熊本県益城町への移住!まちの魅力・仕事・住まい情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「熊本県益城町(ましきまち)」をご紹介します。

益城町は、県庁所在地である熊本市に隣接しています。このため、通勤や通学、ショッピングなどの選択肢が多いところが大きな魅力。また、町内に空港と高速道路のICを有しているため、週末のお出かけや旅行にも、快適に出かけられます。

その利便性の一方で、町内には豊かな自然があり、おいしい水や食べ物にも恵まれています。このように都市機能と自然が調和していることから、益城町は特に子育て世代の方の移住先として注目を集めています。

そんな益城町について、暮らしの特徴や仕事・住まいの状況など、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
熊本県益城町の職員・本田さんのプロフィール写真

企画財政課 復興企画係 主査

本田 祐大さん

益城町の暮らし、3つの特徴

熊本県益城町の場所を紹介する画像

益城町は、次のような特徴のあるまちです。

ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。

特徴1:大都市に隣接。空港と高速ICも有する利便性

益城町は、熊本県の県庁所在地である熊本市に隣接し、車で約30分という近さです。

このため熊本市のベッドタウンという面があり、熊本市の職場や学校に通いやすいのが益城町の大きな特徴。熊本市でのショッピングやレジャーにも、日常的に出かけられます。

熊本県益城町の職員・本田さんのプロフィール写真
本田さん

益城町の西~北西部と、熊本市の東区(益城町に接している地区)はほぼ一体の生活圏です。学生さんなら、自転車で熊本市へ通学している人も珍しくないですよ。

また益城町は、町内に熊本空港と、九州自動車道の益城熊本空港ICを有する交通の拠点でもあります。

熊本空港までは市街地から車で20分。熊本空港からは、東京・大阪・名古屋の3大都市をはじめとする国内各地への便が就航しています。さらに、韓国や台湾、香港への国際便もあるので、アジア旅にも気軽に出かけられそうです。

九州自動車道は、福岡県北九州市から鹿児島県鹿児島市まで、九州地方を縦断しています。そのICが身近にあることで、九州各地へのレジャーや週末旅行のお出かけ先も多彩。観光や温泉など、休日の楽しみは尽きないでしょう。

益城町は、利便性の高い環境でアクティブな暮らしをしたい方に、特におすすめの移住先です。

特徴2:豊かな自然の中でのびのび子育て

秋津川河川公園
▲春、「秋津川河川公園」では川沿いに約90本の桜が咲き誇る

益城町は、世界最大級のカルデラをもつ阿蘇の西側に位置し、まち東部からは阿蘇山の豊かな緑をのぞむことができます。また、町内をいくつもの川が流れ、南部には山が連なります。

この豊かな自然も、益城町の魅力の1つ。さらにその自然の中、家族・お子様連れでのびのびと過ごせる場所がたくさん整備されているのも嬉しいところです。

たとえば、河川環境の保全と機能向上を目的に整備された「秋津川河川公園」は、憩いの場として、また春にはお花見の名所として人々に親しまれています。

町南部の「飯田山」は、気軽なハイキングも楽しめる低山です。登山道が舗装されていて登りやすいので、登山初心者やお子様連れの方にもおすすめ。

「潮井自然公園」は、敷地内に川が間に流れ、キャンプ場も設けられた、広々とした公園です。2023年には大型遊具も設置され、週末には家族連れのにぎやかな声が響いています。

益城町は、「自然をたっぷり味わえる環境で暮らしたい」「自然の中でのびのびと子育てをしたい」という方にも、ピッタリと言えるまちなのです。

特徴3:蛇口からおいしい水!おいしい食べ物もたくさん

益城町の水道の源水は、100%地下水(深井戸)です。

潮井公園のそばに「潮井水源」と呼ばれる湧水があり、家庭の飲料水や生活用水として利用されているのです。

雨水が長い年月をかけて大地に浸透し、自然にろ過されたその水は、水質が良好でおいしいと評判。都会で“おいしい水”を求め、ミネラルウォーターを買ったり、浄水器を使用したりしている方にとっては、嬉しい環境ではないでしょうか。

そして、豊富な水と肥沃な土壌に恵まれた益城町では、農業も盛んです。まちの中央部は水田地帯、北部には畑作地が広がり、お米やスイカ、柿などが栽培されていて、「益城スイカ」や「シンデレラ太秋」などは、ふるさと納税の返礼品にもなっています。

熊本県益城町の職員・本田さんのプロフィール写真
本田さん

益城町産のヒノヒカリを使ったブランド焼酎「こめます」も評判です。春季全国酒類コンクールで第1位特賞に選ばれたこともあるんですよ。

益城町では、地元で採れた新鮮でおいしい食べ物を口にしたい、家族に食べさせたいという希望も叶うでしょう。

益城町の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、益城町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温4.5°C
8月:平均気温27.0°C
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:34,092人
世帯数:14,451世帯
(2024年2月時点)
病院 診療所:18、病院:3、歯科:7
学校 小学校:5、中学校:2
名所・観光 潮井水源、益城町復興まちづくりセンター にじいろ、木山城趾公園
公共交通 空港:阿蘇くまもと空港
路線バス:九州産交バス
大都市へのアクセス 熊本市へ:車で約30分
近隣都市 熊本市、上益城郡御船町、嘉島町、菊池郡大津町、菊陽町、阿蘇郡西原村

