ひたちなか市での移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて、茨城県ひたちなか市で暮らす魅力を紹介します。

ひたちなか市は大東建託が実施した「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2020」で茨城県内第2位にランクインするほど暮らしやすい街。自然も生活のしやすさも両方あり、都心へのアクセスも良好ですよ。さらに、子育て支援が充実しているのでファミリー世帯の移住もおすすめです。

この記事では、ひたちなか市役所の企画調整課で働く上沼さんにお話を伺いながら、茨城県ひたちなか市の特徴や支援情報を解説していきます。

ひたちなか市役所の企画調整課で働く上沼さん

ひたちなか市の特徴、3つ

ひたちなか市の暮らしの特徴

ひたちなか市は、自然・便利さ・都心へのアクセスが三拍子そろった暮らしやすい街です。子育てしやすい環境も整っており、多様な文化を受け入れる風土もあることから、移住者が暮らしやすいのが特徴。

そんなひたちなか市への移住におすすめな人の特徴は、次の通りです。

  • 自然も生活のしやすさも両方ほしい人
  • 気軽に東京へ出かけたい人
  • 東京の企業に勤めながらテレワークしたい人
  • 家族の時間を大切にしたい人
  • 仕事と家庭を両立させたい人

それでは、なぜこのような方におすすめなのか、その理由となる特徴を解説していきます。

特徴1:暮らしやすさも自然も両方ある

田園風景を海浜鉄道が走る様子

ひたちなか市には、暮らしやすさも自然も両方そろっています。

まず、都市機能が抜群に整っていて快適に暮らしやすいのが特徴です。勝田駅の周辺には市街地が広がり、スーパーや病院、公共施設、飲食店が集まっています。市街地に行けばほとんどの用事を済ませられるため、生活の不便さはほとんど感じません

また、大型商業施設が多く買い物がしやすいのも、ひたちなか市で暮らしやすいポイント。広い店内でゆっくりと洋服や雑貨などの買い物を楽しめるため、ショッピングが趣味の人にはうれしい環境ですよね。

ひたちなか市の商業施設の様子
▲ひたちなか市にある商業施設

このように便利で暮らしやすい環境でありながらも、ひたちなか市は自然も多いため、自然に触れて豊かに暮らせます。阿字ヶ浦海岸などの海があり、海水浴はもちろん磯遊びや釣り、マリンアクティビティを楽しむことが可能です。毎朝、海風を感じながらウォーキングやサイクリングするのも、気持ちよさそうですよね。

ひたちなか市で採れた海鮮は絶品で、新鮮なまま味わえるのもたまりません。キャンプ場の数も多いため、アウトドア好きにはたまらない環境ではないでしょうか。

このようにひたちなか市は、都会的な便利さを兼ね備えながらも自然が身近にあり、心豊かに暮らしやすいのです。

特徴2:都心や大都市へのアクセスが良好

ひたちなか市の地図

ひたちなか市は都心や大都市へ行きやすいのも大きなメリットです。市内にある勝田駅から大都市へのアクセス情報は次の通りです。

  • 上野駅:約70分
  • 東京駅:約80分
  • 水戸駅:約6分

ひたちなか市のアクセス情報

都心まで1時間ちょっとでアクセスできるのは、非常に便利ですよね。上野駅、東京駅、品川駅へ直通でアクセスできるため、電車の中で乗り換えのことを考えずにゆったりと時間を過ごせます。

都心との二拠点生活に便利なだけでなく、東京の企業に勤めながらテレワークもしやすい環境といえます。休日は都心に出かけて、SNSで話題になっているお店に行ってみる、なんて楽しみ方もできますよ。東京で開催されるイベントにも気軽に参加できるので、活動的な人も満足できる環境と言えそうです。

ちなみに、勝田駅の乗降客数は、JR常磐線沿線駅の中で県内第4位※。それだけ移動が活発であることがわかりますね。※出典:JR東日本・各駅の乗車人員2020年度ひたちなか市の資料参照

