三原市移住のすすめ:便利な都市機能と豊かな自然が共存する広島の魅力都市

この記事では移住を検討している方に向けて、広島県三原市(みはらし)の特徴や仕事、住まいなど、暮らしに役立つ情報をご紹介します。

三原市は広島県の中央東部に位置し、中国・四国地方のほぼ中心にあります。陸海空の交通アクセスが優れている点が特徴です。

今回は、三原市役所の檀上さんと移住コーディネーターの清水さんに、地域の魅力や暮らしぶり、移住支援などについてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
三原市役所の檀上さん

三原市 経営企画部 地域企画課

檀上さん

三原市移住コーディネーターの清水さん

移住コーディネーター
株式会社MCAT

清水さん

三原市の魅力:移住前に知っておきたい3つの特徴

広島県三原市暮らしの特徴

三原市は、程よく便利で程よく田舎な町で、都市部での生活・里山での暮らし・島での生活と、希望に合わせて多様なライフスタイルを選択できます。

このような三原市での暮らしは、次のような方に適しています。

  • 交通アクセスの良い場所に住みたい
  • 自然豊かな瀬戸内海の環境で穏やかに暮らしたい
  • 移住後、地域社会に溶け込み、地域の人々と積極的に交流したい

上記のような方に三原市が適している理由を、この地域に見られる3つの特徴から詳しく解説していきます。

特徴1:陸海空の交通アクセスが抜群

三原市の広島空港
▲広島空港。2023年にはANA広島-東京線就航60周年を迎えた

三原市は交通アクセスの良さが大きな特徴のひとつです。中国・四国地方のほぼ中心に位置するため交通の要衝となっており、山陽新幹線と2つの在来線、山陽自動車道、三原港をはじめとする4つの港湾や広島空港など、陸海空の交通機関が集中しています。

三原市から広島市や広島空港へは車で約30分、広島空港から東京までは飛行機で約1時間30分で移動できます。また、三原市から大阪へは新幹線を利用すれば約1時間30分でアクセスできるため、出張や旅行などに便利です。このような利便性を活かし、普段はテレワークをしながら月に1度大阪の会社に出社するというライフスタイルの移住者も存在します。

「瀬戸内でゆったり暮らしたいけれど、不便なところは避けたい」という方にも最適なまちです。

三原市の佐木島へ向かうフェリー
▲佐木島(さぎしま)へ向かうフェリー。佐木島には橋がかかっていないため高速船やフェリーで行き来する

特徴2:都市機能と自然が共存する海・山・島の多彩な環境

三原市の浜辺

三原市は、海に面した三原駅周辺の市街地に都市機能がコンパクトに集約されており、商業施設や医療機関などへのアクセスが便利です。

一方で、市街地から車で30分ほど山側に行くと、緑豊かな田園地帯が広がっており、豊かな自然と清浄な空気の中で生活を楽しむことができます。

三原市の山間部の田園風景

さらに、三原市には「佐木島」と「小佐木島」という2つの島があり、離島生活も可能です。これらの島は本土と橋でつながっておらず、高速船やフェリーで往来します。島内には信号機がなく、静かな環境で落ち着いた生活を楽しむことができます。

このように住む場所によって多様な生活スタイルを選択できることも三原市の大きな魅力の一つです。

特徴3:移住者を温かく迎える地域コミュニティの魅力

三原市の駅前の商店街

三原市の魅力として挙げられるのは、移住者と地域の人々が寄り添いながら暮らしている点です。三原市は元々企業城下町で転勤者が多かったこともあり、移住者を受け入れる土壌が自然と形成されていたようです。

移住者をサポートできる人材が行政だけでなく民間にも多く存在し、「誰も知り合いがいない状態で引っ越してきたが、今では気さくに話せる友人や仲間がたくさんできた」という声も聞かれます。「三原市で起業したい」「三原で新しいことにチャレンジしたい」という意欲的な人には、周囲からの応援が得られやすい環境が整っています。

