川内村へ移住!豊かな自然と充実の子育て支援で始める新生活
本記事では、地方移住を検討している方に向けて、福島県川内村(かわうちむら)の暮らしの魅力を紹介します。
川内村は福島県の東部にあたる浜通りに位置する人口約2,200人の村です。村面積の80%が森林を占める緑豊かな環境で、「続ヶ滝」や「平伏沼」などの美しい水辺の景観も堪能できます。
福島県の2大都市であるいわき市と郡山市は車で約1時間の距離にあり、休日のお出かけも気軽に楽しめます。
川内村の魅力をさらに詳しく知るために、川内村役場総務課の服部さんにお話を伺いました。
川内村の魅力:移住者を惹きつける3つの特徴
川内村は子育て世帯の経済的負担を軽減する手厚い支援を設けています。また、小中一貫の義務教育学校では、地域の歴史や文化を学ぶふるさと教育と最新技術を活用したICT教育を導入するなど、多角的な教育の実現に取り組んでいます。
このような取り組みにより、豊かな自然の中での暮らしを求める方はもちろん、子育て世帯の移住希望者にも大きな注目を集めています。
以下では、川内村の魅力が分かる特徴を3つ紹介します。
特徴1:阿武隈山地と清流が織りなす豊かな自然環境
▲森林の緑が水面に映り幻想的な雰囲気を醸し出す「平伏沼」
川内村は村面積の約80%を森林が占める緑豊かな村です。村内には清らかな千翁川が流れ、北から南にかけては阿武隈山地がなだらかに連なります。
日常的に美しい自然景観を堪能できるため、都会にはない魅力を求めて首都圏から移住を希望する人も少なくありません。
川内村の代表的な観光スポットは、平伏山の山頂にある「平伏沼(へぶすぬま)」です。周囲には落葉広葉樹が広がり、モリアオガエルの生息地として1941年に国の天然記念物に指定されました。
山林にしっとりと流れる「続ヶ滝」は、約50mの平らな一枚岩に沿って緩やかに水が流れる光景が風情を漂わせ、見る人の心を癒してくれます。
▲木戸川上流に位置する「続ヶ滝」。落差が少なく穏やかに清流が流れる
緑豊かな環境に溶け込むように建つ茅葺屋根の「天山文庫」には、川内村の美しさに心を打たれた詩人・草野心平氏の蔵書が約3,000冊格納されています。
▲茅葺屋根が目を引く「天山文庫」。敷地内には樽文庫や「十三夜の池」と命名された池がある
このように、川内村の豊かな自然は昔から変わらず人々の心を魅了し続けています。
特徴2:手厚い子育て支援制度と自然を生かした遊び場
川内村には充実した子育て支援と大自然を生かした遊びスポットがあることから、子育て中のファミリーの移住も少なくありません。
子育て支援では、保育料の無償化をはじめ、給食費無料や18歳未満の子どもの医療費一部助成など、経済的負担を軽減できる制度が充実しています。
制度名 | 内容 |
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出産祝金 | 第一子10万円、第二子20万円、第三子以降30万円 |
乳幼児家庭保育支援手当 | 乳幼児一人当たり月額2万円 |
子育て応援用具購入補助金 | 子育て用品購入費用の1/2の補助金(上限2万円) |
遠距離通学補助金 | 遠方の高校に通う学生の通学費を支給(上限3万円/月) |
川内村には自然を生かした遊び場が充実しています。その一つがアウトドア施設「いわなの郷」です。ここにはキャンプ場や芝生サイト、釣り堀などが併設され、季節に応じた様々な自然体験ができます。
▲いわなの郷では釣り竿のレンタルもあり、初心者でも楽しめる
釣った岩魚はその場で塩焼きにして食べることもできます。お盆の時期には岩魚のつかみ取り体験があり、普段はできない貴重な機会に多くの子どもたちが参加しています。
特徴3:小中一貫の特色ある教育とICT環境の充実
川内村では小中統合義務教育を採用し、一人ひとりにきめ細やかな教育を行っています。
2021年度に開校した「川内小中学園」では、学年区分にとらわれない柔軟なカリキュラムで、個々の学習進度に合わせた教育に取り組んでいます。1クラス10人以下の少人数学級制を採用しており、教師との距離が近く、学習面だけでなく生活面の相談もしやすい環境となっています。
「川内小中学園」は開かれた学校を目指し、校内にある体験交流施設「地域文化伝承教室にじいろ」をフリースペースとして一般開放しています。平日の日中は誰でも来館可能で、土・日曜にはガラスペインティングやパソコン教室など多彩なイベントが開催され、地域の交流拠点として親しまれています。
ふるさと教育の一環として、地域の農家から借りた田んぼで田植えや稲刈りを体験します。
▲田植え体験を通して農業や地産食材について理解を深める
▲収穫時期には稲刈り体験。お米ができるまでの過程を学べる
これらの活動は食育としての役割だけでなく、東日本大震災による地場産食材の風評被害払拭や、震災復興に向き合う貴重な機会となっています。
