長野県池田町移住のすすめ:雪が少なく便利な北アルプス山麓の町
本記事では、地方移住を検討している人に向けて「長野県池田町(いけだまち)」の魅力を紹介します。
池田町は松本市と白馬村の中間に位置します。白馬村が近くにありながら雪が少なく、大型スーパーや総合病院が充実し、利便性に優れた町です。
北アルプスの絶景に魅了され、大都市圏から移住する方も少なくありません。また、松本市と安曇野市のベッドタウンとして近隣地域から子育て世帯の転入もあるなど、幅広い年齢層から選ばれています。
今回は、池田町の魅力を中心に、仕事や住まい探し、子育て環境など、移住に役立つ具体的な情報をお伝えします。
長野県池田町の魅力:移住前に知っておきたい3つの特徴
池田町の特徴は以下の3つです。
これから、移住後の暮らしをより具体的にイメージしていただけるよう、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
特徴1:移住者を魅了する北アルプスの絶景
▲「あづみ野池田クラフトパーク」から一望できる北アルプスの景観
北アルプスは富山県・岐阜県・長野県の3県をまたぎ、南北約100km・東西約25kmに及ぶ壮大な山脈です。標高約3,000mの山々が連なる雄大な光景を一望できる町は、国内でも数える程度しかありません。
「北アルプスの絶景に魅了された」と多くの移住者が口をそろえるように、この圧倒的な山岳風景は池田町の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
北アルプスの景色は町内の至る所で楽しめますが、中でも「あづみ野池田クラフトパーク」は絶好のビュースポットとして観光客にも広く知られています。四季折々に色を変える雄大な北アルプスと広がる田園風景のコントラストが楽しめます。
池田町へ移住した際は、この素晴らしい北アルプスの絶景を日常生活の中で存分に堪能できることでしょう。
首都圏・関西圏・中京圏からの移住者も多いですよ。
特徴2:安曇野市・松本市のベッドタウンとして利便性抜群
池田町は安曇野市・松本市のベッドタウンとして、利便性を求める方や子育て世帯に注目されています。
町内には大型スーパー・薬局・総合病院など暮らしに必要な施設が一通りそろい、生活拠点として便利です。小学校への通学も徒歩圏内で行ける規模感のため、子どもにとっても負担の少ない環境と言えるでしょう。
通勤圏の安曇野市中心までは車で20分程度、ショッピングモールや映画館、美術館などがある松本市中心までは車で約40分です。さらに、北アルプス山麓に位置する白馬村へも車で約45分で行けるため、アウトドア活動やウインタースポーツも楽しめます。
このように、町内施設の充実に加え、近隣地域へのアクセスの良さから行動範囲を広げられます。
池田町は自然豊かな環境でありながら、生活の利便性が高い町だと感じます。東京から移住してきましたが、移住後も日常生活のスタイルは大きく変わっていません。
特徴3:雪が少なく平坦な地形で首都圏からの移住者も馴染みやすい
▲池田町の中心部のようす。山間部のような急斜面や坂はほとんどない
池田町が選ばれる理由は、北アルプスの景観や利便性だけではありません。雪が少ない点も都市部からの移住者にとって重要なポイントです。
池田町は降水量の少ない内陸性気候で積雪が少ないため、年に数回除雪する程度です。雪に悩まされることも少ないので、移住後も大きく生活リズムを変えることなく過ごせます。
▲池田町の冬のようす。雪が降っても地面が見える程度しか積もらずすぐに溶けることが多い
池田町は、町中が平坦であるという点も特徴です。また、北は大町市、南は塩尻市あたりまで平野部が広がっているため、生活圏の行動範囲も広がります。これにより、買い物や通勤、通学などの日常生活がより便利になります。
▲青々とした田園風景が広がる池田町。町中は平坦で移動もしやすい
山間部のような急勾配の坂道が少ないため、冬の路面凍結による車両事故の危険性が低く、子どもたちも自転車を運転しやすい環境です。
雪かきの手間が少なく道が平坦で町内外の移動もしやすいことから、体力や運転に不安のあるシニア層だけでなく、育児に忙しい子育て世帯も安心感を持って暮らせます。
ウインタースポーツのメッカ白馬村が比較的近いにもかかわらず、池田町は雪があまり降らない地域です。降ってもすぐ溶けるため、屋根の雪下ろしや毎日雪かきする必要がありません。
長野県池田町の生活情報:子育て・教育・仕事・住まい
「池田町の子育て支援を知りたい」「住まい選びのコツは?」といった疑問を解消するために、町の基本情報と子育てや住まいなど暮らしに役立つ情報をまとめました。
気候 | 1月平均気温:-0.8℃ 8月平均気温:24.7℃ ※参考:気象庁(観測地点「穂高」) |
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人口 | 人口:9,193人 世帯:4,078世帯 (2024年5月1日時点) |
医療機関 | 9院(うち、総合病院1院) |