また、県庁所在地である水戸市(水戸駅)にもたった6分で行けるので、買い物の選択肢はもちろん、就職の選択肢も広がります。

ひたちなか市は都心や大都市へアクセスしやすいので、あらゆる面で選択肢が広がり、自分が納得できるような選択がしやすいのかもしれませんね。

特徴3:子育て世帯が輝きやすい

公園で遊ぶ家族

ひたちなか市は、待機児童がゼロで子育て世帯が輝きやすい街です。その理由を3つ説明していきます。

理由1:ひたち海浜公園をはじめ公園がたくさんある

国営ひたち海浜公園でネモフィラが咲き誇る様子

ひたちなか市は家族で遊びに出かけられる公園がたくさんあるため、家族で楽しい時間を過ごしやすい街です。

なんといっても全国的にも有名な、国営ひたち海浜公園があります。園内には春夏秋冬を通じてさまざまな花や植物が見られ、プレジャーガーデンには観覧車などのアトラクションが多数あります。イベントも頻繁に開催されており、アスレチックもあるので子どもが思いっきり体を動かすにはぴったりです。

ひたち海浜公園の他にも、ひたちなか市には300以上もの公園があり、その数は茨城県内で第一位※。公園での家族や友達との触れ合いを通じて、子どもは豊かな感性を育めるはずです。「今日はあそこの公園に行ってみよう!」といくつもの公園の中から行ってみたい公園を選べるのはうれしいですよね。
※出典:県内市町村の都市公園の整備状況(ひたちなか市の資料参照

理由2:驚くほど子育て支援が充実している

子育て支援サービスを受けている親子

ひたちなか市の子育て支援がとても手厚いことも、理由の一つです。例えば以下のような子育て支援を実施しています。

  • 17か所の子育てサロン&子育て支援センターなど、子育てサポート施設が多い
  • 「病児・病後児保育事業」で子どもが体調をくずしたときにも預かってもらえる
  • 転入してきた子育て世帯は、7回分の海浜公園入園券をプレゼントしてもらえる
  • 子育て支援コンシュルジュが子育てに役立つ情報を発信してくれる

特筆したいのは子育て支援センター「ふぁみりこ」についてです。子どもが遊具を使って楽しく遊べるのはもちろん、保護者は子育ての情報を共有したりお話をしたりしてリフレッシュすることも可能。託児付きの講座に参加することもでき、ハンドメイドやピラティスなどいろんな講座がありますよ。

さらに、保護者が息抜きをしたいときや急に仕事が入ったときには、ふぁみりこに一時保育をお願いできます。保育料は4時間未満が1,000円で、4時間以上が2,000円。移住者の場合、子どもを預かってもらえるような親戚が近くに住んでいないことも多いので、利用しやすい価格で子どもの世話をお願いできるのはありがたいですよね。

理由3:子育て宣言応援企業が増えている

子供たちが笑っている様子

ひたちなか市では、子育て世帯にとって働きやすい企業が増加中です。子育て宣言応援企業や男女の差を感じずに働けるような企業が多数あるので、男性だけでなく女性も活躍しやすいでしょう。企業の取り組みの一例を紹介していきますね。

  • 学校行事などの、育児や家族のための休日や早退・遅刻は会社全体でサポート
  • 社内にキッズスペースを設けるなど、子どもが楽しく過ごせる工夫を実施
  • 子育て中の従業員に配慮した独自の休暇・休業・勤務の仕組みがある
  • 育児と仕事の両立支援金制度がある

男女分け隔てなく働けるような仕組みや風土が整っているので、仕事と家庭の時間を両方とも大切にできます。ひたちなか市は、共働き世帯にはぴったりの街であることがわかりますね。

茨城県ひたちなか市での暮らし

ひたちなか市の特徴である魅力について知っていただいたところで、次は暮らしに役立つ情報を紹介していきます。まずは、以下の表をご覧ください。

気候 日照時間が長く、年間を通して温暖。冬は雪も少なく過ごしやすい。
人口 154,987人(令和4年10月末時点)
病院 クリニックを含め、市内に82の医療機関がある
学校 小学校17校、中学校7校、義務教育学校1校、中等教育学校1校、高等学校5校、高等専門学校1校、特別支援学校2校、専門学校1校
保育所・幼稚園 公立保育所4所、公立小規模保育所1所、民間保育所19園、公立幼稚園4園、私立幼稚園6園
イベント ひたちなか祭り、八朔祭り、勝田全国マラソン
食べ物 ほしいも、かんしょ(さつまいも等)、メロン、イチゴ、トマト、たこ、ヒラメ、鶏卵
交通 【鉄道】
中心となる駅:勝田駅
・東日本旅客鉄道(JR東日本)
■常磐線
勝田駅-佐和駅
■水郡線
常陸青柳駅-常陸津田駅
・ひたちなか海浜鉄道
■湊線
勝田駅-工機前駅-金上駅-中根駅-高田の鉄橋駅-那珂湊駅-殿山駅-平磯駅-美乃浜学園駅-磯崎駅-阿字ヶ浦駅(全線市内)

