山形県三川町移住ガイド:豊かな自然と充実の子育て環境が魅力の田園都市
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「山形県三川町(みかわまち)」をご紹介します。
三川町は、山形県の北西部に位置する、水田が広がるまちです。四季折々の自然が楽しめますが、特に町の花である菜の花が満開になる春の風景は、三川町ならではの魅力にあふれています。
庄内地域の交通の要衝であり、地域内各地へのアクセスが良いことも、三川町の特徴です。通勤や週末のお出かけ先などの選択肢が多く、生活圏を広く取りたい方に適しています。また庄内空港へも車で10分程度で行けるため、東京との行き来も便利です。
三川町は、子育て関連施策が充実したまちでもあります。支援制度、教育環境、親子の遊び場など、きめ細かいサポート体制が整っています。最近では子育て世帯向けの分譲住宅地も整備されています。
そんな三川町について、暮らしの特徴や仕事・住まい探しなど、移住に役立つ情報を詳しくお届けします。
三川町の3つの魅力:自然・アクセス・子育て環境
地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には三川町がおすすめです。
- 自然豊かなまちで暮らしたい方。特に、花咲く春の穏やかな風景を楽しみたい方
- 住んでいるまちだけでなく、近隣の地域にも気軽に出かけたい方
- 東京への出張が多い方、または東京近辺に家族や友人が住んでいる方
- 子育て環境の充実したまちを希望している方
これらの方に三川町が適している理由を踏まえながら、三川町の暮らしの特徴を詳しく紹介していきます。
特徴1:庄内平野が広がる美しい自然と四季折々の風景
三川町は、町の全域が庄内平野の中に位置しています。
そのため町内に山はなく開けた景色が広がり、遠くに鳥海山や月山を望むことができます。
町の中央を流れる赤川沿いには緑地公園「パルク赤川」も整備され、日々の暮らしの中で美しい自然の風景を楽しめる環境です。
春夏秋冬、季節の移り変わりを鮮やかに感じられる三川町の暮らし。日々美しい風景を眺めて過ごしたい方や、風景写真の撮影が趣味の方にとって、特に魅力的な移住先といえるでしょう。
スライドで三川町の美しい風景が見られます→
中でも、三川町ならではの魅力を存分に味わえるのが、春です。
町内の各地では、町の花でもある菜の花が満開になり、一面が明るい黄色のじゅうたんのように広がります。ゴールデンウィークに開催される「菜の花まつり」には町内外から多くの人が訪れ、その眺めや写真撮影を楽しみます。
▲「菜の花まつり」では、キッチンカー出店や各種イベントなどもあり、家族でたっぷり楽しめる
▲街路樹の桜にも、寄り添うように菜の花が咲き誇ります。優しい色合いのコラボレーションに心が癒される風景です
特徴2:庄内地域の交通の要衝、東京へも便利なアクセス
庄内地域のほぼ中央に位置する三川町は、地域の交通の要衝として発展してきました。
町内には国道・県道が走り、山形自動車道の鶴岡インターチェンジ(鶴岡市)へ約15分、庄内空港インターチェンジ(酒田市)へも約10分とアクセスが良好です。これらの充実した道路網によって、庄内地域一円へ気軽に足を伸ばすことができます。
仕事の選択肢を増やしたい方、様々な地域に遊びに出かけたい方など、生活圏を広くとってアクティブな暮らしをしたい方にとって、三川町は魅力的な環境と言えるでしょう。
さらに庄内空港へも車で約10分、庄内空港から羽田空港までは約1時間で到着します。東京への出張が多い方、都心に住んでいる家族や友人と頻繁に行き来したい方にとっても、三川町は便利な立地のまちと言えそうです。
特徴3:充実の支援制度と施設で実現する理想の子育て環境
三川町は、子育て世帯が暮らしやすいまちづくりに力を入れています。その取り組みは多岐にわたり、出産・子育てに関するお祝い金の支給、充実した教育制度、そして子どもたちが安心して遊べる場所の整備など、多面的なサポートを行っています。このような環境は、お子様をもつ方々にとって非常に魅力的です。
出産祝金
お子様が誕生した世帯に対し、以下の額が支給されます。特に第3子以降については、5年間にわたって各年度10万円ずつ受け取ることができるため、長期的な子育て費用の計画に役立つでしょう。
第1子 | 子ども1人につき10万円(出生した年度に一括支給) |
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第2子 | 子ども1人につき30万円(出生した年度に一括支給) |
