牧之原市への移住!サーフィン天国の海辺の暮らしと充実の子育て環境

この記事では、移住を検討している人に向けて、静岡県牧之原市(まきのはらし)の特徴や移住に役立つ情報を紹介しています。

牧之原市は、サーフィンなど海に関するアクティビティが盛んで、子育てや定住支援も充実しているまちです。あらゆる場所にアクセスしやすいため、テレワークをしている人や旅行が好きな人にもおすすめの移住先です。

この記事では牧之原市役所の住宅政策係である池田さんにお話を伺いながら、静岡県牧之原市の魅力や生活情報を解説していきます。

牧之原市役所住宅政策係の池田拓人さん

牧之原市が移住先としておすすめの4つの理由

静岡県牧之原市の暮らしの特徴

牧之原市は海の恵みをふんだんに感じられる場所で、サーフィンを楽しむ人なども多いです。また定住する上での支援策も充実しており、いろんな場所にアクセスしやすく暮らしやすいのも魅力

そんな牧之原市への移住は次のような方におすすめです。

  • サーフィンなど海のアクティビティが大好きな人
  • サーフィンを上達させたい人
  • 無理なく共稼ぎを続けたい人
  • たまには都会の雰囲気に触れたい人
  • リモートワークやテレワークをしている人
  • 将来、住宅を取得したいと考えている人

それでは、なぜこのような方におすすめなのか、その理由となる特徴を解説していきます。

理由1:サーフィンや釣りが楽しめる海辺の環境

牧之原市では、海のアクティビティをとことん満喫できます。

まず、牧之原市はサーフィンやボディーボードをするのに最適な環境が整っています。海岸約15kmの間に多くのサーフポイントがあり、サーフィン初心者から玄人まで、さまざまなレベルの人が波乗りを楽しめますよ。

さらに、サーフィンを上達させたい人におすすめなスポットは、「静波サーフスタジアム PerfectSwell®」です。2021年にオープンしたばかりの静波サーフスタジアムは、アジア最大級の大型サーフィン用造波プールで、波の高さを調節しながら練習ができる場所です。

静波サーフスタジアムの外観
▲静波サーフスタジアムの外観

静波サーフスタジアムで波に乗っているサーファーの様子
▲静波サーフスタジアムでは理想的な波を随時作り出せるので、サーフィンの練習にはうってつけの施設

サーフポイントが多数あったりレベルに応じた練習ができる施設があったりするため、例えばプロのサーファーを目指している人にとっては理想的な練習環境といえます。仕事の前後で気軽にサーフィンができるので、リフレッシュもしやすく、生活の質もどんどん高まりそうですね

キッズサーフィンスクールが開催されることもあるので、親子でサーフィンを満喫することもできるかもしれません。

サーフィンの他にも、海でできるアクティビティが豊富です。美しい海と広い砂浜で海水浴ができるのはもちろん、釣りをすることもできますよ。

時期にもよりますが、港では黒鯛、砂浜では白キスが釣れるので、その日の気分によって釣り場を選べます。釣った魚を家に持ち帰れば、魚料理を囲みながら家族と楽しい時間を過ごせるはず。

理由2:待機児童ゼロの充実した子育て支援

牧之原市は待機児童がゼロで、子どもが保育園に入れないという心配はほとんどありません。それだけでも子育て世帯にはうれしいですが、他にも以下のように魅力的な取り組みも行っています。

  • 子どもの医療費は高校生まで無料
  • 「牧之原市ファミリー・サポート・センター」で子育てを手伝ってもらえる
  • 子どもの一時預かりをお願いできる保育園・幼稚園がある
  • 病後児を看護師などの専門スタッフが預かってくれる
  • 子育ての悩みを「子育てコンシュルジュ」に相談できる
  • 子どもたちだけの街を作る「KIDS TOWN ぼくらのまちのはら」が開催される
  • 街を引っ張るリーダーを育成する「地域リーダープロジェクト」が行なわれる

特にピックアップしたいのは、牧之原市は目的に応じた子どもの預け先が豊富であり、共働きの世帯にとってはありがたい点です。

「牧之原市ファミリー・サポート・センター」は、子育てを助け合う仕組みを持つ組織です。子育て支援を受けたい人は、「まかせて会員」にお願いすることで、子どもを預かってもらったり保育園の送迎をお願いできたりします。利用料金は1時間600円からなので、経済的な負担をほとんど感じずに子育てを手伝ってもらえますよ。

参考:まきのはら子育て総合サイト「牧之原市ファミリー・サポート・センター」より

また、牧之原市では子どもの「一時預かり事業」を行なっており、親が保育をすることが難しい場合、保育園で預かってもらうことが可能なんです。保育ができない状況下で、保育のプロである保育士さんに子どもを預かってもらえるのは、子どもにとっても親にとってもありがたいですよね

