静岡県菊川市へ移住しよう!仕事・住宅・支援など暮らしの情報

この記事では、地方への移住を検討している人に向けて「静岡県菊川市(きくがわし)」をご紹介します。

菊川市は、自然に恵まれた「ほどよい田舎」でありながら、交通アクセスの利便性の高さから静岡市や浜松市も通勤・通学圏内に入ります。

また、子育て支援や若者のまちづくり参画などを通して、さまざまな世代の活発なコミュニティが根づいているなど、地域になじみやすく、常に新しい動きがあることも注目されています。

今回は、菊川市役所で移住支援を担当する営業戦略課の松下さんにインタビューを行い、まちの魅力や暮らしやすさ、まちづくりの新しい動きなどについて伺いました。

本日お話を伺った方
菊川市マスコットキャラクター「きくのん」

営業戦略課 主査

松下 祐未さん

菊川市の特徴3つ

菊川市の暮らしの特徴のタイトル画像

菊川市の暮らしの特徴としては、大きく次の3点が挙げられます。

まずはこうしたポイントについて、順に詳しく見てみましょう。

静岡市も浜松市も通勤・通学圏!抜群の交通アクセス

菊川市の菊川駅
※菊川駅は改装中(2023年2月時点)のため、旧駅舎の写真

菊川市の大きな魅力の一つが、交通アクセスの良さです。

高速道路のインターチェンジやJRの駅があり、富士山静岡空港にも車で30分ほどで行くことができます。

さらに、静岡県の2大都市である静岡市と浜松市のちょうど間にあるため、電車ならどちらも30分から40分程度で通勤・通学することが可能です。

また、菊川駅は終電の帰着駅であるため、万が一の場合にも乗り過ごすことがないというメリットもあります。

菊川市マスコットキャラクター「きくのん」
松下さん

私自身も1年間、静岡市まで通勤したことがあります。スムーズにアクセスできるので、ストレスを感じませんでした。

なお、現在は菊川駅の改修が進んでおり、2026年の3月には南北自由通路が整備されて、さらに便利になるそうです。

児童館で楽しく交流&「ふるさと未来塾」で地域に親しむ

菊川児童館・きくがわ子育て支援センターの親子向けイベントの様子

菊川市で子育て世帯から人気のスポットが「菊川児童館・きくがわ子育て支援センター」です。

0~18歳までの子どもたちに「健全なあそびと場」を提供することを目的としており、親子向けのイベントや心のケアも行っています。

特に移住してきたばかりの方にとっては、同世代の保護者と交流できる貴重な場であり、地域のコミュニティに参加するきっかけにもなっているようです。

公式:菊川市(菊川児童館・きくがわ子育て支援センター

菊川児童館・きくがわ子育て支援センターで遊ぶ親子
▲子育て世帯から大人気の菊川児童館・きくがわ子育て支援センター

また菊川市では、中学生を対象とする「ふるさと未来塾」を実施し、地元で暮らすことの魅力や将来のキャリアについて考える機会を提供しています。

地域に事業所を構えるさまざまな会社の方を講師に招き、仕事について学ぶことができるのだと言います。

菊川市で行われている「ふるさと未来塾」の様子
▲「ふるさと未来塾」では、地元企業の魅力について知ることができる

若者もまちづくりに参加!世代を問わず強固なコミュニティあり

わかもののまちサミット2023の様子
▲わかもののまちサミット2023の様子

菊川市の大きな特徴の一つが、世代を限定しない「コミュニティの強さ」だと言います。

特に近年は、2023年に「わかもののまちサミット2023」が開催され、菊川市は子どもや若者の意見を市政などに反映させる「こども・わかもの参画宣言(※)」を発表しています。
(※)参考:菊川市(こども・わかもの参画宣言

さらに、2024年度からは「こども・若者参画支援交付金」を新設することで、若者の社会参画を一層後押ししていくようです。

すでに市内の高校と市は連携協定を結んでおり、高校生がまちづくりや人口減少への対応策などについて考え、市の幹部職員に対してプレゼンテーションを行う機会もあります。

菊川市の高校生まちづくりプレゼンの様子
▲高校生がまちづくりについて考え、市の幹部職員にプレゼンテーションを行っている

こうしたなか、市外の高校や大学に進学しても菊川市のまちづくりに関わり続けたり、市外出身の高校生がまちづくりに参加したりしています。

さらに若者を応援する大人が関わっていくなどして、世代問わずにコミュニティが形成されていると言います。

職場や学校、家族以外の居場所があることは、若者たちが自主性や自律性を育むうえで大きな刺激となるでしょう。もちろん、こうした活動の結果、より暮らしやすいまちへと発展していくことも魅力だと言えます。

