真室川町の移住情報

山形県真室川町への移住ガイド:豊かな自然と伝統文化が魅力の暮らし

この記事では地方への移住を検討している人に向けて、山形県最上郡真室川町(まむろがわまち)の暮らしについてご紹介します。

真室川町は山形県内陸部の最北端に位置する自然豊かな町です。伝承文化や郷土芸能を大切にしており、昔ながらの日本の良さを感じる暮らしができます。また、特別豪雪地帯に指定されるほど雪が多い土地柄でもあり、雪国ならではの生活が体験できるのも魅力のひとつです。

林業や農業も盛んなので、自然の中でのびのびと暮らしたい・子育てをしたい方におすすめの町ですよ。

今回は真室川町の魅力や支援制度の内容、移住後の仕事や住まいについてご紹介します。

一般社団法人雪と暮らし舎の梶村さん

真室川町の暮らしの魅力:4つの特徴

真室川町の暮らしの特徴

真室川町は、最上8市町村内において比較的商業が活発な町です。

名所旧跡といった観光スポットはそれほど多くありませんが、豊かな自然を求めて他県から訪れる人は少なくありません

仙台圏や関東圏などからは、鮎釣りや渓流釣りを目的に来られる方もいます。また、シーズンになると山菜採りやきのこ狩りのために山に入る人も多いです。

そんな真室川町への移住には、以下のような人が向いています。

・自然豊かな環境で子育てをしたい
・畑仕事をしたり保存食を作ったりといった「丁寧な暮らし」に憧れがある
・昔ながらの日本の生活が好き
・林業や農業に興味がある
・雪国で暮らしてみたい

ここからは、具体的に真室川町の特徴について見ていきましょう。

特徴1:伝承文化が息づく町 - 教育にも活かされる郷土芸能

真室川町の伝統芸能番楽
▲五穀豊穣や身体堅固などを祈願する「番楽」は山伏神楽の一種

真室川町は「伝承文化のふる里」と言われるほど、伝統文化・芸能が根付いている土地です。山伏たちによって伝えられたとの伝説が残る「番楽」や「わらべ唄」といった伝承芸能のほか、一年間の病や災いをわら人形に追い払ってもらう「病追い(やまいぼい)」など、ユニークな風習が数多く残っています。

伝承文化の継承は町を挙げて行われており、子どもたちによる「番楽」や「わらべ唄」などが舞台発表される「ふるさと子ども伝承祭」を毎年開催しているんですよ。伝承文化を通して郷土愛を育む活動は、親御さんからも好評です。

平枝子ども番楽に挑戦している子どもたち
▲江戸時代の半ばに伝わったとされる「平枝番楽」。現在は子どもたちへ継承する活動も行っている

「伝統がしっかり残っている土地だと、外部の人は受け入れられにくいのでは?」と考える方もいると思いますが、真室川町には町全体で移住者を受け入れていこうという雰囲気があるので、その点は心配ありません。番楽保存会の皆さんも、移住者でも外国人でも受けれたいとおっしゃっています。

ただし、シャイな方が多い土地柄でもあるため、「積極的にコミュニティに参加していこう!」という気持ちがあると、よりスムーズに地域に溶け込んでいけますよ。

きのこ狩りや山菜採りなども住民が教えてくれるので、四季に寄り添う暮らしをしたい人に真室川町はぴったりです。

特徴2:豊かな自然環境と食の魅力 - 真室川町は食材の宝庫

初夏の甑山
▲秋田県由利本荘市と真室川町にまたがる甑山(こしきやま)。初夏は鮮やかな緑に染まる

真室川町はとにかく自然が豊かです。町の大部分は森林で占められており、各地で湧き水も楽しめます。畑仕事をしたり川で釣りをしたりと、都会では味わえないスローライフを満喫することが可能です。

