北海道北斗市移住ガイド:新幹線アクセスと充実の子育て環境
この記事では、地方への移住を考えている人に向けて「北海道北斗市(ほくとし)」をご紹介します。
北斗市は、函館市に隣接する市街地で快適に生活しながら、周辺の海や山で手軽にアウトドアを楽しむことができます。新幹線が停車し、東京まで4時間でアクセスできるのも魅力です。
子育て支援や教育・音楽などの分野にも力を入れており、子育て世帯から注目されているエリアの一つです。
今回は、北斗市役所総務部企画課の担当の方のインタビュー内容をもとに、まちの魅力や支援の特色、移住に役立つ仕事や住宅の情報などをまとめました。
北斗市の3つの魅力:新幹線アクセス、自然環境、子育て支援
北斗市の主な魅力としては、以下の点が挙げられます。
- 道内外への良好なアクセス!東京まで新幹線で4時間
- アウトドアを満喫しつつ、暮らしやすい市街地で生活可能
- 子育て支援&教育環境に魅力あり。音楽活動も盛ん
それでは、こうした特徴について詳しく見ていきましょう。
新幹線駅があり便利!函館・東京へのアクセスが快適
北斗市の大きな特徴は、道内外へのアクセスが良いことです。
市役所のある市街地エリアは、そのまま函館の市街地とつながっており、同じ生活圏を形成しています。無料の高速道路が通っているため、隣接エリアなら10分、遠くても30分でアクセス可能です。
市内にも企業や学校は充実しているものの、仕事や通学の選択肢が広がるのはうれしいポイントです。
さらに、JR「新函館北斗駅」には新幹線が停車するため、東京駅まで約4時間でアクセスできます。2030年ごろには、札幌駅までの延伸が計画されています。
このほか、フェリーターミナルや空港も近いなど、多彩な交通手段のあるまちです。
実際に移住希望者の中には、新幹線が停車することに魅力を感じる人も少なくないと言います。
海と山の自然を満喫しながら、便利な市街地で快適に暮らす
▲八郎沼公園で行われた紅葉のライトアップイベント「北斗紅葉回廊」の様子
北斗市は都市機能が充実している一方で、南には津軽海峡、北にはきじひき高原と、豊かな自然が広がっています。
商業施設の集まる市街地や漁村、農村など、特色のあるエリアで構成されており、それぞれ車で20分もあれば行き来することが可能です。
山林には自然公園やキャンプ場、海には海水浴など、アウトドアを満喫できる環境があります。
さらに桜の名所など四季折々のスポットや日帰り温泉があり、くだもの狩りも楽しめるので、週末の家族の予定が充実するでしょう。
子育て・教育環境が充実!音楽のまちとしても活気あり
北斗市では子育て支援や教育に、特に力を入れています。
医療費は高校卒業まで無償化されており、小中学校の給食費は第2子以降は無料となっています。
その他の子育て支援については、北斗市の移住・定住ポータルサイトをご確認ください。
公式:北斗市移住・定住ポータルサイト(北斗の子育て・移住に関する支援制度)
子どもの遊び場としては、近隣の公園などがよく利用されているようです。
また、北斗市は「音楽のまち・ほくと」を掲げていて、学校の吹奏楽部や市民などによる音楽活動が活発です。
吹奏楽や陸上など、全国レベルの部活動については、全国・全道大会へ出場するための費用を全額助成する制度もあります。
一方で、学力テストにおいても全国平均を上回っていることから、レベルの高い教育環境がうかがえます。
さらに、高校は普通科、農業高校、水産高校の3つがあり、希望に応じて選ぶことが可能です。
子どもたちを自然や文化にふれさせながら、個性や学力を伸ばしたいと考えている方にとって、北斗市はぴったりの環境ではないでしょうか。
北斗市での暮らし:気候、医療、教育、交通の基本情報
それでは次に、北斗市の暮らしに関する情報を見てみましょう。
気候 | 1月:平均気温-3.5℃ 8月:平均気温21.5℃ ※参考:気象庁 |
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人口 | 44,302人 (令和2年国勢調査結果) |
病院 | 診療所:19、歯科:15 |
学校 | 小学校:11、中学校:5、高校:4 |
交通 | 【鉄道】 ・JR北海道、北海道新幹線:新函館北斗駅 ・道南いさりび鉄道:渡島当別駅、茂辺地駅、上磯駅、清川口駅、久根別駅、東久根別駅、七重浜駅 【路線バス】 函館バス 【高速道路】 函館江差自動車道:北斗追分IC、北斗中央IC、北斗富川IC、北斗茂辺地IC |
アクセス | 【鉄道(新函館北斗駅)】 ・東京駅まで約4時間 ・札幌駅まで約3時間30分 【自動車】 ・札幌市まで約4時間30分 ・新千歳空港まで約3時間30分 ・函館空港まで約25分 |