菊川市の暮らしに関する情報

菊川市の空撮写真

それでは次に、菊川市の暮らしに関する情報を見てみましょう。

気候 1月:平均気温4.7℃
8月:平均気温25.7℃
※参考:気象庁(菊川牧之原)
人口 47,544人
(2024年1月末現在)
病院 病院:1、診療所:22、歯科:19
学校 小学校:9、中学校:4、高校:2
交通 【鉄道】
JR東海道本線:菊川駅

【路線バス】
・しずてつジャストライン菊川浜岡線
・自主運行バス萩間線
・菊川市コミュニティバス

【高速道路】
東名高速道路:菊川IC
近隣都市 掛川市、御前崎市、島田市、牧之原市

菊川市には、商業施設も医療機関も充実しているので、日常生活で困ることはほとんどないようです。

交通アクセスが良いため、近隣のエリアはもちろん、静岡市や浜松市へも気軽に出かけることができます。

仕事:市内に加え、良好な交通アクセスによる幅広い選択肢

菊川市のわかもののまちサミットの様子

大手の求人情報サイトで菊川市の正社員求人を検索したところ、約1,700件が見つかりました。また、車で約30分の通勤圏(25キロ圏内)まで広げると、約32,000件の求人情報がありました(2024年2月時点)
※参考:求人情報の一例(菊川市のみ
※参考:求人情報の一例(菊川市から25キロ圏内

菊川市内での就職はもちろん、近隣のまちや静岡市、浜松市など、アクセスの良さによって幅広い選択肢があることが特徴です。

さらに2024年3月には菊川駅前に菊川市産業支援センター「En-GAWA」が新規オープン予定です。

カフェのような空間にはコワーキングスペースが設けられ、人やビジネスの縁をつなぐとともに、事業継承やスタートアップについて相談することも可能だと言います。

また菊川市では、創業支援、就業支援、就農支援を行っています。詳しい問い合わせ先については、下記の公式移住サイト「菊川茶柱生活」をご確認ください。

公式:菊川茶柱生活(仕事

住宅:手ごろな賃貸多数!移住者向けの補助金も

菊川市の住宅街の写真

大手の住宅情報サイトで菊川市の賃貸物件を探したところ、約700件が見つかりました。十分な選択肢があると言えるでしょう(2024年2月時点)
※参考:物件情報の一例

移住者の声の中には、静岡市や浜松市、また新幹線が停車する隣の掛川市などに比べて、菊川市の家賃が手ごろであることが移住の決め手となったというものもありました。

なお住宅については、静岡県の公式移住サイト「ゆとりすと静岡」が公認する「しずおか移住応援団」の不動産業者から、専門的なアドバイスを受けられるようです。

公式:ゆとりすと静岡(民間・地域団体の支援

このほか菊川市では、若い移住者向けの「若者世帯定住促進補助金」を設けています。

住宅の取得費用の10分の1(上限25万円)の補助を受けられる可能性があるので、該当しそうな方はぜひチェックしてみてください。

公式:菊川市(若者世帯定住促進補助金

菊川市へ移住した人の体験談や口コミ

菊川市への移住者の声のタイトル画像

それではここで、実際に菊川市へ移住した人の体験談や口コミを見てみましょう。

  • 仕事の現場が浜松市と静岡市の両方にまたがっていたので、ちょうど良い立地でした。
  • 人が多すぎることなく、買い物も不自由しないので、とても暮らしやすいです。
  • 児童館をよく利用しています。同じように移住してきた方とも知り合い、コミュニティが広がりました。
  • 市の中心部にあるインターチェンジが便利で、近くの住宅を購入しました。
  • 医療機関が充実しており、隣の掛川市には中東遠総合医療センターもあるので頼もしいです。
  • 近くのマーケットで新鮮な農産物が手に入ります。最近は美味しいパン屋さんも増えています。
  • 娘の小学校は1学年2クラスで、細かく見ていただけていると感じています。習い事の選択肢も豊富です。
  • のどかな自然に囲まれた、リフレッシュしやすい環境でリモートワークをしています。月に一度、新幹線で2時間ほどかけて東京のオフィスへ出社しています。

菊川市への移住者の口コミを見ていると、特に子育て世帯の「暮らしやすい」という声が目立ちました。

交通アクセスの良さに加えて、自然豊かな環境でありながら買い物にも便利で、家族で快適に暮らすことができるようです。

菊川市への移住に関するお問い合わせ

菊川市のイベントでの移住相談窓口

菊川市への移住については、下記の担当課までお問い合わせください。
菊川市マスコットキャラクター「きくのん」
松下さん

「地域で何かしてみたい」という方を応援する機能がきちっと働いているまちなので、コミュニティに関わっていただきやすいと思います。

担当課 営業戦略課
住所 〒439-8650
静岡県菊川市堀之内61
電話番号 0537-35-0924
対応時間 平日 8:15~17:00
公式サイト https://www.city.kikugawa.shizuoka.jp/