笠間市移住ガイド:豊かな自然と便利な都市機能を兼ね備えた理想の暮らし|茨城県

地方への移住を考えている方へ、茨城県笠間市(かさまし)での暮らしをおすすめします。

茨城県の中央部に位置する笠間市は、豊かな自然と歴史・文化が根付いたのどかな街です。お買い物先やレジャースポット、病院、福祉施設が充実しているので、住みやすさも抜群です。

さらに都心部へのアクセスも60~90分ほどと良好なので、都内にお勤めの方の移住にも適した自治体です。笠間市からのリモートワークはもちろん、日々の都内への通勤も十分可能です。

また、待機児童ゼロなのも大きなポイントです。子育て支援も充実しており、子育て世帯の需要にも十分に応えてくれます。

この記事では、笠間市の担当の方にお話を伺い、笠間市での暮らしの特徴やその魅力をご紹介します。

本日お話を伺った方
笠間市政策企画部 企業誘致・移住推進課の山口 碧さん

政策企画部 企業誘致・移住推進課

山口 碧さん

笠間市での暮らしを彩る3つの魅力

笠間市の暮らしの特徴

笠間市は伝統文化が息づき自然が溢れる「地方のまち」でありながら、都市機能も充実しており、非常に暮らしやすいのが魅力です。

のんびりと、かつ快適に暮らせる環境が整っているので、「ちょうどいい田舎」という言葉がぴったりです。子育て支援をはじめ、各種の生活サポートも充実しているのもポイントです。

また、笠間市は国内有数の栗の産地としても有名です。栗料理や栗を使用したスイーツの美味しいお店が多数あり、市としても栗を推しているので、栗が好きな方は特に注目です。

このような特徴を持つ笠間市への移住は、以下にあてはまる方におすすめです。

  • 田舎暮らしをしたいけれど不便なのは避けたい
  • 定期的に都心へ出かける必要がある
  • 子育て中、もしくはこれから子育てを始める予定がある
  • 休日に出かけるスポットやイベントが充実していてほしい

(特徴1)自然と都市機能の共存:快適な生活環境

笠間つつじ公園の様子

丘陵地帯に位置する笠間市は、美しい自然が魅力です。それでいて、充実した都市機能も整っているので、緑豊かな環境で快適に暮らせます。スーパーマーケットや商業施設も充実しており、東京からの移住者の中には「東京と比べても全く不便さを感じない」という方もいるほどです。

市の中心部である友部駅から東京駅までは特急で1時間10分程度。完全移住はもちろん、都心部との二地域居住も十分に実現可能です。

笠間市が誇る充実の子育て支援制度

笠間市には充実した子育て支援があるのも魅力のひとつ。地域の方々とのほどよい距離感も心地よく、子どもがのびのびと成長できる環境が整っています。

▼笠間市の育児支援(一例)

制度 内容
笠間市子育て世代包括支援センター みらい 妊娠、出産、子育てなど、育児に関するあらゆる相談に対応する総合案内窓口。一部の事業は申請が必要。
在宅育児応援事業 妊娠・出産により離職した在宅子育て世帯を支援。育児休業給付金等の受給資格がない方を対象に、乳児一人当たり20万円を支給。
ママ・ホリデー(在宅子育て支援事業) 保護者の育児負担軽減のため、公立保育所で子どもを無料で一時預かり。
ママ・リフレッシュ(在宅子育て支援事業) 子育て中の方向けのリフレッシュ講座を開催。託児付きで子どもと一緒に参加可能。

上記の詳細やその他の育児支援については、笠間市公式ホームページと笠間市の子育て支援サイト「かさまぽけっと」でご確認いただけます。

>>笠間市公式ホームページ「子育て支援」

>>笠間市の子育て支援サイト「かさまぽけっと」

(特徴2)四季折々の楽しみ:伝統と文化が息づく笠間市のイベントカレンダー

笠間菊祭りの様子
▲笠間稲荷神社で行われる「笠間の菊まつり」の様子

笠間市は、栃木県益子町と並ぶ窯業地としても有名です。笠間市と益子町を合わせて「かさましこ」と呼ばれ、日本遺産として認定されています。笠間市で生産される焼き物は「笠間焼」と呼ばれ、国の「伝統的工芸品」にも指定されています。

>>笠間市公式ホームページ「笠間焼について」

笠間焼にちなんだお祭りである「陶炎祭-ひまつり-」をはじめ、笠間市では毎月のようにお祭り・イベントが開催されています。家族でのおでかけやデート先にも最適な場所です。

笠間市で行われる陶炎祭の様子
▲陶炎祭の様子。観光客も多く訪れます

特に陶器関係のイベントには、各地から多くの観光客が訪れます。日頃の地域の方とのつながりに加え、お祭りやイベントを通じて観光客とのふれあいを楽しめるのも、笠間市ならではの魅力です。

(特徴3)栗の名産地ならではの魅力:絶品栗スイーツと地域グルメ

湖を背景にしたモンブラン

茨城県は、全国1位の栗の生産地として知られています。笠間市はそんな茨城県のなかでも特に栗の生産が盛んな「栗の街」です。笠間の栗は、シンプルな焼き栗も美味しいですが、それを使ったモンブランなどの栗スイーツもまた絶品です!