学校 | ・保育施設:2園 ・小学校:2校 ・中学校:1校 |
交通 | 【電車】※町内に駅がないため最寄り駅を記載 ・JR大糸線「安曇追分駅」(車で約10分) ・JR篠ノ井線「明科駅」(車で約20分) 【バス】 ・町営バス(安曇野線・松川線・明科線) 【車】 ・高速道路:長野自動車道「安曇野IC」より約25分 |
大都市へのアクセス | ・長野市:国道19号・県道31号経由で1時間15分 ・名古屋市:中央自動車道「西宮線」経由で3時間10分 ・東京:中央自動車道経由で3時間10分 |
※2024年1月時点
町内には病院やスーパーなどの各施設が充実している他、レジャースポットも点在しています。
北アルプスの絶景を一望できる「あづみ野池田クラフトパーク」には大型遊具やパターゴルフ場があり、休日にはファミリーで賑わいます。
▲「あづみ野池田クラフトパーク」は大型遊具の他に、ゲートボール場もある
谷あいにある観光農園「夢農場」では、春には数千本に及ぶ桜、初夏にはラベンダーとカモミールが咲き誇る風景を楽しめます。
冷涼で湿度が低い池田町の気候はラベンダーやハーブの栽培に適しており、町の特産物にもなっています。夢農場では、ラベンダーの摘み取りや虫よけスプレー作りなどの体験プログラムも提供されています。
▲初夏にはハーブガーデンでラベンダーの摘み取り体験ができる
町内の公共交通機関は近隣の駅に接続する町営バスがありますが、電車もバスも本数が少ないため、池田町の暮らしでは基本的に車が必要です。移住を検討している方は、事前に車の準備や運転免許の取得を検討しておくとよいでしょう。
子育て支援:充実した健診・育児相談で安心の子育て環境
池田町は子育て支援に力を入れている町です。法律で義務化されている1歳6カ月健診と3歳健診に加え、より細かな間隔で健診を実施しています。
- 4~5カ月児健診・7~8カ月児健診(内科・作業療法相談)
- 1歳6カ月児健診(内科・歯科・作業療法相談)
- 2歳児健診(歯科・集団あそび・心理相談)
- 2歳6カ月児健診(親子歯科・心理相談)
- 3歳児健診・未就園児健診(内科・歯科・眼科・作業療法相談)
- 未就学児健診
各種育児相談では助産師・保健師からの専門的なアドバイスが受けられるなど、池田町独自の子育てサポート体制を整えています。
毎月1回、町が主催する未就園児向けの育児講座「ポレポレ塾」では、歌遊びや絵本の読み聞かせを楽しめるほか、保護者同士の交流の場としても活用されています。
子どもの体力増進には、総合型地域スポーツクラブ「大かえで倶楽部」がおすすめです。ボルダリングやヨガ体験のほか、子ども向けの運動教室や走り方の記録会など、多彩な企画を実施しています。
▲総合型地域スポーツクラブ「大かえで倶楽部」の活動風景。子どもたちが思いっきり体を動かしています
このように、池田町では健診・育児相談からスポーツクラブ活動まで、子どもたちの心身の健康を促進するための取り組みが充実しています。
池田町周辺には、353ヘクタールの広大な「国営アルプスあづみの公園」や、農業体験や郷土食づくり体験ができる松川村の「安曇野ちひろ公園」などもあり、子どもたちの学びと遊びの場が豊富です。
教育環境:ICT教育の推進と地域に根ざした体験活動
池田町ではGIGAスクール構想の一環として、入学時にコンパクトサイズのChromebookを1人1台貸与しています。また、グラフィックデザインツール「Canva」を活用したクリエイティブな授業も実施するなど、早い段階でパソコンに親しめる教育環境が整っています。
さらに、池田町内の2つの小学校の児童を対象とした任意参加のクラブ活動「土曜ふるさとクラブ」を月2回程度、土曜日に開催しています。芋ほりやけん玉遊び、パン作り、ホタルの観賞など、多彩な体験ができると好評を得ています。
ホタルの季節には、観賞だけでなくホタルの保全活動をしている方のお話を聞く機会もあります。「土曜ふるさとクラブ」ならではの貴重な体験ができるのが特徴です。
仕事事情:安曇野市・松本市への通勤圏内で選択肢豊富
池田町に住む方の多くは、通勤圏内の安曇野市と松本市で働いています。職を探す際は、町内の求人だけでなく、これらの近隣市の求人もチェックすると、より多くの選択肢が得られるでしょう。
▼大手求人サイトに掲載されている正社員求人数
池田町 | 約150件 ※求人一例 |
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安曇野市 | 約2,000件 ※求人一例 |
松本市 | 約8,600件 ※求人一例 |
※縁結び大学調べ(2024年1月時点)
池田町内では、製造業と医療・介護職の求人が比較的多く見られます。
池田町は内陸性の安定した気候と豊かな自然環境に恵まれ、明治時代から工業の町として発展してきました。現在も積極的に工場誘致を行っているため、製造業の求人は多岐にわたります。具体的には、医療機器の組立て、食品の製造補助、大手自動車メーカーの部品加工などが挙げられます。
