福岡県小竹町移住ガイド:豊かな自然と便利な立地、子育て支援が魅力

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「福岡県小竹町(こたけまち)」をご紹介します。

小竹町は、遠賀川(おんががわ)を中心とする豊かな自然に囲まれた町。そしてその自然を活かした育児・教育環境が特徴的です。

都会のビル群を離れ、美しい自然風景の中でのびのびと子育てをしたい方にはピッタリの移住先ではないでしょうか。

また福岡市や北九州市といった大都市まで車や電車で約1時間とアクセスが良く、通勤・通学・レジャーの選択肢が多いところも魅力的。

そんな小竹町について、暮らしの特徴や仕事・住まいの状況など、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
小竹町企画調整課の井上さん

企画調整課 企画係

井上 大樹さん

小竹町の暮らしの魅力:3つの特徴

小竹町の暮らしの特徴

小竹町は、次のような特徴のあるまちです。

ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。

特徴1:豊かな自然環境を活かした子育て・教育の町

遠賀川河川公園

小竹町は、 町を南北に流れる遠賀川に沿って開けてきた町です。

町内には、この遠賀川を中心に豊かな自然が広がっています。河川公園には、春は300メートルにわたる菜の花の黄色いじゅうたんが揺れ、夏には鮮やかな彼岸花が咲き誇ります。まちの大部分が平坦で高い建物が少なく、遠くの山々まで見渡せるところも特徴的です。

山の里自然農園
▲町の高台に位置する「山の里自然農園」は、炭鉱のボタ山(石炭採掘の際の廃棄物でできた山)跡に開かれた観光農園。ブルーベリーやオリーブを栽培している

この豊かな自然環境は、まちの子育て環境や教育現場にも活かされています。

自然とふれ合いながら健康を増進することを目的に造られた公園「昭和の森」では、不定期ではありますが、「こたけプレーパーク」が開催されます。子ども達は、ロープのアスレチックを使ったり秘密基地を作ったりと、のびのびと自然遊びを楽しんでいます。

「遠賀川自然公園“わくわくごとくリバー”」は、川に生息する生き物が遠賀川と田んぼを行き来できるよう、水路などを整備した体験型の施設です。町内の小学生が水質調査や生き物観察を行うなど、環境学習の場にもなっています。

その他にも、学校や地域活動で鮭の稚魚を放流したり、野菜や植物を育てたりと、自然とふれ合う体験の機会がたくさん。

小竹町は、恵まれた自然の中で暮らしたい方、その中でも、お子様の健康な心身と豊かな感受性を育みたい子育て世帯の方に、特におすすめの移住先なのです。

特徴2:都市部へのアクセス良好:通勤・通学・レジャーの選択肢が豊富

JR小竹駅の駅舎

小竹町は、かつて坂本龍馬や伊能忠敬も通ったと言われる「長崎街道」を擁する、交通の要所。現在では、遠賀川と並走するように、国道200号線と、JR九州の福北ゆたか線(ふくほくゆたかせん)が通っています。

これらの交通網を利用して、小竹町からは九州第1・第2の都市である福岡市・北九州市までそれぞれ1時間程度で行き来ができます。通勤や通学、ショッピングなどに便利です。

また、町外にはなりますが、九州自動車道の若宮IC、八幡IC、鞍手ICまでは、それぞれ車で約20分です。福岡県から鹿児島県まで九州を縦貫するこの自動車道を利用し、各地へ多彩なお出かけが楽しめるでしょう。

さらに、九州の空の玄関口・福岡空港までも、車で約1時間で行くことができます。国内各地のほか、アジアを中心とする海外へもひとっ飛び。

小竹町は、ドライブや旅行が趣味の方、アクティブなライフスタイルを送りたい方にも、ピッタリと言える環境です。

特徴3:新婚・子育て世帯向けの充実した支援制度

「こたけまち絵本館 木のうた」の室内
▲2020年に開館した絵本ギャラリー「こたけまち絵本館 木のうた」も、親子に愛される施設。季節やテーマにあわせ、常時約200冊が展示される

移住を検討中の方の中には、新婚世帯や子育て中の方、あるいはこれからその予定のある方も多いのではないでしょうか。

小竹町は、結婚から出産、育児に対するサポートが手厚いまち。これから家族が増える方にとって心強い環境です。以下に、支援の一例をご紹介します。

結婚新生活支援事業 夫婦共に婚姻日における年齢が39歳以下の新婚世帯に対し、住居費、引越費用およびリフォーム代を補助

金額:1世帯当たり上限30万円。ただし、婚姻日において夫婦ともに29歳以下の場合は、1世帯当たり上限60万円
出産奨励金支給事業 子どもが誕生した世帯に対し、新生児1人につき5万円を支給
学習サポーター設置 町内すべての小・中学校に非常勤講師を配置し、少人数指導を実施
学校給食費の一部を助成 子どもの給食食材費を町が一部負担

町内に子どもは多くはありませんが、そのため、子ども一人ひとりに先生の目が届きやすいところも特徴と言えます。

地域全体が見守る中で子どもが学び育つ、アットホームな雰囲気に惹かれる方には、理想的な環境かもしれません。

小竹町の生活環境:気候、医療、教育、交通など

小竹町の風景

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、小竹町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温5.3°C
8月:平均気温27.3°C
(小竹町内に観測地点がないため、近隣の飯塚地点を参照)
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:6,940人
世帯数:3,802世帯
(2024年3月末日時点)
病院 診療所:4、病院:1、歯科:4
学校 小学校:3、中学校:1、高等技術専門校:1
名所・観光 山の里自然農園、合屋古墳、蒸気機関車アルコ23号・貸車ロト39号、兵士・庶民の戦争資料館、ミッションバレーゴルフクラブ
公共交通 鉄道:JR九州、平成筑豊鉄道
路線バス:西鉄バス(西鉄バス筑豊)、宮若市乗合バス宮田・小竹線、
巡回福祉バス「ひまわり1号」「ひまわり2号」、ひまわりワゴン(早朝便)
大都市へのアクセス 福岡市へ:車もしくは電車で約1時間
北九州市へ:車もしくは電車で約1時間
近隣都市 直方市、飯塚市、宮若市
行事・イベント こたけボタカン駅伝(5月)、南良津獅子舞(7月)、小竹祇園山笠(7月)、秋風と灯りの夕べ(10月)、小竹町民まつり(11月頃)

