香川県まんのう町で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報|縁結び大学
この記事では移住を考えている人に向けて、香川県まんのう町(まんのうちょう)の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。
香川県まんのう町は香川県の南西部に位置し、高松市まで約40分のところにあります。西の山間部には町名の由来にもなっている日本一の灌漑用(かんがいよう)ため池である「満濃池(まんのういけ)」があります。
今回は、まんのう町役場地域振興課の北山さんと井上さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。
まんのう町の特徴を3つご紹介
まんのう町では、豊かな水と緑に恵まれ、季節の変化に合わせて、美しい景色を見ることができます。そんなまんのう町での暮らしは、次のような方に適しています。
- 自然豊かな環境でのんびり暮らしたい
- 都市部との二拠点生活を検討している
- 食にこだわりがある。美味しい農産物を食べたい
上記のような方に適している理由を、まんのう町に見られる3つの特徴から解説します。
特徴1:自然豊かで四季折々の景色を楽しめる
▲満濃池と桜
まんのう町は自然に恵まれたまちです。「満濃池」をはじめ、大小約900ものため池を有しています。まちの南側には讃岐山脈が連なり、そのふもとを香川県で唯一の一級河川である土器川(どきがわ)が流れています。
また、四季折々の景色を楽しめるのも特徴で、春の満濃池の桜と仲南地区の菜の花、夏の仲南地区のひまわり、秋の三霞洞渓谷(みかどけいこく)の紅葉、冬の満濃池の雪景色など見どころが満載です。
▲仲南(ちゅうなん)地区中山の菜の花
▲琴南(ことなみ)地区にある三霞洞渓谷
まんのう町では豊かな緑を活かした林業も盛んで、「まんのう町みどりのまちづくり宣言」を行いました。現在、この宣言に基づき、森林整備や木質バイオマスの利用促進、森林環境教育や木育を推進しています。
1歳児健診では、木と触れ合う木育(もくいく)に取り組んでいるほか、「琴南地域活性化センター(ことなみ未来館)」では木工体験教室や木育広場を用意しています。
このように、まんのう町なら、池と山と川に囲まれ、四季折々の景色を楽しみながらのんびり暮らすことができます。後述する通り、子どもの遊び場も多いので、子育て世帯にはとくにおすすめです。
▲満濃池の雪景色
特徴2:都市部へのアクセスがよい
まんのう町は近隣の都市まで短時間で行くことができます。車なら、高松市まで約40分、丸亀市まで約30分です。ショッピングや映画など、休日のお出かけも気軽に行けます。
また、高松空港までは車・バスで約40分と好アクセス。まんのう町から東京(羽田)まで約1時間40分ほどで到着するので、旅行や出張に便利です。東京との二拠点生活も不可能ではありません。
まんのう町から主要都市までの所要時間(乗り換え時間等含まず)
東京(羽田) | 高松空港まで車・バスで約40分→高松空港から羽田空港まで約1時間 |
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新大阪 | 琴平駅まで車で約5分→JR琴平駅から特急でJR岡山駅まで約1時間→JR岡山駅から新幹線でJR新大阪駅まで約45分 |
特徴3:うどん県だけどそばも有名。農業が盛ん
▲まんのう町の町木でもある「かりん」
まんのう町では農業が盛んです。お米の栽培がメインですが、まんのう町の町木でもある「かりん」や「いちじく」も多いです。
▲満濃地区羽間(はざま)の「いちじく」
仲南地区では「ひまわり」の栽培に力を入れており、夏には多くの観光客が、見事なひまわりを鑑賞しに訪れます。また、花だけでなく、種から油を絞った「ひまわりオイル」や、その搾りかすを食べた「ひまわり牛」が開発されています。
▲仲南地区帆山のひまわり団地とJR四国の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」
香川県といえばうどんが有名ですが、まんのう町の琴南地区では「そば」の栽培が盛んです。標高が高くて寒暖差の大きいところでおいしく育つそば。琴南地区の島ヶ峰は標高800mにあり、そばの栽培に適していることから、以前からそば栽培が行われてきました。うどん県のそばもぜひ一度味わってみたいですね。
▲琴南地区の島ヶ峰そば
まんのう町の暮らしに関する情報
ここからは、まんのう町の暮らしに関する情報をご紹介します。
気候 | まんのう町に観測地点がないため、近隣の高松市のデータを掲載 8月平均気温28.6℃ 1月平均気温5.9℃ ※参考:気象庁 |
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人口 | 人口約17,500人 世帯:約7,500戸 (令和5年4月1日現在) |
病院 | 病院・クリニック:9件 歯科:6件 |
学校 | 保育施設:7所 小学校:6校 中学校:1校 |
交通 | 【空港】 高松空港(車で約40分) 【電車】 JR土讃線:塩入駅、黒川駅 高松琴平電気鉄道琴平線:羽間駅 【バス】 琴参バス 【車】 高松市まで約40分、丸亀市まで約30分 |
近隣都市 | 高松市、丸亀市 |
まんのう町では鉄道とバスが運行していますが、車があった方が便利です。スーパーマーケットなどが数件あり、食品や日用品など普段の買い物は町内で済ませられます。
気候は温暖で雨も少なく過ごしやすいです。ただし、標高の高いところでは50cmほどの積雪がありますので、住まいを決めるときは考慮しましょう。
まんのう町では、近年、町内唯一の中学校の建て替えを行いました。また「町立図書館」は、全国でも珍しいハイブリッド図書館で、電子書籍の利用・貸出も行っています。
トレーニングルーム・スタジオ・武道場・アリーナを備えた「スポーツセンターまんのう」や野球場・テニスコートを備えた「サン・スポーツランド仲南」などスポーツ施設も整っています。
▲国営讃岐まんのう公園で遊ぶ子供たち
子供の遊び場については「国営讃岐まんのう公園」がおすすめです。まちのシンボルでもある「満濃池」があるこの公園は、大型遊具やドッグラン、キャンプ場があり、県外からも多くの人が遊びに来ています。
「国営讃岐まんのう公園」では、冬のイルミネーションをはじめとして、四季折々の草花が一年中楽しめます!