また、移住を機に民宿経営や飲食店の開業に挑戦する人も少なくありません。起業を考えている方は、以下の支援制度を活用することをおすすめします。
池田町創業支援事業補助金 | ・新設・改修補助:費用の1/5(上限20万円) ・創業経費補助:費用1/2(上限30万円) ・店舗家賃補助:費用1/2(上限5万円/月、12カ月) |
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【住まい】移住準備住宅が2戸あり。腰を据えた物件探しや仕事探しが可能
池田町内には民間アパート、公営住宅などの賃貸物件の他、中古物件(空き家バンク)もあります。空き家バンク登録物件については、池田町ホームページで詳細を確認できます。
公式:池田町「空き家バンク」
民間アパートは1Kから2LDKまで揃っており、単身者からファミリーまで幅広いニーズに対応しています。予算を抑えたい方は公営住宅も選択肢の一つとして検討するとよいでしょう。
公式:池田町「公営住宅」
新築・中古住宅は需要が高く、物件数は限られています。しかし、池田町では「移住準備住宅」を2戸用意しているため、実際に町内に住みながら理想の住宅を探すことができます。
▲池田町内にある移住準備住宅。町役場の近くにあり利便性も良い
移住準備住宅の間取りは家族向けの3Kで、月額家賃は3万円と手頃です。最長1年間利用可能なため、じっくりと住宅探しができる点が魅力です。
公式:池田町「移住準備住宅」
戸建てをお探しの方には、空き家バンク登録物件を含め、町と提携している地域の工務店または不動産業者をご紹介しています。物件探しでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
長野県池田町への移住者の声:実際の暮らしと感想
ここでは、池田町へ移住した方々の感想を紹介します。
- 北アルプスの景観が素晴らしく、子どもたちが自然の中で楽しそうに遊ぶ姿を見て池田町への移住を決めました。
- 美しい自然を眺めながらの通勤は最高の気分転換になります。
- 移住を検討する際、池田町役場の職員や不動産業者の方々が親身に相談に乗ってくださり、地域の温かさを実感しました。
- 白馬村が近いため、冬季には気軽にスキーやスノーボードなどのウインタースポーツが楽しめます。
- 移住後、町の特産物であるハーブに興味を持ち、料理や健康維持に積極的に取り入れています。
多くの移住者から「北アルプスの絶景に感動した」という声が聞かれました。雄大な北アルプスを日常的に眺められるのは、池田町ならではの魅力です。
さらに、「地域の方々との距離感が心地よく、Uターン移住を決意した」「買い物や通勤に不便を感じない」など、地域の温かさや利便性の高さも住み心地の良さにつながっていることがわかりました。
長野県池田町への移住支援:案内ツアーと相談窓口
最後に、池田町への移住を検討している方へ向けて、移住前に利用したい日帰りツアーと相談窓口をご紹介します。
移住案内ツアー:池田町の魅力を体感する日帰りプログラム
▲移住案内ツアーでは定住アドバイザーによる丁寧な案内が受けられる
池田町では日帰りの移住案内ツアーを開催しています。町内の案内はもちろん、先輩移住者である定住アドバイザーとの会食も取り入れたプログラムなので、インターネットでは得られない生の情報を知ることができます。実際に町を訪れ、地域の雰囲気や生活環境を体感できるのが魅力です。
移住案内ツアーの工程例
開始時間 |
・お車の方:10時0分または10時30分から選択可(道の駅池田に集合) |
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内容 | 午前中:町内見学 昼:先輩移住者である定住アドバイザーと会食(お弁当) 午後:希望する施設などを見学 |
午後の見学では、空き家や造成宅地など気になる場所をピンポイントで案内してもらえます。事前に見学したい場所を伝えておくと、より効率的なツアーになります。
日程や申し込み方法などの詳細は下記の公式サイトでご確認ください。
公式:池田町「移住案内ツアー」
※原則として先着順2組限定のため、早めのお問い合わせをおすすめします。
2024年度は月2回開催しています。池田町の暮らしのようすを肌で感じて、移住生活のイメージを具体的に膨らませてみてください。
▲移住案内ツアーの同席や、移住の相談に親身に乗ってくれる「定住アドバイザー」のみなさま
池田町への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 総務課 移住定住係 |
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住所 | 〒399-8696 長野県北安曇郡池田町大字池田3203-6 |
電話番号 | 0261-62-3131(直通) |
対応時間 | 8:30〜17:15 ※土曜日・日曜日、祝日、年末年始を除く |
公式サイト | https://www.ikedamachi.net/ |