小竹町は福岡県のほぼ中心部にあり、直方市と飯塚市の間に位置しています。

お買い物をする場所として、スーパーなどは町内にあるので、食料品や日用品の買い出しには不自由しないでしょう。

一方で、直方市のイオンモール、飯塚市のゆめタウンといったショッピングセンターにも車で20分ほど。週末のまとめ買いや家族でのお出かけに気軽に足を伸ばせます。

こういったこともあり生活には車が必須と言えますが、町内の巡回バスも利用できます。また、高齢者を対象にした町内スーパーへの送迎サービスもあるので、ご家族に高齢の方がいる方には安心材料となりそうです。

歴史ある町並みを有する小竹町には、3つのフットパス(イギリス発祥の、地域のありのままの風景を楽しむ散策路)コースが整備されています。

それぞれのコースでは、神社やお寺といった名所、風情ある町並みが楽しめるので、小竹町に移住した際は、のんびりと歩いてみてはいかがでしょうか。

公式:フットパスコース(いち押しコーナー)|小竹町観光まちづくり協会

蒸気機関車アルコ23号
▲小竹町指定文化財の「蒸気機関車アルコ23号」。アメリカ製で大正9年に輸入され、炭鉱で活躍した

【仕事】通勤圏内を含めると求人多数

2024年4月現在、大手求人情報サイトで小竹町内の正社員求人を検索すると、約160件がヒットしました。

次に、この検索範囲を通勤約30分程度(25km圏内)まで広げると、直方市や飯塚市が圏内となり約32,000件と大幅に増加。周辺地域にも目を向けることで、お仕事の選択肢は幅広くなります。

参考:正社員求人情報の一例(小竹町内)
参考:正社員求人情報の一例(小竹町から25km圏内)

また、暮らしの特徴の章でご紹介した通り、福岡市や北九州市への通勤も十分可能な範囲です。大都市でバリバリと働き、仕事が終わればゆったりとした小竹町の住まいに帰るというライフスタイルを選ぶ方も、多くいらっしゃいます。

そのほか、起業を希望する方への支援も整っています。移住を機に新しいチャレンジをしたい方は、こちらも参考にしてみてください。

創業推進制度 【小竹町創業スクール】
小竹町商工会と連携し、小竹町内で創業を目指す方向けのセミナーを無料で実施。セミナー受講後には、会社設立時の登録免許税の減免や、創業関連保証の特例などの措置を受けることができる。

【小竹町商工業者店舗等新築・増改築補助金】
小竹町で生産又は販売を行っている、または行おうとする中小企業者で、店舗や事務所などを新築・増改築した方に対し、要した費用の2分の1の額を補助(上限:50万円)

【住まい】:移住者向け住宅取得支援制度あり

2024年4月現在、大手住宅情報サイトで小竹町内の賃貸物件を検索すると、5件がヒットしました。賃貸物件の数は限られていますが、近隣地域も含めると選択肢が増えます。

参考:賃貸物件情報の一例

賃貸でなく購入を検討している方に向けては、以下のような制度もあるので、ぜひ活用してください。

小竹町移住者住宅取得補助金 50歳未満の移住者が、町内に住宅を取得(新築、新築建売住宅もしくは中古住宅を購入)する場合に、補助金を交付
  
○住宅を新築、または新築建売住宅を購入した方
【基本額】
建築・購入費用の10%(上限50万円)
【加算額】
中学生以下の子どもと同居している、または、出産予定がある世帯:10万円
町内建設業者に発注して行う、住宅の新築および新築建売住宅の購入:10万円

○中古住宅を購入した方
【基本額】
購入費用の10%(上限20万円)
【加算額】
中学生以下の子どもと同居している、または、出産予定がある世帯:10万円
購入にあわせてリフォームをした場合:契約金額の50%(上限20万円)
リフォームを町内建設業者に発注した場合:契約金額の50%(上限5万円)

※加算対象世帯は、基本額と合わせ最大55万円の補助金を交付

小竹町へ移住した人の体験談・感想

小竹町へ移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して小竹町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 自然が豊かで、子ども達にも色々な体験をさせてあげられる。子育てにはピッタリのまちだと思う。
  • まち全体にゆったりと落ち着いた雰囲気がある。都会の慌ただしさとはまったく違う環境の中で、気持ちよく暮らせている。
  • 交通網が充実していて通勤や買い物に便利だし、土地が比較的安価で一戸建てにも手が届きやすい。
  • 地域の人同士の絆が強く、みんな親切にしてくれる。通学路の見守りなどもあり、みんなで子育てをしている雰囲気が心強い。

豊かな自然に恵まれた、ゆったりとした環境での暮らしを楽しんでいる方が多いようです。

また、地域の人の温かさを挙げる声も多数見つかりました。

小竹町への移住に関するお問い合わせ先

担当課 企画調整課 企画係
住所 福岡県鞍手郡小竹町大字勝野3167番地1
電話番号 0949-62-1214
対応時間 月曜日~金曜日:8:30~17:15
木曜日:8:30~19:00(各種証明書発行など一部窓口のみ時間延長)
※土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く
公式サイト https://town.kotake.lg.jp/