北海道栗山町移住のすすめ!クリエイトな街での新生活と手厚いサポート
この記事では、地方への移住を検討している方のために、北海道夕張郡栗山町(くりやまちょう)の魅力を紹介していきます。
栗山町は、北海道の夕張郡に属する人口約11,000人のまちで、国蝶であるオオムラサキの北東限生息地とされる自然豊かな地域です。札幌市や新千歳空港、苫小牧港まで車で約1時間で行くことができ、道内の各地域へのアクセスがいいのも特徴です。
そんな栗山町での暮らしはどのようなものか、移住コーディネーターに伺ったお話とあわせて、詳しく解説していきます。
北海道栗山町の魅力:移住を検討する5つの理由
栗山町のキャッチフレーズは「くりエイトするまち栗山町」です。農業をしたくて移住してくる人もいれば、町民の人柄のよさに惹かれて来る人もいるのだとか。この記事を読めば、きっと栗山町で新たな生活を「くりエイト」したくなるはず!
そんな栗山町は、以下のような人におすすめです。
- 地産地消で美味しい農作物が食べたい
- お祭りが好き
- 作品を販売できる場所が欲しい
- 道内外へのアクセスが良いところに住みたい
- 自然が豊かで、のびのびとしたところで子育てがしたい
それではここから、栗山町の魅力や特色について掘り下げていきたいと思います。
特徴1:ものづくりが好きな人に嬉しい、くりやまクリエイターズマーケット
▲栗山町が運営するくりやまクリエイターズマーケット(引用:栗山町移住促進プロモーションサイト「くりやまに、住んでくり。」)
「くりエイトするまち栗山町」のキャッチフレーズどおり、栗山町は町内にものづくりを応援する場所を設けています。それが2017年9月にオープンした「くりやまクリエイターズマーケット」。出展者は町にちなんだ作品を1点以上展示・販売することになっているので、栗山町ならではの個性溢れる作品たちに出合うことができます。
「月2回店番をすることが出展の条件で、出展料・手数料ともに無料」というシステム。他にもフリースペースでワークショップなどのイベントを開催することもできますよ。
まさに「くりエイト」なまちづくりに取り組んでいるのは、かなりユニークな特徴であると言えそうです。出展者はプロからアマチュアまで幅広く、移住コーディネーターの腰本さんいわく、「ぜひクリエイターの方にも移住してきてほしいですね」とのこと。
栗山町への移住とともに、新たな挑戦をするのも面白そうですね。
特徴2:札幌や新千歳空港へのアクセスが便利
▲栗山町への各地からのアクセスマップ(引用:栗山町)
栗山町は、近隣都市へのアクセスが良好な町です。各主要スポットまでの所要時間を調べてみました。
主要スポット | 交通手段と所要時間 |
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札幌市 | 車:約1時間 バス:北海道中央バス「高速くりやま号」札幌〜栗山間で約1時間10分 |
石狩市 | 車:約1時間 |
岩見沢市 | 車:約30分 電車:岩見沢駅〜栗山駅間で約23分(JR室蘭本線) |
新千歳空港 | 車:約40分 |
苫小牧西港 | 車:約1時間10分 |
車を活用すれば、近隣都市や空港まで1時間以内で行くことができます。道内外へ移動しやすいまちであることも栗山町の魅力のひとつです。
道外の企業に籍を残したままテレワークをする方にとっても、空港が近いのは大きなメリットではないでしょうか。
公式:栗山町移住促進プロモーションサイト「くりやまに、住んでくり。」(アクセス)
特徴3:豊かな自然環境で楽しむ子育てライフ
▲秋の栗山公園の様子。芝生の上でのんびりとする親子の姿が見られる
町の中心部に位置する「栗山公園」は親子連れにおすすめの場所です。BBQやキャンプを楽しむことができるほか、15種約150匹の動物を見ることができる「なかよし動物園」もあり、なんと入場料が無料です。
公園の近くにあるオオムラサキ館では、栗山町独自の亜種である「クリヤマエンシス」の飼育展示をしており、身近な自然環境を守るシンボルとしてその姿を観察することができます。
