千葉県印西市の暮らしについてご紹介。住まいや仕事・支援の情報

この記事では、家族の笑顔が増えるようなより住みよい地域への移住を検討している方に向けて「千葉県印西市(いんざいし)」をご紹介します。

印西市は生活環境が整いながらも自然や公園など緑も多く、「住みよさランキング」では7年連続で全国1位に選ばれた実績がある都市です。都心部や成田空港へのアクセスが良好であるため、お出かけや出張などの移動もスムーズに行えます。

子育て支援はもちろん、妊娠・出産への支援も行うなど、若い世代が安心して子育てができる環境づくりに力を入れられています。

今回は、印西市役所経済振興課の金子さんにインタビューさせていただき、印西市の魅力や支援の特色、移住後の暮らしについての情報をまとめました。

本日お話を伺った方
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印西市 経済振興課
プロモーション推進室 室長

金子さん

都市としてバランスの取れたまち印西市

千葉県印西市の暮らしの特徴

印西市は、大型商業施設が続々と建設されるなど利便さが増す一方で、「日本の里100選」に選ばれた結縁寺地区など緑や水辺環境に恵まれた里山がみられるまちでもあります※公益財団法人森林文化協会「日本の里100選」

そんな印西市での暮らしが適している方は以下の通りです。

  • のびのびと子育てができる場所で暮らしたい
  • ほどよい田舎暮らしがしたいが、アクセスは便利な方がいい
  • 買い物や公園など日常生活に必要な環境が整った場所で暮らしたい
  • 子育て支援が手厚い環境で暮らしたい

その理由について、印西市の魅力とともに詳しくご紹介します。

特徴1:都会的な千葉ニュータウンは都心へのアクセスも良好

印西市は「全国住みよさランキング」にて2012年~2018年の間、7年連続総合1位※参考:印西市ホームページを誇り、現在も人口は右肩上がりに増え続けています。近年では東京や神奈川、埼玉などの首都圏から移住される方も多く、特に30~40代の子育て世代の方から高い評価を得ているようです。

そんな高い支持を得続けている理由のひとつに、大型商業施設や大規模量販店が揃う利便性の良さが挙げられます。千葉ニュータウンは印西市の人口の6割強を占めており、周辺では大型ビジネスパークなどの建設も進められています。

予想外のタイミングで多種多様なものが必要になることが多い子育て世帯にとっては、近い距離に何でも揃えられるお店があると安心できるでしょう。

また、印西市には「千葉ニュータウン中央駅」「印西牧の原駅」「印旛日本医大駅」など、都心へつながる好アクセスな路線があります。

千葉ニュータウン中央駅
▲千葉ニュータウン中央駅周辺の様子

成田空港や羽田空港へのアクセスが可能であるため、旅行が好きな方や遠方への出張が多い方にとっては利便性がよいでしょう。日暮里や品川・新橋といった都心部へのアクセスも良好であることから、通勤圏が広い点も、印西市の魅力のひとつであるといえます。

特徴2:子どもとの触れあいを大切にできる環境が整っている

別所谷津公園(べっしょやつこうえん)
▲別所谷津公園は広く生物を育む豊かな自然がある

印西市は都会的な千葉ニュータウンを少し離れると、自然が豊かなエリアが広がっています。利根川や印旛沼、手賀沼など水辺環境もあり、穏やかな風景が広がったほどよい田舎の雰囲気を味わうこともできますよ。

また、子育て世帯が印西市を選ぶ大きな理由に充実した公園数が挙げられます。人口に対する公園の面積は県内でもトップクラスであり、近所のお友達同士で集まれるような公園から、家族でピクニックが楽しめるような公園までさまざまです。

