高知市移住のすすめ:自然と都市機能が調和する暮らしと手厚いサポート
この記事では、地方移住を検討している方に向けて、高知県高知市で暮らす魅力を紹介します。
高知市は、都会の暮らしやすさと自然の豊かさがちょうどいいバランスを保っており、今まで都会で生活してきた人にとっても暮らしやすい土地です。年々移住者の数も増加しており、移住を検討している人であれば、ぜひ選択肢に入れておきたい街のひとつでしょう。
この記事では、高知市の移住・定住促進室で働く西條さんにお話を伺いながら、高知市に住む魅力や暮らしの情報を解説していきます。
高知市での暮らしの4つの魅力:都会と自然のバランスが絶妙
県庁所在地である高知市は、便利な都市機能を備えていて生活がしやすいだけでなく、豊かな自然環境も魅力です。また、独自の移住支援策を展開しており、移住者数が増加傾向にあります。実際、2023年度に高知県外から移住した人は520組・715人にのぼり、前年度を上回り過去最多を記録しました。
高知市への移住は、特に次のような方におすすめです。
- 自然に囲まれながらも便利な暮らしを望む方
- 高知県内への移住を検討している方
- じっくりと時間をかけて移住先を探したい方
- 充実したセカンドライフを過ごしたい方
- よさこい祭りを楽しみたい方
では、なぜこのような方に高知市がおすすめなのか、その理由となる特徴を詳しく解説していきます。
特徴1:都市機能と豊かな自然が調和した暮らしやすい環境
高知市の魅力は、便利な都市生活と豊かな自然環境のバランスが絶妙な点です。
市街地エリアには都市機能が集約されており、生活に必要な学校や病院、文化施設、スーパーマーケットなどの施設が充実しています。そのため、都会暮らしに慣れた人でも、日常生活で大きな不便を感じることはないでしょう。市内のどの地域からも市街地へのアクセスが良く、日々の用事を迅速に済ませられるのも利点です。
一方で、山や海に囲まれた立地により、自然の恵みを身近に感じられます。市街地から車で約30分で海や山へアクセスでき、農村部では広大な田園風景が広がっています。これにより、日々穏やかな気持ちで過ごすことができるでしょう。市内を流れる仁淀川や鏡川では、カヌーやキャンプ、釣りなどのアウトドアアクティビティを楽しむことができます。
自然を満喫しながらも便利な暮らしを送れる高知市は、「自然に囲まれてゆったり暮らしたいけれど、生活の利便性も大切にしたい」と考えている人にとって理想的な移住先といえるでしょう。
特徴2:二段階移住で理想の暮らしを見つけられる充実サポート
高知市では、「二段階移住」の支援を行っています。二段階移住とは、高知県内34市町村で構成される「れんけいこうち広域都市圏」が提案する新しい移住方法です。移住希望者にとっては、時間をかけて納得いくまで移住先を探せるというメリットがあります。
二段階移住では、まず第1ステップとして高知市に移住し、高知市を拠点にしながら自分に合った県内の移住先を探します。
そして、納得できる移住先を見つけたら、第2ステップとしてそこに移住するのです。高知県内の移住先を探す際は、専門スタッフが安心して移住ができるようにサポートしてくれます。
高知県内の都市部にあたる高知市に移住することで、都会暮らしが長い人にとってもなじみやすい環境で移住を始められます。第1ステップとして移住してみることで、自分にとって譲れない生活条件が明確になり、その条件をふまえて新たな移住先を探せるでしょう。
さらに、二段階移住をすることで以下のような補助金を受け取れます。
※詳しい条件などは公式サイトや担当窓口で必ずご確認ください。
項目 | 費用詳細 | 補助金上限 |
---|---|---|
お試し移住費用 | 1か月分の家賃、賃貸入居の初期費用、引っ越しに係る荷物運搬料 | 22万円 |
レンタカー費用 | 高知県内の移住相談窓口を訪れる際に利用するレンタカー利用料金 | 2万円 |
公式サイト:こうち二段階移住
