石川県小松市への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説|縁結び大学

この記事では、石川県小松市への移住を検討している方に向けて、まちの特徴や暮らしに関する情報をお届けします。

石川県小松市は、日本列島のほぼ中央に位置するまちです。山や海などの自然が暮らしのすぐそばにあること、大型商業施設やコンビニも点在、さらに交通網も整備されているなど、暮らしやすい条件がバランス良くそろっています

2020年に東京経済新報社が実施した「住みよさランキング」では、全国8位を獲得しているんですよ。※参照:「Hello!こまつ」全国でもトップレベルの住みよさ 

また、移住希望者向けに実施している住宅取得のための補助金制度や、子育て環境も充実しているため、ファミリー世帯での移住にもぴったり

そんな小松市の特徴や魅力、移住支援制度について詳しくご紹介していきます。

小松市のイメージキャラクター「カブッキー」

小松市での暮らし:3つの特徴

小松市での暮らしの特徴

小松市は、霊峰白山と日本海に囲まれた、美しい自然環境を有するまちです。一方で、スーパーやドラッグストア、病院や教育環境のほか、暮らしを支える施設も充実しているため、移住希望者からの注目も集まっています。

国内外へのアクセスも良好で、2024年には北陸新幹線の小松駅が開業を控えていることから、ますます便利な環境になると期待されています。

建設機械メーカー「コマツ」をはじめとした、ものづくり企業が多いのも特徴です。また、小松市は、石川県を代表する伝統工芸品「九谷焼」の粘土加工から素地づくり、絵付けまでを一貫して製作している九谷焼の産地なんだそう。

石川県の伝統工芸品九谷焼に盛り付けられた刺身
▲鮮やかな九谷焼のうつわは食卓に彩りをプラスしてくれる。

そんな小松市への移住は、下記のような方にぴったりです。

  • 仕事や旅行で県内外を行き来することがある
  • 子育て環境が整っているまちに住みたい
  • 自然環境に囲まれて暮らしたいが、田舎すぎるのは嫌

なぜ上記のような方に適しているのか、小松市の特徴を踏まえながら解説していきます。

特徴1:国内外へのアクセスが良好!JR・車・飛行機など交通インフラが整っている

小松市は、中心市街地から約5km以内に駅・空港・インターチェンジがあることから国内外へのアクセスが良好です。駅や空港まで車で10分程度の距離といえばイメージしやすいと思います。移動の選択肢が多く、いずれを利用する場合も自宅から気軽にアクセスできるためストレスを感じることは少ないでしょう。

小松空港に並んだ飛行機
▲小松空港からは、国内線(羽田・札幌・福岡・那覇)、国際線(ソウル・上海・台北)が運航している。

小松市にある小松駅を空撮した写真
▲2024年には北陸新幹線の停車駅となる「小松駅」

小松市は、アクセス抜群の交通環境を有しているので、レジャーや旅行好きな方はもちろん、ビジネスパーソンにも適した移住地といえます。

特徴2:子育て支援の充実!おでかけスポットも多数

小松市は、子育て世帯への支援が充実しています。市全域で待機児童はゼロ、全小学校区に学童施設を有し、一時預かり体制が充実していることから、子育て世帯が働きやすい環境が整っています。女性の就業率が高いのも注目すべきポイントです。

小松市が行っている支援を簡単にご紹介します。

医療費の助成 18歳までの子どもの医療費が無償
予防接種の助成制度 任意の予防接種費用を助成
インフルエンザとおたふくかぜの予防接種の費用はほぼ無償
おむつ定期便 生後3カ月から1歳までの子どもがいる家庭に紙おむつを無償で配達
※毎月1回の見守り訪問時
マイ保育園利用券の交付 一時預かりが無料
※産休明け・午前半日・3回まで利用可能
多子世帯放課後児童クラブ利用料助成 放課後児童クラブの利用料を補助(上限は月1万円)
※第2子以降・所得制限あり
おなかの赤ちゃん・うまれた赤ちゃん給付金 国に先行して「おなかの赤ちゃん給付金」を実施しており、妊娠届出時の市独自の5万円と国の「おなかの赤ちゃん・うまれた赤ちゃん給付金」10万円を併せて合計1人あたり15万円を給付
※多胎児の場合は、市独自として子ども1人当たり5万円給付

また、夜間や休日の救急医療体制も整っているので、しっかりと把握しておけば万が一の病気のときにも対処しやすいでしょう。

子どもたちも大喜び!刺激的な体験ができるスポットをご紹介

小松市は、子どもたちが喜ぶお出かけスポットがたくさんあります!

