【一関市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報|縁結び大学
この記事では、地方移住を検討している方に向けて、岩手県一関市(いちのせきし)で暮らす魅力を紹介します。
一関市は岩手県最南端に位置し、県内3番目の人口規模を誇るまちです。都市機能が備わり便利に暮らせるのはもちろん、雄大な自然の恵みも堪能できます。おいしいものも豊富なので、心豊かに過ごせますよ。
そして、新幹線が通っており、東京や仙台、盛岡などあらゆる場所へのアクセスが抜群なので、お出かけや帰省、仕事にも便利です。
この記事では、一関市の移住コーディネーターである佐藤さんにお話を伺いながら、一関市の特徴や暮らしの情報を解説していきます。
一関市で暮らす魅力は?3つの特徴を解説!
一関市は、自然や生活の便利さだけでなく、おいしいものがたくさんあるので、日々を豊かにすごしやすいまち。また、南は宮城県、西は秋田県と接していて、高速道路や新幹線を使って様々な場所へアクセスしやすいです。
そんな一関市への移住におすすめな人の特徴は、次の通りです。
- 自然を身近に感じながらも便利に暮らしたい人
- 休日はショッピングやイベント、観光などいろんなことに挑戦してみたい人
- グルメが好きな人
それでは、なぜこのような方におすすめなのか、その理由となる特徴を解説していきます。
特徴1:自然と都市機能のバランスが絶妙!住みやすいまち
一関市は自然が豊富にありながら、都市機能も十分に備えており、そのバランスが絶妙なまち。自然に親しみながらも便利に暮らせるため、住み心地が抜群です。
一関市における「自然」と「都市機能」のそれぞれのよさを解説していきますね。
自然:自然の恵みを満喫できるスポット多数
一関市には、自然を思いっきり楽しめるスポットがたくさんあります。
市内の中心地から一歩外へ出ると、古き良き日本を感じるようなのどかな田園風景が広がります。「山吹棚田」は、日本棚田百選にも選ばれたことがある棚田です。山の斜面に約40枚もの水田が段々に並ぶさまからは、美しさと同時に安らぎも感じられるでしょう。
▲田植えが完了した山吹棚田
広大な草原にさまざまな動物が暮らしている「野生の王国岩手サファリパーク」では、ライオンなどの猛獣たちを間近で見られます。バスに乗ってキリンやラクダに餌をあげられるので、子どもは思いっきり楽しめるでしょう。
一関市の自然を満喫しながら、さまざまな動物と触れ合えば、家族の忘れられない思い出になるはずです!
また、天然記念物である「厳美渓」や日本百景にも選出された「猊鼻渓」では、息をのむほど雄大な渓谷美を堪能することが可能です。新緑や紅葉など四季折々の景色を、カメラ片手に味わってみてはいかがでしょうか。絶景が身近にあるからこそ、季節ごとに何度でも訪れられるのはうれしいですね。
▲猊鼻渓で見られる雄大な景色
室根山では、周囲に広がる壮大な山々を一望しながら、パラグライダーを楽しめます。眼下に広がる美しい景色が、人生観を変えることもあるかもしれません。日頃の悩みを一気に忘れられるような爽快な経験ができることでしょう。
アウトドアを楽しんだ後は、温泉に入って自然の恵みを満喫できるのも一関市で暮らす魅力。市内から秋田県に通じる国道沿いには、7つもの温泉が湧いています。さまざまな泉質があり、趣や景観も異なるため、湯巡りをしてお気に入りの温泉を探してみてはいかがでしょうか。
このように、一関市は自然の恵みを味わえるスポットが多彩で、アウトドアが好きな人には最適なまちです。
都市機能:生活に便利な施設がそろっている。図書館の活用がおすすめ
一関市は都市機能が十分に整っており、便利に暮らしやすいのもうれしいポイントです。
市内には医療施設が約140か所もあり、病気になったり突然けがをしたりした際にも心強いです。特に、子どもが小さいうちは、突然のトラブルがあった際に病院が近くにあるとありがたいですよね。ちなみに、一関市は県内で2番目に医療施設の総数が多いですよ。
住宅街の近郊には大型ショッピング施設が多数あり、必要な買い物を一気に済ませられるというメリットがあります。休日は家族でショッピング施設に出かけて、買い物を楽しめるのもうれしいですね。また、市内の道の駅では、一関市で作られた農作物が売られており、おいしい食材を地産地消で味わえます。
そして、一関市で暮らす上でぜひ活用していただきたいのは、図書館です。市内には8つもの図書館があるのに加え、移動図書館もあるため、インターネットでは手に入らないような貴重な情報も手に入れやすい環境がととのっています。
