・住まい情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「北海道南富良野町(みなみふらのちょう)」をご紹介します。

南富良野町は、山・川・湖を有する、自然の豊かなまち。この恵まれた環境を活かし、まちでは一年中、さまざまなアクティビティやスポーツが楽しめます。

“大自然を遊びつくす”体験のできるその環境は、屋外で体を動かすことが好きな方にはピッタリ。

また、学校教育でも多くのアウトドア体験が取り入れられているので、お子さんに自然の中でのびのびと育ってほしいと考える方にもおすすめの移住先です。

南富良野町はまた、移住者による起業が多く、起業に対する助成金制度の整ったまちでもあります。

道の駅「南ふらの」周辺は、現在、地域活性化の拠点として、複合商業施設へと改修中。起業を検討している方は、今後ますますのにぎわいが見込める南富良野町で、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

そんな南富良野町について、暮らしの特徴や、仕事・住まい探しなど、移住を検討するのに役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
マスコットキャラクター「南(みなみ)ちゃん」

南富良野町役場 企画課

西川さん

南富良野町の暮らし、3つの特徴

北海道南富良野町暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には南富良野町がおすすめです。

  • アウトドアやスポーツが好き。季節を問わず、のびのびと体を動かして遊びたい
  • 子どもには、大自然の中でいろいろな体験をしながら、たくましく育ってほしい
  • 移住後に起業をしたい。起業に対する支援が整ったまちを希望している

なぜこのような方に南富良野町が向いているのか、その理由を踏まえつつ、南富良野町の暮らしの特徴を紹介していきます。

特徴1:大自然を遊びつくす、スポーツ&アクティビティ

キャンプ場にテントが並んでいる
▲「かなやま湖畔キャンプ場」は、テント500張分のフリーサイトや炊事場などを備え、北海道内でも屈指の規模

南富良野町は、四方を山に囲まれ、まちの東西に空知川が流れる、自然豊かなまち。そして、その豊かな自然を活かした多彩なアクティビティが楽しめます。

その環境は、まさに大自然を“遊びつくす”という言葉がピッタリ。都会では、夏や冬の“ご褒美旅行”として過ごすような時間を、南富良野町では日常の中でたくさん体験することができます。

たとえば夏には、空知川の上流でダイナミックなラフティングをしたり、かなやま湖でゆったりとカヌーにラフティング。湖畔のサイクリングや、満天の星を眺められる夏季限定のキャンプも人気です。

ラフティングで水しぶきを浴びる人々

湖でカヌーを漕ぐ人

冬はスキーやスノーシュー、犬ぞりツアーなどのウィンタースポーツが盛りだくさん。「国設南ふらのスキー場」は、さらさらのパウダースノーがご自慢で、町内外から多くの人が訪れます。

さらに、一面が氷で覆われたかなやま湖では、冬の風物詩・ワカサギ釣り。珍しいところでは、南富良野町で盛んなカーリングを気軽に体験することもできます。

雪上にワカサギ釣りのテントがたくさん並んでいる
▲ストーブの完備された暖かいテントの中で、快適にワカサギ釣りを楽しめる

カーリングのストーン
▲南富良野町は、カーリングの世界選手権やオリンピックを数多く輩出してきたまちでもある

アクティビティの選択肢が多すぎて、今日は何をして遊ぼうかと迷ってしまうような南富良野町。毎日をワクワクと、子どもの頃の夏休みのような気持ちで過ごしたい方には、特におすすめといえる移住先です。

特徴2:学校教育にもアウトドアが盛りだくさん

南富良野町の豊かな自然環境は、子育て世帯の方にとっても大きな魅力でしょう。休日の、家族や友達同士でのお出かけ先も、やはり人気は山や川といった自然の中。

アウトドアの楽しみあふれる南富良野町では、都会のように「子どもがゲームばかりする」と頭を悩ませることも減りそうです。

学校でも、南富良野町ならではの活動をふんだんに取り入れています。カヌー体験は小学校から、中学生になれば、登山やキャンプなども行います。

町内唯一の高校「南富良野高等学校」では、授業科目に「アウトドアI・II」が設けられ、ラフティングにフィッシング、スキーなどあらゆることに挑戦。生徒達は多彩な体験を楽しみつつ、自然の大切さや、南富良野町ならではの魅力を学んでいきます。