何度も移住候補地を訪れて土地の雰囲気を感じたり、住民の方と交流を重ねる機会を持てたりするので、納得のいく移住先を見つけやすいでしょう。移住先を探すための交通費や宿泊費などの負担が少ないため、焦らずにじっくりと移住先を探せます。
また、高知市での暮らしが心地よければ、そのまま定住する選択肢もあるのは大きなメリットです。
特徴3:新婚夫婦の新生活を応援する手厚い経済支援
高知市では、市内で新生活をスタートする夫婦を応援する「結婚新生活支援事業補助金」を実施しています。
新居の家賃や引越費用等、支給要件を満たす方には最大30万円の補助金が支給されます。高知市での新生活を検討している方は、ぜひ確認してみてください。なお、親世代と同居または近居の場合は、最大45万円の補助金が受けられます。
対象費用は以下の通りで、令和6年4月1日から令和7年3月31日までの間に支払った①②の費用の合計額が対象となります。
①住宅賃借費用:賃貸住宅の家賃、共益費、礼金、仲介手数料(家賃及び共益費は上限3ヶ月分まで。敷金は対象外)
②引越し費用:引越し業者または運送業者へ支払った代金
支給要件や詳細については、高知市の公式サイトでご確認ください。
公式サイト:高知市結婚新生活支援事業補助金
特徴4:よさこい祭りで体感する高知の熱気と一体感
高知市で毎年8月に開催される「よさこい祭り」は、日本全国から熱心なファンが集まるエネルギッシュなお祭りです。約1万8,000人の踊り子たちが華やかに街中を練り歩く姿は圧巻で、その躍動感あふれる踊りは観客にも強い感動と活力を与えます。
高知市に移住することで、このようなよさこいの魅力を存分に堪能することができます。踊り子として祭りに参加すれば、熱狂の渦の中心で一体感を感じながら、自らの踊りを披露できます。踊りの練習を重ねたり、チームメイトと交流を深めたりすることで、充実した日々を過ごせるでしょう。
よさこい祭りの魅力に魅了され、高知市への移住を決意する人もいるほどです。高知市への移住を検討されている方は、まずはよさこい祭りに観客として参加してみることをおすすめします。祭りの雰囲気を肌で感じることで、高知市の魅力をより深く理解できるかもしれません。
▲大迫力のよさこい祭りには多くの観光客が訪れます。
高知市は「よさこい移住プロジェクト」で移住希望者を支援している
高知市では「よさこい移住プロジェクト」を立ち上げ、高知市に移住してよさこい祭りを楽しみたい人を支援しています。
よさこい移住の希望者をサポートするために「高知市よさこい移住応援隊」が結成されています。応援隊は、移住前の不安点について相談に乗ったり、移住後のフォローアップを行ったりします。「よさこいを楽しみたい」という共通点があるため、相談がしやすい環境が整っています。
さらに、よさこい移住プロジェクトのウェブサイトでは、「よさこい移住人インタビュー」や「踊り子体験レポート」が掲載されています。これらの情報は、高知市への移住を検討する上で貴重な参考資料となります。
高知市内4エリアの暮らし:それぞれの特色と魅力を紹介
高知市は、主に市街地エリアとその他のエリアで暮らし方が大きく異なります。市街地エリアは路面電車やバスなどの公共交通機関が発達しているため、車がなくても日常生活に支障がありません。一方、市街地以外のエリアでは公共交通機関が限られているため、移動手段として車が必須となります。
それぞれのエリアの特性を踏まえながら、以下で高知市内の各エリアにおける暮らしの特徴について詳しく解説していきます。
市街地エリア:都市機能が充実したコンパクトシティの暮らし
▲市街地にある帯屋町商店街。チェーン店やコンビニも立ち並び、多くの人でにぎわっています。
市街地は、都市機能が集中したコンパクトシティで、生活のしやすさが最大のメリットです。市街地の大きさは南北で約3km、東西は約5kmと、自転車でも全域を移動可能な面積です。徒歩や自転車で日常生活に必要な場所のほとんどに行けるため、非常に便利です。