>>笠間市公式サイト「笠間の栗」

笠間市では、市内の美味しい栗スイーツや料理を紹介する「笠間てくてく栗図鑑」や、笠間の栗を使ったモンブランを紹介するパンフレット「笠間の栗もんぶらり旅マップ」を発行しています。これらのガイドを参考にすれば、地元の名物を効率よく楽しむことができます。

>>「笠間てくてく栗図鑑」
>>「笠間の栗もんぶらり旅マップ」

お休みの日には、これらのガイドを片手に美味しい栗グルメを探しに出かけるのも楽しい過ごし方の一つです。笠間市の魅力的な栗文化を存分に味わってみてはいかがでしょうか。

笠間市での生活基盤:住まい、仕事、インフラ情報

続いては笠間市での生活に関する情報をご紹介します。まずは、笠間市の各情報を表にまとめたので、以下をご覧ください。

気候 年間平均気温:13.8℃
(最高は8月の平均25.6℃、最低は1月の平均2.4℃)
※参考:気象庁ホームページ
人口 71,033人
※参考:笠間市公式サイト(令和6年4月1日時点)
世帯 29,936世帯
※参考:笠間市公式サイト(令和6年4月1日時点)
病院 ・病院:5か所
・診療所:31か所
・歯科:33か所
学校
保育所
・保育所:5か所
・幼稚園:1園
・認定こども園:9園
・小規模保育施設:3か所
・小学校:10校
・中学校:5校
・高等学校:3校
・義務教育学校:1校
文化・芸術
(一例)

【日本遺産】
「かさましこ」~兄弟産地が紡ぐ"焼き物語"~

【神社仏閣】
笠間稲荷神社
常陸国出雲大社(ひたちのくに いずもたいしゃ)
愛宕神社
笠間城跡

【イベント】
初詣(笠間稲荷神社、出雲大社常陸分社):1月1日~
つつじまつり(つつじ公園):4月中旬~5月上旬
陶炎祭(笠間芸術の森公園):5月上旬
祇園祭(八坂神社):8月上旬
新栗まつり(笠間芸術の森公園):9月下旬~10月上旬
笠間の菊まつり(笠間稲荷神社ほか):10月中旬~11月下旬

おでかけ先
(一例)

【公園】
あたご天狗の森公園
笠間芸術の森公園(ムラサキパークかさま・あそびの杜)
笠間つつじ公園
北山公園
笠間中央公園
笠間市総合公園

【施設】
かさま歴史交流館 井筒屋
道の駅かさま
笠間工芸の丘
笠間稲荷神社

【美術館・資料館】
笠間日動美術館
茨城県陶芸美術館
春風萬里荘(笠間日動美術館分館)
笠間稲荷美術館

食べ物
いなり寿司
自然薯(じねんじょ)
地酒

常陸秋そば
交通

【鉄道】
中心駅:友部駅
東日本旅客鉄道(JR東日本)
・常磐線:岩間駅-友部駅
・水戸線:福原駅-稲田駅-笠間駅-宍戸駅-友部駅
広範囲な連絡:友部駅より特急「ときわ」利用可能。

【バス】
茨城交通
高速バス(益子-笠間-秋葉原駅)
かさま観光周遊バス(コミュニティバス)

【高速道路】
・常磐自動車道
岩間IC-(友部SA-スマートIC)-友部JCT
・北関東自動車道
笠間西IC-笠間PA-友部IC-友部JCT

近隣都市

【茨城県】
水戸市、石岡市、桜川市、小美玉市、東茨城郡茨城町、東茨城郡城里町

【栃木県】
芳賀郡茂木町

緑豊かな公園も多く、陶芸や神社などの文化にも恵まれた笠間市は、医療福祉が充実しています。特筆すべきは、茨城県立病院3つのうち2つが市内にあることです。

また、街中に大型ディスカウントショップやドラッグストアなどがあるので買い物も便利で、日常生活で不自由を感じにくいのもポイントです。

ただし注意点として、笠間市での生活には車がほぼ必須です。日常の買い物や通勤、余暇活動などあらゆる面で車に頼ることになるため、車がないと急に生活が不便になる可能性があります。

住まい探しのポイント:豊富な賃貸物件と空き家バンク制度

大手住宅情報サイトで笠間市の賃貸物件を調べると、物件数は約570件あり、家賃相場は8.7万円ほどでした(築10年、70m²を条件にAI査定したマンションの参考賃料)。※2022年11月時点、縁結び大学調べ

>>物件情報の一例

>>笠間市の家賃相場

笠間市でお部屋を探す方は、市内の住居事情に詳しい地元の不動産業者に相談するケースがほとんどです。十分な物件数があるため、住む場所に困ることはないでしょう。

笠間市への移住を検討している方は、まずはアパートやマンションなどの賃貸物件から探し始めるのがおすすめです。

さらに、笠間市には市営・県営住宅のほか、「空家・空地バンク制度」もあります。この制度では、事前に希望条件を伝えておくと、条件に合う空き物件がある場合に案内してくれるので、活用する価値があります。