また、町内には温泉(まむろがわ温泉「梅里苑(ばいりえん)」)があります。近隣の町村にも色々な温泉があるため、毎週末温泉巡りを楽しむなんてこともできます。

>>まむろがわ温泉「梅里苑」

冬には山間の集落で雪が250cmを超えるなど、豪雪地帯としての顔があるところも特徴のひとつです。雪国での暮らしは大変なことも多いですが、四季がはっきりしているため季節の移ろいが感じられるのは魅力的です。

冬の真室川の河川敷
▲真室川の河川敷。冬は雪で一面真っ白に

また、真室川町は食べ物が美味しいことでも有名です。

寒暖差がある土地柄のため、美味しい野菜やお米が収穫できるんですよ。特にお米は、生産者の方々が研究会を作るなどして良いお米を作ろうと日々技術を高めています。実際、全国規模の米の品評会でも賞を受賞するなど高い評価を受けています。

そのほかにも、真室川町は「原木なめこ」の発祥地でもあり、きのこをはじめ里芋やきゅうり、ニラ、ネギ、ブロッコリーなどの栽培も盛んに行われています。

食資源の豊かな真室川町ですが、交通機関が発達していなかった時代には冬に食糧を調達することが難しかったことから、保存食文化が発達しました。今もその名残で、保存食を作っている方が少なくないんですよ。山菜や木の実、野菜などを収穫し長期で保存できるように乾燥させたり燻したりします。

保存食を料理する際は、その1日前2日前から水に戻すなど、また下ごしらえに手間ひまがかかります。でもそうやってこしらえてくれる料理には、身も心も幸せにしてくれる優しさがあるように思います。

クルミを割っている様子

山菜を乾燥させて保存食を作っている人

真室川町で作られている乾物

真室川町で作られている凍み餅

真室川町で作られている豆の保存食

スクロールで保存食の写真が見られます→

もうひとつ真室川の食材で欠かせないのが「伝承野菜」です。

伝承野菜は、農家が自ら種採りをして代々栽培を繰り返してきた自給用の野菜や豆類のことで、山形県が認定している最上伝承野菜33種のうち13種が真室川町に伝わっていたものです。真室川町では、その他に4種類を加えた17種を「真室川の伝承野菜」として認定しています。

町内には伝承野菜を使ったスイーツを提供しているお菓子屋さんがあるほか、食育として子どもたちに伝承野菜を育てる機会を設けたり、地域食材をふんだんに使う特別給食でも伝承野菜を積極的に取り入れており、真室川が誇る食材として認知されるようになってきました。

