山口県下松市への移住!住みよさランキング上位の魅力あふれる街
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「山口県下松市(くだまつし)」をご紹介します。
下松市は、東洋経済新報社が毎年発表する「住みよさランキング」で、毎年のように上位にランクインするまちです。
その各評価項目の中でも、特に高い順位になっているのが「利便度」と「快適度」。
都市機能がコンパクトにまとまっていて日常生活に便利なことや、近隣都市へのアクセスが良いこと、全国トップクラスの水道料金の安さなどが大きな理由となっています。
さらに、市内には島や山など豊かな自然もあり、のびのびとアウトドアレジャーを楽しむこともできます。
そんなバランスの良いまち・下松市への移住について、今回は、地域振興部 地域政策課の皆さんに詳しいお話をうかがいました。
山口県下松市の暮らしを彩る3つの魅力
地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には下松市がおすすめです。
- 住んでいる地域の中で用事を済ませることができ、かつ近隣へもアクセスの良い、便利なまちに暮らしたい
- 出張や帰省など、新幹線を使う機会が多い。新幹線停車駅に近いまちを希望
- 生活費をなるべく抑えたい。特に、暮らしに必ずかかる公共料金を節約できたらと思う
- 自然の中でゆったり過ごすのが好き。豊かな自然の中に、思い立ったらすぐ出かけたい
- ワーケーションを検討している
なぜこのような方に下松市が向いているのか、その理由を踏まえつつ、下松市の暮らしの特徴を紹介していきます。
特徴1:住みよさランキング上位の利便性抜群なコンパクトシティ
下松市は「住みよさランキング」で毎年のように上位にランクインしているまち。2021年度には全国10位と、トップ10入りも果たしました。
暮らす人から高い支持を得る、下松市の“住みよさ”の大きな要素として、利便性の高さが挙げられます。
下松市の市街地は、自転車で回れる範囲に市役所や商業施設が集まり、日々の生活が便利なコンパクトシティです。大型スーパー、ショッピングセンターもあり、日々の食料品から大きな買い物まで、市内でまかなえるのも魅力的。
また一方で、下松市は山口県の「周南広域都市圏」の真ん中に位置し、同じ周南エリアの周南市と光市、どちらへもアクセスしやすいという特徴があります。この、周南市と光市へのアクセスの良さも、下松市の利便性に大きく貢献しています。
周南市には新幹線が停まる「JR徳山駅」があります。下松駅から徳山駅は2駅(約8分)と、すぐそこ。
気軽に新幹線が利用できるため、ショッピングやレジャーに、下松市からのお出かけ先は多彩です。お仕事で出張の多い方にとっても、新幹線の駅が近いのは嬉しいポイントでしょう。
光市には、西日本屈指の美しいビーチ「虹ケ浜海岸」があります。下松市からこの虹ケ浜海岸までは、車で約10分。釣りや海水浴に、思い立ったらすぐに出かけることができます。
市内の便利さに加え、周南市・光市の両市が生活圏にあることで、下松市での暮らしはより快適なものとなっているのです。
特徴2:生活費節約に貢献する全国トップクラスの安い水道料金
暮らしにかかるお金の節約のため、公共料金を少しでも抑えたいという方は多いのではないでしょうか。
毎日の料理やお風呂、洗濯など、生活に欠かすことのできない“水”。実は、水道料金は全国一律ではなく、自治体によって大きな差があります。
データの1つとして、2021年に発表された水道料金ランキングでは、国内で最も水道料金が安い地域と最も高い地域の料金差が、1ヶ月で約6,000円にもなることが示されました。
参考:水道料金ランキング
下松市の大きな特徴に、全国でもトップクラスの水道料金の安さがあります。これは、市内にダムが2つ(温見ダム・末武川ダム)あり、豊富な水源を有するため。
上記の水道料金ランキングでは、全国平均が3,241円であるのに対し、下松市では1,505円となっています。
家計に直結する水道料金を安く抑えることができるのは、移住先を選ぶ決め手の1つにもなりそうです。
特徴3:笠戸島と中山間地域がもたらす豊かな自然環境