参考:まきのはら子育て総合サイト「一時預かり事業」より

そして、子どもが体調をくずしてしまった際は、「病後児保育事業」を活用できる場合もあります。

※利用対象は病気回復期にある児童です。詳細はご確認ください

共働き世帯の場合、子どもの体調のことを心配しながらも、どうしても仕事に出なければならないことがありますよね。そんなとき、看護師などの専門スタッフが子どもを保育してくれていたら心強く、仕事に集中できるのではないでしょうか。

参考:病後児保育事業を開始|牧之原市公式

このように、牧之原市は子どもの預け先が豊富であるため、転入してきたばかりで周りに知り合いが少ない移住者の方でも子育てがしやすいといえます

理由3:高速道路と空港の整備による優れた交通アクセス

富士山静岡空港の飛行機

牧之原市には、「相良牧之原インターチェンジ(東名高速道路)」や「御前崎港」、「富士山静岡空港」があり、陸・海・空に玄関口を持っているため、さまざまな場所に行きやすいのが嬉しいポイント。

ただし、市内に駅がないため、生活する上で車は必須だといえそうです。また車を持っていれば、相良牧之原インターチェンジから日本全国へすぐに出かけることが可能です

東京方面や名古屋などの関西方面に行く際は、新幹線を利用するのが便利です。車で1時間以内にある静岡駅や掛川駅まで行き、そこから新幹線を利用すれば1時間ほどで東京や名古屋につきます。

約2時間で東京や名古屋に行けるため、「たまには都会の空気に触れたい」と思っている人は、休日を利用して遊びに出かけられますよ。ちなみに、高速バスを利用して渋谷まで直接行くことも可能です。車の駐車時間を気にせずに遊べるのはうれしいですよね。

県内であれば、静岡駅への高速バスは本数も比較的多いため、自分の都合のいい時間を選択して遊びに行って帰ってこられます。

また、北海道や沖縄を含む西日本方面に行きたい場合は、富士山静岡空港の利用もできます。そちらの方面に故郷がある場合は、帰省にも便利ですよ。アジア便も就航しており、海外旅行もしやすいです。

遠出をするための交通手段が豊富であるため、リモートワークやテレワーク勤務の会社に勤めながら移住しやすい環境でもあります

理由4:最大60万円の「子育て家族定住奨励金」制度

移住先を探しているのであれば、将来的に移住先で住宅を取得して定住することも考えますよね。牧之原市では、条件を満たした人が住宅を新築・購入すると、20万円の「子育て家族定住奨励金」を受け取れます。

対象者は中学生以下の子どもがいる人か、40歳未満の夫婦です。

※詳細条件は必ずご確認ください

さらに、加算条件を満たせば、基礎額である20万円に加えて以下の金額が受け取れます。

▼加算内容

転入加算 10万円
子ども加算 中学生以下の子ども1人につき10万円
土地加算 10万円
市内業者加算 10万円

最大で合計60万円の支援を受けることが可能です。

例えば、中学生以下の子どもが1人いる移住者であれば、40万円以上の奨励金を受け取れるかもしれません。住宅ローン返済金額の数回分に相当する金額を受け取れれば、移住生活にゆとりが生まれます。受け取った奨励金で、家具や家電にお金をかけてもいいですね。

牧之原市役所の池田さんによると、子育て家族定住奨励金は移住者に一番利用されている制度だそうです。子育て家族定住奨励金を受け取れるため、将来住宅を取得したいと考えている人にとって、牧之原市はありがたい環境ではないでしょうか。

参考:LIFE IS VACATION MAKINOHARA 「子育て家族定住奨励金」より

牧之原市の生活環境と基本情報

牧之原市の風景

牧之原市の特徴について知っていただけたところで、次は牧之原市で暮らしていくうえで役立つ情報をご紹介します。まずは以下の概要をご覧ください。

生活に必要な施設の充実:学校・病院・交通機関

気候 平均気温は15.1度。雪はほとんど降らない。日照時間が長い。
人口 43,670人(2023年9月末現在)
病院 総合病院1か所、医院19か所、歯科医院20か所
学校 公立高校2校、私立高校1校、公立中学校3校、私立中学1校、小学校9校
幼稚園・保育園 保育園10園、認定こども園4園、幼稚園1園、小規模保育所2園
交通 ・高速バス:高速バス渋谷ライナー
・路線バス:特急静岡相良線、藤枝相良線、島田静波線、相良御前崎線、相良浜岡線、勝間田線、萩間線、鬼女・菅山線
・高速道路:東名高速道路「相良牧之原」IC
・国道:国道150号、国道473号(終点)
・デマンド乗合タクシー・バス
特産品 お茶、みかん、スイカ、レタス、大根、メロン、いも切干、しらす
行事 御船神事、さがら草競馬大会
近隣都市 島田市、御前崎市、菊川市、榛原郡吉田町

