海と山が身近な北海道松前町へ移住!暮らしの魅力や仕事・住宅情報を解説
この記事では、地方への移住を考えている人に向けて「北海道松前町(まつまえちょう)」をご紹介します。
北海道の最南端にある松前町は、海と山の間で暮らせるロケーションが魅力です。特に北海道の中でも比較的温暖で、冬の積雪量が少ない気候を求めている人や、釣りが好きな人におすすめです。
また、松前城(福山城)を有する日本最北端の城下町でもあります。春には1万本の桜が咲き誇る、風情ある環境の中でテレワークをしたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
北海道松前町の暮らしの特徴・魅力3つ
北海道松前町の暮らしの特徴や魅力としては、大きく次の3つが挙げられます。
それでは順に、詳しく見ていきましょう。
海と山の間で暮らす!釣りスポット&名物・松前本マグロを満喫できる
▲美しい海と山に挟まれる松前町
松前町では海岸線に沿って集落があり、住宅や道路が海と山に挟まれています。そのため、自然豊かな北海道の中でも、特に自然を身近に感じられるエリアだと言えるでしょう。
海岸沿いで遊べることはもちろん、港など釣りをしやすいスポットもあります。アジやサバなどをはじめ、色々な魚がよく釣れるそうです。
▲町内には釣りを楽しめるスポットがたくさん!
さらに沖合まで出れば、津軽海峡の荒波で育った「松前本マグロ(クロマグロ)」も釣れるのだとか。秋には「松前城下マグロまつり」が行われ、脂のりの良い本マグロをリーズナブルに味わえますよ。
▲松前町の秋の味覚を代表する「松前本マグロ」の水揚げ風景
私も釣りが好きで、すぐに海に行ける環境が気に入っています。移住される方の動機の一つにもなっていますね。
また山にも近いため、気軽に山菜を採りに行けるなど、日常の楽しみ方が広がります。
このほか、北海道の最南端に位置していることから、非常に多くの渡り鳥を見ることができます。バードウォッチングが好きな方には最高のロケーションだと言えるでしょう。
コワーキングスペースでテレワークが可能。東京への日帰りアクセスも可能
▲TENOHA松前のオシャレなコワーキングスペース
松前町では2024年5月、コワーキングスペースの機能を備えた「TENOHA松前」がオープンしました。
コワーキングスペースは平日の10:00から17:00まで利用可能なので、テレワークやワーケーションの際に活用できますよ。
また、松前城(福山城)と津軽海峡を望める町の中心エリアにあるため、仕事の合間にリフレッシュしやすい環境です。
▲仕事の合間に、周囲に広がる自然豊かな風景を味わえる
公式:TENOHA松前
さらに、松前町から函館空港までは約2時間でアクセスできます。例えば、テレワークで月に数回は東京へ出社する必要がある場合にも、便利な立地だと言えそうです。
また、車で約1時間の木古内駅には新幹線が発着します。新幹線に乗れば、仙台まで約2時間30分、東京まで約4時間でアクセスできるので、こちらを使う選択肢もあります。
「松前っ子誕生祝金」など手厚い子育て支援あり
松前町では、独自の子育て支援にも力を入れています。
例えば「松前っ子誕生祝金」では以下のように、第3子以降では一人あたり総額50万円の支給を受けることができます。
▼松前っ子誕生祝金
出生時 | 満1歳時 | 総額 | |
---|---|---|---|
第1子 | 10万円 | 10万円 | 20万円 |
第2子 | 20万円 | 10万円 | 30万円 |
第3子以降 | 30万円 | 20万円 | 50万円 |
また、18歳(高校生)までの医療費は町が負担するため、基本的には入院費用(※)なども無料。北海道内なら受給者証を提示すれば、窓口でお金を支払う必要がないのも嬉しいポイントです。
※食費等を除く
このほか、町内の保育所やこども園が一時保育に対応していたり、学童保育を行っていたりと、子育てをサポートする仕組みも整っています。
その他の子育て支援については、松前町の公式サイトをご確認ください。
公式:北海道松前町(子育て)
北海道松前町の暮らしに関する情報
北海道松前町の特徴や魅力への理解が深まったところで、次は実際の生活インフラや仕事・住宅の情報について見ていきましょう。
気候 | 1月:平均気温-0.5℃ 8月:平均気温22.7℃ ※参考:気象庁(松前) |
---|---|
人口 | 5,906人 (2024年7月1日時点) |