なお、南富良野町では医療費助成制度により、22歳までの医療費が全額助成されます。医療費助成の期間としては<15歳まで>や<18歳まで>とする自治体が多い中、南富良野町は全国的にも珍しい手厚さです。

いつ発生するか分からない医療費を全面サポートしてもらえるのは、子育て世帯にとって心強いところですね。

特徴3:起業を後押しする支援と環境

ウィンナーやチーズなどの盛り合わせ
▲南富良野町で起業する方の分野としては、レストランなど飲食系が多い。エゾ鹿肉など、ここならではの素材を使った料理も

移住を検討している方の中には、「移住を機に夢だったカフェを開きたい」「地域の資源を使った雑貨店を始めたい」など、起業を希望する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

南富良野町では、実際に起業をされる方も多く、起業に対する助成金も用意されています。

商工業等起業支援事業 起業または事業拡大に伴う、店舗等の新築・増改築や設備導入費用が100万円以上となる場合に、以下の助成金を交付

起業:事業に要した費用の【2分の1以内】の額(上限:200万円)
事業拡大:事業に要した費用の【3分の1以内】の額(上限:200万円)

2023年11月現在、南富良野町では、道の駅「南ふらの」の周辺を大規模な複合商業施設へと改修中です。これは「南ふらの」が地域活性化の拠点として、国土交通省による「重点道の駅」に選定されたことを受けた取り組みです。

施設内には、アウトドア用品店「モンベル」やレストラン、フードコートなどがラインアップ。また道の駅の向かいには、ホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・北海道南富良野」がオープンしました。

これまでは通過型の観光客が多かった南富良野町ですが、今後は滞在型が増え、にぎわいが増すことが見込まれています。

まちの豊かな自然や資源といった魅力に加え、このように観光地としてのポテンシャルも高い南富良野町。ぜひ、南富良野町で新しいチャレンジをしてみませんか?

南富良野町の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、南富良野町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温−8.4°C
8月:平均気温19.2°C
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:2,295人
世帯数:1,324世帯
(2023年10月時点)
近隣都市 富良野市、夕張市、芦別市
空知郡上富良野町、勇払郡占冠村、上川郡新得町、清水町、沙流郡日高町
公共交通 鉄道:JR北海道
路線バス:町営循環バス(デマンドバス)、占冠村営バス
大都市へのアクセス 札幌へ:車で約2時間30分
病院 診療所4、歯科1
学校 小学校2、中学校1、高校1
行事・イベント かなやま湖湖水祭り

南富良野町は4つのエリアに分かれています。

そのうち、町役場などのある中心部が「幾寅(いくとら)地区」。利便性が高いので、移住者がまず初めに暮らす地域としても人気です。

町内には循環バス(デマンドバス)などが通っていますが、生活に車は必須と考えた方が良いでしょう。

買い物に関しては、食品などは町内のスーパーで事足りますが、まとめ買いや大きな買い物をしたい時は町外へ出かけることになります。主なお出かけ先としては、隣接する富良野市(南富良野町から車で約40分)など。

富良野市のほかにも、南富良野町の近隣には占冠村トマムや新得町サホロといったリゾート地も多く、休日のお出かけ先も多彩です。

7月、南富良野町のかなやま湖では「かなやま湖湖水まつり」を開催。キッチンカーやステージショーなども登場し、まちは盛り上がりに包まれます。花火大会では、湖畔から打ち上げられる花火に加え、湖を横断する「ナイアガラの滝」が見る人を魅了します。

「かなやま湖湖水祭り」の花火大会
▲「かなやま湖湖水祭り」のナイアガラの滝は、全長約700mと、北海道随一の規模

【名所・観光】映画の聖地を訪れる人多数

「幌舞駅」と駅名が掲げられた、JR幾寅駅

南富良野町は、1999年に公開された高倉健主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となったことでも知られるまちです。

映画の中で「幌舞駅」として登場したのは、町内の「幾寅駅」。JR根室本線、富良野~新得間の廃止にともない、廃駅となることが予定されていますが、駅舎は「幌舞駅」と名前を掲げたまま公開されています。