開園は4月~11月と、春から秋の間のみとなりますが、親子でのびのびと過ごすにはぴったりの場所ですね。
特徴4:地産地消の豊かな食生活を楽しめる環境
▲健康機能性たまねぎのさらさらレッドには血液をさらさらにする成分が多く含まれている(引用:栗山町)
栗山町では、多種多様な農作物を栽培しており、町内にある産地直売所では、例えば健康機能性たまねぎである「さらさらレッド」のような市場に出回りにくい野菜を手に入れることができます。他にも季節によって採れたてのアスパラガス、とうもろこし、じゃがいも、かぼちゃなどを購入できますよ。
美味しくて珍しい野菜が手に入るのは、料理好きな人にも嬉しいですね。
特徴5:地域の絆を深める歴史ある祭りの魅力
▲秋まつりには人口の10倍以上の人が来るため、屋台が出る通りも大いに賑わう
栗山町では、夏と秋にそれぞれ大きなお祭りが開催されます。
7月に行われる「くりやま夏まつり」は、郷土芸能パレードやよさこいソーラン踊り、太鼓や大正琴の演奏、はたまたカラオケ大会からプロレスまでと、参加者が和気あいあいと楽しめる手作り感が特徴です。
9月に開催される「栗山秋まつり」は人口の10倍以上の人出がある、道内屈指の規模のお祭り。おみこしや50年以上の歴史がある傘踊り、親子獅子舞などが披露され、露店の数は200店舗以上にも及ぶそうです。
そのほか、4月には「くりやま老舗まつり」として酒蔵ときびだんごをメインにしたお祭りが開催されます。
栗山町ならではの特色あるお祭りを、季節の移り変わりを感じながら楽しむことができますよ。
栗山町の雰囲気を感じるため、まずはお祭りに行ってみるのもおすすめです。
栗山町での暮らし:仕事と住まいの具体的情報
ここからは栗山町での生活に関する情報を、データとともに紹介します。
気候 | ・夏(8月):平均気温21.0℃ ・冬(1月):平均気温-6.2℃ ※参考:気象庁ホームページ(長沼地点) 雪は11月から4月まで降り、多い時には1m以上積雪する |
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人口 | 約11,000人(約5,700世帯)※令和4年11月30日時点 |
病院 | 個人経営のクリニックを含め、町内には15の医療機関がある。 「栗山赤十字病院」が町の中核医療機関 |
学校 | 私立保育園2園、私立認定こども園2園、町立小学校3校、町立中学校1校、道立高校1校、町立専門学校1校 |
文化 芸術 |
・千瓢彫(せんぴょうぼり) 本田数馬翁の遺作である木彫りの鮭。現在では伝承者である彫刻家の中原鳩杖氏が作品を生み出している ・栗山親子獅子舞 親子2頭の獅子に加え、越中の踊り獅子と勇壮な加賀獅子が一体となって伝承されてきた、栗山独特の獅子舞 ・泉記念館 角田60番地4にある木造平屋建ての住宅。1898年に泉麟太郎(いずみりんたろう)が建築した。町の有形文化財に指定されており、角田藩や泉麟太郎に関する資料などを展示している |
観光スポット | ・小林酒造 日本酒「北の錦」の造り酒屋。一万坪の敷地内に17棟もの蔵が点在し、その多くは酒蔵としては珍しい、西洋建築を取り入れたレンガ蔵・札幌軟石使用の石蔵。空知地方のレンガ建造物としては最大規模であり、一級の歴史建築物として認定されている ・不動の滝 南角田の北海道自然景観保護区にある滝。春は桜、秋は紅葉の美しい景観を楽しむことができる。水量が多い時には、太陽の光が反射して虹が出ることもある |
食べ物 | アスパラガス、さらさらレッド(玉ねぎ)、メロン、米、トマトジュース、ルバーブジャム、三角揚げ、もろはしチョリソー、たがみラーメン、栗まんじゅう、谷田の日本一きびだんご、北の錦 まる田(特別純米酒) |
交通 | ・鉄道 室蘭本線(栗山駅) ・バス 北海道中央バス、夕鉄バス、栗山町営バス、長沼町営バス ・道路 国道234号、国道274号 |
近隣都市 | 夕張市、岩見沢市、夕張郡長沼町、由仁町 |
スーパーやコンビニ、飲食店、行政機関、公園などは栗山駅を中心にまとまっているため、用事は一度に済ませることができそうです。
仕事情報:多様な就業機会と起業支援制度