病院 | 病院:1、診療所:2、歯科:3、薬局:3 |
学校 | 小学校:3、中学校:1、高校:1 |
交通 | 【鉄道】 最寄り駅は、JR北海道北海道新幹線および道南いさりび鉄道道南いさりび鉄道線「木古内駅」(木古内町) 【バス】 ・函館バス ・地域生活バス「大漁くんバス」 |
近隣都市 | 福島町、上ノ国町、知内町、木古内町 |
松前町は北海道の最南端に位置しており、対馬海流の影響も受けていることから、積雪量が少なく寒暖差も小さいなど暮らしやすい気候が魅力です。
町内にはスーパーやドラッグストア、ホームセンターがあるため、生活に欠かせない日用品はひと通りそろえることができます。
一方で家具・家電などの大きな買い物では、車で約1時間30分かけて函館へ行くことが多いと言います。
また、全科診療の町立病院があるものの、やはり大きな病気などの際には函館まで行く必要があります。北海道一般で言えることですが、車が欠かせない生活環境です。
車で1~2時間と聞いて「遠い」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この辺りでは日常的な距離という感覚です。
このほか松前町は、文化勲章を受章した書家・金子鴎亭(おうてい)を生んだ町としても知られています。書道教育が盛んで、町内の高校の書道部では全国1位の生徒も輩出しているそうです。
国内で最後に建造された日本式の城である松前城(福山城)や書家の作品など、歴史や文化が根付いていることも、松前町で暮らす魅力だと言えるでしょう。
仕事:テレワークを軸に町内求人もチェック
大手の求人サイトで北海道松前町の正社員求人を検索したところ、約30件の求人情報が見つかりました。(2024年7月時点)。
※参考:求人情報の一例(北海道松前町のみ)
町内の人の大半が地元で就業しているなか、求人は決して多いとは言えない状況です。また函館までは車で約1時間半かかるため、通勤する人はほとんどいないようです。
もし現在、テレワーク可能な仕事に就いている方は、移住のハードルがぐっと下がると言えるでしょう。先ほど紹介した「TENOHA松前」も、ぜひ活用してみてください。
住まい:まずは役場へ相談してみる
大手の住宅情報サイトで北海道松前町の賃貸物件を探したところ、一戸建ての賃貸物件が1件だけ見つかりました(2024年7月時点)。
※参考:物件情報の一例
町内には不動産屋がないことから、アパートなどを探す際には、まず役場に相談し、そこから個人でアパートを管理している方へつないでもらうと良いでしょう。
住宅に関しては、まず一度ご相談ください。
なお、2024年4月には「空き家バンク」が開設されました。2024年7月時点ではまだ登録物件はありませんが、今後少しずつ増えていくと期待されます。
公式:松前町移住・定住サイト(住まい)
北海道松前町へ移住するための具体的な行動
最後に、北海道松前町へ移住するための具体的な行動についてご紹介します。
まずは下見から。冬の環境が知りたいなら1~2月がおすすめ
移住を検討するにあたって、まずは現地を訪れてみるのが一番でしょう。
観光をメインにするなら、250種1万本もの桜が咲く4~5月か、マグロを筆頭に秋の味覚を満喫できる9月ごろがおすすめです。
一方で、本格的に移住を考えるなら、冬の寒さや積雪を体験できる1~2月に訪れると良いでしょう。風力発電が行われるほどの風の強さも感じてみてください。
移住を考えている方は「移住生活体験住宅」を利用できる
松前町では、移住を前向きに考える人向けに「移住生活体験住宅」を設けています。
基本的な家電製品やWi-Fi環境が整った2LDKの住宅を、1週間から1年まで利用することができるので、ここで実際にテレワークをしながら生活体験もできますよ。
利用料などの詳細については、下記の公式サイトをご確認ください。
公式:松前町移住・定住サイト(松前町への移住について)
北海道松前町への移住に関するお問い合わせ
北海道松前町への移住については、政策財政課までお問い合わせください。
担当課 | 北海道松前町役場 政策財政課 |
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住所 | 〒049-1592 北海道松前郡松前町字福山248番地1 |
電話番号 | 0139-42-2275(代表) |
公式サイト | https://www.town.matsumae.hokkaido.jp/ |