福井県池田町への移住:自然・子育て・農業が魅力の町

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「福井県池田町」をご紹介します。

池田町は、豊かな自然やきれいな水・空気に恵まれたまちです。四季折々の農村風景の中で、ゆったりとした暮らしを楽しみたい方にはうってつけの環境と言えるでしょう。

自然環境の豊かさに加え、充実した育児支援や教育環境が整っているため、子育て世代の方々から特に注目を集めています。「子どもを池田町で育てたい」という理由で移住される方も数多くいらっしゃいます。

さらに、池田町の特徴として農業が盛んであることも挙げられます。町内では、土づくりにこだわった安心・安全で美味しいお米や野菜を手軽に入手することができます。

この記事では、池田町の暮らしの特徴や仕事・住まいの状況など、移住を検討する上で役立つ情報を詳しくお届けします。

本日お話を伺った方
池田町のアイコン画像

池田町役場 総務財政課

移住担当さん

池田町の3つの魅力:自然・子育て・農業

福井県池田町の暮らしの特徴イメージ画像

池田町は、次のような特徴のあるまちです。

  • 豊かな自然とのどかな農村風景の中、四季折々の楽しみを満喫できる
  • 育児支援や教育環境が充実している
  • 農業が盛んで、安心・安全で新鮮な野菜が手軽に購入できる

以下では、これらの特徴について詳しく紹介していきます。池田町の魅力をより深く理解していただけるでしょう。

特徴1:豊かな自然の中で季節を感じる暮らし

田畑に囲まれた池田町の風景

池田町は福井県の中央に位置し、面積の9割が山林という緑豊かなまちです。また、福井県内を流れる足羽川の源流があるのも池田町です。最上流に位置するため、清浄な水にも恵まれています。

まちに広がるのは、田んぼの中に家々が点在する、素朴でのどかな農村風景です。池田町では、このような穏やかな環境の中、大人も子どもも五感いっぱいに季節を感じる暮らしができます。

春にはふきのとうやつくしを見つけ、夏は川で水遊びを楽しみます。秋には黄金色の田んぼやあざやかな紅葉を堪能し、冬は雪と戯れたりと、都会ではなかなか体験できない発見や楽しみが、日常の中にあふれています。

自然豊かな環境でありながら、どこか洗練された印象を受けるのは、森の木々の枝打ちや下草刈りなどの手入れがされ、田んぼの草刈りなども小まめに行われているからです。

池田町は、ありのままの自然と、人が手を入れて整えている部分のバランスが絶妙な、魅力的なまちなのです。

特徴2:手厚い子育て支援と特色ある教育環境

稲刈り作業をする大人と子ども

移住先を選ぶ際、「子育て環境」を重視する方は少なくありません。

池田町は、豊かな自然の中でのびのびと子育てができる魅力に加え、充実した支援制度や教育環境を提供しています。例えば、子育て世帯向けの経済的支援や、地域ぐるみの子育てサポート体制が整っています。

育児支援制度

支援制度としては、以下のようなものがあります。

高校・大学まで利用できる定期券の補助など、他の自治体と比較して非常に充実した、きめ細かな取り組みが特徴的です。

ようこそ赤ちゃん事業 第一子の出産時に、出産準備金として20万円を支給
出産・子育て応援事業
  • 伴走型支援として妊娠・出産後に最大3回の相談・面談を実施
  • 経済的支援として、面談後の申請で以下を受給可能
  • 出産応援ギフト:妊婦一人につき5万円
  • 子育て応援ギフト:子ども一人につき5万円
ママがんばる手当 子どもが3歳になるまで、町内で使用できる「いけだ応援券」2万円分(月額)と、子ども一人につき1万円(月額)の現金を支給
ブックスタート事業・ウッドファースト事業・木の机プレゼント事業
  • ブックスタート事業:生後3ヶ月頃の赤ちゃんに、絵本2冊と図書館用エコバッグをプレゼント
  • ウッドファースト事業:1歳の誕生日に、町産材の積み木をプレゼント
  • 木の机プレゼント事業:小学校入学時に町産材の学習机と椅子をプレゼント。卒業後も継続使用可能
子育て世帯エコカー購入支援 中学生以下の子どもがいる世帯がエコカー減税対象車を購入した場合、自動車税(または軽自動車税)相当額を「いけだ応援券」で5年間キャッシュバック
入学支度金支給事業 子どもの小・中学校入学時に5万円、高校入学時に10万円を支給
通学・通勤用定期券助成 通学定期代の負担軽減のため、20歳までは定期購入額の9割、20歳以上は3割を補助

教育環境

町内には、認定こども園・小学校・中学校がそれぞれ1つずつあります。子どもの頃からみんなが顔見知りで、年齢を超えた友達関係も築けます。また、少人数制のため、先生が1人ひとりの生徒をしっかりと見守れることも大きな利点です。