北総花の丘公園
▲夏の北総花の丘公園は多数のひまわりが咲き誇る

牧の原公園のコスモス
▲牧の原公園のコスモスは県外からも見物客が訪れる

北総線沿線最大級のイルミネーション「イルミライ★INZAI」も印西市を盛り上げているプロジェクトのひとつです。

「イルミライ★INZAI」のイルミネーション
▲プロジェクトの開催期間は多くの人や家族連れで賑わっている

点灯式の際にはキッチンカーなどの出店のほか、地域の子どもたちや各種団体などによるステージが披露されることもあります。冬の夜空に光る煌びやかな電飾にお子さまのワクワク感も高まります。

イルミライ光の並木道
▲点灯式で電飾が一気に光輝き出す瞬間はため息が漏れるほど美しい

イルミライ「いんザイ君」
▲印西市のご当地キャラクター「いんザイ君」

特徴3:妊娠から産後・就学後まで子育て世帯をサポート

印西市の特徴3つ目は、子育て世帯に嬉しい子どもに関する支援の充実さです。一時的な家事・育児等にホームヘルパーを派遣する「子育てヘルプサービス」や、助産院などに宿泊してケアなどを受けられる「産後ケア事業」を行うなど、子育て支援に対して積極的である様子がうかがえます。

医療費の負担が必要になる年齢も自治体によって分かれる部分ですが、印西市では18歳に達した日以後最初の3月31日までは、自己負担額が通院・入院1回(1日)につき200円まで・調剤費用は無料と医療費支援の面でも充実しています。

また、印西市では新たに、妊婦さんや就学前の子を持つ皆さんが保健師などに気軽に相談できる妊娠子育て相談LINE「こまつな」を開設。コンセプトは「こまる前につながる」。該当する方は、ぜひ友達追加をしましょう。

詳細:印西市妊娠子育て相談「こまつな」LINE

こうした支援が整っている面から印西市の子どもの人口は増えているそうですが、それに伴い保育所の数も増やすなどすぐに対策を講じているのも印西市に人が集まる理由となっています。

親子と保育士

印西市ではこのような給付金や助成金、保育園や幼稚園の一覧や空き状況などがすぐに確認できる「いんざい子育てナビ」という子育て支援に特化した公式ホームページを運用されています。

小さいお子さまがいると役所に出向くのが難しい日もありますが、自宅で簡単にほしい情報がほしいときにすぐ見つけられるのはとても便利ですよね。

印西市子育てポータルサイト「いんざい子育てナビ」

印西市の暮らしに関する情報

ここからは、印西市の暮らしに関する情報について紹介します。

気候 【平均気温】
夏(8月):26.6℃
冬(1月):3.3℃
※参考:気象庁ホームページ(近隣の我孫子市のデータ)
人口 111,274人(45,731世帯)
※令和5年12月31日現在
病院 病院・クリニック:50件
歯科:40件
学校 【学校】
・小学校:18校
・中学校:9校
(※令和5年4月時点)
【幼稚園】
8園(※令和5年4月時点)
【保育園・こども園】
43園(※令和5年6月時点)
交通 【鉄道】
・北総線(千葉ニュータウン中央駅・印西牧の原駅・印旛日本医大駅)
・JR成田線(木下駅・小林駅)

【バス】
・コミュニティバス「ふれあいバス」
・(株)都市交通
・ちばレインボーバス(株)
・ちばグリーンバス(株)
・鎌ヶ谷観光バス(有)
・なの花交通バス(株)
・(有)大成交通

【高速道路】
・東関東道:千葉北ICから約30分
・圏央道:牛久阿見ICから約30分
・常磐道:柏ICから約35分
近隣都市 成田市・酒々井町・佐倉市・八千代市・白井市・柏市・我孫子市

千葉県北西部は、比較的穏やかで過ごしやすい気候といえます。雪や路面凍結の心配があまりなく、冬場の車通勤も雪国に比べると交通機関が混乱する頻度も少なそうです。

「子育て支援に力を入れている」という言葉通り、合わせると50園を超える幼稚園・保育園などがあります。「働きたくても子どもを預ける場所がない…」といった状況に陥りにくいのは、共働き世帯にとっては重要なポイントとなりますね。