また、ICT教育にも力を入れており、一人1台のタブレット支給や各学級への電子黒板配備など、充実したICT設備のもとでデジタル社会に対応する力を養成しています。
運動会や学芸会などの学校行事には、地域の方々が見学に訪れるなど、学校と地域が密接につながった開放的な環境となっています。
川内村の生活情報:仕事と住まいの選び方
「川内村はどんな村?」「川内村の住まい選びのポイントは?」といった疑問を解消するために、川内村の暮らしに役立つ情報を紹介します。
気候 | 1月平均気温:-0.5℃ 8月平均気温:22.5 ℃ ※参考:気象庁 |
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人口 | 人口:2,298人 世帯数:1,154戸 (2023年11月1日時点) |
病院 | クリニック:1院 |
学校 | ・保育施設:1園 ・小中義務教育学校:1校 |
観光・文化 | ・いわなの郷 ・かわうちの湯 ・高塚高原キャンプ場 ・天山文庫 ・重要無形民俗文化財「獅子舞」 |
交通 | 【電車】※村外の最寄り駅を記載 ・JR磐越東線「夏井駅」「小野新町駅」「神俣駅」 ・JR常磐線「富岡駅」 (いずれも車で約20分) 【バス】 ・新常磐交通 ・福島交通 ・無料巡回バス「かえるかわうち・ふるさと再興バス」 【車】 ・国道:399号 ・有料道路:磐越道「小野IC」、常磐道「常磐富岡IC」 |
都市へのアクセス | 【いわき市】 ・国道399号経由で約1時間 【仙台市】 ・高速道路利用で約2時間20分 ・東北新幹線利用で約2時間30分 【東京】 ・常磐自動車道経由で約3時間40分 ・東北新幹線郡山駅経由で約3時間30分 |
近隣地域 | いわき市、田村市、大熊町、富岡町、楢葉町 |
※縁結び大学調べ(2023年12月現在)
村内にはコンビニと個人商店はありますが、スーパーはありません。隣接する大熊町・富岡町・楢葉町はいずれも車で20分程度で行けるため、休日に日用品・食料品の買い出しへ出かける方が多いようです。
また、車で1時間圏内には、福島県の2大都市であるいわき市と郡山市があり、ショッピングや娯楽などのお出かけ先の選択肢が充実しています。
福島県南部に位置する川内村の気候は北関東地方とさほど変わりません。雪も少なく比較的温暖で過ごしやすい環境です。
仕事事情:製造業が中心、女性向け求人も充実
移住者の多くは村内で働き口を見つけています。
大手求人サイトで川内村の正社員求人数を調査した結果は以下の通りです。
川内村 | 約50件 |
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30分圏内(大熊町・富岡町・楢葉町) | 約2,000件 |
※縁結び大学調べ(2023年12月現在)
村内には、自動車部品メーカーの製造工場などが入っている「田ノ入工業団地」があり、製造業の求人が充実しています。また、介護職や飲食店スタッフなど、女性が働きやすい職種の求人も多く見られます。
より多くの選択肢を求める方は、近隣地域まで範囲を広げて探すことをお勧めします。
就職相談や職業紹介などのサポートが必要な方には、「ふくしま生活・就職応援センター」の利用をお勧めします。毎月1回、個別就職相談会を実施しています。
個別就職相談会 | 実施日:毎月1回 場所:川内村コミュニティーセンター |
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詳細は以下の公式サイトでご確認ください。
村の中心部を中心に光回線が整備されているため、リモートワークにも適した環境が整っています。
住まい探し:ワンストップの相談窓口と充実の支援制度
川内村では、移住相談窓口を一般社団法人かわうちラボ「移住定住支援センター」へ委託しています。
一つの窓口で住まい全般を紹介しているため、空き家・空き地バンクの登録物件から公営住宅、民間アパートまで希望に応じた物件を案内してもらうことが可能です。
「まずは民間アパートに住んで、慣れた頃に住宅購入をしたい」といった段階的な相談にも対応しています。
村内は下記のように物件が豊富で、様々なニーズに合わせた住まい探しができます。
空き家・空き地バンク | 建売7件 物件一例 |
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民間(賃貸) | アパート5件・戸建て0件 物件一例※大手不動産サイト参考 |
村営住宅 | 4戸 ※参考:川内村「村営住宅」 |
※縁結び大学調べ(2023年12月現在)
さらに、住宅購入補助金や若者を対象とした交付金制度も設けており、移住者の経済的負担を軽減しています。