第3子以降 | 子ども1人につき、満4歳になるまで各年度10万円 (出生した年度から毎年度10万円ずつ、5年間で総額50万円) |
教育環境
三川町では、地域と学校が連携し、まちの方を講師にした農業体験や、町内の企業訪問などの体験型授業を行っています。子ども達は、地域の特色や魅力に直接触れることで、自然とふるさとへの愛着を深めることができます。
さらに、デジタル化の推進や、音楽教室・演劇教室などの芸術文化体験学習の実施、中学生の英語検定料の補助など、情操面と学習面の両方を育てる取り組みが充実しています。
また、学童保育の拡充により、子どもの安全な居場所を確保し、仕事をしている保護者の負担軽減を目指しています。
遊び場(テオトル内 子育て支援センター)
▲「テオトル」で人気の大型遊具。ほかに、絵本やおままごとで遊べるスペースもあり、幅広い年齢の子どもが楽しめる
親子の遊び場として、子育て支援センターの設備が充実している点が特徴的です。
子育て交流施設「テオトル」は、幼児の遊び場であるだけでなく、学童保育所と多目的ホールも併設されています。さらに、コワーキングスペースを兼ねた空間もあり、お子さんを遊ばせながらパソコン作業などをしたい保護者にとって、便利な施設となっています。
三川町の生活環境:気候から交通アクセスまで暮らしの基本情報
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、三川町の暮らしに関するさまざまなデータをお届けします。
気候 | 1月:平均気温1.9°C 8月:平均気温25.5°C (酒田地点を参照) ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 7,096人 (2023年9月末現在) |
近隣都市 | 鶴岡市、酒田市、庄内町 |
公共交通 | バス:庄内交通(鶴岡市-三川町-酒田市 間) |
大都市へのアクセス | 山形市へ:車で約1時間半(高速利用時) 東京へ:車で約10分+飛行機で約1時間 |
病院 | 病院1、診療所3、歯科3 |
学校 | 小学校3、中学校1 |
名産・特産 | 米、食用菜の花、しいたけ、メロン、柿 |
行事・イベント | 菜の花まつり、みかわまち納涼祭、庄内カレー食べくらべ、みかわ秋まつり |
三川町は山がない地形が特徴です。そのため、冬場の降雪は比較的少ないですが、遮るものがないため強い風が吹くことがあります。
この地域では、古くから防風林としてケヤキの木が多く植えられ、三川町では「町の木」として親しまれています。
特に「山の神神社」の境内にある「山の神のケヤキ」は、まちのシンボル的存在です。樹齢は350年から400年超と推定され、町の文化財に指定されています。
▲高さ25m、根の周り7mという「山の神のケヤキ」は、威風堂々とした、たくましい姿
町内には、産地直売所やスーパー、大型ショッピングセンターやホームセンターなどがあり、日常の買い物に不自由することはありません。
一方、町内には電車がなく、路線バスの本数も多くはないため、日常生活には車が必要です。運転免許を持たない方向けに、安価に利用できるデマンドタクシーを運行していますので、活用するとよいでしょう。
移住の手始めには、各種施設が近場にまとまった町中心部が暮らしやすいかもしれません。
豊富な水と肥沃な土地に恵まれた三川町では、数々の農産物が栽培されています。特にお米は、庄内地域でも屈指の米どころとして有名です。
毎年恒例のイベント「庄内カレー食べくらべ」では、地域の有名店のカレーとともに、おいしいお米を味わうことができます。
仕事事情:広域の通勤圏と農業就業支援で広がる就業機会
大手求人情報サイトで三川町の正社員求人を検索すると、約160件が見つかりました。(2023年10月時点)
この検索範囲を通勤約30分(三川町から25km圏内)まで広げると、ヒット数は約3,600件と大幅に増加します。これは、三川町周辺の就職機会が豊富であることを示しています。
参考:正社員求人情報の一例(三川町内)
参考:正社員求人情報の一例(三川町から25km圏内)
三川町は庄内地域一円へのアクセスが便利です。特に鶴岡市(車で約15分)をはじめ、近隣都市を広く通勤先とできるところが強みとなっています。
また、三川町の基幹産業は農業です。就農を希望している方は、山形県の制度を利用して就農相談や研修を受けることができます。これらの支援策は、新規就農者の方々にとって心強い助けとなるでしょう。