近隣都市 | 函館市、木古内町、七飯町、森町、厚沢部町 |
北斗市は、北海道では最も温暖なエリアです。普段は雪が積もっても、足首より下くらいまでの降雪が多いようです。その上、道路は市が除雪をしてくれるため、自分で行う除雪の範囲は少なくて済みます。道路の除雪は丁寧だと評判です。
交通手段としては、沿岸部の市街地には電車が通っているものの、日常生活には車があったほうが便利です。
隣接する函館市とは同じ生活圏になっており、大型の商業施設や病院などを利用する場合は、車で10~20分ほどかけて行くケースも多いようです。
仕事事情:函館市を含む幅広い求人と北斗市独自の就業支援
大手の求人情報サイトで北斗市の正社員求人を検索したところ、約1,000件の求人が見つかりました。また、車で約30分の通勤範囲(25キロ圏内)まで広げると、約7,000件の求人情報がありました(2023年12月時点)。
※参考:求人情報の一例(北斗市のみ)
※参考:求人情報の一例(北斗市から25キロ圏内)
北斗市内には工業団地や多くの事業所があり、営業・事務職といった求人があります。また、農業や漁業、それらの加工関係の仕事も多いです。
さらに、隣接する函館市にはITや金融関係もあるなど、幅広い求人の中から選ぶことができるエリアです。
市独自の支援制度としては、近隣の渡島・檜山地域以外から転入して、認定を受けた事業者に就職する場合に、引っ越し費用を最大で10万円補助する「北斗市移住就業支援交付金」があります。
さらに、北斗市に住み、北斗市または近隣市町に就職した場合には、奨学金の償還の一部を5年間で最大120万円補助する「北斗市UIJターン奨学金償還支援補助金」を受けられる可能性もあります。
支援に該当しそうな方は、ぜひ下記の公式サイトをチェックしてみてください。
公式:北斗市移住・定住ポータルサイト(北斗の子育て・移住に関する支援制度)
このほか北斗市では、新規就農・就漁や起業を支援する制度も充実しています。興味のある方は市の公式サイトをご覧ください。
公式:北斗市移住・定住ポータルサイト(シゴトホクト)
住まい探し:豊富な賃貸物件と空き家バンク、住宅補助金制度
大手の住宅情報サイトで北斗市の賃貸物件を探したところ、約2,000件が見つかりました(2023年12月時点)。
※参考:物件情報の一例
北斗市には十分な数の賃貸物件があるので、希望に沿ったところを探しやすいでしょう。また、函館市より土地が安いことから、戸建て住宅を建てる子育て世帯も多いのだと言います。
また、北斗市が運用する空き家バンクには、6件が登録されていました(2023年12月時点)。こちらも活用されているようです。
公式:北斗市(空き家バンク)
なお、空き家バンクに登録された物件を購入する場合には、購入費や改修費などを対象に最大100万円が助成される「北斗市空き家バンク利活用事業補助金」を利用できる可能性があります。
公式:北斗市(北斗市空き家バンク利活用事業補助金)
北斗市への移住者の声:自然環境と子育て支援に満足の声
ここで実際に、北斗市へ移住した人の感想や口コミを見てみましょう。
- 夏は湿度が低く、冬は雪が少ないので過ごしやすい。
- 生活費が都心部より安くおさえられるので、家族で一軒家でのびのびと暮らしています。
- 自然が豊かなところが気に入っています。高校生まで医療費が無料など、子育て環境が整っているのも魅力です。
- 子どもが全国レベルの吹奏楽部に所属して、頑張っています。
北斗市へ移住する人は、豊かな自然環境を求めている子育て世帯が多いようです。移住後は子育て環境や教育環境に満足しており、のびのびと生活している印象を受けました。
北斗市への移住ステップ
北斗市への移住を検討する場合は、例年、東京で開催されている「北海道移住・交流フェア」や「オンライン移住セミナー」などを活用しましょう。
最新のイベント情報については、北斗市移住・定住ポータルサイトをご確認ください。
公式:北斗市移住・定住ポータルサイト(お知らせ)
北斗市への移住に関するお問い合わせ
北斗市への移住については、総務部企画課までお問い合わせください。
担当課 | 総務部 企画課 |
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住所 | 〒049-0192 北海道北斗市中央1丁目3番10号 |
電話番号 | 0138-73-3111(代表) |
公式サイト | https://www.city.hokuto.hokkaido.jp/ |