真室川町の伝承野菜とっくりかぶ

真室川町の伝承野菜勘次郎胡瓜

真室川町の雪割菜

真室川町の弥四郎ささぎ

スクロールで真室川町の伝承野菜の写真が見られます→

食べ物が美味しいと暮らしも豊かになりますよね。地元で獲れた旬の食材を味わいたい方や子どもに食育を学ばせたい方にとっても真室川町は魅力的な町だと言えるでしょう。

特徴3:充実の子育て支援 - 自然の中でのびのび子育て

山菜取りをしている男性
▲真室川町は山菜の宝庫。豊かな自然が残っている

子育て世帯にとって、移住先が子どもたちにマッチするかどうかは気になるところですよね。

真室川町は自然が豊かな町なので、外遊びがたくさんできます。虫取りや雪遊びが、子どもたちの世界を広げてくれますよ

また、山形県や真室川町では子育て支援にも力を入れています。

制度名 内容 詳細
【妊娠期~1歳未満】
母子健康相談
・妊娠中の女性や1歳未満の乳幼児とその保護者が対象
・月に1回、総合保健施設にて助産師による相談が可能
HP(移住定住ポータルサイト「まむろ暮らし」)
【妊娠期~18歳】
やまがた子育て応援パスポート
・18歳未満の子どもまたは妊婦のいる家庭が対象
・「やまがた子育て応援パスポート」を発行
※3,700店舗を超える県内の協賛店でパスポートカードを提示すると、価格の割引や景品のプレゼントなどの特典が受けられる
HP(やまがた子育て応援サイト)
【出生時】
ようこそ赤ちゃん応援メッセージ・ギフト事業
・生まれてくる赤ちゃんと子育て家庭にメッセージやギフトを贈呈
※令和4年度は保健師が訪問する際にバスタオルを贈呈
HP(山形県庁)
【出生時】
「メリーズ」お誕生プレゼント事業
・花王株式会社より、赤ちゃん用紙おむつ「メリーズ」とお祝いのメッセージカードを贈呈 HP(山形県庁)
【1歳未満】家庭保育支援給付金 ・1歳未満のお子さんを家庭で保育されている保護者が対象
・乳児1人あたり月額3万円を支給
HP(真室川町役場)
未熟児医療 ・身体の発育が未熟なまま出生した乳児に対し医療給付を実施 HP(真室川町役場)
【0歳~5歳】保育料等の支援 ・国の制度に上乗せして、町独自に保育料と副食費の軽減を実施
・0~2歳児(未満児)
保育料:2人目まで保育料1/2負担、3人目以降無料
※未満時の副食費は保育料に含む
・3~5歳児(年少~年長児)
副食費:世帯の年収に関係なく副食費無料
私立認定こども園・公立保育所において、年に3回、1食あたり300円を町で負担し、町産食材を使用した給食を提供(おいしいふるさと給食)
HP(真室川町役場)
【出生~中学生】
児童福祉サービス事業(児童手当制度等)
・中学校卒業までの児童を養育している方が対象
・対象児童1人あたり以下の手当を支給
3歳児未満:月額1万5,000円
3歳児以上小学校終了前:月額1万円(第3子以降は1万5,000円)
中学生:月額1万円
HP(真室川町役場)
【生後3か月~小学校3年生】
病児保育
・急な発熱や病気により保育所などでの集団保育を利用できない場合、保護者に代わって提携施設(新庄市内)の看護師と保育士が一時的にお預かりする制度
・利用料2,500円/1日
※真室川町では、上記利用料の半額を補助
HP(移住定住ポータルサイト「まむろ暮らし」)
【小学生・中学生】
給食費支援
・普段の給食1食あたり25円を町で負担
・年に3回、1食あたり更に300円を町で負担し、町産食材を使用した特別な給食を提供(おいしいふるさと給食)
HP(移住定住ポータルサイト「まむろ暮らし」)
【高校生まで】
医療費無料化
・高校生相当年齢(18歳になって最初に迎える3/31まで)までの子どもの医療費が無料 HP(真室川町役場)

特に、保育料支援や医療費無料化、給食費支援、家庭保育支援給付金などは子育て世帯にとって大きなメリットと言えるでしょう。

このほかにも、真室川町では子育て支援センターや学童クラブなど子育て世帯に対するサポートが充実しています。

子育てに関する悩みを相談したり親御さん同士でコミュニケーションをとったりできる場所があるのは心強いですよね。

学童クラブもあるので、共働き世帯も移住しやすい環境だと言えます。

【0歳~小学生】やまがた子育て応援サイト:子育て全般の情報を発信
【小学生未満】子育て支援センター「たいよう」:小学生未満の幼児とそのご家族が過ごせるほか、ベビーマッサージやワークショップなどのイベントを開催
【小学生】放課後学童クラブ:保護者の就労などにより留守家庭の児童が利用できる放課後学童クラブを実施
【ひとり親家庭のサポート】:児童扶養手当、各種福祉資金など
【18歳までのお子さんがいる家庭】子育て応援住宅:子育て世帯向けの町営住宅を整備・運用

都会の喧騒から離れて、自然の中でのびのびと子育てができるのが真室川町の魅力です。子育て世帯への支援も手厚いため、家族で移住する先としても真室川町はおすすめですよ。