>>空家・空地バンク制度についてはこちら

>>市営・県営住宅についてはこちら

就労環境と起業支援:市内外の仕事情報とサポート制度

大手求人サイトによると、笠間市の求人数は約3,300件、ハローワークでの求人数は約700件となっています。※2022年11月時点、縁結び大学調べ

>>求人情報の一例

さらに、隣接する水戸市まで視野を広げると、求人の選択肢が大幅に増えます。笠間市の友部駅周辺から水戸市の水戸駅周辺までは車で20~30分程度で移動可能なため、無理のない通勤圏内といえるでしょう。

加えて、友部駅から東京までは電車で約1時間で到着するため、都市部と地方の二地域居住にも適した立地です。実際に、東京の勤務先を維持したまま笠間市へ移住する方も増えているそうです。特に、リモートワークが中心の方にとっては、笠間市での「ちょうどいい田舎」暮らしがより魅力的な選択肢となるでしょう。

地域特性を活かした就業支援:農業と陶芸分野への手厚いサポート

笠間市は、自営業・起業へのサポートが充実しています。様々な分野で支援を行っています。

起業や農業を始めたい方への補助金に加え、特筆すべきは陶芸家を目指す方への補助金です。これは笠間焼の伝統を守り育てる笠間市ならではのサポートといえるでしょう。

笠間市でのお仕事に関する詳細情報は、公式サイトでご確認いただけます。

>>笠間市公式ホームページ「仕事」

先輩移住者の体験談:笠間市での新生活の実際

笠間市へ移住した人の声イメージ

ここで実際に笠間市に移住した方々の感想をご紹介します。

  • 自然を活用したイベントが開催されていて、子供がのびのび成長できる環境がある
  • スーパーやディスカウントショップなどの商業施設も充実しており、交通の利便性も高い
  • 地元の人との距離感がちょうどよく、押し付けがましさを感じない
  • 地元産のお米と野菜が手頃な価格で、とても美味しい

自然豊かでゆったりとした環境ながら、適度な利便性があることに満足している声が多く聞かれます。近すぎず遠すぎない、絶妙な距離感のご近所関係も魅力的です。

これらは、のどかさと便利さが共存する「ちょうどいい田舎」笠間市ならではの特徴だといえるでしょう。

ただし、日常生活において自動車がほぼ必要不可欠になる点には注意が必要かもしれません。

笠間市が用意する移住サポート:支援金と体験施設の活用法

笠間市には移住者向けの支援制度が充実しています。笠間市への移住を本格的に検討している方は、以下の情報を確認し、自分に合った支援制度を見つけてみましょう。

また、笠間市が発行している「笠間市移住ガイドブック『KASAMA LIFE』」も参考になります。このガイドブックには、各種支援制度の詳細や先輩移住者の体験談が掲載されており、移住検討の際に役立つ情報が満載です。ぜひご覧ください。

>>笠間市移住ガイドブック『KASAMA LIFE』

移住を後押しする経済的支援:わくわく茨城生活実現事業の詳細

笠間市が茨城県と連携して創設したのがこの「笠間市わくわく茨城生活実現事業における移住支援金」です。

東京23区に在住、または東京圏在住で23区に通勤・通学していた方が笠間市に移住する場合、一定の要件を満たせば、移住支援金を支給する制度です。具体的な要件や受け取れる金額については、下記リンクの公式ウェブサイトでご確認いただけます。

>>笠間市わくわく茨城生活実現事業における移住支援金

移住前の体験宿泊:「かさちょこHOUSE」で笠間暮らしを試す

笠間市移住体験施設『かさちょこHOUSE』の宣材写真

「笠間市での田舎暮らしをしてみたいけど、踏ん切りがつかない」という方は、まず移住を体験してみるのはいかがでしょうか?

1泊2,000円で利用できる「かさちょこHOUSE」では、一定期間滞在しながら笠間での暮らしを実際に体験することができます。

和の雰囲気が心地よいこの施設は、Wi-Fi完備で快適です。リモートワークをこなしながら、ゆっくりと移住計画を立てることができるので、仕事を続けながら移住の準備を進めたい方にも最適です。

>>笠間市移住体験施設『かさちょこHOUSE』

移住相談窓口:笠間市役所企業誘致・移住推進課のサポート体制

笠間市への移住に興味を持った方は、以下の連絡先からお問い合わせください。移住サポートの専門窓口では、住まいの相談や利用可能な補助金などについて詳しく説明を受けることができます。

担当課 笠間市役所 企業誘致・移住推進課
住所 〒309-1792
茨城県笠間市中央三丁目2番1号
電話番号 0296-77-1101
対応時間 8:30~17:15
月曜日~金曜日(土曜日・日曜日・祝日、年末年始12月29日~1月3日を除く)
公式サイト https://www.city.kasama.lg.jp/