栃木県芳賀郡市貝町で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報

「田舎でのんびり暮らしたい」「自然を感じながら過ごしたい」「のどかな環境で子育てをしたい」という方は、栃木県芳賀郡市貝町(はがぐんいちかいまち)への移住はいかがでしょうか?

市貝町は栃木県南東部に位置し、里山の豊かな自然に恵まれたのどかなまち。いい意味での「田舎らしさ」が詰まっていて、自分にあったスローライフを送るにピッタリです。

この記事では、市貝町企画振興課の北井さんから伺ったお話をもとに、市貝町の特徴とその魅力をご紹介していきます。

お話ししてくれた北井さんのイメージ

市貝町の暮らしの特徴

栃木県芳賀郡市貝町の暮らしの特徴のイメージ

市貝町はのどかな田園風景が広がる穏やかな田舎町。都会の喧騒を避け、穏やかな生活を送るのに最適な環境が整っています。

子育て支援も充実しているので、お子さんのいる、あるいは移住を機に子育てをはじめる世帯の移住・生活もしっかりとサポートしてくれます。

お子さんが遊べる公園も多いので、快適にのびのびと過ごすことができるでしょう。

特徴1:さまざまな生き物に安らぎを与える豊かな自然環境

市貝町は「日本一の里地里山」と称賛されるほど自然環境がよいのが特徴。とくに絶滅危惧種の渡り鳥・サシバが市貝町に多く生息しており、その生息密度は日本一といわれています。
参考:「市貝町 移住・定住ポータルサイト」

柱のうえで佇むサシバ
▲絶滅危惧種の渡り鳥・サシバ。見た目通りタカの仲間です

市貝町のマスコットキャラクター「サシバのサッちゃん」▲市貝町のマスコットキャラクター「サシバのサッちゃん」

町内には多様な動植物が暮らしており、里山らしいのどかな景観を形作っています。

魅力的な景観のスポットが多く存在

自然豊かな市貝町には色鮮やかな芝ざくらが素敵な「芝ざくら公園」や、5種類約3,000本もの梅の木がある「観音山梅の里 梅園」など、景観バツグンのスポットも数多く存在しています。

市貝町の芝ざくら公園の様子
▲「芝ざくら公園」毎年4月中旬~下旬には、ピンク・紫・白色の色鮮やかな芝ざくらが一面を飾ります

「観音山梅の里 梅園」の様子
▲「観音山梅の里 梅園」5種類約3,000本の梅の木が植栽され、毎年3月頃には見事な梅の花を咲かせます。

シーズンになると、市貝の素敵な景観を求めて多くの観光客が集まります。そんな景観を誰よりも早く堪能できるのが市貝町暮らしの魅力のひとつです。

特徴2:待機児童ゼロ!穏やかな環境と豊富な支援で子育てをサポート

市貝町のさわやか広場の様子
▲市貝町役場南側にある「さわやか広場」。広大な芝生が広がる公園です

子育て支援に力をいれる市貝町では、結婚・出産・医療費などの支援金が充実しています。

また、育児支援サービスを提供する「市貝町ファミリーサポートセンター」や、学童保育施設「サシバ未来館」などを設置し、子育て世帯への具体的なサポートも行っています。

市貝町のサシバ未来館の外観
▲学童保育・地域交流総合施設「サシバ未来館」

待機児童がゼロなのも大きなポイント!自然豊かで穏やかな市貝の環境と豊富な子育て支援もあり、お子さんものびのびと過ごすことができます。

▼市貝町の子育て支援(一例)

制度 内容
市貝町イッちゃん・カイちゃん出産祝金 市貝町で子を出産し、その子とともに引き続き3年以上市貝町に定住する意思がある場合、出生児1人につき5万円を交付。
妊産婦医療費助成制度

妊産婦の医療費(健康保険適用分)の自己負担分を町が助成。

新生児聴覚検査及び乳児1か月健康診査助成 新生児聴覚検査と乳児1か月健康診査の費用を、乳児1人につき5,000円(上限額)交付。
放課後児童クラブ利用料補助事業 町内学童クラブの利用料が2人目以降無償。

また新婚世帯に対する支援もあり、結婚後移住、移住後結婚のどちらの場合でも補助金を受け取ることができます。

制度 内容
移住定住促進事業補助金(結婚新生活支援事業) 当該年度に婚姻届を提出し、夫婦ともに39歳以下の世帯に最大で30万円(夫婦共に29歳以下の場合は最大60万円)を交付(所得の制限あり)