8つの図書館における利用者カードは共通で、インターネットから資料検索をして借りたい本を探せます。8つもの図書館から借りたい本を選べる環境は、贅沢といってもいいのではないでしょうか。子どもが本に親しみやすい環境であるのも、うれしいですよね。
このように一関市は、自然がたっぷりありながらも、生活に便利な施設がそろっており、暮らしやすいまちです。
特徴2:新幹線で東京まで約2時間!あらゆる場所にアクセスしやすい
一関市は、高速道路のインターチェンジや東北新幹線が通る一ノ関駅があるため、あらゆる場所にアクセスしやすいのが大きな魅力です。
まず、東京までは、東北新幹線を利用すれば最短で2時間でアクセス可能。東京方面に実家がある人は、帰省するのに便利ですし、友達や家族にも気軽に遊びに来てもらえますよ。移住後も、移住前に築いた「人とのつながり」を維持しやすいのは大きなメリットではないでしょうか。
さらに、東北新幹線に乗れば仙台までも20分ほどで行けます。十分に通勤圏内であるので、就職の選択肢も広がりますね。
「東京や仙台の会社に勤めて、リモートワークをしながら一関市で暮らす」といったライフスタイルも選択できるでしょう。
また、東北自動車道を利用すれば、仙台や盛岡まで車で約1時間です。仙台までは30分に1本程度の割合で高速バスがありますよ。休日はお出かけの選択肢が豊富で、ショッピングやイベント、観光などあらゆる楽しみが見つかるでしょう。
このように、一関市からは、高速道路や新幹線を使用すれば、東北各地だけではなく東京にも行きやすいです。行ってみたいところに行きやすく、やってみたいことに挑戦しやすい環境だといえます。
特徴3:おいしい食べ物多数!もち文化が盛ん
▲いろんな種類のおもちが味わえる「もち膳」
一関市はおいしい食べ物がたくさんあり、グルメ好きな人にはもってこいの移住先です。
いわて南牛や磐井牛といった高品質な牛肉に加え、おいしいお米を地産地消で味わえるのはうれしいですよね。中でも「金色の風」というブランドのお米は、ふわっとした食感と豊かな甘みが特徴で、一度食べたらやみつきになりますよ。
また、一関市は「もち食文化」が盛んな地域でもあります。数百年にわたり独自の進化を遂げ、300種類ものもちのメニューが生みだされています。さらに江戸時代から伝わる「もち本膳」には作法や食べ方にも決まりがあり、一関市で暮らす人のおもちに対する敬意の深さを感じられますね。
また、さまざまな味付けのおもちを味わえるもち膳。味付けはきなこやあんこといった一般的なものから、炒った沼えびを丸ごと加えた「えびもち」といった変わり種もあります。
ちなみに、もち膳は地元の飲食店で味わうことができますよ。いろんなお店でもち膳を食べ比べてみても、面白いかもしれません。
このように食を楽しむ機会が多いのも、一関市へ移住する大きな魅力です。
一関市の8つのエリア:暮らしのちがい
一関市には、それぞれ異なる魅力を持つ8つのエリアが存在します。それぞれの特徴をわかりやすく紹介していきますね。
▲一関市の地図(※一部加工 引用:あばいん一関「いちのせき暮らしの魅力」)
一関地域 | 一関市の中心街があるエリア 一ノ関駅や一関ICがあり、病院やショッピングセンターもあって便利に暮らせる |
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東山地域 | 「猊鼻渓」があり、年間を通じて観光客が多く訪れるエリア 道路やバス、電車などの交通網も整っている キャンプ場など家族で楽しめるスポットも多い |
大東地区 | 農業地帯が広がるエリア 道路や電車なども整備されている |
川崎地域 | 古くから交通の要所であったエリア 中心部には商業施設や図書館、道の駅があり暮らしやすい |
千厩地域 | 一関市街地と気仙沼市の中間に位置するエリア どちらにも30分ほどで行けるので、買い物にも海にも行きやすい スケート場などもあり、レジャーも楽しめる |
花泉地域 | のどかな田園風景が広がるエリア 比較的温暖で過ごしやすい 一関市街地や栗原市へのアクセスもいい |
藤沢地域 | 北上川の支流大平川・黄海川流域のエリア サファリパークや牧場など家族で楽しめる施設多数 |
室根地域 | 室根山のふもとに広がるエリア 電車や車で一関市街地と気仙沼市にも行きやすい |
一関市は面積が広大で、アクセス環境も良好です。気仙沼市や栗原市など宮城県から仕事に来る人が多く、一関市から奥州市へ行く人もいます。
人の行き来が活発なので、多様な文化が混じりあった場所でもあります。
もともと一関市は仙台藩の領地で伊達領だったので、文化風習は宮城県のものと同じ部分が多く、方言も通じます。岩手県は、盛岡から北と南部では方言も少し違うそうですよ。