大都市・熊本市が生活圏に入ることによる利便性の高さが、大きな魅力の益城町。

一方で町内にも、食料品や生活用品を買うお店や医療機関などがそろっているので、日常生活に不自由は感じないでしょう。

「ふるさと市場」や「JAかみましき」では、地元で採れた新鮮な野菜も手軽に購入することができます。

【震災からの復興】災害の記憶の継承と、魅力的なまちづくり

「益城町復興まちづくりセンター にじいろ」の外観
▲益城町役場に隣接する「益城町復興まちづくりセンター にじいろ」。館内には、誰でも自由に弾くことのできるピアノも設置されている

益城町は、2016年の熊本地震で震度7の揺れを2度経験し、甚大な被害を受けました。その経験から、まちでは災害への教訓を継承する取り組みを行い、復興まちづくりが進められています。

「益城町復興まちづくりセンター にじいろ」は、地元の人々の交流の場でもあり、熊本地震の記憶の継承の場、災害に備える場でもあります。

「マシキラリ」の外観
▲コンテナ単位の店舗で“ギフトボックスを開けるような楽しみ”を味わえる、マシキラリ

また、新しい町へと再生する中で、複合施設やカフェなど、新しい魅力的なお店も続々誕生。

復興のシンボルの1つとして2022年に誕生した「マシキラリ」は、耐震性の高いコンテナを組み合わせて作られた、2階建ての複合施設です。

それぞれのコンテナにカフェや居酒屋などさまざまなお店が入っているほか、定期的にイベントも行われているので、ぜひ訪れてみてください。

【仕事】熊本市への通勤が多数派。町内にも就業先あり

2024年3月現在、大手求人情報サイトで益城町の正社員求人を検索すると、約460件がヒットしました。

町内には、化粧品企業の本社や菓子メーカーの工場など大きな就業先が複数あり、町内でお仕事を探すことも十分可能です。ただ、やはり熊本市へのアクセスの良さを活かし、求人数豊富な熊本市でお仕事をされる方が多数派だそう。

実際に、検索範囲を通勤約30分(益城町から25km圏内)まで広げると、約25,600件と大幅に増加しました。

参考:正社員求人情報の一例(益城町内)
参考:正社員求人情報の一例(益城町から25km圏内)

【住まい】移住子育て世帯に手厚い支援

2024年3月現在、大手住宅情報サイトで益城町の賃貸物件を検索すると、約100件がヒットしました。

参考:賃貸物件情報の一例

また益城町では、子育て世帯の移住者の中で、対象地域に一戸建て住宅を新築または購入する方に対し100万円の補助金を交付しています。

条件に当てはまる方は、ぜひ利用してください。

詳細:益城町子育て世帯移住定住促進補助金について

【育児・教育】地域にも世界にも目を向ける学校教育

前項でご紹介した住宅支援を含め、益城町は子育て世帯が暮らしやすいまちづくりに積極的です。

育児面では、18歳までの医療費が無料。また妊娠を届け出た方へ向けた「ましきっ子出産応援ギフト(妊婦1人あたり5万円)」、お子様を養育している方へ向けた「ましきっ子子育て応援ギフト(お子様1人あたり5万円)」があり、子育て世帯の経済的負担を軽減します。

教育面では、子ども達が地域に出かけ、地域の方々を先生に色々なことを学ぶ社会学習に力を入れている点が特徴的。そのほか、益城町と友好交流協定を結んでいる台湾・台中市大甲区と、小学校同士がZoom交流をするなどの取り組みをしています。

ふるさとを知り大切にすることから、世界に目を向けることまで、益城町の子ども達は広い視野を身につけられそうです。

益城町へ移住した人の体験談・感想

熊本県益城町に移住した人の口コミトップ画像

ここでは、実際に移住して益城町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 都会すぎず田舎過ぎない。熊本市へ通勤ができて熊本市より土地代などが安い、暮らしやすいまちだと思う。
  • 買い物は不便はなく、必要な機能は町内に備わっている。基本的に車移動だけど、基本的に渋滞がないので運転にストレスを感じない。
  • 震災後、どんどん変わっていくまちなみを見ているとワクワクするし、この変化に地域の一員として関われるのが嬉しい。

熊本市のベッドタウンでもある益城町で、高い利便性とゆとりを両立する暮らしを叶えたという声が多数見つかりました。

また、震災からの復興の中で、より魅力的なまちになっていく過程を楽しんでいる方も多いようです。

熊本県益城町の職員・本田さんのプロフィール写真
本田さん

大震災の教訓をいかし、災害対策は最先端。安全性の高いまちと言えると思います。ちなみに町役場も免振機能付きですよ。

益城町への移住に関するお問い合わせ

担当課 企画財政課 復興企画係
住所 熊本県上益城郡益城町大字宮園702  
電話番号 096-286-3223
対応時間 8:30~17:15(土・日・祝日と、年末年始を除く)
公式サイト https://www.town.mashiki.lg.jp/list01133.html