その他、結婚・出産・子育てに関する制度の詳細は下記のリンク先をご覧ください。

市貝町の支援金制度について

移住者には「みどりの森いちかい」がオススメ

市貝町お役立ちマップ
引用:「栃木県市貝町 移住・定住ポータルサイト」

市貝町の中央部にある大型分譲地「みどりの森いちかい」は、豊かな自然と快適な生活環境を両立した地区で、移住してきた方も多く住んでいます。

みどりの森内には複数の公園があるほか、幼稚園や学校も充実。とくに小学校は無料のスクールバスがあるので、とても快適な教育環境が整っています。

市貝町ならではの魅力がありながらも、田舎暮らしに付き物の不便さが少ないエリアなので、移住者にはとくにオススメできます。

公式サイト:「みどりの森ICHIKAI」

市貝町の暮らしに関する情報

市貝町の真岡鐵道を走るSL

ここからは市貝町での暮らしに関する情報をご紹介します。市貝町の気候や病院、学校などの施設、娯楽などの情報を表にまとめたのでご覧ください。

気候 1月:平均気温0.9°C
8月:平均気温25.4°C
※参考:気象庁ホームページ(那須烏山地点)
人口 総人口:11,372人
世帯数:4,521世帯
※参考:市貝町公式サイト(令和5年2月1日時点)
病院 病院・クリニック:5件
歯科:5件
学校 保育所:公立2校
認定こども園:私立3校
小学校:3校
中学校:1校
文化・芸術 古くから続く神社やお堂が存在し、県・町の指定文化財となっているものも多数。江戸時代の住居「入野家住宅」は国の指定文化財。
食べ物 梨、いちご、アスパラガスなどが特産
交通 【鉄道】
真岡鐵道

【路線バス】
JRバス関東
関東自動車
那須烏山市営バス

県庁所在地の宇都宮市まで車で30〜40分、バスで50分ほど。

【デマンドタクシー】
サシバふれあい号
※運行エリアは町内全域と町外の一部施設です。
娯楽・見どころ シーズンになると芝ざくら公園や観音山が色鮮やかな花々で彩られる。観光客も多い。
隣接自治体 真岡市
那須烏山市
芳賀郡益子町、茂木町、芳賀町
塩谷郡高根沢町

豊かな自然が織りなす、よい意味で田舎暮らしい雰囲気が魅力的な市貝町。心地よい自然が日常のなかに溶け込んだ穏やかな空気感があります。

そんな市貝町の景色は、先輩移住者によればとても「映える」とのこと。移住者ならではの感覚で、市貝の意外な魅力に気付くことがあるかもしれません。

ひとつ注意したいのは、市貝町での暮らしには車がほぼ必須になること。町内に鉄道とバスがありますが、生活のあらゆる面で車があると便利です。

移住の際には自家用車の導入を検討してもよいかもしれません。

「道の駅 サシバの里いちかい」の外観
▲「道の駅 サシバの里いちかい」。新鮮な農作物をはじめとした特産品が手に入ります

仕事情報:町外への通勤も視野に入れた仕事探しも要検討!創業・起業もあり

大手求人サイトによると、市貝町での求人は340件ほど、ハローワークでは30件ほどありました。町内の求人はやや少なめですが、車で30分程度(市貝町から10km以内)まで検索範囲を広げると、求人数は2,000件ほどに増えます。
※参考:求人情報の一例(2023年2月時点)

芳賀町、宇都宮市、真岡市など、町外への通勤も視野に入れるとお仕事の選択幅がグッと広がります。自家用車を使える方は要検討です。

創業・起業、農業への支援も充実

市貝町では新たに事業を始める方を応援しています。土地や物件、備品の購入費用や改装費用などを最大60万円まで助成してもらえるので、移住後に新たなビジネスをはじめたいと考えている方は要チェックです。

制度 内容
創業・起業支援事業補助金 土地や物件、備品など、事業運営に必要な経費の一部を助成(限度額60万円)

そのほかにもUターン支援や、新規就農者のための補助金もあり、家賃の一部を補助してもらえます。

制度 内容
移住定住促進事業補助金(Uターン支援事業) 就業のために町内にUターンしてきた方の内、正職で就業している方に対し、1人あたり10万円を交付(18歳以上30歳以下)
新規就農者家賃補助金 市貝町に転入する認定新規就農者に対し、家賃の1/2以内(上限12ヶ月分、25,000円/月)を補助