【カブッキーランド】

小松市にある「カブッキーランド」で遊ぶ子どもたち

天候を気にせず遊べる「カブッキーランド」は、子どもたちに大人気の施設です。ボーネルンドやABCクッキングが監修した遊具・キッチンを利用して遊べますよ。

カブッキーランドのクッキングスタジオでケーキを作る子どもたち
▲クッキングスタジオでは年中~小学6年生とその保護者を対象に毎月料理体験を行っている。

施設内の絵本コーナーでは、読み聞かせなどのイベントも定期的に開催しているので、乳幼児期の子どもと訪れるのにもピッタリな遊び場です。

カブッキーランドでおもちゃに夢中の赤ちゃんとお母さん
▲ボーネルンドのカラフルなおもちゃは、乳幼児期の子どもも夢中で遊べる。

【こまつの杜】

こまつの杜に設置されている大型ダンプとパワーショベル

コマツ製作所の跡地に整備され、世界最大級の大型ダンプトラック「930E」・大型油圧ショベル「PC4000」の展示がある「こまつの杜」。「930E」と「PC4000」の運転席へ搭乗やミニショベルの操作などコマツならではの体験のほか、生き物観察、SDGsクイズラリー、ものづくり教室と、多種多様なイベントを開催しています。

「こまつの杜」は、遊びながら学べるスポットなので大人でも十分楽しめそうです。

【航空プラザ】

小松市にある航空機博物館「航空プラザ」の遊び場
▲子どもたちが遊べる大型遊具「飛ぶぅ~ん」

日本海側唯一の航空機の博物館である「航空プラザ」には、飛行機型大型遊具「飛ぶぅ~ん」や小型飛行機からジェット戦闘機まで17機の実機、多数の模型やパネル、YS-11フライトシュミレーター、前政府専用機「貴賓室」が展示されています。

大きな飛行機に子どもたちも大興奮するでしょう。

【サイエンスヒルズ】

ひととものづくりの博物館「サイエンスヒルズこまつ」の外観

ひととものづくり科学館「サイエンスヒルズこまつ」。未来の想像力を育むために建てられた施設は、好奇心いっぱいな子どもたちに大好評です。

特徴3:海・山が近くにある!アクティビティも豊富

小松市には、市街地から車を30分ほど走らせれば、自然を思いっきり満喫できるスポットが多数あります。

小松市の桜の名所「芦城公園」
▲桜の名所である「芦城公園」

小松市にある「日用苔の里」の風景写真
▲里山の集落にある「日用苔の里」。日本有数の苔の名所。

小松市にある「那谷寺」の紅葉写真
▲1300年以上の歴史を持つ「那谷寺(なたでら)」。夏は鮮やかな緑、秋には紅葉など四季折々の景色が楽しめる。

ホタルが見られるキャンプ場や、川遊びに釣り、冬にはゲレンデでスキーなど、アクティビティが楽しめる施設もたくさんあります。

小松市の「大倉岳高原スキー場」でスキーを楽しむ人々
▲市街地から約25分の場所に位置する「大倉岳高原スキー場」

自然環境で思いっきり身体を動かすも良し、美しく澄んだ川や、みどり多い山々に癒されるも良し、小松市に移住すれば休日のおでかけやレジャーに困ることはなさそうです。

白山がのぞめる!小松市民の憩いの場「木場潟公園」

木場潟から見える白山の風景写真
▲絶景と称される「木場潟」から見える白山。

潟の姿をそのまま残している石川県唯一の水郷公園である「木場潟(きばかた)公園」。潟を囲むように整備された公園内には、グラウンドやドッグラン、貸し自転車・貸しボートにパークゴルフなどがあり、人々の憩いの場所となっています。

木場潟公園でウォーキングをする人々
▲ウォーキングやジョギングにも最適。絶滅危惧種の野鳥を見ることもできる。

木場潟公園の春の風景:桜並木を歩く人々
▲春には「桜並木」が織りなす美しい景観を見ようと多くの人々が訪れる。

季節ごとに変わる景色や、自転車にゴルフなど、あらゆる楽しみ方がある木場潟公園では、たくさんの思い出が作れそうですね。

小松市での暮らしの情報

木場潟から見える夕日の写真
▲木場潟から見える夕日

つづいて、小松市の暮らしに役立つ情報をご紹介します。

人口 人口:106,416人
世帯:45,049世帯
(令和5年1月1日現在)
病院 病院:9
一般診療所:62
歯科:44
教育 幼保連携型認定こども園:私立25園、公立1園
保育所型認定こども園:私立4園、公立2園、
幼稚園型認定こども園:私立5園
保育所:私立1所、公立1所
幼稚園:私立1園
小学校:22校
中学校:9校
高等学校:県立5校、市立1校、私立1校
大学:市立1校
特別支援学校:県立3校
義務教育学校:1校
遊ぶところ 【名所・旧跡】
安宅の関
安宅住吉神社
那谷寺
西圓寺
芦城公園
石川県立航空プラザ
加賀伝統工芸村ゆのくにの森
日本自動車博物館
粟津温泉
カブッキーランド
小松城跡
ハニベ巌窟院
こまつの杜
横谷ミズバショウ群生地
木場潟公園
河田山(こうだやま)古墳群

【スキー場】
大倉岳高原スキー場

【ゴルフ場】
那谷寺カントリー倶楽部
小松カントリー倶楽部
GOLFCLUBツインフィールズ
ゴルフコース小松パブリック
食べ物 うどん、カニ、イカ、甘エビ、地酒
交通 【空港】
小松空港