「来て かわうち」住宅取得支援事業 | 新築・中古物件購入や増改築の費用を一部補助 【新築】 ・建築工事費1000万円以上を対象に最大200万円補助 【中古】 ・住宅取得費用の一部補助(上限70万円) 【増改築】 ・増改築にかかる費用の一部補助(上限70万円) |
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川内村若者定住応援交付金 | 40歳未満の移住者へ交付金を支給 ・単身:現金15万円・商品券5万円分 ・世帯:現金25万円・商品券5万円分 |
交付金の詳細やその他の支援制度については、下記の公式サイトでご確認いただけます。
川内村移住者の声:自然との触れ合いと地域の温かさ
ここでは、川内村へ移住した方々の声を紹介します。
- 豊かな自然環境。四季折々の景色に囲まれてゆったりと過ごせる。
- 薪ストーブの利用や気軽な森林浴など、新たな体験・発見が多く、日々の生活が楽しい。
- 地域の人々が気にかけてくれるので、安心して生活できる。
川内村の魅力について、豊かな自然環境への感動の声が多く聞かれました。移住者の大半が首都圏や都市部出身のため、五感で自然を感じられる暮らしが新鮮で満足度が高い印象です。
さらに、地域の方々が気さくで新たな人間関係が築きやすい点も、居心地の良さにつながっていると感じました。
川内村移住への道:体験ツアーとお試し居住で村の魅力を実感
川内村への移住を検討する際の重要なステップとして、かわうちラボが主催する「移住体験ツアー」と「お試し居住用トレーラーハウス」をご紹介します。これらのプログラムを通じて、実際に川内村の暮らしを体験し、自分に合っているかどうかをチェックすることができます。
移住体験ツアー:川内村の魅力を体感する1泊2日の旅
かわうちラボでは、川内村の魅力を堪能できる1泊2日の体験ツアーを実施しています。
【体験ツアーの例】
- 大自然の中で農業体験&ワイナリー見学1泊2日体験
- 地域めぐりと住民との交流会ツアー
- ひとり親世帯移住体験ツアー
村内観光をはじめ、農業体験や地域の方々との交流会などに参加できます。ツアーの内容は季節や参加者のニーズに応じて毎回変更されるため、詳細については直接お問い合わせください。
下見や体験ツアーに参加する際は、以下の補助制度を利用することで費用を抑えることができます。
川内村移住お試し滞在支援補助金 | 下見でかかった宿泊費を一部補助 ・一泊3,000円/人 ※年度内において6泊分まで補助 |
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ふくしま12市町村への往復交通費等補助金 | ・実費と基準額を比較して低い方の額を給付 ・レンタカー、タクシーは対象外 ※基準額は出発地の都道府県ごとに異なる |
お試し居住:トレーラーハウスで川内村の暮らしを体験
「実際に住んでみたい」という方は、お試し居住用トレーラーハウスを利用しましょう。トレーラーハウスは2023年に完成したばかりの移住検討者向け宿泊施設です。
ダークカラーの木材を使用したスタイリッシュな外観が特徴で、室内は壁や家具に白を取り入れた明るく開放的な空間となっています。
最大1週間の滞在が可能で、宿泊費は無料です。川内村の下見や物件探し、体験ツアーに参加する際の宿泊施設として利用するのに最適です。
住所 | 川内村大字上川内字町分420 |
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利用期間 | 1泊2日~1週間以内 |
使用料 | 無料 |
設備 | 家具・家電、調理用具、食器、タオル など |
トレーラーハウスのお申込後にオンライン面談を実施していますので、ご協力をお願いいたします。
東京圏からの移住者向け:最大100万円の支援金制度
川内村では東京圏からの移住者を対象に移住支援金を支給しています。東京23区に在住または通勤している方は、以下の条件に該当するか確認しておくことをお勧めします。
川内村移住支援事業 | 東京圏からの移住者を対象に給付金を支給 ・単身世帯:最大60万円 ・2人以上の世帯:最大100万円 |
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給付条件の詳細は、川内村の公式サイトでご確認ください。
川内村移住の相談窓口:かわうちラボへのアクセス方法
移住窓口(委託) | 一般社団法人かわうちラボ |
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住所 | 〒979-1201 福島県双葉郡川内村大字上川内字町分282-6 |
電話番号 | 0240-23-7040 |
公式サイト |