大手求人サイトで「栗山町×正社員」で検索したところ、約300件の求人情報が見つかりました。車で30分程度の通勤圏(栗山町から15km以内)を含め検索すると、結果は約1,900件となりました。職種は農業、製造、医療が多い傾向にあります。※2022年12月縁結び大学調べ
また、栗山町は新規店舗開店や新規就農に対する支援を行なっています。
制度名 | 概要 | 金額 |
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栗山町空き地空き店舗活用支援事業補助金 | 下記経費の2分の1の金額を補助 ・栗山町内の指定する区域の空き店舗等の取得・改修・解体に要する経費 ・店舗新築に要する経費 ・駐車場等の整備に要する経費 ・備品の購入に要する経費 ・空き地取得に要する経費など |
最大220万円 |
就農支援制度 | 就農に関する相談、農業体験、研修の準備・検討・受け入れ先のバックアップ、就農研修の実施などをサポートし、新規就農を推進 | 研修手当の支給、経営安定までの給付金助成など、各150万円/年 |
※参考:栗山人のホンネ。農業人のホント。(就農支援特設サイト)
これまで「栗山町空き地空き店舗活用支援事業補助金」を活用し、カフェやレストランを始めた移住者もいるそうです。また「就農支援制度」は2010年度からスタートし、2022年12月までに22組36名が栗山町で新規就農したのだとか。
新たな企業への就職、新規店舗開店、新規就農など、栗山町であなたに合った働き方を見つけてくださいね。
住まい情報:充実の住宅支援制度と空き家バンク
大手賃貸サイトで栗山町の物件を探したところ、賃貸アパート・マンションは約70件見つかりました。賃貸を希望する方は立地や築年数、設備等についても詳しく確認するようにしてください。
また栗山町は空き家バンク制度にも取り組んでおり、数件の空き家・土地の登録があります。空き家は賃貸よりも売買希望物件が多いので、一軒家の取得を検討されている方はこちらをご覧ください。
栗山町内に住宅を取得するにあたっては、3つの支援制度の活用を検討するとよいでしょう。共通の対象条件は「町外に居住する40歳未満または中学生以下の子と同居している方」です。
制度名 | 概要 | 助成額 |
---|---|---|
住宅取得費用助成制度 | 栗山町内で新築または中古住宅を取得し、移住する場合に住宅取得に係る費用の一部を助成 | 【新築住宅を取得、または購入】 ・80万円 ・町内事業者で住宅を新築または購入した場合は20万円を加算 ・エコビレッジ湯地の丘に住宅を新築または購入した場合は20万円を加算 【中古住宅を購入】 ・上限30万円で、土地代を含む購入費用(税抜き)の10% |
中古住宅リフォーム助成制度 | 栗山町内に移住し、中古住宅をリフォームする場合に係る費用の一部を助成 | 上限30万円で、リフォーム工事費用(税抜き)の30% |
民間賃貸住宅家賃助成制度 | 町内事業所に正規雇用として勤務または起業し、栗山町内の民間賃貸住宅を借りて居住する場合、家賃の一部を助成(資格申請があった月の翌月から36ヶ月まで) | ・単身世帯:最大1万円/月 ・単身世帯以外:最大2万円/月 |
制度の申請には期限等があるため、活用する場合は「若者定住推進課 若者定住推進グループ」に問い合わせをしてくださいね。
栗山町の暮らし:先輩移住者が語る魅力と実態
実際に移住した先輩移住者は、栗山町での暮らしをどう感じているのでしょうか。ここでは、そのリアルな声を紹介します。
- 空港が近いので、県外の実家に帰るのも大変ではない
- 広大で開けた景色に見惚れる。空も広い。夕焼けも綺麗で、天の川も見られる
- 移住のサポートが手厚く、子どもの保育園見学の手配や、住居探しまで手伝ってもらえた
- とにかく出会う人みんな人柄が温かい。いろんな人とふれあい、いろんな人の働き方を見て、自分までも人間的に成長した気がしている
「こんなに住みやすいのに、魅力が伝わっていないことを残念に思っている」「越してきたばかりなのに、前からずっと住んでいたような居心地のよさがある」との声もありました。町の人の優しさが、より一層住みやすさを加速させているのかもしれません。