路面電車やバス、電車などの公共交通機関の選択肢が豊富にあるので、自動車がなくても暮らしやすい環境です。将来的に運転免許証の返納を考えているシニア世代の移住者にとっても、市街地は安心して暮らせる場所といえるでしょう。
春野地区:自然と利便性のバランスが取れた快適な暮らし
春野地区は、便利な生活環境と豊かな自然が調和した地域です。ほぼ全域でインターネットが利用可能なため、自然に囲まれながらリモートワークを楽しむことができます。
日常生活に必要なスーパーやコンビニも充実しており、買い物に不便を感じることはありません。また、春野庁舎から車で約25分で市街地へアクセスできるため、都市部との往来も容易です。
地区内では、のどかな田園風景や清流仁淀川のせせらぎに囲まれ、ゆったりとした日々を過ごすことができます。
土佐山地区:豊かな自然の中でのびのび子育てができる環境
▲土佐山地区にある鏡川の源流。
土佐山地区は、豊かな自然の中でのびのびと子育てできる環境が整っている地域です。
地区内には高知市最高峰の工石山(たくみいしやま)や鏡川の源流があり、身近に自然を感じられます。子どもたちは四季折々の自然の中で、思う存分遊び回ることができます。
子育て世帯を対象とした住宅整備も進んでおり、地域全体で子育てを支援する雰囲気があります。区内にある小中一貫校では、地域の特性を活かした体験学習などの特徴的な教育プログラムも行われており、保護者からの評価も高いです。
車で約25分で高知市街地に、約20分で大型ショッピングモールに行けるため、日常の買い物にはそれほど不便を感じません。
一部の地域ではインターネット接続が不安定な場所もありますが、その分、子どもたちが豊かな自然の中で直接体験を通じて学ぶ機会が多くなります。
鏡地域:豊かな自然に囲まれたスローライフを楽しめる暮らし
▲鏡地区で川遊びを楽しむ人々。自然が身近に感じられます。
鏡地域は一部インターネットが利用できない場所があり不便な面もありますが、豊かな自然の中でゆったりとした時間を過ごせる地域です。
鏡ダムや鏡川、雪光山、平家の滝などの自然スポットが豊富です。また、温泉や図書室を備えた「複合施設鏡文化ステーションRIO」もあり、余暇を楽しく過ごせる環境が整っています。
公共交通機関の本数が少ない地域のため、車の所有が必要不可欠です。車があれば市街地まで約20分で移動できるため、便利な生活が送れます。
高知市の暮らし:気候、仕事、住まい、文化の詳細情報
次に、高知市で暮らす上で参考になる情報をご紹介します。
まずは高知市に関する以下の概要をご覧ください。
気候 | 一年を通して温暖で、雨と晴れが多い |
---|---|
人口 | 320,513人(令和4年9月1日時点、推計人口) |
病院 | 病院・診療所328、救急病院19、小児科59、産科・婦人科14、歯科200、眼科30(令和元年5月時点) |
学校 | 大学5校、短期大学1校、専修学校16校、高校17校(中高併設を含む)、中学校19校、小学校44校 |
文化 | よさこい祭り、街路市 |
食べ物 | カツオのたたき、皿鉢(さわち)料理、松魚つぶ(かつおつぶ)、ニッキの飴、田舎寿司、芋けんぴ、四方竹 |
交通 | 四国旅客鉄道(土讃線)、とさでん交通(桟橋線、後免線、伊野線)、バスターミナル(はりまや橋観光バスターミナル)、路線バス、高速バス |
近隣都市 | 南国市、土佐市、土佐郡土佐町、吾川郡いの町 |
物価 | 全国平均並み |
こうして見ると、高知市は都市機能が充実しており暮らしやすいことが改めてわかります。
学校数が多く子どもが通学しやすいだけでなく、市内における進路の選択肢も豊富にあります。隣接する南国市に高知空港があり、高知空港から東京まで1時間30分ほどで到着するため、旅行や帰省も便利です。
また、山と海の距離が近いので、新鮮な海の幸と山の幸を日常的に味わえるのが魅力です。おいしい農作物も豊富に楽しめます。
▲土佐湾でとれたカツオの"塩"たたき