上記の詳細は下記リンク先をご覧ください。

市貝町の支援金制度について

住まい情報:各種制度や支援を利用した住まい探しをしよう

市貝町にある記念樹の森公園

大手物件情報サイトでは、市貝町内の空き物件は20件ほど見つかりました。数としてはやや少なめですが、市貝町では町内の空き家を紹介・斡旋してくれる「空家バンク制度」や町営住宅もありますので、こちらもあわせて利用してみるとよいでしょう。
※参考:賃貸物件情報の一例(2023年2月時点)・空家バンク制度について

移住先の物件探しでは、その地域の賃貸情報に詳しい不動産業者に直接聞いてみるのもひとつの方法です。より希望に沿った物件探しができるほか、周辺環境についても具体的に教えてもらえるでしょう。
※参考:「栃木県市貝町 移住・定住ポータルサイト」

県や市貝町独自の移住支援も存在

市貝町では独自の移住・住居支援を行っており、国の支援にプラスして受けることができます。

市貝町は比較的土地が安いのも特徴です。各種支援を利用すれば、比較的リーズナブルな費用でマイホームの夢が叶えられるかもれません。移住を機に住居の購入や新築を考えている方は要チェックです。

▼市貝町の移住・住居に関する支援

制度 内容
移住定住促進事業補助金(住宅購入) 市貝町内で住居を購入・新築した、夫婦いずれか45歳以下の世帯に対し補助金を交付。
※新築住宅購入(町外転入者)20万円、(町内在住者)15万円、中古住宅10万円、さらに18歳未満の子ども1人につき3万円加算(栃木県移住支援事業)
市貝町住宅リフォーム支援補助制度 所有している住居のリフォームの際、対象経費の5分の1を交付(限度額20万円)。

なお、東京圏から移住する方には、栃木県が実施する「栃木県移住支援事業」からの支援金もあります。該当する方はぜひ利用しましょう。

制度 内容
栃木県移住支援事業 東京圏からの移住の場合、世帯移住であれば100万円、単身移住であれば60万円を交付。さらに18歳未満の子ども1人につき100万円加算。

市貝町へ移住した人の声

市貝町への移住者の声イメージ

  • 誰もが懐かしく感じるようないい意味での「田舎」で田園風景がとても綺麗
  • 土地が安く、自分の美容院を開くという夢がかなった
  • 自然のなかで子どもがのびのびと過ごせる

田園風景の広がるノスタルジックな雰囲気は、とくに都心部から来た方にはかえって新鮮に映るようです。


「移住者だからこそ見いだせる市貝町の魅力」があるという声も多く、先輩移住者のみなさんは市貝での生活と仕事に希望を持っている印象を受けました。

市貝町への移住を考えている方へ

田園風景百選認定地
▲市貝町の景観自体が「とちぎのふるさと田園風景百選」に選ばれています

地方でののんびりとした田舎暮らしはとても魅力的ですが、漠然とした理由で移住を決めるのはオススメできません。新築を構えて移住したのに「こんなはずじゃなかった」となっても、簡単には後に引けません。

まずはしっかりと情報を集め、移住の目的を明確にしてから移住の準備をはじめましょう。市貝町では移住・定住のためのポータルサイトがあるので、まずはそちらで情報収集を始めることをオススメします。

移住に役立つ情報のほか、先輩移住者のインタビューも掲載されているので大いに参考になるでしょう。

公式URL:「栃木県市貝町 移住・定住ポータルサイト」

相談窓口で移住の相談

移住に関する相談であれば、現地に住む人が心強い味方になってくれます。市貝町では移住希望者向けに相談窓口を設けており、移住に関する相談になんでも対応してくれるので、気になることは気軽に相談してみましょう。

相談窓口について

市貝町への移住についてのお問い合わせ

市貝町役場の庁舎外観

担当課 市貝町役場 企画財政課
住所 〒321-3493
栃木県芳賀郡市貝町大字市塙1280番地
電話番号 0285-68-1110
対応時間 8:30〜17:15(月~金)
公式サイト 市貝町公式サイト:https://www.town.ichikai.tochigi.jp/forms/top/top.aspx
市貝町移住サイト:https://ichikai-iju.jp/