公式:栗山町移住促進プロモーションサイト「くりやまに、住んでくり。」(くらし)
栗山町への移住ステップ:相談から体験移住まで
ここでは、栗山町に移住するためのステップをご紹介します。
- オンラインで移住について相談してみる
- 各種移住体験ツアーに参加してみる
- お試し暮らしで栗山町を体感する
ステップ1:オンライン移住相談で疑問を解消
▲オンライン移住相談のバナーの栗山町の位置を示す栗の画像が可愛いですね(引用:栗山町)
栗山町への移住について、聞きたいことはオンラインで相談してみましょう。相談希望日の5日前に予約をし、相談日時確定の旨と当日利用するZoomのURLが送られてきたら、あとは相談するだけです。
相談時間は30分〜60分程度で、平日10時〜17時の受付です。木曜日のみ20時まで受け付けてもらえますが、土日は実施していないのでご注意ください。
利用料はもちろん無料!町についての一般的な紹介からニッチな疑問まで、気軽に聞いてみるとよいでしょう。
ステップ2:多彩な移住体験ツアーで町の魅力を実感
栗山町は、季節ごとにいろいろなツアーを行なっています。例えば、以下のようなツアーがありますよ。
- 栗山町の食を存分に楽しみながら、町について知ることができる「くりやまの食を知る 移住体験ツアー」
- 若者・子育て世代を対象にした「くりやま暮らし体験モニター」(夏・冬に開催)
- クリエイターを対象にした「くりやまクリエイティブステイ」
- テレワーク移住モニター など
詳細についてはホームページに載っているので、定期的にチェックしてみてください。
ステップ3:お試し住宅で栗山町の生活を体験
▲周りには田園風景が広がるのどかな立地にある移住体験施設「にしおかの森」
栗山町は、お試し暮らしができる家具・電化製品等を完備した「くりやま暮らし体験施設」を3つ用意しています。滞在可能期間は最低1週間から最大1か月まで。利用料金は3,500円/泊です。
施設名 | 住所 | 特徴 |
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緑酔庵(りょくすいあん) | 栗山町湯地91番地19 | ・間取りが広いため、滞在人数が多くても快適に過ごせる ・JR栗山駅まで車で5分、スーパーまで600m、コンビニまで700m |
リーズン93 | 栗山町中里60番地1 | ・町の中心部に近く、自転車でも買い物に便利 ・アパート型の体験住宅 ・JR栗山駅まで車で3分、スーパーまで400m、コンビニまで300m |
にしおかの森 | 栗山町字北学田38番地 | ・田んぼに囲まれた落ち着いた雰囲気 ・冬期間は利用できない ・JR栗山駅まで車で12分、スーパーやコンビニまで車で各6分(約4km) |
※参考:くりやまSATOYAMAライフ(「ちょっと暮らし」体験施設)
夏場の滞在が人気ですが、冬場は雪の中での生活も体験できるのでおすすめです。移住コーディネーターの腰本さんが町の案内をしてくれるので、気軽に相談してみてくださいね。
やはり実際に滞在してみないと、町の雰囲気や暮らしの利便性等はわからないので、栗山町への移住を検討する際にはぜひ利用することをおすすめします。
栗山町移住の詳細情報:各種問い合わせ先一覧
▲笑顔が素敵な栗山町の移住コーディネーターの腰本さん
栗山町は、TwitterやInstagram、Facebookなどで町についての情報発信もしているそうです。町の雰囲気なども知ることができますよ。
担当 | 栗山町役場 若者定住推進課 |
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住所 | 〒069-1512 北海道夕張郡栗山町松風3丁目252番地 栗山町役場旧庁舎1階 |
電話 | 0123-73-7521 |
公式サイト | https://www.town.kuriyama.hokkaido.jp/ |
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