また、印西市は医療機関数も充実していて、市内に夜間・休日外来を行っている病院もあります。さらに、近隣の佐倉市や成田市にも救急診療を受け付けている病院があります。

男性スタッフのアイコン
金子さん

夜間に救急車を呼ぶか迷った場合は「千葉県救急安心電話相談」(#7119(局番なし))(ダイヤル回線からは03-6735-8305)へご連絡ください。

親子で行きたい!印西市ではさまざまなイベントも開催されている

印西市では、印西市観光協会などを主体としたイベントが市内あちこちで開催されます。「いんざいふるさと産業まつり」は、前身の産業まつりを含めると約20年以上の歴史があるお祭りで、地産地消を目的に農産物や畜産物、伝統工芸品や飲食店・お土産が数多く並びます。

開催される年によって催しの内容も異なりますが、自衛隊や消防・警察車両の展示、せんべいの手焼き体験などお子さまも楽しめるイベントもあるそうです。

2023年はイオンモール千葉ニュータウン向かい提携駐車場(中央北第1駐車場)と木下駅前にぎわい広場の2箇所で開催されました。両会場間を行き来するシャトルバスも運行され、両会場を楽しむ方の姿も多くみられたようです。

いんざいふるさと産業まつりの様子

また、4月上旬〜11月下旬までの間で開催される、水郷めぐりいんざい「ぶらり川めぐり」もおすすめです。遊覧船で季節によって表情を変える六軒川・弁天川・手賀川をめぐり、ゆったりと水上散歩が楽しめます。

水郷めぐりいんざい「ぶらり川めぐり」の風景
▲水郷めぐりいんざい「ぶらり川めぐり」の様子。季節ごとに表情を変える風景に心が癒される

【仕事】市内の求人も多数!都内から仕事を変えずに移住する方も多い

吉高の大桜
▲市内随一の桜、吉高の大桜の壮大な満開姿は圧巻

大手求人検索サイトにて「印西市×正社員」で調べたところ、約4,500件の求人が見つかりました。(2024年1月時点)
※参考:求人情報の一例

さらに印西市から25km圏内にエリアを広げると、約228,000件もの求人が見つかりました。(2024年1月時点)
※参考:求人情報の一例

印西市の中心部である千葉ニュータウン周辺に大型商業施設が立ち並んでいることや、都市開発が進められているため、今後も安定した求人数を見込めそうです。

また、通勤圏内である印西市から25km圏内で調べると、さらに多くの求人があり、比較的さまざまな職種で正社員の募集があるので、移住後もキャリアを形成していくことができそうです。

印西市は都心へのアクセスも良好であることから、元々都内にお勤めの方が退職することなく住まいだけ移すケースも多くみられます。都心で働く方にとっては、すぐに自然に触れられる環境に身を置くことでオン・オフが付けやすくなりそうですね。

印西市では障害のある方の就労支援にも力を入れています。就労に関する窓口として「ふれあいサポートセンターいんざい」の設置や、就職フェアや説明会などを定期的に行っています。説明会などは予約制となっているので、印西市のホームページをご確認ください。

印西市の就労支援・生活支援情報について

【住まい】印西市はマイホームの購入をきっかけに移住する方も

印西市の住まいについて賃貸・戸建て別に情報をまとめました。

印西市の賃貸物件

大手物件サイトにて、印西市の家賃相場を調べてみました。

ワンルーム 3.39万円
1LDK 5.99万円
3LDK 9.33万円

※参考:物件情報の一例

賃貸物件数は約300件(※2024年1月現在)あり、ある程度物件選びには選択肢が持てるような状況です。家賃相場としては、新興住宅地が広がり商業施設などが揃う千葉ニュータウン中央駅付近は家賃相場も高い傾向にあります。

千葉ニュータウン中央駅は都心へのアクセスもよいため、都内へお勤めの方々にとって利便性がよく住みよいエリアになっています。

反対に、中心部から少し離れたエリアになると家賃相場は3~5万円ほど下がります。毎日都心へ通うことはない・基本は車移動という方にとっては、ほどよい自然が感じられる場所で家賃を抑えるという選択もできそうです。