抜群のアクセス環境は、仕事を探す際にも役立つでしょう。
自然も暮らしやすさも両方叶えられるようなエリアのほか、一関市ならではの自然を楽しめるエリアもたくさんありますね。理想の暮らし方に応じて、住んでみたいエリアを検討してみてください。
一関市での暮らしに役立つ情報
次に、一関市へ移住した後に役立つ生活情報をご紹介します。
気候 | ・1月:平均気温-0.1度 ・8月:平均気温24.2度 ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 10万9,898人 (※2022年12月1日現在) |
病院 | 医療施設:145施設(2016年) |
学校 | ・小学校:27校 ・中学校:16校 ・高等学校:9校 ・専修学校:6校 ・高等専門学校:1校 ・短期大学:1校 ・特別支援学校:1校 |
幼児施設 | ・認可保育園:17園 ・幼稚園:10園 ・認定こども園:4園 |
食べ物 | もち、米(金色の風)、郭公だんご、室根からあげ、かにばっと、曲がりねぎ、いわて南牛、磐井牛、田むらの梅、ごま摺り団子、亀の子せんべい |
交通 | 【鉄道】 JR東日本 ■東北新幹線:一ノ関駅 ■東北本線:油島駅-花泉駅-清水原駅-(有壁駅は栗原市域-一ノ関駅-山ノ目駅 ■大船渡線:一ノ関駅-真滝駅-陸中門崎駅-岩ノ下駅-陸中松川駅-猊鼻渓駅-柴宿駅-摺沢駅-千厩駅-小梨駅-矢越駅-折壁駅-新月駅 中心となる駅:一ノ関駅 【バス】 岩手県交通、東磐交通、一関市営バス(一関・大東・千厩・室根の4地区において運行)、岩手急行バス、栗原市民バス、高速バス 【高速自動車国道】 東北自動車道:一関IC |
近隣都市 | 【岩手県内】 陸前高田市、奥州市、西磐井郡平泉町、気仙郡住田町 【宮城県】 栗原市、登米市、気仙沼市 【秋田県】 雄勝郡東成瀬村 |
上記の表から、生活に必要な施設が一通りそろっており、暮らしやすいのがわかりますね。
さらに一関市は岩手県内でも積雪が少ないので、冬も比較的過ごしやすい地域です。ただし、気温は下がるため、寒さ対策が必要になります。
冬は一番寒いとマイナス10度にもなることもあり、マイナス2度や3度は珍しくありません。日中は2度ほどには上がりますが、そこまで気温は上がりません。また、降った雪は朝晩に凍るので注意しましょう。
仕事:選択肢はよりどりみどり。地域おこし協力隊になりたいならチャンス!
大手求人サイトで一関市の正社員情報を探したところ、約4,200件の求人が見つかりました。
仕事の数は十分にあるため、正社員の求人も見つけやすいでしょう。市内の求人は製造業が多いのが特徴的です。
また、30分程度で出勤可能な自治体における正社員の求人は以下の通りです。
・栗原市:約3,800件(※参考:求人情報の一例)
・仙台市:約6万3,000件(※参考:求人情報の一例)
・奥州市:約5,300件(※参考:求人情報の一例)
周辺自治体の求人をあわせれば、選択肢はよりどりみどりであることがわかります。
求人を探す際におすすめなのは、「シゴトバクラシバIWATE」を活用すること。独自の求人をチェックできるのはもちろん、就職に役立つイベント情報もゲットできます。なんと、登録情報を公開しておくと企業からリクエストが届くこともありますよ。
その他にも、一関市ではハローワーク一関やジョブカフェ一関、いちのせき若者サポートステーション、一関商工会議所が連携して移住者の就職を支援してくれます。一関市無料職業紹介所もありますので、仕事探しの際には活用してみてくださいね。
また、一関市では2023年度に地域おこし協力隊を10名以上募集する予定だそうです!地域おこし協力隊になりたい人にとってはチャンスですよね。2023年3月頃から地域おこし協力隊の募集がはじまるので、興味があれば公式サイトをチェックしておきましょう。
住まい:空き家バンクの活用がおすすめ。支援制度も充実
物件情報サイトで一関市の物件を探したところ、以下の情報が見つかりました。
賃貸 | 約100件 |
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戸建て(売買) | 約10件 |
賃貸物件はたくさんあるため、いくつもの物件を吟味して住みやすい物件を探せそうです。しかし、売買物件は、賃貸物件と比べると数が少なめです。
そこで活用を検討したいのが一関市の空き家バンクです。空き家バンクは売買物件が多いのが特徴で、60件以上の登録物件があります。毎月1~2件は契約まで進むそうで、利用も非常に活発です。
▲空き家バンクの物件例。農家ならではのサイズの物件が見つかる