【バス】
高速バス、ローカルバス、コミュニティバス(スマイルあおぞらバス)、空港バス

【高速道路】
東水戸道路:ひたちなかIC
常陸那珂有料道路:ひたち海浜公園IC・常陸那珂港IC

【港湾】
茨城港常陸那珂港区、那珂湊漁港、磯崎漁港
近隣都市 水戸市、那珂市、東茨城郡大洗町、那珂郡東海村
物価 消費者物価地域差指数:第38位(47都道府県中)
※出典:茨城県移住定住ポータルサイトRe:IBARAKI(茨城県)、いばらきの"日本一"特集(茨城県)、統計ひたちなか(ひたちなか市)(ひたちなか市の資料参照

こうして見てみると、ひたちなか市には交通手段も豊富にあり、学校や病院などの施設も整っているため、過ごしやすい街であることが改めてわかりますね。

消費者物価地域差指数は全国で第38位です。順位が低ければ低いほど物価が低いので、全国的に見てもかなり物価が低いことがわかるのではないでしょうか。便利に暮らしながらも生活コストを低く抑えられるのは、暮らしの上でかなりのメリットです。

茨城県は干し芋や鶏卵などの食材を多く生産しているため、新鮮な状態で食材を仕入れられますよ。ちなみに、地元産の食材を使用している給食はとてもおいしく、子どもたちにも好評だそう。なんと給食甲子園で全国優勝したこともあり、基本的には自校給食です。

仕事:職業の選択肢が幅広い

大手求人サイトで正社員情報を探したところ、約7,800件の求人が見つかりました。(※参考:求人情報の一例
ハローワークインターネットサービスで求人情報を探したところ、約1,100件のヒットがありました。(※2022年11月縁結び大学独自調べ)

通勤範囲を広げて、電車や車で30分以内に出勤可能な水戸市の求人情報を探してみましょう。大手求人サイトで正社員情報を探したところ、約15,000件の求人が見つかりました。(※参考:求人情報の一例県庁所在地であるため、求人が豊富にあることがわかります。

ひたちなか市だけでも求人は十分にあるといえますが、水戸市まで選択範囲を広げればあらゆる仕事の選択が可能ですよ。

また、都心へのアクセスも良好なので、テレワークをしたり二拠点生活を送ったりしやすいです。さらに、東京圏からひたちなか市へ移住し、テレワークや就職、起業などをすると移住支援金として以下の金額を受け取れます
※詳細条件は必ずご確認ください。

2人以上の世帯 100万円
単身 60万円

※子育て世帯の場合は、18歳未満の子ども一人につき最大30万円を加算した支援金が受け取れます。

都心の企業に勤めながらでも、ひたちなか市へお得に移住しやすいのがわかりますね。「普段はテレワークで働き、出勤が必要になったら東京の会社に出社する」といった働き方が可能です。

参考:ひたちなか市公式サイト「Welcomeひたちなか!東京圏からの移住生活を応援します」より

住まい:賃貸も購入も選択肢は豊富!東京からの移住は助成金がもらえることも

物件情報サイトでひたちなか市の物件について調べたところ、以下のような情報が見つかりました。

▼ひたちなか市の物件情報

賃貸 約1,400件
マンション(購入) 約5件
一戸建て(購入) 約200件

※縁結び大学独自調べ(2022年11月)

選択肢は豊富にあるため、間取りや家賃など希望の条件をこだわって探せるでしょう。

また、都内と比較すると土地やアパートなどの値段が安く、住まいに関するコストを安く抑えられるのも魅力。都心との価格比較は次の通りです。

▼土地の価格比較(1坪当たり)

ひたちなか市 12.4万円
練馬区(東京都) 151.4万円

※出典:2021基準地価(株式会社Land Price Japan)

▼アパートの価格比較

ひたちなか市 4.8万円
東京都特別区 8.9万円

※出典:平成30年住宅・土地統計調査(総務省)