園や学校では、以下のようなさまざまな取り組みが行われています。

学校施設の充実
  • こども園、小中学校ともに全室エアコン設置、手洗い場の温水器設置、トイレの洋式化
  • 小中学校では1人1台タブレット端末に加え、全教室電子黒板や全教科デジタル教科書を導入し、ICT教育を推進
英語教育 こども園の年少クラスから中学校まで、ネイティブの先生による英語のレッスンを実施
食育
  • 学校農園で野菜づくり、地域の方の協力のもと郷土料理づくり体験など
  • 給食のご飯は池田町産コシヒカリ100%
  • 発酵食品を取り入れた育腸給食の提供
ボランティア教育 地域のお年寄りとの交流が盛んで、行事ごとに相互に招待し合う
スクールバス運行 学校から家が遠い児童・生徒のためにスクールバスを運行
修学旅行や校外学習を支援 見聞を広め、自主性を育むための貴重な学びの機会ととらえ、かかる費用を町費で負担

池田町の教育の特徴は、地域の協力を得ながら、子ども達の主体性を育む「アクティブラーニング」です。人と人とのつながりを大切にする、小さな町ならではの教育環境と言えるでしょう。

池田町のアイコン画像
移住担当さん

実際に、充実した育児環境に惹かれて池田町に移住してくる方は多いです。「ここで子育てができて嬉しい」という声を聞くと、私たちも大変嬉しく感じます。

特徴3:安心・安全な農作物が豊富な農業の町

畑作業をする人々

豊かな水と澄んだ空気に恵まれた池田町では、農業が盛んに行われています。

池田町の農業の大きな特徴は、化学肥料や農薬の使用を極力控えた、人と自然に優しい農作物づくりです。肥料には、各家庭から出る生ゴミなどを活用して作られた堆肥を利用しています。このように、暮らしと自然環境が密接につながり、循環する仕組みが確立されています。

こうした環境に配慮した栽培が進む池田町では、町独自の厳格な栽培基準に基づく「生命に優しい米づくり」や「ゆうきげんき正直農業」の認証制度を設けています。

安心・安全でおいしいお米や野菜を自分や家族のために食べたいと考える方にとって、池田町の環境は理想的といえるでしょう。

実際に、池田町産の農作物は品質の高さが評価され、町外のアンテナショップでも大変人気があるそうです。

畑仕事をする人々

池田町の生活情報:気候・人口・交通・医療・教育など

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、池田町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温1.7°C
8月:平均気温25.4°C

(池田町内に観測地点がないため、今庄地点を参照)
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:2,230人
世帯数:884世帯
(2024年1月時点)
近隣都市 福井県:福井市、大野市、越前市、鯖江市、南条郡南越前町
岐阜県:揖斐郡揖斐川町
公共交通 バス:福鉄バス、町民協働バス「マイバス」、町民バスなかま号
大都市へのアクセス 福井市へ:車で約40分
金沢へ:車+電車(特急)で約1時間30分
病院 診療所:2、歯科:1
学校・幼稚園等 小学校:1、中学校:1
認定こども園:1、森のようちえん:1
レジャー・観光 ツリーピクニックアドベンチャーいけだ、森と川の遊歩道、新保ファミリースキー場、農村de合宿キャンプセンター

池田町は、福井県内でも有数の豪雪地帯です。

積雪時には、道路は除雪が行われますが、自宅周りの雪かきや屋根の雪下ろしは個人で対応する必要があります。雪のある生活に慣れていない方は、事前に十分な情報収集を行い、冬季の生活に備えることをおすすめします。

生活環境面では、まちの駅やドラッグストアがあるため、食料品や日用品の買い物は町内でまかなうことができます。「まちの駅 こってコテいけだ」では、地元産の新鮮な野菜やお弁当などが購入できるほか、食堂で地元食材を活かしたメニューも楽しめます。

大型ショッピングセンターや総合病院などを利用する際は、隣接する福井市や鯖江市、越前市へ出かける方が多いようです。これらの都市は池田町から30~60分圏内にあり、必要に応じて気軽に出かけることができます。

また池田町では、近隣地域へのトンネル整備など、交通面の利便性向上も進んでいます。2023年11月には国道417号「冠山峠道路」が開通し、岐阜県へのアクセスも格段に便利になりました。

地域の人と人とのつながりが深く、温かい雰囲気も池田町の魅力です。ただし、都市部に比べると自治会の活動や近所の集まりの頻度は高めです。移住前に、ご近所づきあいの状況についてもよく調べておくことで、移住後のギャップを減らすことができるでしょう。

仕事情報:充実の起業支援施設と周辺地域の求人

池田町地域産業等支援施設「わくラボ」
▲「わくラボ」は、元小学校の建物をリノベーションしてつくられた施設

2024年2月現在、大手求人情報サイトで池田町から通勤30分程度のエリア(25km圏内)の正社員求人を検索すると、約13,900件がヒットしました。この数字は、池田町周辺の就職機会の豊富さを示しています。