特徴4:便利な立地 - 新庄市へのアクセスと山形新幹線で東京へ

鳥海山と白鳥
▲JR真室川駅から5分ほどのところにある「野々村ため池」。日本百名山のひとつ「鳥海山(ちょうかいさん)」と白鳥のコラボが美しい

真室川町の魅力のひとつとして、アクセスの良さも挙げられます。

真室川町の隣にある新庄市は最上地域の中核都市で、新庄市の中心部へは真室川町から車で15~20分ほどです。JR奥羽本線も通っており、真室川駅~新庄駅間は約15分と行き来しやすいところも魅力と言えます。

真室川町にもスーパーやドラッグストアといった生活必需品を購入できるお店がありますが、それだけでは不十分という場合は新庄市まで足を延ばすのもひとつの手です。

また、新庄市には山形新幹線の終着駅である新庄駅があります。新庄駅から東京駅までは約3時間半ほどと首都圏へのアクセスも比較的良いです。新庄駅には無料駐車場もあるため、近年はパーク&ライドを利用している人も増えているそうですよ。

東北中央自動車道が延伸し、町の中心部から車で10分程のところにICも整備されたことから、東京へも高速道路を降りずに行けるようになったのも嬉しいポイントです。

真室川町での暮らし:仕事と住まいの情報

真室川町は、大きく真室川エリア・及位(のぞき)エリア・安楽城(あらき)エリアに分けられます。

真室川エリアはスーパーなどの商業施設や公的機関が充実しており、かつて林業や鉱業で賑わった及位エリアは、製造業などの事業所が多い場所です。安楽城エリアにはのどかな田園が広がり、昔ながらの風習や文化が多く残っています。

ここからは真室川町の暮らしに関する情報を細かく見ていきましょう。

気候 8月:平均気温23.2℃
1月:平均気温-1.0℃
差首鍋地点を参照 (2023年)
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:6,792人
世帯:2,560世帯
(令和5年3月31日時点)
病院 病院・クリニック:4か所
歯科:2か所
学校 公立保育所:2か所
私立保育施設:2か所
小学校:3校
中学校:1校
高等学校:1校
文化・芸術 【祭事・イベント】
4月:真室川梅まつり
8月:真室川まつり
9月:真室川音頭全国大会
10月:番楽フェスティバル
【寺社・旧跡】
山神社
銅造如来倚像(国の重要文化財)
正源寺
土偶(国の重要文化財)
鮭延城址
【郷土芸能】
真室川音頭
安楽城のわらべ唄
平枝番楽、八敷代番楽、釜淵番楽
食べ物 【農産品】
米(つや姫、はえぬき)、ネギ、ニラ、たらの芽、うるい、雪うるい、原木なめこ、原木奥山なめこ、葉床とんび舞たけ、原木舞茸、極撰にしこおりわらび、甚五右衛門芋(じんごえもんいも)、あべの里芋、真室川りんご、真室川の伝承野菜
【麺類】
早蕨そば、ワーコムうどん・そば、米粉中華ハイ辛ラーメン(生)、親子芋うどん甚五右衛門
【農林水産加工品】
純米吟醸「やま富近岡」、純米大吟醸「やま富近岡 雪女神」、山ぶどう液(原液)、真室川産山ぶどうワイン「巨木の雫」、真室川の梅酒「梅里苑」、純粋天然はちみつ、野草茶、真室川漬、蕗甘露煮、梁獲り川魚の甘露煮、勘次郎胡瓜のピクルス、勘次郎胡瓜のコンポート、はちみつジャム
【菓子類】
まむろの香梅、きな粉アメ、やま富近岡酒ケーキ、真室川音頭ゆべし、真室川音頭最中、伝承野菜スイーツ(「タルト甚五右衛門」「勘次郎胡瓜のジュレ」「黒五葉の枝豆プリン」「黒五葉のモンブラン」)
交通 【鉄道路線】
JR東日本奥羽本線:真室川駅、釜淵駅、大滝駅、及位駅
【路線バス】
真室川町路線バス(真室川町営バス)
東循環線、西循環線、高坂線、及位線、金山線
鮭川村営バス
日下-真室川線
【高速道路】
東北中央自動車道:及位IC(2005年共用開始)、新庄真室川IC(2022年共用開始)
【空港】
最寄の空港
山形空港(東根市)、庄内空港(酒田市・鶴岡市)
娯楽 真室川梅林公園、加無山県立自然公園(男甑山・女甑山・男加無山・女加無山・萱森・丁岳)、全国有数の巨木群(女甑山、地蔵鞍、高坂の大カツラ等)、高坂ダム(釣り、キャンプ、バードウォッチング等)、野々村のため池、国設秋山スキー場、及位観光わらび園、まむろがわ温泉 梅里苑、産直まごころ工房
近隣都市 新庄市、酒田市、最上郡金山町、最上郡鮭川村
秋田県:湯沢市、由利本荘市
大都市へのアクセス 【列車】
・東京から真室川
東京ー新幹線つばさ210分ー新庄ー奥羽本線15分ー真室川
・仙台から真室川
仙台ー仙山線73分ー羽前千歳ー奥羽本線76分ー新庄ー奥羽本線15分ー真室川
・新潟から真室川
新潟ー特急いなほ119分ー余目ー陸羽西線50分ー新庄ー奥羽本線15分ー真室川
【車】
・仙台から真室川
仙台ー山形自動車道・R13)150分ー真室川
・秋田から真室川
秋田ー(秋田自動車道・R13)120分ー真室川
・新潟から真室川
新潟ー(R7・R47・R13)210分ー真室川
【飛行機】
・山形空港経由で真室川
札幌・東京・大阪・名古屋・博多ー山形空港ーR13・80分ー真室川
・庄内空港経由で真室川
札幌・東京・大阪ー庄内空港ーR47・90分ー真室川