▲「笠戸島家族旅行村」は標高150mの高台にあり、市内や瀬戸内を一望できる、絶景キャンプ場
生活の便利な下松市ですが、一方で豊かな自然がすぐそばにある点も魅力的です。
下松市の市域には、笠戸大橋でつながった「笠戸島 (かさどしま)」があります。
市街地から笠戸島までは車で10分程度。瀬戸内海に浮かぶ小さなこの島は、入り組んだ海岸線が美しく、島全体が瀬戸内海国立公園にも指定されています。
▲深紅の塗装が美しい笠戸大橋は、下松市のシンボル的な存在
島の周囲は約30km。その絶景とともに、「笠戸島家族旅行村」でキャンプやバーベキューをしたり、海上遊歩道を散策したりと、アウトドアレジャーをいっぱいに楽しめます。
また、市内の北部には中山間地域が広がり、カメラを持って出かけたくなるような、緑あふれる風景に出会えます。
米川地区では、山からの湧き水のみを使い、寒暖差を利用してお米を栽培しています。どこか懐かしいような棚田の眺めには、ホッと安らぐ気持ちが味わえそうです。
▲棚田の広がる米川地区では、ナベヅルの寝床を整備するなど、生き物との共生にも力を入れている
生活に不便のない環境で暮らしつつ、ほんの少し郊外に出れば島も山もあり、都会ではなかなかできないような雄大な自然環境。
下松市は「便利に暮らしたい。でも豊かな自然の中でリフレッシュする時間を気軽にもちたい」という方にピッタリと言える移住先なのです。
下松市での暮らし:仕事・住まい・子育ての実態
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、下松市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
気候 | 1月:平均気温4.9°C 8月:平均気温27.0°C ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:56,808人 世帯数:26,827世帯 (2023年10月末時点) |
近隣都市 | 周南市、光市 |
公共交通 | 鉄道:JR西日本 バス:防長交通、米泉号(コミュニティバス) |
大都市へのアクセス | 広島へ:車で約1時間 福岡へ:電車+新幹線で約1時間 |
病院 | 診療所42、病院3、歯科24 |
学校 | 小学校8(うち休校1)、中学校3、高校3 |
名産・特産 | 笠戸ひらめ、笠戸とらふぐ、笠戸島レモン、米川ゆず、牛骨ラーメン、来巻にんにく |
名所・観光 | 降松神社、はなぐり海水浴場、下松スポーツ公園、花岡八幡宮、ひらめきパーク笠戸島 |
下松市という珍しい地名は、「星降るまち」が由来と言われています。
遠い昔、大きな星が松の木に降り七日七夜輝いたという伝説から、「星が降った松」が「降り松」そして「下松」となったのだとか。なんともロマンのある名前です。
そんな下松市は瀬戸内海に面し、1年を通して温暖で過ごしやすい気候が特徴。冬の寒さが苦手という方には嬉しいポイントではないでしょうか。
気候と自然環境に恵まれた下松市には、おいしい海の幸・山の幸がたくさんあります。特産品は、笠戸島で養殖される笠戸ひらめや笠戸とらふぐ。
農作物では米やほうれん草、トマト、キノコなどの栽培が盛んで、市内のスーパーでは地元産の新鮮食材が手軽に購入できます。
【仕事】商工業のバランスが取れた豊富な雇用機会
下松市は古くから、鉄道、造船、精密機械などの製造業が集積する“ものづくりのまち”として栄えてきました。
加えて、平成以降は大きなショッピングセンターの開業などがあり、商業も発展。商工両方のバランスが良く、仕事の選択肢も豊富です。
2023年12月現在、大手求人情報サイトで下松市の正社員求人を検索すると、約1,600件がヒットしました。
参考:正社員求人情報の一例
次に、この検索範囲を通勤30分程度(下松市から25km圏内)まで広げると、約8,200件と大幅に増加します。下松市の交通利便性を活かし、近隣の都市も含めた仕事探しもおすすめです。
仕事に関するサポートとして、山口県では東京圏からの移住者に向けた、移住就業支援事業を実施。
東京23区在住または在勤の方が山口県へ移住し、登録された法人に就業した場合に支援金が支給されます。下松市の企業も登録されているので、こちらもあわせてチェックしてみてください。