空き家の交渉や契約にかかわる不動産業者を何件か紹介してもらえて、不動産業者も協力的なので、心強いですね。一関市の物件情報を収集する際は、空き家バンクをチェックしましょう。
また、一関市は住まいに関する支援制度も充実していますので、一部を紹介していきます。
空き家バンク登録住宅改修補助金 | 空き家の改修工事の経費や空き家に残っている家具などを処分する経費を助成してもらえる。補助金額は経費における2分の1。(上限40万円) |
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移住者住宅取得補助金 | 移住者が住宅を取得する場合、住宅の種類や年齢などに応じて補助金が受け取れる。(例:40歳未満の人が住宅を新築する場合、50万円の補助金が受け取れる。) |
※詳細条件は必ずご確認ください
※参考:一関市公式サイト「一関市空き家バンク登録住宅改修補助金について」より
一関市へ移住すれば、住宅コストを低く抑えられるのも一押しのポイントです。
一関市へ移住した人の声:移住担当者の対応が移住のきっかけに
ここで一関市へ実際に移住した人の声を紹介していきます。
- 地域の人はよい人が多い。
- 子どもの送り迎えのときに、景色を見ながらゆっくり安心して歩けるのがいい。静かさも魅力。
- 夏は冷房を使わず、網戸からの自然風だけで過ごす日もある。
- 移住イベントに参加した際に、一関市の対応が一番よかった。丁寧に話を聞いてもらえた。
- 虫が苦手だった子どもが、虫とりを楽しむようになった。
- 好きな娯楽が変わらずに楽しめる、ほどよく便利なところがいい。
- 移住後も移住コーディネーターの方から定期的に生活のアドバイスをもらっている。
- 公共交通機関の数が少ないので、車はあった方がいい。
「虫が苦手だった子どもが、虫とりを楽しむようになった」という声もあり、子どもが自然に親しみやすい環境であることがわかります。移住コーディネーターの佐藤さんによると、子どもの友人作りのために、年代に合わせたサークルを紹介してもらうこともできるそうですよ。
また、移住コーディネーターの丁寧な対応を挙げる移住者が複数いました。佐藤さんはいつでも移住希望者に対応できる体制を整えてくれているそう。不安な点について丁寧に相談に乗ってもらえ、知りたいときに知りたい情報を届けてもらえるのは、移住希望者にはありがたいですよね。
なんと移住後にも、佐藤さんから定期的に生活のアドバイスがもらえます。「移住担当者」という知り合いがいると心強いですし、さまざまな情報をやり取りできますよ。
漠然と田舎に住みたいと考えている方は、一度一関市に来てみませんか?一関市に来たらご連絡ください。いつでも案内します!
一関市へ移住するための2ステップ
最後に、一関市へ実際に移住するための方法をステップ形式で紹介していきます。
ステップ1:「民泊&ゲストハウス またきたい」で移住を体験
まずは一関市へ実際に訪れて、文化や風土、住民の雰囲気などを肌で感じてみましょう。
その際におすすめなのは、「民泊&ゲストハウス またきたい」を利用すること。宿泊だけでなく、さまざまな移住体験が可能です。例えば、もち文化を堪能できるもちつき体験に加え、農家での農業や収穫も経験できますよ。
>>「民泊&ゲストハウス またきたい」の公式サイトをチェック
まずはさまざまな体験をしながら、一関市との相性を確認してみることが大切です。その上で、移住するかどうかの決断を慎重に下しましょう。
ステップ2:移住を決断したら移住支援金の活用を
移住を決断したら、移住に関するコストをできるだけ低く抑えるのが大切。東京圏から移住する場合、以下のような「移住支援金」を受け取れる可能性があります。
岩手県移住支援金 |
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いわて若者移住支援金 |
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※詳細条件は必ずご確認ください
移住支援金を活用して、お得に移住しましょう。
一関市への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 交流推進課 |
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住所 | 〒021-8501 岩手県一関市竹山町7番2号 |
電話番号 | 0191-21-8194 |
FAX | 0191-23-4850 |
公式サイト | https://www.city.ichinoseki.iwate.jp/ijyu/index.html |