町内にはスーパー(2店舗)、ホームセンター(1店舗)、ドラッグストア(2店舗)、コンビニエンスストア(1店舗)があります。

移動には車がおすすめですが、冬の道路は危険がいっぱいです。雪道運転に不安を感じる場合は、事前に冬道講習などを受けておくと良いでしょう。

また、真室川町は1年の3分の1が雪景色になる、非常に雪深い町です。そのため、冬場の雪かきは欠かせません。除雪の仕方などは、真室川町のボランティアグループが指導してくれるため、不安な場合は一度相談してみましょう。

雪との付き合い方については、移住定住ポータルサイト「まむろ暮らし」で詳しく解説しているので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

>>まむろ暮らし「雪との付き合い方」

仕事情報:林業・農業が盛んで就労支援制度も充実

真室川町に移住し林業に従事している男性
▲林業事業体は山形県で最多!森林資源を活かした仕事が多い

大手求人情報サイトで真室川町の求人を調べてみたところ、約40件ほどが見つかりました。
※参考:求人情報の一例

最近はリモートワークで仕事をしている方やデザイナーなど自身で仕事をされている方が移住してくるケースが増えているそうです。

どのような求人があるかチェックしたい場合は、以下のサイトを確認してみてください。

山形県就職情報サイト
やまがた21人財バンク
山形県福祉人材センター
山形県看護協会 就業相談事業
ハローワークインターネットサービス

また、真室川町では起業・就業に関する支援も充実しているため、該当する場合は活用してくださいね。

【起業・就業の支援】

制度名 内容 詳細
JOBやまがた移住支援金 ・東京圏から山形県に移住し、「山形県移住支援金対象求人サイト」に掲載された求人に就業した方が対象
・最大100万円の支援金が給付される
※真室川町では、有限会社高菊林業(差首鍋)と株式会社庄司製材所(大滝)が登録(令和4年1月時点)
HP(移住定住ポータルサイト「まむろ暮らし」)
お試しUIJターン旅費支援事業(最上地域看護師) ・山形県外にお住まいの方が対象
・最上地域の医療機関及び介護福祉施設等の看護職就業体験に参加するための交通費及び宿泊費を補助
・上限3万8,400円
HP(山形県庁)
山形県Uターン就職面接交通費助成金 ・山形県東京事務所内にある山形県Uターン情報センターを利用している方が対象
・同センターが発行した紹介状により、山形県内で実施される企業の採用面接を受けるために要した交通費の一部を助成
・上限額1万円(1人2回まで)
HP(山形商工会議所)
空き家空き店舗活用支援事業費補助金 ・空き家・空き店舗を利用して建設業、製造業、情報通信業、卸売・小売業、飲食店、宿泊業、教育・学習支援業、サービス業等を行う方が対象
・補助対象費:施設整備費、設備費、備品購入費、その他経費(全体の1/3を超えない範囲とする)
・補助額:上限150万円(補助率:補助対象経費の1/2)
HP(移住定住ポータルサイト「まむろ暮らし」)
創業支援 ・山形県企業振興公社で起業の相談が可能 HP(山形商工会議所)