【鉄道】
JR西日本
中心となる駅:小松駅

【バス】
一般路線バス、コミュニティバス、観光周遊バス、小松空港連絡バス、高速バス

【高速道路】
高速自動車国道、地域高規格道路
近隣都市 ■石川県
・白山市
・能美市
・加賀市

■福井県
・あわら市
アクセス ■小松空港(飛行機で)
札幌(新千歳):約1時間30分
仙台:約1時間
成田:約1時間15分
東京・羽田:約1時間
福岡:約1時間15分
那覇:約2時間10分

ソウル(仁川):約1時間45分
上海(浦東):約2時間5分
台北:約2時間50分
香港:約4時間10分

■JR小松駅
東京:新幹線で約2時間50分
大阪:特急で約2時間30分
名古屋:特急で約2時間40分

表を見ても、便利な暮らしに必要不可欠な病院や教育環境、アクセスなど、どれを取っても申し分ないことが分かります。

ただし、より便利な暮らしにするにはマイカーが必要な点は覚えておいてくださいね。

【仕事】働き口多数!性別問わず就業場所を重視した仕事選びができる

大手求人情報サイトで、小松市の企業を検索したところ約5600件がヒットしました。※求人情報の一例

小松市は2021年に「多様な働き方が可能な都市」で第一位※に選ばれていることもあり、製造業、サービス業のほか、コールセンターや事務職など女性が活躍できる求人も多数あります。※参照:Hello!こまつ「はじめまして。小松市です。」

市外に出ることなく、小松市内のエリアを重視して仕事選びができるのも嬉しいポイントです。

【住まい】賃貸も見つけやすい!空き家バンクならぬ「さかさまバンク」も好評

小松市への移住希望者は、市街地エリア・山エリア・海エリアにそれぞれ絞って住まいを探す方が多いそう。新幹線の開業が決定したことや、公立大学が開学したことにより賃貸物件も増加したため、住まい探しでつまづくことは少なそうです。

空家バンクも充実しているので、常にチェックすることで理想の住まいに出合える確率もあがります。空き家バンクに加えて小松市では、2022年12月より「さかさまバンク」もスタートしました。

「さかさまバンク」とは、移住希望者がニーズを掲載するものなので、空き家バンクでの検索と並行して行えば、マッチング率もあがるでしょう。ぜひチェックしてみてくださいね。

公式URL:小松市空き家・空き室・空き地バンクについて
公式URL:小松市さかさまバンク

住まいにまつわる支援金が充実

小松市には住宅取得に関する支援金が豊富にあります。

「ようこそ小松」定住促進奨励金 住宅を新築・増築・購入した方に30万円を助成
※45歳以下の若者世帯には10万円を加算
住まいる小松奨励金 分譲宅地を購入し、住宅を取得する場合に10万円を助成
※公共施設整備を伴う分譲地
3世代家族住宅建築奨励金 住宅を購入し、3世代で同居または近居する場合に補助金を支給
・同居の場合:20万円
・近居の場合:10万円
こまつ新婚すまい応援金 新築または賃貸費用、引っ越し費用として最大30万円を補助
※39歳以下・合計所得が400万円未満の夫婦対象

そのほかの支援や、支援の詳細については、下記URLからご確認ください。

公式URL:こまつの支援制度に注目!!

小松市へ移住した人々の声

小松市の移住者の声

実際に小松市へ移住した方たちはどのような暮らしをしているのでしょうか。先輩たちの声をピックアップしてみました。

  • 空港が近く短時間で移動できるので、フットワーク軽く旅行に行ける
  • 普段の買い物にまったく問題がないので便利な暮らしができる
  • 子育て支援が充実していて住みやすい
  • 海・山・田んぼや潟など自然の風景に癒される
  • 小松市には移住者も多くコミュニケーションがとれる
  • 人のやさしさにふれる機会が多い

小松市への移住者からは、やはり「利便性に優れていて住みやすい」という声が目立っていました。

また「地域の人が優しい」「移住者との交流があって心強い」など、人とのつながりに触れている声も多かったですよ。

移住希望者に向けた支援

小松市への移住を検討している方は、下記の支援をぜひ利用してみてください。

こまつ二地域居住支援制度

小松市では、二地域居住を検討している方に向けて、家賃の一部を補助する制度があります。

お試し居住としての使用はもちろん、テレワークや起業、創作活動などを行う方を対象としています。補助金額は下記のとおりです。

一戸建ての場合 最大4万円
共同住宅の場合 最大2万5千円

※補助額には、管理費や駐車場費は含まれません。

さらに同居人1名につき5,000円の加算があります。「移住したいけど、なかなか一歩を踏み出せない」という方の背中を押してくれる支援ではないでしょうか。

小松市への移住に関する問い合わせ

まずは相談することが、移住への大きな第一歩です。小松市への移住に関する相談は、下記へお問い合わせください。

担当課 小松市役所 都市創造部・建築住宅課
住所 〒923-8650
石川県小松市小馬出町91番地
電話 0761-24-8104
公式サイト Hello!こまつ