さらに、何度か三原市を訪れる中で地域の人との繋がりができ、それがきっかけで移住を決めた人も多いそうです。後述する移住体験ツアーでは、希望に応じて地域の人や先輩移住者と交流する機会が設けられていますので、積極的に参加してみることをおすすめします。

三原市の会話する住民

三原市での生活:子育て・仕事・住まいの具体的情報

三原市の駅から見た市街地

ここからは、三原市の暮らしに関する情報をご紹介します。

気候 8月平均気温:26.5℃
1月平均気温:5.7℃
※参考:気象庁(竹原地点)
人口 人口:約88,000人
世帯:約43,000戸
(2023年11月30日現在)
病院 病院・クリニック:16院
歯科:19院
(2023年12月現在)
学校 保育所:12所
幼稚園:11園
認定こども園:11園
小学校:22校
中学校:13校
高等学校:5校
大学:1校
(2023年12月現在)
交通 【空港】
広島空港

【港湾】
三原港
尾道糸崎港
佐木港
須波港

【電車】
JR山陽新幹線:三原駅
JR山陽本線:糸崎駅、三原駅、本郷駅
JR呉線:三原駅、須波駅、安芸幸崎駅

【バス】
中国バス
芸陽バス
鞆鉄バス
おのみちバス
高速バス各種

【車】
山陽自動車道:三原久井IC、本郷IC
近隣都市 尾道市、竹原市、東広島市

三原市には大型スーパーや家電量販店などが揃っており、日常生活に必要な買い物はほとんど市内で済ませることができます。ただし、市内の移動には車があると便利です。瀬戸内海特有の温暖で雨が少ない気候ですが、中山間地域では冬季に雪が降るため、スタッドレスタイヤの準備が必要です。

映画鑑賞や大型商品の購入など、より多様な選択肢が必要な場合は、福山市(車で約40分)や広島市(車で約1時間・新幹線で約30分)に出かけることが一般的です。広島東洋カープのファンの中には、仕事後に新幹線で広島市のスタジアムに向かい、野球観戦を楽しむ人もいます。

子育て世帯の週末の過ごし方としては、海辺で船を眺めたり、山でキャンプを楽しんだり、空港の森林公園で飛行機を観察したりするなど、自然を活かしたアクティビティが人気です。

子育て環境:充実したキャリア教育と支援施設

三原市では、まちの中心にある児童館「ラフラフ」が工夫を凝らしたイベントを開催し、お母さん同士がつながる場所となっています。また、地域子育て支援センターや地域子育て支援サロンなど、親子の居場所がたくさんあります。これらの施設を積極的に利用することをおすすめします。

三原市ではキャリア教育に力を入れており、「こどもおしごとチャレンジ」として、小学3年生から6年生を対象にさまざまな職業に触れてもらう機会を提供しています。例えば、美容師のカット体験や職場見学を通して、子どもたちが仕事や職業について楽しく学んでいます。この取り組みは、子どもたちの「生きる力」を育む素晴らしい機会となっています。

公式:みはら子育てネット「こどもおしごとチャレンジ 参加者募集中!」

仕事事情:市内外の豊富な求人と通勤の利便性

大手求人情報サイトで三原市の求人を調べたところ、約2,800件ヒットしました(2023年12月現在)。これだけ求人数があれば、多様な職種や条件の中から希望の仕事が見つかる可能性が高いでしょう。
※求人情報の一例

さらに、車での通勤時間30分圏内である25km以内で検索すると、約24,000件ヒットしました(2023年12月現在)。これは三原市周辺の広範囲な就職機会を示しています。
※求人情報の一例

三原市内に勤務する人が多数を占めますが、交通アクセスの良さを活かして、隣接する尾道市・福山市・東広島市などに通勤する人も少なくありません。このように、三原市は居住地としても、就業の拠点としても魅力的な選択肢となっています。