また、「満濃池森林公園」や「かりんの丘公園」は、大型複合遊具等が整備されています。自然環境の景観を展望、散策しながら楽しむことができ、週末のお出かけにぴったりです。バードウォッチングなどを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【子育て】第3子以降の保育料無料など、子育て支援が充実
まんのう町では、子育て世帯への支援に力を入れています。ここでは経済的な支援についてご紹介します。
出産祝金 | 第1子に5万円、第2子に5万円、第3子以降1人につき10万円を支給 |
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子ども医療費助成 | 0歳〜中学校卒業までの子どもの医療費を助成 |
チャイルドシートの購入費補助 | 対象乳幼児1人につき、1万円を上限とし、1万円未満は購入額を支給する。ただし、対象乳幼児1人につき1回 |
保育料は第3子以降無料 | 第3子以降の保育料を無料化 |
大学等奨学金返還支援事業 | 大学等(大学院、大学、短期大学、専修学校専門課程、高等専門学校)の在学期間中に奨学金の貸与を受けて、卒業後に奨学金の返還を開始した人で、条件を満たす人に、最大12万円を補助 |
【仕事】新規就農を目指す人は「農業委員会」にて相談を
大手求人情報サイトでまんのう町の求人を調べたところ、約330件ヒットしました。
※求人情報の一例
農業をしている人以外では、町外で働く人が多いです。車で30〜40分で行ける高松市や丸亀市には工業団地もあるため、そこにお勤めの人もいるようです。
就農したい人には、「農業委員会」にて相談を受け付けています。農地を借りたい人や買いたい人は相談してみましょう。
【住まい】空き家バンクとリフォーム事業補助金の活用を
大手住まい情報サイトでまんのう町の賃貸物件を調べたところ、約50件ヒットしました。
※賃貸物件の一例
まんのう町では、空き家バンクが利用できます。水回りの改修が必要な物件は多いですが、補助金があるので、活用してください。
また、満40歳以下の人がまんのう町に家を建てる場合は、最大200万円の補助があります。該当する人はぜひ利用しましょう。
まんのう町空き家リフォーム事業補助金 | 【リフォーム工事を行う場合】 リフォーム工事費の50%(千円未満切り捨て):上限100万円(町内業者の施工に限る) 【家財道具を処分する場合】 処分費の50%(千円未満切り捨て):上限10万(町内業者の施工もしくは自分で処理場への直接搬入に限る) |
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まんのう町若者住宅取得補助事業/まんのう町地域木材利用促進補助事業 | 【まんのう町若者住宅取得補助事業】住宅を新築または建売住宅を購入する場合で住宅取得に係る業者が町内業者の場合:150万円 【まんのう町地域木材利用促進補助事業】使用された地域木材の体積に1立方mあたり3万円を乗じて得た額とし、50万円を上限 上記2つを併せて最大200万円 |
公式:まんのう町「まんのう町空き家リフォーム事業補助金について」
公式:まんのう町「【満40歳以下の方へ】まんのう町に家を建てよう!《最大200万円補助》」
まんのう町に移住した人の声・感想
次に、まんのう町に移住した方の感想をご紹介します。
- 田舎なのでのんびり、ゆったり生活できる
- 車があれば近隣の市町に出かけやすいのがいい
- コミュニティがしっかりしている。みんな仲良く孤独感を感じることがない。
- 近所の人とのコミュニケーションが親密
高松や丸亀など県内の都市部や大阪などから移住する方が多く、のんびりした田舎暮らしに満足しているようです。
近所の人とのコミュニケーションが親密で孤独感を感じることがないというのも、移住者としてはうれしいですね。地域の祭りなどのイベントに積極的に参加して、絆をつくれるとよいですね。
まんのう町へ移住するために利用したい窓口・支援
まんのう町への移住を考えたら、まずは情報収集をしましょう。まんのう町でどのような暮らしを送りたいのか、住まいや仕事は自分の求める条件に合うものがありそうか、具体的に検討します。
下見は、仲南地区のひまわりが見たいなら夏、というように好きな季節で構いませんが、標高の高いところに住むことを希望する場合は、冬の降雪状況を確認した方がよいでしょう。また、スーパーマーケットや公共施設、銀行などの場所のチェックも忘れずにしておきましょう。
また、東京圏から香川県に移住し、就業等をされた人には、移住支援金が支給されます。2人以上の世帯の場合100万円、単身世帯の場合60万円で、18歳未満の世帯員1人につき、30万円が加算されます。対象となる人は活用してください。
公式:かがわ暮らし「東京圏から香川に移住し、就業等をされた方へ最高100万円(2人以上の世帯)を支給します」
まんのう町への移住に関するお問い合わせ
移住相談窓口 | まんのう町 地域振興課 |
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住所 | 〒766-8503 香川県仲多度郡まんのう町吉野下430 |
電話 | 0877-73-0122 |
公式サイト | まんのう町 |