住まいに関するコストを削減できるので、趣味にお金を使ったり貯金がしやすかったりするメリットがあります。土地代が安いからこそ、理想のマイホームを取得しやすいはずです。

さらに、移住者がマイホームを取得する場合、助成金を受け取れる可能性があります。概要は以下の通りです。※詳細条件は必ずご確認ください。

▼ひたちなか市子育て世帯・三世代同居住宅取得助成金交付事業

対象者
  • 子育て世帯の県外出身者
  • 三世代同居または近居をする市外からの転入者
助成対象経費
  • 住宅取得のための工事金額、売買契約金額
  • リフォームのための工事金額
助成金額 助成対象経費の2分の1
最大助成金額 25万円

参考:ひたちなか市公式サイト「≪住宅取得支援≫子育て世代や三世代同居・近居を応援します!」

ひたちなか市は住宅コストを低く抑えやすい上に、移住者であれば最大で25万円もの助成金を受け取れる可能性があります。現在住んでいる場所での住宅コストが高くてマイホームの取得をあきらめている場合、ひたちなか市への移住を検討してみるといいかもしれませんね。

ひたちなか市に移住した人の声:移住者に優しい街

ひたちなか市に移住した人の声

ここでひたちなか市へ実際に移住した人の声を紹介していきます。

  • ストレスなくゆったりとした生活を送れる。
  • 海が魅力。海でとれたものを新鮮なうちに地域で消費する持続可能な環境が整っている。
  • 車があれば子供をいろんな公園に連れていけるので、子どもをのびのび育てられる。
  • 移り住む人に優しい街。

ひたちなか市は人口の約6割が転入者で、移住者がとても多い街です。移住者からは「移り住む人に優しい街」といった声も聞かれます。このような環境だからこそ、移住したい人に選ばれているのかもしれませんね。

地元の人たちと子どもたちが交流している様子
▲地元の人たちと子どもたちが交流している様子

ひたちなか市は、街に対する愛着度の高さを順位付けした「シビックプライドランキング2020(読売広告社)」において県内1位を獲得しています。

地元を大切にして盛り上げていきたい気持ちが強いからこそ、移住者にも優しくできるのかもしれません。自分の価値観を大切にしながらも、多様な考え方や暮らしを受け入れる姿勢は、器の大きさを感じますよね。

茨城県ひたちなか市に移住するためのステップ

ここからは、ひたちなか市に移住するための流れを紹介していきます。

ステップ1:まずは移住について相談してみよう

「ひたちなか市企画調整課」の移住相談窓口

ひたちなか市への移住に少しでも興味があれば、疑問点や支援制度、生活をする上での魅力などを「ひたちなか市企画調整課」の移住相談窓口に相談してみましょう。メールでの相談はもちろん、Zoomなどのオンラインの相談も可能です。

自分で調べただけではわからない耳よりな情報が集まるかもしれませんよ。

参考:ひたちなか市移住定住サイトLove&Peace Hitachinaka Life「移住を検討の方へ」

ステップ2:「ひたちなか移住気分」に参加してみよう

ひたちなか市への移住にますます興味がわいてきたら「ひたちなか移住気分」に参加してみましょう。ひたちなか移住気分は3泊4日のお試し移住体験プログラムです。

過去には、市職員の自宅で焼きそばパーティーをしたり地元の方とお話しをしたりしたプログラムがあったそう。これらの体験を通してひたちなか市の風土や文化、人の温かさを感じられるので、移住するかどうかの決断がしやすくなるはずです。

市職員と移住希望者の交流会の様子
▲子供連れでも相談できる環境が嬉しいですね

移住希望者が移住経験者であるママスタッフや地元の方と交流している様子
▲先輩移住者さんとの交流もできます

参加は無料なので、まずは気軽な気持ちで参加してみてはいかがでしょうか。

>>ひたちなか移住気分の詳細はこちら

ひたちなか移住気分のチラシ
▲ひたちなか移住気分のチラシ
※開催日程を変更しておりますので、概要については、ひたちなか移住気分の詳細からご確認ください。

ひたちなか市への移住に関するお問い合わせ

田園風景の中を走る海浜鉄道

担当課 ひたちなか市企画調整課
住所 〒312-8501
茨城県ひたちなか市東石川2丁目10番1号
電話番号 029-273-0111
公式サイト https://www.city.hitachinaka.lg.jp/hitachinakalife/