【鹿児島県】出水市へ移住しよう!暮らしの特徴・仕事・住まい・子育て支援情報

この記事では、鹿児島県への移住を考えている方に向けて、「出水市」をピックアップしてご紹介いたします。

鹿児島県の北西部に位置する出水市は、冬になると1万羽を超えるツルが渡来するまちとして有名です。豊かな自然に恵まれた出水市では、まちのいたるところで四季折々の情景が楽しめます。

新幹線の停車駅である「出水駅」を有しており、交通利便性が高く、スーパーやコンビニのほか、飲食店も多数点在しているため、「暮らしやすいまち」として移住者からも高い評価を得ています。

子育て支援や住宅に関する支援も充実しているので、「マイホームを持ちたい!」「子どもをのびのびと育てたい!」と考えているファミリー世帯にとくにおすすめの移住地といえます。

今回は、出水市役所の観光交流課・三角さんに、まちの特徴や実際の暮らしの様子についてお伺いしました。

本日お話を伺った方
鹿児島県出水市のマスコットキャラクター・つるのしん

観光交流課

三角さん

出水市の暮らしの特徴3つ

鹿児島県出水市の暮らしの特徴を紹介するページの画像

出水市の特徴としてとくにご紹介したいのが下記の3つです。

  • 地域のコミュニティが盛ん!一部地域の自治会加入で補助金あり
  • 身近に自然がある&生活利便性の高さと飲食店の多さも魅力
  • 交通アクセスの良さ!大阪にも新幹線1本で行ける

これらの特徴について、具体的にご紹介していきます。

特徴1:地域のコミュニティが盛ん!一部地域の自治会加入で補助金あり

出水市で3月に開催される大イベント「中の市」
▲3月に開催される大イベント「中の市」約1kmを歩行者天国とし、露店が建ち並ぶ

出水市は、地域の人々と支え合いながら暮らせるまちです。まち全体で移住者を歓迎する雰囲気があり、出水市の中でも大川内地区・米ノ津東地区・野田地区には、コミュニティが設立されており、住みよい地域づくりのための活動やイベントなどを行っています。

出水市の野田地域で開催される野田郷むらまつり
▲野田地域で開催される「野田郷むらまつり」

出水市の青木地域で開催される青木かかし祭り
▲青木地域で開催される青木かかし祭り

また、各エリアに「いきいき自治会」に指定された約50の自治会があり、移住者を対象とした支援が充実しています。表で簡単にご紹介いたします。

定住補助 自治会加入で5年間で最大60万円を補助
18歳未満の子どもがいる場合はひとりにつき10万円(初年度のみ)の加算
住宅補助 自治会エリア内に住宅を新築・増改築などを行う方に30万円を補助

いきいき自治会に加入すれば、補助金が支給されることに加え、まちの人との交流機会が自然に得られる素敵なサポート!移住後の人脈づくりもスムーズに行えそうです。

いきいき自治会のエリアや補助金の概要は、下記URLからチェックしてみてください。

公式:いきいき自治会定住支援について

特徴2:身近に自然がある&生活利便性の高さと飲食店の多さも魅力

出水市に飛来したツルの写真

出水市は、絶滅危惧種であるナベヅル・マナヅルが飛来する出水平野をはじめ、たくさんのみどりや四季の花々がいたるところで見られる自然の多いまちです。

出水市の上場高原に咲くコスモスの写真
▲広さが3ヘクタールある上場高原の公園では約25万本のコスモスが咲く。春に咲く10万本の菜の花やボタンも見物

出水市の東雲の里に咲くあじさい峡
▲約4万坪の敷地を有し日本最大級と言われている「あじさい峡」6月にはあじさいまつりが開催される

出水市にある武家屋敷群を彩る紅葉の写真(左)、武家屋敷群で着物の着付け体験をしている女性3人(右)
▲出水市の観光の目玉である「武家屋敷群」は着物の着付け体験なども可能。秋には紅葉で彩られる

出水市内のあちこちで四季折々の景色が楽しめる一方、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど、生活に必要なアイテムは市内で手に入る生活利便性の高さも魅力!