このように見ると、生活に必要な施設が一通りそろっており交通手段が豊富であるため、生活に困らない環境であることがわかります。

駅がないので車がないと市内の移動を不便に感じるかもしれませんが、免許を持ってない人などは市内のさまざまな場所に行くことが可能なデマンド乗合タクシーやバスの利用もできます。予約が必要で、利用料金は250円~1,500円ほどです。

また、フルーツや野菜、海鮮などおいしいものが豊富であることもわかります。有名なのはお茶で、特に荒茶の生産量は静岡県トップです。

温暖な気候と長い日照時間がお茶栽培に適しているため、市内のいたるところで茶園が見られます。小学校の給食では、牛乳とは別に緑茶が出る小学校もあるそうです。

地域の魅力:さがら草競馬大会の迫力あるレース

行事については、毎年のゴールデンウィーク期間中に「さがら草競馬大会」が開催されます。すでに40回以上も開催された歴史ある大会で、県内外から馬が集まり、砂浜を走り回ります。

さがら草競馬大会の競馬の様子
▲さがら草競馬大会では美しい海を背景に迫力のあるレースが展開されます

疾走する馬を間近で観戦できるのはもちろん、マルシェやポニーとの触れ合いコーナーもあり、きっと家族でも楽しめますよ。牧之原市への移住に興味がある人は、一度訪れてみることをおすすめします。

就業機会:農業・製造業・事務職の豊富な求人

大手求人サイトで牧之原市の正社員情報を調べたところ、約6,000件の求人が見つかりました。またハローワークネットワークサービスで求人情報を探したところ、約700件の求人がありました。

※2024年11月縁結び大学独自調べ

特に、農業や製造業、事務職などの求人が多い傾向です。牧之原市はお茶の生産量が多いため、お茶の生産や販売などに関する求人も見つけられるのが特徴ですよ。また、交通の便がいいので、大きな工場が多く、製造業の求人も多数あります。

加えて、さまざまな場所へのアクセスが良好であるため、リモートワークやテレワークもしやすい環境だといえます。コワーキングスペースも充実しているため、自分が働きやすい場所を選んで仕事ができますよ。森や海が近くにある場所でリラックスしながら働けば、仕事の質も高まりますよね。

住まい探し:「空き家バンク」で条件に合った物件を

物件情報サイトで住まいを探したところ、以下の情報が見つかりました。

賃貸 約220件
購入(戸建て) 約20件
購入(マンション) 1件

※2024年11月縁結び大学独自調べ

賃貸物件は豊富にあるため、家賃や立地など希望の条件を満たせるような物件を見つけられそうです。しかし、購入物件の数は多くはなかったので、希望の物件を見つけるためには時間がかかるかもしれません。

そこで活用を検討したいのが空き家バンクです。牧之原市役所の池田さんによると、2024年度においても空き家バンクの利用は数件あるそうです。

空き家バンクの掲載情報は以下の通りです。

件数 価格帯
賃貸 3件 3万円~5万8千円
購入 7件 300万円~1,280万円

※2024年11月縁結び大学独自調べ

賃貸であれば、戸建て住宅を6万円以下で借りられる場合が多く、かなりお得に暮らせます

子どもがまだ小さい場合、集合住宅だと隣室の人に子どもの声が迷惑にならないか心配する方もいると思います。しかし、戸建て住宅であればそこまで気にする必要もないので、心配の種が減るかもしれません。

物件を購入したり新築したりするにはまだ資金が少ない中で子育てをしている人にとって、「戸建て賃貸」はかなり条件のいい物件といえるのではないでしょうか。

牧之原市役所の池田さんによると、やはり「戸建て賃貸」の人気は高いようで、今後は需要を満たせるような対応も検討しているそうです

購入物件は、リフォーム済みの物件もあり、リーズナブルな価格で物件を購入できます。ただし、空き家を購入する際は修繕が必要になることもありますので、必ず状態を確認しましょう。

掘り出し物の物件を見つけることもできるかもしれませんので、牧之原市で住まいを探すときは、必ず空き家バンクの物件をチェックしてみましょう。

公式サイト:LIFE IS VACATION MAKINOHARA!