▲約40cmの大きな皿にごちそうがいっぱいに盛り込まれる「皿鉢料理」
▲トマトなどの野菜の栽培も盛んで、新鮮な野菜が味わえます。
▲野菜だけでなくユズなどの果物栽培も盛んです。
高知市の気候:温暖な気候と豊富な日照時間が特徴
2021年の平均気温は24.2℃と温暖で、一年を通して過ごしやすい気候です。
高知市の気候の大きな特徴は、降水量と日照時間がともに多いことです。高知市は台風の進路に当たりやすく、年間降水量は3,000mm以上になることもあります。一方で、日照時間は年間2,000時間を超え、全国の県庁所在地の中でも上位に入ります。雨が降るときは短時間で大量に降りますが、その分豊かな農産物などの恵みが得られます。また、晴れの日が多いので、外出の機会も多く、アクティブに過ごせる環境といえるでしょう。
高知市の仕事事情:多様な職種の求人と起業・就農支援
大手求人サイトで正社員の求人を探したところ、約10,600件のヒットがありました。同条件でハローワークから検索したところ、約2,400件の求人が見つかりました。※2022年9月縁結び大学独自調べ
ハローワークでは、介護士などの福祉分野や看護師などの医療分野で多くの求人がありました。その他にも、事務や営業、土木作業員、保育士、調理員などの求人も見つかり、幅広い職種から選択できます。
求人を探す際は、「高知求人ネット」の利用をおすすめします。このサイトは、高知で働きたい移住者(移住希望者)の方を対象にした求人サイトです。
高知求人ネットの無料職業紹介に申し込むと、地元企業情報に詳しい職業紹介コンサルタントが就職を支援してくれます。コンサルタントから地元企業の貴重な情報を得ることで、より効果的な就職活動が可能になるかもしれません。
公式サイト:高知求人ネット
また、地元特化型求人サイトとして「BUNTAN」があります。このサイトは、高知での"はたらく"をより楽しいものに、生き方をより"ワクワク"するものにするという願いで作られました。単なる求人サイトではなく、農業移住やよさこい移住など、多様な生き方を応援し、高知にIターン・Uターンで楽しく生活している人たちの情報も共有しています。
BUNTANは、"高知で暮らす一人ひとりの生き方をより豊かにし、働くことを楽しくする出会いを応援する求人メディア"を目指しています。こちらも合わせてチェックしてみることをおすすめします。
公式サイト:高知の地元特化型求人サイトBUNTAN
就農や起業にチャレンジする移住者も多数
移住・定住促進室の西川さんによると、高知県への移住者には就職する人だけでなく、就農や起業する人もバランスよくいるそうです。
起業を考えている方には、「こうちスタートアップパーク」が高知県での起業をサポートする取り組みを行っています。高知県で起業を考えている人は、先輩起業家や専門家に無料で相談できる機会があります。
公式サイト:こうちスタートアップパーク
農業に興味がある方は、「高知県農業担い手育成センター」で就農に必要な知識・技術を身につける研修を受けることができます。センターでは、研修生と県内の農業産地とのマッチングもサポートしています。例えば、まず高知市に移住し、その後適した産地が見つかれば県内の他の自治体に移住するという段階的な移住も可能です。
高知県での就農を考えている方は、まずはこのセンターの研修を受けてみることをおすすめします。
公式サイト:高知県立農業担い手育成センター
このように、高知県は農業や起業にチャレンジしやすい環境が整っていることがわかります。
高知市の住まい探し:豊富な物件数と空き家バンク活用のすすめ
住宅情報サイトで高知市の物件情報を探したところ、以下のような物件情報が見つかりました。
▼賃貸物件
マンション | 約700件 |
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アパート | 約550件 |
一戸建て | 約30件 |
▼売買物件
新築マンション | 約10件 |