一方、真室川町はもともと農業・林業が盛んな土地です。製材業をはじめ、バイオマス(※)や燃料生産など森林資源を活かした仕事がたくさんあります

※動植物などから生成された生物資源(エネルギー)のこと

切った木の加工から、燃料の生産、熱利用、杉苗づくり、植樹という風に、ひとつの場所で森林資源を循環させているのは全国的に見ても珍しいんですよ。

森林資源やエネルギーの活用を考えている方なら、さまざまなビジネスチャンスがある土地だと言えます。

冬のはい積みの様子

はい積みを行っている男性

森の中を走る森林トロッコ

また、町外への通勤では新庄市が一番多いのも特徴的です。天童市、鶴岡、酒田の方へ足を運ぶ場合もありますが、いずれも1時間圏内のため通勤に関してはそこまで負担はないでしょう。

農業分野では稲作が盛んで、最近では農業に挑戦したい若者の雇用も増えています

伝承野菜の普及に取り組もうとしているところで、「伝承野菜を色んな人に知ってもらいたい」「伝承野菜を後世に残していきたい」という熱い気持ちを持っている方は大歓迎だそうです。

真室川町ならではの農業にチャレンジしたい場合は、伝承野菜の作り手もぜひ視野に入れてみてくださいね。

また、行政の方では農業・林業に関して以下の支援を用意しています。

【農業・林業の支援】

制度名 内容 詳細
農業次世代人材投資事業 ・50歳未満で新規就農になることを目指す方が対象
(1)準備型:就農前の研修を受けるための資金として年間150万円を最長2年間交付
(2)経営開始型:就農直後の経営確立を支援する資金として年間最大150万円を最長3年間交付
HP(やまがた農業支援センター)
独立自営就農者育成研修事業(県支援型) ・50歳以上の経営基盤を持たない新規就農希望者を対象に、独立就農に必要な農業技術と経営に関する研修を実施 HP(やまがた農業支援センター)
農業短期体験 ・農業及び農家の生活を実体験できる「やまがた農業短期体験プログラム」を実施 HP(移住定住ポータルサイト「まむろ暮らし」)
新規就農定着サポート事業 ・50歳以上の経営基盤を持たない新規就農者(認定新規就農者が条件)に対し営農経費等を助成
(1)営農に関する費用の一部(年間最大60万円)を最長3年間助成
(2)定着支援アドバイザーに関する費用の一部(1年目10万円、2年目5万円)を2年間助成
HP(やまがた農業支援センター)
林業就業支援 ・林業に関する相談が可能 HP(山形県林業労働力確保支援センター)

新規就農者へのサポートも充実しているため、農業・林業に興味がある場合はぜひ活用してみてください。

住まい情報:真室川エリアを中心とした賃貸物件と空き家バンク

移住者が多い場所は、スーパーやドラッグストア、ホームセンター、町立病院、学校、役所等が揃っている真室川エリアです。賃貸アパートも真室川エリアにあります。

一軒家を希望する場合は空き家バンクを利用しましょう。タイミングが良ければ条件にマッチする物件に出会えます。一度賃貸アパートに入居してから、ゆっくり理想の空き家物件を探すという方法もおすすめです。