町外へ通勤される方のお勤め先地域としては、福井市や鯖江市、越前市が多いようです。これらの都市は池田町から比較的近距離にあり、通勤圏内として人気があります。

参考:正社員求人情報の一例
参考:町内求人情報

また、移住を機に起業を希望している方もいらっしゃるのではないでしょうか。池田町には起業支援施設が数多くあり、新たなビジネスを始める方をサポートしています。

オフィスから食品加工施設、木工製作施設などさまざまな種類があるので、ぜひチェックしてみてください。これらの施設は、地域の特性を活かした起業や事業展開を後押ししています。

池田町地域産業等支援施設「わくラボ」 池田町で新たな挑戦を始める個人・団体・会社を応援する賃貸型オフィス。共用キッチン・館内Wi-Fiなどあり

ホール:飲食店、ギャラリー等におすすめ
支援室:オフィス、制作活動等におすすめ
池田町食品加工研究支援施設「食ラボ」 池田町の食材を活かした商品開発・加工・製造ができる施設
里山デッキ「いけだマルシェ」 こだわりの野菜や加工品、その場で調理した食品などを、消費者や観光客に直接対面で販売できる。人との交流を楽しんだり、新商品のテスト販売や市場調査などにも活用できる
池田町木活・木育振興施設「ウッドラボいけだ」 池田町の森林資源を活かした木材利用・木育活動を活発に推進するための拠点施設。木工製作室は、商品開発・製造に利用できる

住まい情報:多様な町営住宅と空き家バンクの活用

池田町では、新築のほか、町営住宅や空き家バンクなど、多様な住まいの選択肢があります。

町営住宅には、集合住宅と戸建て住宅があり、単身者向けや子育て支援住宅など、さまざまなタイプが用意されています。空き家は古民家が多く、リフォーム済みの物件や、広い庭や畑付きの物件なども見つかります。

ぜひ、ご自身のライフスタイルに合った住まいを探してみてください。

詳細:町営住宅情報
詳細:空き家物件一覧

レジャー情報:自然を活かしたアクティビティが充実

「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ」で遊ぶ子ども達
▲「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ」の本格的なジャングルジムは、スリルも満点

自然豊かな池田町には、その恵まれた環境を活かして体を思う存分動かして遊べる場所が多数あります。

「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ」は、日本最大級の"冒険の森"として知られています。全長約1kmのメガジップラインや、樹上に広がる本格的なジャングルジムなど、その規模の大きさに驚かされます。

町内には2つの吊り橋を中心とした自然歩道「森と川の遊歩道」があり、川のせせらぎや鳥のさえずり、豊かな緑に囲まれた散策を楽しめます。コース途中にはウッドデッキが設置されており、お弁当を持参してのピクニックにも最適です。

「新保ファミリースキー場」は、リフト1本の小規模なスキー場ですが、ソリ専用ゲレンデが用意されています。また、土日祝日にはスキー教室が開催されるなど、お子様が雪遊びを始めるのに最適な環境が整っています。

「新保ファミリースキー場」でソリ遊びをする子ども達

池田町移住者の声:実際の暮らしぶりと感想

福井県池田町の移住者の声イメージ画像

ここでは、実際に池田町に移住して暮らしている方々の体験談や感想をご紹介します。

  • 豊かな自然とのどかな風景に癒される。冬の雪景色も美しい
  • 子育て環境に恵まれており、町全体で子どもを見守る雰囲気がある
  • 食べ物や空気がおいしく、のびやかな暮らしができるまち
  • 地域の集まりや一斉草刈り、お祭りなど行事が多く、地域の方々と密接な交流ができる。住民はみな親切で、野菜のおすそ分けを頂くこともあり、とても助かっている

自然豊かな環境、おいしい食べ物、地域の人々の温かさの中で、素朴な"幸せ"をたくさん感じているという声が多く聞かれました。

池田町への移住サポート

池田町への移住を検討している方は、町役場総務財政課の「いけだ暮LASSEL(いけだくらっせる)」へのご相談がおすすめです。ここでは、移住に関する様々な情報や支援を受けることができます。

先輩移住者の体験談が聞きたいという方は、事前に「いけだ暮LASSEL」にお問い合わせいただければ、実際に移住された方とお話しできる機会を設定してもらうことが可能です。移住の経験者から直接話を聞くことで、池田町での生活についてのリアルな情報を得られる貴重な機会となるでしょう。

池田町移住に関する問い合わせ先情報

担当課 総務財政課 いけだ暮LASSEL
住所 福井県今立郡池田町稲荷35-4
電話番号 0778-44-6888
対応時間 【情報提供ブース】8:30~17:30(年中無休)
【担当者へのご相談】8:30~17:30(平日のみ)
公式サイト https://www.e-ikeda.jp/iju/