住まい探し:子育て世帯向け分譲地と移住者支援制度
2023年10月、三川町では子育て環境充実化の一環として、子育て交流施設「テオトル」に隣接する住宅地「テオトルタウン三本木」の分譲を開始しました。
分譲宅地は全37区画あります。周辺には認定こども園や町役場、公園などの施設も整っており、子育て世帯にとって非常に暮らしやすい環境が整っています。
この分譲地への注目度は高く、分譲開始前から多くの問い合わせが寄せられています。今回の「第1期」に続き、今後も分譲を行う計画があるため、興味のある方は町の公式サイトを定期的にチェックすることをおすすめします。
詳細:「テオトルタウン三本木」
一戸建て以外の選択肢としては、賃貸住宅の建設も増えていますが、空室がすぐに埋まってしまう状況です。また、町営住宅も用意されているので、住まいをお探しの方はまずお問い合わせをしてみることをおすすめします。
詳細:町営住宅について
住まいに関する支援制度として、以下のようなものが利用可能です。特に移住者や子育て世帯に対しては、手厚い支援が用意されています。
三川町住宅取得支援事業 | 新築・中古の住宅を取得する方に対し、以下の補助金を交付 ○住宅の建設または新築住宅の取得 建設・取得費用の【100分の2】の額(上限:20万円)。ただし、町内業者を利用の場合は【100分の3】の額(上限:30万円) ○中古住宅の取得 取得費用の【100分の1】の額(上限:10万円)。さらに、町内業者を利用の場合は【100分の1.5】の額を加算(上限:15万円) <移住者への加算> 交付対象者1人につき20万円(昭和63年4月1日以降に出生された方の場合、30万円を加算※合計額の上限は50万円) |
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住宅リフォーム支援事業 | 住宅のリフォーム工事など(※要件あり)を行う方に対し、以下の補助金を交付 ○一般世帯 対象費用の【5分の1】の額(上限:24万円) ○移住世帯、新婚世帯、子育て世帯 対象費用の【3分の1】の額(上限:30万円) |
三川町移住者の声:のどかな環境と温かいコミュニティを実感
ここでは、実際に三川町に移住して暮らしている方々の体験談や感想をご紹介します。
- 美しい自然の風景と、のんびりとした雰囲気が魅力的です。特に子育て世代にとっては理想的な環境だと感じています。
- 地域の方々がとても温かく接してくれます。例えば、近所の方から自家栽培の新鮮な野菜をおすそ分けしていただくこともあり、とても助かっています。
- 自治会などの地域活動には、参加すれば歓迎してもらえますが、強制されることはありません。自分のライフスタイルを大切にしながら、地域との関わりを持つことができます。
このように、美しい自然環境と温かい地域コミュニティに恵まれ、自分らしい暮らしを楽しんでいる移住者が多いようです。三川町での生活は、都会とは異なる魅力に満ちていることがわかります。
三川町への移住に向けた行動
三川町への移住を検討している方は、まずは町役場へお電話することをおすすめします。
役場の担当者が、移住希望者のニーズやライフスタイルについて詳しく聞き取りを行い、それに合わせて利用可能な支援制度や施設を紹介してくれます。
実際に町を訪れて見学したい方には、町の職員が同行案内してくれる場合もありますので、遠慮なく相談してみましょう。
下見で宿泊を希望する場合は、町内の「いろり火の里」がおすすめです。この施設には宿泊できる「田田(でんでん)の宿」のほか、「なの花温泉田田」「なの花ホール」があり、三川町の魅力を体感しながらゆっくりと過ごすことができます。
さらに、隣接する「道の駅庄内みかわ」には新鮮な農産物を販売する直売所コーナーや食堂があり、三川町の豊かな食文化も楽しむことができます。
▲「道の駅庄内みかわ」では、採れたての農産物が手に入る。物産館の店名「マイデル」は、庄内弁で「待ってるよ」の意味
三川町への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 企画調整課 |
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住所 | 山形県東田川郡三川町大字横山字西田85 |
電話番号 | 0235-35-7013 |
対応時間 | 8:30~17:15(土曜日・日曜日・祝日および年末年始を除く) |
公式サイト | https://www.town.mikawa.yamagata.jp/ |