【住まい】移住者に人気の賃貸物件と市営住宅の選択肢
下松市へ移住後、最初の住まいとしては賃貸物件を選ぶ方が多いそうです。
2023年12月現在、大手住宅情報サイトで下松市の賃貸物件を検索すると、約270件と豊富な数がヒットします。
移住を検討するにあたり「移住先の地域に住む場所があるか」ということは重要な事項の1つですが、下松市ではまず心配はなさそうです。
家賃は大まかに次の通りとなっています。
~1LDK | ~6.5万円 |
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2K~3LDK | 5.5~7.5万円 |
参考:賃貸物件情報の一例
そのほか、市内各地に市営住宅もあるのでこちらも参考にしてみてください。
参考:下松市営住宅一覧
【育児】自然と施設が充実した子育て環境
▲「下松スポーツ公園」は、春の桜、秋のコスモスなど、花の名所としても知られる
下松市は、山口県内でも出生率がトップクラスの自治体です。その背景には、商業施設が多いことや、子どもを豊かな自然に触れさせられることなど、子育て世帯にとっての”暮らしやすさ”があるのかもしれません。
また市内には、のびのびと体を動かせる、子どもの遊び場も充実しています。
総合グラウンドや屋内運動場などの施設を備えた「下松スポーツ公園」には「冒険の森」が併設され、大型のアスレチック遊具が子ども達に人気です。
「キッズパークCotton」は、全天候型の屋内の遊び場です。木材をふんだんに使用した広々とした空間で、家の中ではなかなか体験できないスケール感のある遊びが楽しめます。
下松市移住者の声:実際の暮らしぶりと感想
ここでは、実際に移住して下松市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。
- 利便性が高く落ち着きもある、ちょうど良いまち。大型スーパーや商業施設が多く、市内で用事を済ませることができる。
- 移住前と比べ水道代が格段に安くなり、助かっている。
- 市街地から少し行けば海や山などの豊かな自然が楽しめる。島の夕日の美しさには感動。
- 新鮮な海の幸・山の幸が、スーパーなどで手軽に手に入り、日々の食の楽しみが増した。
利便性と豊かな自然のある、快適な暮らしを満喫している方が多いようです。
市内の機能がコンパクトにまとまっている点は、ミニマリスト的な生活を希望する方にもマッチします。下松市には、一旦ほかの地域に出た後、住みよさに気が付いてUターン移住する方も多いそうですよ。
下松市移住へのステップ:支援制度と問い合わせ先
下松市への移住を検討している方は、まずは市役所へのご相談がおすすめです。また、山口県全体としても、県内への移住をサポートするさまざまな取り組みを行っています。
山口型ワーケーション:7つの類型で多様な働き方を支援
山口型ワーケーションでは、地元企業との交流を通じて新たなビジネスの創出を目指す「ビジネス創出型」や、生活と仕事を一体化させ、関わる人々との交流を楽しむ「フリーランス型」など、ワーケーションを7つの類型に分け、それぞれにプログラムを提供しています。
”転職なき移住”を希望する方や、自分らしい働き方を探したい方は、ぜひチェックしてみてください。
YY!ターン支援交通費補助金:移住活動をサポートする制度
山口県への移住を検討している方が、移住活動として実際に山口県を訪れる際に、交通費の一部が補助される制度です。
移住の下見や就職活動のほか、移住に関するツアーやセミナーなどのイベント参加も対象となります。
参考:YY!ターン支援交通費補助金:移住活動をサポートする制度
下松市移住相談:地域政策課へのコンタクト方法
担当課 | 地域政策課 広報戦略係 |
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住所 | 山口県下松市大手町3丁目3番3号 |
電話番号 | 0833-45-1802 |
対応時間 | 8:30~17:15(土・日・祝日と12月29日~1月3日を除く) |
公式サイト | https://www.city.kudamatsu.lg.jp/chiiki/kouhou/uji_top.html |