牧之原市移住者の声:地域の人の温かさと暮らしやすさ

静岡県牧之原市の移住者の声

ここからは、実際に牧之原市に移住した人の声を紹介していきます。

  • 地域の人たちは昔からの友達のように接してくれる。
  • お茶がおいしい。
  • 「地域の人たちと関わりたくない」と思っている人でも、地域の人は受け入れてくれる。
  • 子育てを周りの人が協力してくれる。
  • 仕事終わりにそのまま海に行ってサーフィンができる。

「地域の人が優しい」という声が多く聞かれました。人づきあいを苦手に感じている人でも温かく受け入れてくれるのは、すごいですよね。穏やかな気候が住民の方たちの人柄にもあらわれているのかもしれません。

そして、「お茶がおいしい」という声も多く聞かれました。移住してシフォンケーキ屋を起業した方もいて、牧之原のお茶を使用したシフォンケーキもあり、人気となっています。

牧之原市への移住を実現する4つのステップ

牧之原市に移住するための具体的なステップを紹介していきます。

ステップ1:移住経験者によるオンライン相談で不安解消

牧之原市は電話やZoomでのオンライン移住相談を随時受け付けているので、移住で気になることを相談してみましょう。移住に関する支援制度はもちろん、子育て情報や不動産情報を手に入れられます。

実際に県外から移住してきた経験のある移住担当職員が相談に乗ってくれるので、不安点も相談しやすいですよね。牧之原市への移住に少しでも興味があるようでしたら、まずは気軽に申し込んでみましょう。

公式サイト:LIFE IS VACATION MAKINOHARA!

ステップ2:「個別市内案内」で牧之原市の暮らしを体感

牧之原市への移住に関する興味がさらに湧いてきたようでしたら、「個別市内案内」に参加して牧之原市を訪れてみましょう。個別市内案内は、移住希望者の要望からプランを決めて、移住担当職員が市内を案内してくれます。

過去のプラン内容例としては、サーフィンのポイントをまわったり、先輩移住者や地元の方と交流したりしたプランがあるようです。

個別市内案内に参加することで、牧之原市の雰囲気を直接感じられるだけではなく、地元の人たちとの交流のきっかけも作れます。移住担当職員から生活に関する情報を聞きながら市内をまわれるので、牧之原市での暮らしを具体的に想像できるはずですよ。

公式サイト:LIFE IS VACATION MAKINOHARA!

ステップ3:「HAZ cottage」で牧之原市の生活を体験

牧之原市での暮らしを想像し「移住したい」という思いが強くなったら、移住体験施設「HAZ cottage(ハヅコテージ)」に宿泊して暮らしを体験してみましょう。

実際に滞在するからこそ、「自分は牧之原市で暮らしていけるかどうか」を慎重に見極められます。体験施設の中には、冷蔵庫やレンジ、自転車など生活に欠かせない備品が設置されています。自転車で街に出て、買い物をして、ご飯を作るといったことが体験でき、リアルな生活を知ることができますよ。

この期間に地元の人たちと積極的に交流しておくことがおすすめ。人脈を築いておくことで、移住生活をスムーズにスタートしやすいです。

移住体験施設「HAZ cottage(ハヅコテージ)」の内観
▲移住体験施設「HAZ cottage(ハヅコテージ)の内観です。プロジェクターや家具が揃っており、暮らしやすい環境

移住体験施設「HAZ cottage(ハヅコテージ)」の寝室
▲移住体験施設「HAZ cottage(ハヅコテージ)」の寝室

公式サイト:LIFE IS VACATION MAKINOHARA!

ステップ4:各種移住支援制度の活用を検討

牧之原市への移住を決断したら、移住支援制度をチェックして、利用できるものがあるかどうか確認しましょう。上記で説明した「子育て家族定住奨励金」以外にも、牧之原市には移住に役立つ制度がありますので、ご紹介いたします。

▼牧之原市空き家活用リフォーム等補助金

空き家バンク制度を活用して、空き家を取得または賃貸した移住者は、以下のような補助金を受け取れます。

補助金額 上限金額
空き家のリフォーム 対象経費の2分の1以内 30万円
残置物の処理 対象経費にかかる費用実費 5万円

※詳細条件は必ずご確認ください

5万円以下であれば、残置物の処理における費用を負担しなくてもいいのはありがたいですよね。

参考:LIFE IS VACATION MAKINOHARA!「牧之原市空き家活用リフォーム等補助金」より

▼移住・定住支援金

東京圏から牧之原市へ移住・就業する移住者は、以下のように「移住・就業支援金」を受け取れます。

世帯 100万円
単身 60万円

※詳細条件は必ずご確認ください

さらに、18歳未満の世帯員がいる場合、1人につき30万円が追加支給されます。

参考:LIFE IS VACATION MAKINOHARA!「移住・就業支援金」より

支援の対象条件に当てはまっているかどうかを必ず確認し、支援金を受け取ってゆとりある移住生活をスタートさせましょう。

牧之原市移住に関するお問い合わせ先

牧之原市の風景

担当課 牧之原市 都市住宅課
住所 〒421-0592
牧之原市相良275(相良庁舎2階)
電話番号 0548-53-2633
Fax 0548-52-3772
開庁時間 平日
午前8時15分から午後5時まで
公式サイト https://www.city.makinohara.shizuoka.jp/site/makinohara-life/