駅舎内の展示室には、映画に関連する写真や衣装、小道具などが所狭しと並んでいます。また駅周辺にも食堂などのロケセットが残され、数多くのファンが訪れる“聖地”となっています。

「かなやま湖森林公園」は、周囲を林で囲まれた、自然豊かな公園です。7~8月には、湖畔のラベンダー畑が満開に。湖とラベンダーという、ここならではのコラボレーションが、訪れる人の目を楽しませてくれます。

かなやま湖森林公園のラベンダー畑

【仕事】近隣エリアを含めた求職活動がおすすめ

2023年11月現在、大手求人サイトで、南富良野町内の正社員求人情報を検索すると、約50件が見つかりました。次に、この検索範囲を南富良野町から通勤約30分(25km圏内)まで広げると、約510件と大幅に増加。

より幅広い選択肢からお仕事を見つけたい方は、近隣エリアも含めた仕事探しがおすすめです。

参考:正社員求人情報の一例(南富良野町内)
参考:正社員求人情報の一例(南富良野町から25km圏内)

そのほか、南富良野町では「新規就農者等育成事業」として、新規就農を希望する方に向けた支援も行っています。

家賃助成金 家賃の2分の1以内の額(上限:2万円/月、最長3年間)
農地取得補助金 経営開始時に要する農地取得価格の25%以内の額(上限:100万円)
就農奨励金 就農時から2年間、年額120万円

【住まい】マイホーム購入・リフォームに補助金あり

南富良野町へ移住をする際、まず初めの住まいとしては賃貸住宅を選ぶ方が多いそうです。まちでは各地区に公営住宅、特定公共賃貸住宅を用意しているので、参考にしてみてください。

詳細:公営住宅・町営住宅の空き情報

また空き家バンクも整備されていますが、登録件数は多くはなく、物件が出ればすぐに成約する状況だそうです。

住宅に関しては、以下のような支援が利用できます。子どものいる家庭の場合には加算金もあるので、条件に当てはまる方はぜひ活用してください。

マイホーム助成事業 町内にマイホームを新築、購入等する方に、以下の助成金を交付

○新築・購入
費用の【10%以内】の額(上限:100万円)
※町内に本社のある法人を利用し新築する場合は、上限300万円

○中古住宅の購入
購入費の【10%以内】の額(上限:30万円)

移住者の場合には【商品券20万円分(義務教育修了前の子どもが同居する場合は40万円)】を加算
住宅リフォーム助成事業 町内事業者を利用して住宅リフォームを行う方で、補助対象経費が30万円以上になる場合に【経費の2分の1以内】の額を助成(上限:50万円)

南富良野町へ移住した人の体験談・感想

北海道南富良野町移住者の声

ここでは、実際に移住して南富良野町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 山・川・湖と全部そろっていて、星空もとてもきれい。豊かな自然が最高に魅力的
  • スキー場が町内にも、トマムや富良野など近くのエリアにもある。ウィンタースポーツが好きな人にはピッタリの環境だと思う
  • 地域の人達がみんな親切で温かく、暮らしやすいまち
  • ジャガイモやにんじんといった野菜など、食材が豊富。採れたてのにんじんの甘さには驚いた

豊かな自然に囲まれ、都会ではできない生活を満喫している方が多いようです。

南富良野町への移住に向けた行動

南富良野町への移住に関しては、まずは町役場へのご相談がおすすめです。電話やメールのほか、オンライン相談も受け付けているので、南富良野町での暮らしや仕事、住まいなどについて、ぜひお気軽に相談をしてみてください。

詳細:オンライン移住相談窓口

マスコットキャラクター「南(みなみ)ちゃん」
西川さん

南富良野町は、暮らしていくうえで不便もありますが、それを上回る魅力のある町です。まずは、ぜひお試しに来てください

南富良野町への移住に関するお問い合わせ

担当課 企画課
住所 北海道空知郡南富良野町字幾寅867番地
電話番号 0167-52-2115
対応時間 8:30~17:15(土・日・祝日と12月31日~翌年1月5日を除く)
公式サイト https://www.town.minamifurano.hokkaido.jp/migration-info/