真室川町役場のHPで随時空き家・アパートの情報がアップされているので、興味がある場合はチェックしてみてくださいね。

>>真室川町役場「空き家バンク」&アパート情報

真室川町移住者の声:実際の暮らしぶりと感想

移住者の声

実際に真室川町に移住した方からは、どのような声が寄せられているのでしょうか。

  • 雪が思っていたよりも大変だった
  • 季節の移ろいが感じられる自然豊かなところがすごく良い
  • 人付き合いやおすそ分けなど住民同士の交流があるのがありがたい
  • 食べ物が美味しい
  • 自然の中でのびのび過ごせるのが良い

除雪が大変・雪道の運転が怖いといった、雪国ならではの悩みを抱いている方が多いようです。その一方で、自然が豊かな点や食べ物が美味しいところに魅力を感じているという感想が多数寄せられています。

また、住民同士の温かな交流があるのは地方ならではの特徴です。都会のように何から何まで揃っている町ではないからこそ、昔ながらの素朴な暮らしを味わいたい方にとって真室川町は魅力的な土地だと言えるでしょう。

真室川町への移住ステップ:情報収集から体験ツアーまで

早春の真室川町長野
▲春の始め頃まで真室川町では雪が残る

最後に移住する前にしておきたい2ステップをご紹介します。

ステップ1:情報収集&相談

真室川町への移住に興味が出てきたら、まずは真室川町について情報収集しましょう。

相談窓口としては以下があります。

窓口 住所 電話番号
移住相談窓口
(一般社団法人雪と暮らし舎)
〒999-5312
山形県最上郡真室川町大字新町219-14
0233-29-6215
真室川町役場 〒999-5312
山形県最上郡真室川町大字新町124番4
0233-62-2050(企画課)
やまがたハッピーライフ情報センター(東京) 〒100-0006
東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館8F
03-6269-9533
もしくは
03-6273-4401

より具体的な相談をしたい場合は、オンライン相談や移住フェアを活用するのがおすすめです。

ステップ2:移住体験ツアーで町の魅力を実感

ジャンプをしている移住者体験ツアーの参加者
▲移住体験ツアーでは旅費の一部が助成されるため気軽に参加できる

移住のイメージが掴めてきたら、実際に真室川町に足を運んでみましょう。

真室川町では、年に数回移住体験ツアーを開催しています。担当者が町の見どころをしっかり案内してくれるため、真室川町を初めて訪れる方にとって色々な発見がある充実した時間になると思いますよ。

また、日時や内容を自由に組めるオーダーメイド型の移住体験ツアーもあります。真室川町を移住先候補に挙げている場合は、ぜひ利用してみてください。

移住までの具体的な流れに関しては、移住定住ポータルサイト「まむろ暮らし」で詳しくご紹介しています。こちらも参考にしてみてくださいね。

>>まむろ暮らし「移住の段取り」

真室川町の移住体験ツアーで体験できるわら細工

真室川町の移住体験ツアーで作る郷土料理

雪囲いを見学している移住体験ツアーの参加者

林業の見学をしている移住体験ツアーの参加者

スクロールで移住体験ツアーの写真が見られます→

真室川町移住に関する問い合わせ先

移住相談窓口の梶村さんと佐藤さん
▲一般社団法人雪と暮らし舎の梶村さん(左)と佐藤さん(右)

窓口 一般社団法人雪と暮らし舎
住所 〒999-5312
山形県最上郡真室川町新町219
※和菓子店「雪のおはぎ*風花」の店内
電話番号 0233-29-6215
対応時間 月曜日~金曜日の10時~17時まで
※別業務のため不在の場合がある。事前予約をしておくとスムーズ
お問い合わせページからの相談も可能
公式サイト https://mamuro-kurashi.jp/