戸建て住宅を探すなら

大手物件サイトにて「印西市×土地価格相場」と検索し、印西市の土地相場について近隣の都市と比較してみました。

印西市 25.3万円/坪
柏市 41.9万円/坪
船橋市 51.2万円/坪
成田市 30万円/坪

※参考:物件情報の一例

ちなみに、同じ物件サイトで都内の土地価格相場を検索したところ、人気エリア1位の世田谷区で314.4万円/坪、人気駅1位の吉祥寺で271.8万円/坪でした。

印西市は県内の土地価格相場と比較しても坪単価は低めになっているため、「都心で勤めているが手軽にマイホームを持ちたい」「ローンを抑えて趣味や旅行にお金を使いたい」という方などに適しています。

印西市の空き家バンクは現在登録がありませんでしたが、契約費用にかかる登記費用を最大5万円助成する「印西市空き家バンク成約補助金」があるので、定期的にチェックされるのも良いかもしれません。

また、印西市では補助対象住宅を取得された方へ向けた「空き家リフォーム工事補助金」という支援を行っています。条件を満たせば最大20万円の支援が得られるので、「一軒家に住みたい」「自分の好きなようにリフォームがしたい」という方はぜひチェックしてみてください。

※「空き家リフォーム工事補助金」を受けるためには申請が必須です。毎年4月に年度分の申し込みが始まるので、公式ホームページよりご確認をお願いします。

 印西市:印西市空き家リフォーム工事補助金について

【教育】DX時代に対応!全学年で情報活用能力を育成

あらゆる場面でデジタル化が進む日本において、次の時代を担う子どもたちのIT・デジタル技術を育成するべく、印西市立原山小学校では全学年で情報活用能力の育成を行っています。

原山小学校は令和3・4年度の印西市教育委員会指定・情報教育公開研究校に選ばれていることから、学年ごとさまざまな内容において積極的に端末を使った授業があり、「社会とつながる情報教育×情操教育×市民教育」をコンセプトとしてプログラミング的思考の育成に力を入れているそうです。

近年ではプログラミング教室の数も増えていますが、学校の毎日の授業の中でプログラミングに触れることは、よりITやデジタル技術の吸収が早まりそうですね。

印西市に移住した人の声をご紹介

千葉県印西市に移住した人の声

実際に印西市へ移住された方は、印西市の暮らしについてどのように感じているのでしょうか。先輩移住者の声をまとめてみました。

  • 買い物できる場所が多く日常生活を送るうえで困ることが少ない
  • 公園や緑が多いので休みの日は家族でお出かけする機会が増えた
  • 近隣の住民の方との距離感がちょうど良く、付き合いがうまくいっている
  • 保活激戦区と聞いていたが、保育園数が多いので無事に入園させることができた

商業施設も多く日常生活に便利な環境と、都心へのアクセスが良好でありながら近隣都市に比べると家賃相場が低いことから、新居購入をきっかけに移住を決断される方が多いようです。

また、印西市は活断層がなく地盤が強いエリアといわれており、地震や水害などの災害の心配が比較的少ないといわれています。マイホームを建てるなどその地で長く暮らしたいと考えるのであれば、地盤が強い点はひとつの安心ポイントになりますね。

男性スタッフのアイコン
金子さん

同じような子育て世帯が多い分、友達ができやすく情報交換ができて嬉しいという声もよく聞きます。

印西市への移住に関する情報

担当課 印西市役所:環境経済部経済振興課プロモーション推進室
住所 〒270-1396
千葉県印西市大森2364-2
電話番号 0476-33-4477
対応時間 8:30~17:15
(土・日曜、祝日および年末年始を除く)
公式サイト

▼印西市役所
https://www.city.inzai.lg.jp/
▼プロモーション推進室へのお問い合わせ
https://www.city.inzai.lg.jp/module/shareform.php?so_cd=6-5-2-0-0