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中古マンション | 約90件 |
新築一戸建て | 約770件 |
中古一戸建て | 約320件 |
※2022年9月縁結び大学独自調べ
賃貸・売買物件ともに選択肢が非常に豊富です。家賃や間取り、立地など細かい条件にこだわって物件を探している方も、希望に合う物件を見つけられる可能性が高いでしょう。
空き家は「高知市中山間地域空き家情報バンク」から探せる
空き家情報を確認したい場合は、「高知市中山間地域空き家情報バンク」から物件を探すことができます。
※2022年9月時点、登録物件はありません。
過去には、7部屋付きの木造物件が月額家賃3万円で掲載されていたこともあります。家族全員が住めるほどの一軒家に、わずか3万円で暮らせるのはとてもお得です。
魅力的な物件が見つかる可能性があるため、空き家情報バンクを定期的にチェックすることをおすすめします。
高知市の文化:週4回開催される街路市で地域の魅力を体感
高知市では日・火・木・金曜日の週4日に街路市が開催され、多くの買い物客でにぎわいます。各曜日における街路市の開催場所は次の通りです。
開催場所 | |
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日曜市 | 追手筋 |
火曜市 | 上町4丁目・5丁目 |
木曜市 | 高知県庁前 |
金曜市 | 愛宕町1丁目 |
街路市には当日の朝収穫したばかりの新鮮な野菜や、季節のフルーツ、高知の名産品などが並び、魅力的な商品がたくさん見つかるでしょう。買い物を通して地元の方と交流できるのはもちろん、その場で食べ歩きも楽しめます。
街路市の中でも日曜市は日本最大級の規模を誇り、長さ約1,000mの間に300もの店が出店することもあります。日曜市が開催される追手筋は、毎週がお祭りのような活気に満ちています。
▲日曜市はたくさんの住民や観光客でにぎわいます。
平日の街路市では、お昼休みに市まで足を運んで昼食を買ったり、夕食の食材を手頃な価格で手に入れたりできるでしょう。日常的に市が開催されるのは生活に便利であるだけでなく、日々の新たな楽しみを見つけることにもつながります。
高知市移住者の声:温かい人柄と自然の豊かさに魅了された暮らし
ここからは、高知市に移住した先輩移住者たちの声を紹介していきます。
- お遍路さん文化があるため、外から来た人を大切にする習慣があり、移住者の居心地がいい。
- 高知の魅力は、川や海など豊かな自然。
- お酒を飲みに行って、話しかけてもらったり、話しかけたりすることで友人が増えた。
- 人も多すぎず、自然も近くて、この街の規模感はいい。
- 都会的なレジャーはないが、自然を楽しむには最適な場所。
- 困っている人がいたら、声を掛けてくれる。高知の皆さんの温かさにふれ、高知が大好きになった。
「高知市の人たちは移住者に優しい」という意見が多く挙げられました。困っている人を見かけたら積極的に声をかけてくれるような温かい住民の人柄から、高知市を好きになる人も多いようです。
また、お酒を飲みに行って友人を作った移住者もおり、高知市は酒類の消費量が全国的にも多いことで知られています。お酒を通じた交流は、高知市で人脈を広げる有効な方法の一つといえるでしょう。飲み会に参加することで、地元の住民たちとの交流の輪が広がるきっかけになるかもしれません。
高知市への移住ステップ:充実のサポート制度を活用しよう
ここからは、高知市へ移住するための具体的な手順を順を追って紹介していきます。これらのステップを参考にすることで、スムーズな移住計画を立てることができるでしょう。
ステップ1:オンライン移住相談で高知市の魅力と支援制度を知ろう
オンラインアプリ「Zoom」を使用して、移住担当者に相談ができます。移住支援制度はもちろん、住宅、就職、子育てなど、移住に関するあらゆる疑問や不安点についても相談可能です。