住まい探し:豊富な民間賃貸と空き家バンク活用のススメ

大手住まい情報サイトで三原市の賃貸物件を調べたところ、約560件ヒットしました(2023年12月現在)。家賃の目安としては、2LDK・3K・3DKで約5.75万円です。
※賃貸物件の一例

三原市では空き家バンク制度に力を入れています。移住者の多くは民間賃貸物件に入居しますが、空き家バンクを利用して物件を購入または賃貸する人もいます。空き家バンクを利用する際は、空き家改修費の補助制度があるので、ぜひ活用しましょう。この制度は、移住者の住環境整備を支援し、空き家の有効活用を促進することを目的としています。

空き家改修等支援事業補助金 改修にかかった費用の2分の1以内(上限30万円)

公式:三原市「空き家改修等支援事業補助金について」
公式:三原市「空き家バンク登録物件情報」

三原市移住者の声:暮らしやすさと新たな魅力の発見

広島県三原市移住者の声

次に、三原市に移住した方々の感想をご紹介します。

  • 駅前に図書館や児童館があり、よく利用しています。ショッピングセンターも近くにあり、都会過ぎず田舎過ぎない「ちょうど良さ」を感じています。
  • 地域の人々が移住者を温かく受け入れてくれていると実感しています。
  • 移住して最初に驚いたのは、地元で採れる新鮮な野菜や魚が非常に美味しいことでした。
  • 移住前は忙しく気が休まらない日々でしたが、今ではゆったりと過ごせ、趣味を楽しむ余裕が生まれました。
  • 東京では子ども向けの施設はどこも混雑していましたが、三原では遊び場が多く、しかも混んでいないのが嬉しいです。
  • スーパーやドラッグストアの数が多いので、日常の買い物がとても便利です。
  • 季節ごとに開催される祭りなど、伝統行事が豊富で生活に彩りを添えてくれる点が魅力的です。

三原市への移住支援:利用したい制度と相談窓口

三原市への移住を検討する際は、まず家族と話し合い、移住の目的を明確にしましょう。情報収集には、市の移住担当者とのオンライン移住相談も活用できます。これにより、三原市の特徴や生活環境について詳しく知ることができます。

公式:すんでみはら。「三原市オンライン移住相談会を開催しています!」

情報収集が済んだら、実際に三原市へ下見に行くことをおすすめします。移住検討者向けの交通費支援や宿泊費補助制度があるので、ぜひ活用してください。

片道交通費支援制度 東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)在住者を対象に、広島への来訪(事前調査等)に要する片道交通費を支援(上限1人あたり2万円)
三原市お試し暮らし滞在費補助金事業 県外在住の三原市への移住希望者を対象に、宿泊費およびレンタカー借上料の一部を補助(宿泊料年度上限:20,000円/人、レンタカー借上げ料年度上限:21,000円/人)

公式:すんでみはら。「みはら暮らし応援します!」

さらに、三原市では移住体験ツアーを随時募集しています。「子育て環境を知りたい」「三原市で起業したい」など、参加者の要望に合わせてアレンジされるオーダーメイド型のツアーです。三原市の暮らしを直接体験できる貴重な機会なので、ぜひ参加を検討してみてください。

公式:すんでみはら。「オーダーメイド型移住体験ツアー参加者募集中!!」

三原市移住コーディネーターの清水さん
清水さん

三原駅から西に徒歩5分ほどのところに、古民家を改装したコワーキングスペースがあります。ここには移住コーディネーターが常駐しており、移住に関する相談を受け付けています。オンライン相談だけでなく、実際に訪れて face to face で相談できる場所として、ぜひご利用ください!

三原市移住相談窓口:詳細な情報とサポート体制

移住相談窓口 三原市 経営企画部 地域企画課 企画調整係
住所 〒723-8601
広島県三原市港町3-5-1
電話番号 0848-67-6011
公式サイト 広島県三原市移住ポータルサイト すんでみはら。