また、北薩地域の中で有数の飲み屋街と言われている「いずみ川端通り」には、居酒屋をはじめバーやスナックなどの飲食店が80店舗以上建ち並んでいます。

自然環境で癒されることはもちろん、暮らしで不自由を感じることなく、おいしいグルメやお酒に出会える確率が高い出水市。

「ほどよい田舎暮らしがしたい」プラス「お酒が好き」「お酒を飲む場所の雰囲気が好き」という方にとって、とくにぴったりなまちといえるでしょう。

特徴3:交通アクセスの良さ!大阪にも新幹線1本で行ける

出水駅にある観光特産品館「飛来里」の入口
▲出水駅にある観光特産品館「飛来里」

出水市には、新幹線の停車駅である「出水駅」があります。博多駅までは約1時間10分、鹿児島中央駅には約25分でアクセスが可能です。大阪にも乗り換えなしで行ける点も移住者から注目を集めているポイントでしょう。

新幹線の停車駅があることは、通勤や通学はもちろん、進学や就職を考える上でも、選択肢が広がります。

市内にはインターチェンジも複数あるので、車での移動も楽です。さらに、現在南九州西回り自動車道の延長工事も行われているため、今後、車での移動はより便利になることが予想されます。(取材時:2024年7月)

出水市の暮らしに関する情報

出水市にある東光山公園の展望台から見えるまちなみ
▲東光山公園の展望台から見える出水市のまちなみ。「東光山公園」は、桜の名所でもあるため県外からも多くの人が訪れる

つづいては、出水市の暮らしに関するデータを見ていきましょう。

気候 1月:平均気温:7.9℃
8月:平均気温:27.4℃
※参考:気象庁(※近隣の阿久根市)
人口 51,467人
(2024年8月時点)
病院 一般診療所:34、病院:5、歯科:24
学校 小学校:13、中学校:6、義務教育学校:1、高校:5、特別支援学校:1
公共交通 ・ふれあいバス
・乗合タクシー
・チョイソコいずん
・肥薩おれんじ鉄道
・新幹線
交通アクセス ■新幹線
博多駅から:1時間11分
熊本駅から:32分
鹿児島中央駅から:25分
新大阪から:約3時間50分

■車
・福岡から:約3時間
・大分から:約4時間
・熊本から:約2時間
近隣都市 阿久根市、薩摩川内市、伊佐市、熊本県水俣市

出水市は、バスや乗り合いタクシーのほか、AIオンデマンド交通「チョイソコいずん」を運行しており、運転しない方や高齢の方のための移動方法がいくつか整備されています。

出水市にある「特産館いずみ」の内観写真
▲スーパーやコンビニなどのほかに、新鮮な農産物が並ぶお店「特産館いずみ」などもあり買い物環境も充実

医療機関も各エリアに点在しているため、突然の風邪や病気のときも焦らずに対応できるでしょう。

出水市で行われている秋のイベント:オールドカーフェスティバル(左)、いずみマチテラスで展示される超巨大ランタンの写真(右))
▲1年を通して多彩なイベントも開催中!写真は「オールドカーフェスティバル」と5万本以上の竹灯籠がまちを照らす「いずみマチ・テラス」

【子育て】充実の子育て支援&小規模の特認校あり

出水市にあるクレインパークで遊ぶ子ども達(左)、ツル博物館クレインパークいずみに咲く花々の写真(右)
▲「ツル博物館クレインパークいずみ」ツルに関する展示のほか、周辺には花々が咲き、遊具なども整備されているため親子連れに人気

出水市は、子育て世帯に向けての支援も充実しています。18歳までの医療費は無料のほか、2歳未満のお子さんがいる家庭に、乳幼児一人につき2万円の「子育て応援券」を交付しています。

応援券は500円券40枚つづりとなっており、有料の育児相談や乳房ケアのほか、骨盤ケア、マタニティーヨガ、アロマセラピーなどさまざまな事業所で利用可能です。

また、出産・子育て応援交付金も実施中!出産時に5万円、2歳までのお子さんがいる家庭に応援ギフトが5万円支給されます。

経済的な支援は、子育て世帯にとって最も嬉しい支援といえるでしょう。

出水市にある東光山公園の遊具
▲市内には大小さまざまな公園も点在している。写真は「東光山公園」

そのほか、子育てについての相談、同年代の子どもを持つパパママとの交流ができる子育て支援室「にじいろ」をはじめ、子育てサロン・サークルなどがあります。積極的に参加することで、心のよりどころとなり、移住後も孤独を感じずに子育てができそうです。