自宅にいながらにして高知市の暮らしや環境に関するリアルな情報を手に入れられます。無料で相談できるので、高知市への移住に少しでも興味がある方は、まずは気軽に申し込んでみましょう。
ステップ2:高知市ガイドツアーで実際の暮らしを体感しよう
▲高知市ガイドツアーで買い物をする参加者。
高知市は移住を検討している方を対象に「高知市ガイドツアー」を実施しています。参加費は無料で、以下の4つのコースから選択できます。
- 市街地コース
- 鏡地区コース
- 土佐山地区コース
- フリーコース(参加者の希望する場所を巡ることが可能)
ツアー参加前に住みたいエリアを決めておくことをおすすめします。希望エリア内の生活関連施設を実際に訪れることで、移住後の暮らしをより具体的にイメージできるからです。
一方、高知市の全体像を知るために、エリアを絞らずにツアーに参加するのも有効な方法です。
ステップ3:移住体験滞在施設で高知市での生活をリアルに体験
ステップ1、2を通して高知市へ移住したい思いが強まったら、次は高知市での暮らしが自分に合っているのかどうかを見極め、本格的な準備をする段階です。高知市には「しいの木」と「いっく」という移住体験滞在施設があり、手頃な利用料金で滞在しながら住民と交流したり、地域情報を収集したりできます。
▼移住体験滞在施設の詳細
利用期間 | 利用料金 | |
---|---|---|
しいの木 | 2泊~28泊 | 最初の2泊まで1室につき3,300円 以降1泊ごとに1室につき1,100円 |
いっく | 1か月以上6か月以下 (1か月単位) |
月額35,000円程度 (別途共益費・光熱水費が必要) |
短期間・長期間の滞在をここまで手厚く支援してくれる自治体は、全国的に見ても珍しいです。
まずは利用期間が短い「しいの木」に滞在し、高知市と自分の相性を見極めましょう。まるで旅行のような気軽さで、地元の暮らしが体験できるのは魅力的です。
▲「移住体験滞在施設しいの木」の外観。
▲「移住体験滞在施設しいの木」の中の様子。
そして、高知市への移住が自分に合っていると感じたら、「いっく」に長期間滞在して移住の準備を始めましょう。滞在期間中に仕事や住まい探しをして、生活基盤を整えることで、スムーズに移住生活を開始できます。
▲移住体験滞在施設いっくの外観。
▲移住体験滞在施設いっくの中の様子。
ステップ4:移住決定後は各種補助金制度を最大限に活用しよう
高知市への移住を決めた際は、利用可能な補助金制度を必ず確認しましょう。高知市では、移住者を支援するための以下のような制度があります。
▼補助金制度の紹介
対象者 | 補助金額 | |
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高知市地方創生移住支援金 | 東京圏からの移住者 | ・単身:60万円 ・世帯:100万円 ・帯同する18歳未満の者1人につき30万円を加算 |
高知市UI孫ターン支援事業費補助金 | 就職・転職のためにUIターンする移住者。孫ターンまたは同居等に該当する場合は、さらに補助金が増額 |
・子育て世帯以外:最大10万円 ※上記に加え、孫ターンまたは三世代同居に該当する場合、最大25万円まで補助 |
各制度の詳細な条件は必ず確認してください。これらの補助金を活用することで、経済的な余裕を持って新生活をスタートできる可能性が高まります。
高知市移住相談窓口:気軽に問い合わせて不安解消
担当部署 | 移住・定住促進室 |
---|---|
所在地 | 〒780-8571 高知県高知市本町5丁目1-45 |
電話番号 | 088-823-8813 |
FAX番号 | 088-823-9382 |
メールアドレス | kochi-life@city.kochi.lg.jp |
受付時間 | 8:30~17:15(平日) |
公式ウェブサイト | https://www.city.kochi.kochi.jp/kochi-life/ |