小規模の特認校が多数&高校は工業、商業、普通校など選択肢あり

出水市には、少人数制の小学校・中学校が7校あります。少人数制のため、ひとりひとりの児童に合わせたきめ細やかな指導が行われています。「子どもをのびのびと過ごさせたい」「個性を伸ばしたい」と考えている親御さんは、出水市の取り組みに魅力を感じるのではないでしょうか。

この特認校では、自然を生かした授業なども多く取り入れているそうです。

また、市内には女子高、工業、商業、普通校、看護・福祉分野など種類の異なる高校があります。市外に出なくても選択肢は多いです。

【仕事】出水市内にも求人多数。新規就農者に対する補助金あり

大手求人情報サイトで出水市内の求人を検索したところ、約1,000件以上がヒット。また、車で30分圏内で行けるエリアまで検索条件を広げると、4,000件まで増加しました。(2024年8月時点)

参考:求人情報の一例:出水市内
参考:求人情報の一例:出水市から25km以内

出水市は、電車での交通アクセスも良いため、業種の選択肢も多いといえます。出水市への転入者を対象とした「市外通勤補助」では、市外の職場へ通勤する方の通勤定期代を月額最大2万円、最長36ヶ月助成してもらえるので、移住後に市外への通勤を検討している方にとっては嬉しい制度ではないでしょうか。

公式:市外通勤補助について

また、「出水市で農業がしたい!」「本格的に農業で稼ぎたい」と思っている方に向けては、「就農準備資金」と「経営開始資金」を交付しています。詳細は下記URLをご覧ください。

公式:新規就農者育成総合対策(経営開始資金)について

【住まい】空き家バンクあり!住まいに関する補助金制度が手厚い

大手住宅情報サイトで出水市の物件を検索すると、約169件が見つかりました。調べた時点では、一軒家をはじめ、2階建てのコーポタイプが多い印象でした。(2024年8月時点)

※参考:物件情報の一例

また、出水市では、空き家バンク制度も実施中です。新築よりも価格を抑えられ、なおかつ自分好みの家にリノベーションできるため、注目を集めている空き家。空き家を探している方は、定期的に下記URLで物件をチェックしておくのがおすすめです。

公式:空き家バンク(空き家情報登録制度)

マイホームを持ちたいなら!「定住促進住宅関連補助」

出水市では、住宅を取得した方に補助金を交付する「定住促進事業補助金」制度を実施しています。こちらは毎年50件近くの利用がある大人気の制度です。

移住者を対象とした制度であり、最大で100万円の補助金が交付されます。

そのほか、住宅リフォームや、住宅解体に関する助成制度など、住まいに関するサポートが手厚いのも魅力です。詳細は下記URLからご確認ください。

公式:住宅に関する助成制度

出水市の移住者の感想や口コミ

鹿児島県出水市に移住した方からの口コミを紹介するページの画像

ここでは、実際に出水市へ移住した方の声をご紹介します。

  • 地域のみなさんがとてもやさしい
  • 定住補助を利用して移住。定期的に補助金をいただけたのがとてもありがたかった
  • まちの人がやさしくて暖かい。そして食べ物がおいしい!
  • 暮らしの便利さと自然環境が豊富な点が魅力
  • アクセスが良いので、福岡にショッピングに行けるし、どこにでも出かけやすい

自然の豊かさに触れる方が多く、「平地で高い建物がないため、広々とした空に癒されている」という声がとくに印象的でした。そのほか、生活利便性の高さや、まちの人のやさしさに触れている声も多くありました。

交通網の充実、生活利便性の高さ、そして自然環境がそろう出水市は、移住希望者にとってとても魅力的なまちではないでしょうか。

移住前のサポート!宿泊費補助の「お試し居住体験」あり

出水市には、移住を検討している方や、ワーケーションを希望している方に向け、宿泊費を補助する「お試し居住体験」を実施しています。

連続6泊まで利用可能で、補助金額は一人一泊上限2,000円です。

出水市のまちの特徴や暮らしの様子を実際に自分の目で確かめたい方は、お試し居住体験事業を利用して、お得に訪問してください。

公式:お試し居住体験事業について

出水市の移住に関する問い合わせ先

出水市への移住については、下記の担当課へお問い合わせください。

担当課 観光交流課
住所 〒899-0292
鹿児島県出水市緑町1番3号
電話番号  0996-63-2111
公式サイト https://www.city.kagoshima-izumi.lg.jp/